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2024年3月19日 (火)

報酬は作業に見合ったものを与える

「正の強化」によるドッグトレーニングでは、犬は必ず報酬を得ることができます。
もちろん、間違った行動に関しては、報酬は出ませんが、会っている場合には、「それでいいんだよ。」ということをわかりやすく伝えるために報酬が出されます。

つまり、犬は報酬が出るならば、今の行動を続けた方がいいと学習し、その行動が身について行くというわけです。

しかし、犬に教えることは様々ですし、その難易度も様々です。
簡単な動作であっても、当然最初は右も左もわからない状態から教えていくわけですから、成功への兆しが見えたら、次の意欲につながるように報酬も良いものを出していきます。

行動がある程度身についてきたら、報酬のレベルが多少さがったり、あるいは報酬が出る頻度が落ちたとしても、犬はその行動を取り続けることが出来るので、状況に合わせて報酬は変えていきます。

また、同じ行動であっても、その犬のメンタル面を考えて、普段の慣れた場所なのか、周りにディストラクションが多い場所なのかによっても、報酬のレベルや頻度は変えて行かなければいけません。

いずれにしても、いつも同じパターンでは犬も飽きてしまいます。

そして最終目的は犬がその行動に熟練することです。
報酬が目の前にぶら下がっていないと出来ないのであれば、まだまだゴールは遠いと考えましょう。

目の前にトリーツなどの報酬がなくても、ハンドラ―のキューですぐに行動に移せるようになれば、その行動は身についたと言えるでしょう。
そして、そうなることが、実は犬にとってもストレスが少なくなります。
なぜなら、犬はハンドラ―の言っていることがちゃんと理解出来ているからです。

ハンドラ―の言っていることがわからない日々は犬にとってもストレスフルです。
言葉の伝わらない国に一人放り出されたとしたら、あなたはどんな気持ちですか?

さて、先日来、見習いに速歩中のとまれを教えています。
それは、「スワレ」だったり「タッテ」だったり「フセ」だったりと様々です。

私と一緒に走っているときは出来るのですが、離れた場所から呼んだとき、途中で止まるように言うと、ズルズルと近づいてきてしまうというのが今の課題です。

「スワレ」も「タッテ」も「フセ」も意味はちゃんとわかっています。
しかし、走っているときはまだ出来ません。

ゆっくり体の使い方から教えて行かなければいけませんね。

ヒールウォークもまだまだ不安定な見習いは学ぶことが沢山あって大変ですが、目の前にトリーツが無くても、いつも楽しそうについてきてくれるのが救いです。

おだてると糸の切れた凧になるタイプなので、報酬のタイミングも難しい見習いです。

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