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2024年2月 2日 (金)

ドッグトレーニング:体の使い方を習得する

犬に様々な動きを教える方法にはいくつかの手法があります。
どれ一つをとっても、犬の体を押したり引いたりするような強制手法ではありませんが、犬が自らその行動を取りやすいようにサポートすることで、行動を身に着けやすくすることが出来ます。

特に精度が要求されるドッグスポーツ競技などでは、「これくらいでいいだろう」と言うのはありません。
本番でミスをする可能性は誰にでも(どの犬でも)ありますが、練習時にミスが出ていれば当然本番で成功するかどうかはギャンブルのようなものなので、練習時ではミスが無いようにサポートしていくことが重要です。

さて、我が家はFCIオビディエンス競技をやっています。
犬たちに教えなければいけないことは、脚側(ヒールワーク)の意味と、各課目の課題にあわせたキューと行動です。

その中に、コーン(群)を周ってくる作業があります。
遠隔が得意なアシスタントにとっては、どんなに遠くても走るのは大好きですが、そもそもボーダー・コリーと言う犬種の特性上、まっすぐ走るのが苦手です。
なぜかというと、シープドッグの遺伝子を持っているので、動くものを回り込んで止めようとする動きが出てしまうからです。
10メートルぐらいなら真っすぐ走りますが、それ以上遠くなってくると、目標物に向かって弧を描くように向かって行くようになってしまいます。

コーンはただ周ればいいのではなく、回った後でハンドラ―のキューで静止し、その後、セッティングされているダンベルを咥えてからハードルを跳んでハンドラ―の元に戻るという仕事が残っています。
大きく回り過ぎてしまえば、ダンベルとの距離があやふやになり、左右に置かれた個々のダンベルの認識がしづらくなるわけです。

先週の競技会でのアシスタントはなんと初めてコーンに絡むようにコーンを周って戻ってきました。

202402021

そのため、その後の静止でも大きく軌道をはずれることなく、無事次の作業につなげることができました。

しかし、一年前の競技の様子を見ると、限りなくコーンを大きく回っています。

202402022

なぜ1年で修正できたのかと言えば、アシスタントとの練習時に、見習いで使っている手法を再度適用したからです。
以前にも同じ手法で練習していたのですが、本犬がなかなか認識できず、こちらが根負けした経緯があります。

202402023

「これぐらいでいい」と放置していればどんどん軌道から外れていくので、見習いは時間がかかっても理解できるまでサポートし続けることにしたところ、一緒にやり直していたアシスタントも自分で身体の使い方を修正してきたのです。

犬も日々変化するので、「一度教えたから大丈夫」ということはありません。
競技をするしないに関わらず、日々のサポートも欠かせませんね。

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