2頭目はいつお迎えする?
犬と暮し始め、その楽しさを知ってしまうと、ついつい「もう一頭増やしたい」という気持ちになる方は少なくありません。
恐らく生後半年くらいまでは、子犬の世話に追われて日々が過ぎていき、とても2頭目をすぐ迎えようとは考えもしないかもしれませんが、逆に、子犬に遊び相手がいた方が寂しくないだろうという考えにいきついて、すぐに多頭飼いに突入してしまう人もいるかもしれません。
確かに犬は「群れ」で生活する動物とよく言われます。
しかし、人との共生がすでに「群れ」を成形しているので、同種のメンバーがいないからと言って、犬がひどく寂しいわけではありません。
犬同士で遊んでいる様子は見ていて微笑ましいものですが、個々の子犬がハンドラ―の声にちゃんと反応してくれるかどうかは未知数です。
犬は他犬の行動を観て学ぶ動物です。
傍に良いお手本がいれば、すぐに家のルールを理解し、ファミリーメンバーとして馴染んでいくことも速いでしょう。
しかし、ほぼ似たようなレベルの犬であれば、お互い楽しい時間を過ごせることは間違いありませんが、ハンドラ―が1頭ずつに真摯に向き合う時間を作ろうとしなければ、カオスになるだけでしょう。
細かいことにいちいち気にしない人はいます。
心大らかに全てを受け入れられることは素晴らしいことですが、人間社会の中で共生していくには、ある程度ルールは伝えておかなければいけません。
我が家の初代ボーダー・コリーたちは、母犬と、2歳下の息子犬と娘犬でした。
母犬とは我が家に来た当初からトレーニングを行ってきたので、ある意味とてもいいお手本になってくれたと思います。
そして、母と子という関係から、子犬たちは母犬に対して絶対服従でしたが、子犬同士は小さいころからよく遊び、よく暴れまわっていました。
しかし、散歩に出られるようになってからは、必ず1頭ずつのトレーニング時間を設け、子犬だけでなく、母犬にもそれを見せて、「待つ」ことを教えました。
歳が近いことで、10数年後にやってくるお別れの時期も続いてしまうことになったのは悲しいことでしたので、その後迎えた犬たちは、12年、5年、5年というように、間を空けて迎えています。
後輩犬たちは、先輩犬の楽しそうなトレーニングを観ながら「早く自分もやりたい」と言うようになり、ハンドラーとの関係もそれなりに保てています。
2頭目は、かわいい愛犬のために、自分が構ってあげられない時の「遊び相手」として迎えるのではなく、個々のファミリーメンバーとして人と関わることの楽しさを伝えていかれるといいですね。
もちろん、そのためにはハンドラ―の体力も不可欠です。
5歳離れていても、見習いは執拗にアシスタントを遊びに誘い、アシスタントも付き合っています。
もちろん、やり過ぎればアシスタントはさっさといなくなります。
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