散歩の量はどれくらい?
犬を飼い始めると、「散歩は一日何回?」「一回の量はどれくらい?」とよく聞かれます。
日々の愛犬との散歩はいわば日課と言えるものですが、飼い主さんの数だけお散歩のやり方は様々あります。
そもそも犬にとって散歩の目的はなんでしょうか。
歩くこと。
外の様々な刺激に触れること。
場合によっては他犬と触れ合う社交時間。
環境が許せば運動の時間。
などなど、いろいろなメリットがありますが、まぁ、人間にとっての散歩の目的とあまり変わらないのではないでしょうか。
つまり、外に出ることで、様々な刺激を得たり、歩くことで健康的になったり、時には友達と出会ったりと、外に出るメリットは少なくありません。
特にシニア世代になれば、散歩によって脳の活性化や足腰を鍛えることにもなります。
裏山があって走らせられる家庭は運動量を保障できますが、都会暮らしの犬たちにとって、ジョギングのお供ぐらいでは運動量は保障できないかもしれません。
しかし、特に若い犬たちはエネルギッシュなので、ちょっとの散歩ぐらいでは、たまったエネルギーを発散させることが出来ず、家の中で走り回ったり悪戯をしたりと、あふれるパワーのはけ口に困ってしまうケースは少なくありません。
そんな犬たちのパワーを運動量だけで発散させるには無理があるので、きちんと頭を使わせてあげることで、脳を疲れさせることも一つの解決策です。
逆に、散歩好きな飼い主さんは、愛犬とどこまででも歩いて行けてしまうかもしれませんが、子犬の場合は体力が無いので、無理な長時間の散歩や激しい運動は禁物です。
一般的には、生後6か月を過ぎたころから、精度や形にこだわったトレーニングと言われるものを始めるのに適していると言われていますが、子犬の骨がきちんと形成されるのはさらに先の、18か月から24か月とも言われています。
つまり、疲れさせるために、全力でボールを投げたりした半強制運動ではなく、転がったボールを取りに行くぐらいの自由運動をメインに行うことが望ましいでしょう。
結論から言うと、犬の成長に合わせた時間と内容が好ましいと言うことです。
長ければいいということでもないし、短時間でガンガン走らせればいいというものでもありません。
しかし、絶対ダメなのは、散歩に行かない生活です。
外に出て日差しにあたることも大事ですが、人間社会の様々な刺激に馴らしてあげないと、一生家の中でしか暮らせない犬になってしまうからです。
人間の都合で無理に外に連れ出せば、犬にストレスがかかり、日常生活にも弊害をもたらすかもしれません。
上手に折り合いをつけて散歩に行かれるといいですね。
さて、我が家の場合、あまり天候がよくないときは敢えて散歩に出ない時もありますが、代りに家の中で頭と体を使ったトレーニングをやっています。
今日は見習いにロールオーバーを初めてルアーリングで教えてみました。
ここでも「強化頻度」は重要なポイントです。
退屈が死ぬほど嫌いな犬たちを満足させる努力を惜しんではいけませんね。
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