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2024年2月14日 (水)

知らないうちに犬に「圧」をかけていませんか?

愛犬に何かをお願いしたのに、すぐに愛犬が動いてくれなかった時あなたはどうしていますか?

よくあるのは、お願いのキューを連呼するパターン。
例えば「オスワリ」と言ってすぐに座ってくれなかったら、「オスワリ」「オスワリ!」「オスワリ!!」と何度も言ってしまうケース。
この弊害は、犬が一回のキューで動かなくなること。

犬が一回のキューで動かないのは、
①他のことが気になっていてハンドラ―のキューを聞き漏らした。
②そもそもハンドラ―のキューの意味がわかっていない。
③ハンドラーがいつ動くべきか教えていない。
④ハンドラ―が連呼するので、犬はそのうちやればいいと思っている。

こんな原因が考えられます。

そんなとき、キューを連呼せずに、犬をガン見したりしていませんか?

どちらかと言うと、訓練競技やドッグスポーツなど、ある意味トレーニングに精通している人に多いケースです。
つまり、「私は『オスワリ』と言ったのよ。聞いていたわよね。」と言った心の声です。

それを見た犬は、「何かを間違えたかもしれない」と感じて、とりあえず適当に何かやってみせたりすることがあります。
っが、この場合、犬が正解を出す確率は100パーセントではありません。
犬はハンドラ―にガン見されて、ある意味パニクっているからです。


WCRL規定のラリーオビディエンスのペナルティにAdditional Cue(追加のキュー)と言うのがあります。
追加というのは、一度犬にキューを出したのに犬がやってくれなかったときもう一度キューを出すという意味です。
例えば「オスワリ」と言ってすぐに犬が動かず立ったままでいた場合、犬がちゃんと聞いていなかったかも知れないので、もう一度「オスワリ」と伝えて、ちゃんと作業してもらえばペナルティは-2です。
しかし、ここで犬に再度「オスワリ」と言わないで、犬をガン見し続けたら犬が座った場合、ある意味これは追加のキューになります。

犬にはかなりの「圧」がかかっているとも言えます。

こちらがその気が無くても、愛犬を見続けることで、知らないうちに「圧」をかけていることもあります。


今日見習いと脚側(ヒールワーク)の練習をしました。
オビディエンス競技における脚側(ヒールワーク)では、ハンドラ―は犬を見てはいけません。
犬を見ようとすれば、当然顔(頭)の位置がズレたり、身体が斜めになったりして「体符」となり、大きなペナルティを引き起こすからです。

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特に常歩行進中の作業において、犬が出したキューの姿勢を取ったかどうかを確認しようと立ち止まったり振り返ったりは大きなペナルティになるので、ある程度犬が作業を理解したら、普段から犬を見ないように練習をしています。
すると、たまにUターンして犬と向かい合ったとき、犬が違った姿勢をしていることもあるわけです。
一瞬黙って犬を見ていると、何も言っていないのに、犬があわてて違う姿勢を取ったりすることもあります。
知らないうちに犬が「圧」を感じてしまっているのかもしれませんね。

無言の「圧」ではなく、わかりやすく「違っている」と伝えてあげることが重要ですね。

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