考えて行動するのを待つ
犬の問題行動とされるものの多くは犬に問題があるわけではありません。
中には先天的な遺伝性の疾患で犬自身が問題を抱えていることもありますが、確率は大変低いものです。
しかし子犬を迎えると、「問題」とされる行動が沢山取り上げられるのはなぜでしょうか。
それは子犬が人間社会で共存するためのルールを知らないからです。
とても簡単なことです。
生まれたばかりの子犬が排泄場所を知るわけもなく、噛んでいいものと悪いものの区別が付けられるわけでもありません。
そこで、成長と共に少しずつルールを伝えていくのが飼い主の責任になるのですが、このルールも当然家庭ごとにあるので、すべて共通するものではありません。
前にも書きましたが、散歩から帰って足を拭く習慣の家とそうでない家がありますし、そもそも散歩自体も裏山を駆け回ってきていい犬もいれば、都会の雑踏の中をハンドラ―の横を付いて歩かなければいけない散歩もあります。
家庭の数だけルールがあると言ったところでしょう。
しかし、相手があることに関しては、ある程度共通のルールは伝えておかなければいけません。
よく書いていますが、「ウチの子は大丈夫ですから~。」と前のめりで吠えながら猛進していく犬を制御しなければ、相手の犬は困ってしまいますし、場合によっては喧嘩になってしまうかもしれません。
子犬の頃は大目に見られても、ある程度大人になってくれば厳しい教育的指導を受けることもあるでしょう。
いずれにしても、興奮がおさまれば、犬も人の声が耳に届くので、興奮のままに行動させないことが一番大事です。
興奮のままに突進していっても許されるのは生後3~4か月くらいまでで、分別のある大人の犬に限って受け入れられますが、元々犬嫌いなタイプであれば、子犬であろうとなかろうと受け入れられないでしょう。
そのためには、興奮がおさまるのを待つこと。
興奮の押さえ方は、力では教えられないので、自分で習得してもらわなければいけません。
「ちょっと、考えてみてね。」というところでしょうか。
我が家の見習いも相変らずなレベルですので日々教えていますが、今日のプライベートレッスンのYさんも、大興奮な方でしたので、その勢いがおさまってからご挨拶してもらうようにしたら、こちらの声も耳に届くようになりました。
一度で理解できることではないので、毎回お散歩の度に練習してあげると、早く習得することができるでしょう。
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