「遊び」はコミュニケーションの第一歩
カウンセリングやプライベートレッスンに伺って必ずお伺いするのが「愛犬とどうやって遊んでいますか?」というもの。
「引っ張りっこやってます。」
「ボール投げると取りに行きます。」
などが一般的ですが、場合によっておもちゃだけ与えて、犬が一人で遊んでいる状態を「遊び」と勘違いされていらっしゃる方もいます。
一人遊びも大事ですが、ハンドラ―とコミュニケーションを取って行くために不可欠なのは一緒に遊ぶことです。
いわゆる「しつけ」と言われるようなことを犬に行おうとしても、犬がハンドラ―を信頼していなければ、それは一方通行になってしまい、ハンドラ―と一緒にいることが楽しいと思ってもらえないと、ハンドラ―はいつしか「ごはんと散歩だけ」のお相手となりかねません。
さて、遊びに話を戻すと、「引っ張りっこ」は一緒に獲物を捕らえるロールプレイングのようなものなので、勝ち負けはありません。
「犬に負けてはいけません」というのはナンセンスなお話です。
ボールなどを投げて遊ぶ場合も、犬は獲物を追いたいという狩猟本能で追いかけていきますが、実際手に入れてしまうと、その場で一人遊びに興じてしまう犬もいます。
そういう場合は、無理矢理とりあげるのではなく、「持ってきてくれたらまた投げてあげるよ」という遊びのルールを教えてあげることで、取りに行ったボールなどをちゃんと持って戻ってくるようになります。
いわゆるキャッチボールが出来るようになるということですね。
犬との遊びは楽しいので、押しつけにならないように上手に誘ってあげることから始めましょう。
さて、今日は1歳4か月の若いAさんのプライベートレッスンがありました。
前回音が鳴るラテックスオモチャを導入して遊びに誘ったところ、意外に気に入ってくれた様子でしたが、私の誘い方と引っ張りっこの遊び方に飼い主さんは大分引いていらっしゃいました。
なぜなら、私は犬目線で遊ぶので、恐らく犬との生活が初めての人にとってはある意味異常に見えたのかも知れません。
しかし、飼い主様はその後頑張ってAさんを遊びに誘って下さったようで、今日伺ったら、2人で真剣に獲物をやっつけていて、Aさんは途中で息が上がって水を飲みに行くほどでした。
かなりこのオモチャに集中してくれたので、今回は次のステップに進み、オモチャに名前を付けてみました。
すると、名前を言われたAさんは、「これのこと?」とだんだんそのおもちゃを個別に認識するようになってきました。
極めつけは、オモチャを投げたあと、「〇〇はどこ?」と言ったらAさん探しに行って、咥えて持って来ました。
まだまだ正確な「持ってこい」や「ちょうだい」までは理解できていませんが、少しずつ双方向の遊びの土台ができ始めた感じです。
話が通じるようになると楽しいので、「あれをやりなさい」と言ったしつけではなく、遊びの中から信頼関係を深めて行かれるといいですね。
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