犬へのキュー(サイン)
訓練では、犬に何かやってもらうときの言葉を、「指示語」「コマンド」「命令」などと言いますが、正の強化をメインにしているドッグトレーニングでは、「キュー(cue)」や「合図(サイン)」という言い方をしていることが多いものです。
日本で多いかどうかはちょっとわからないのですが、海外のレクチャー本であったり、ウェビナーなどでは、そのような言い方をしています。
なぜ違うのでしょうか。
まず第一に、言葉や体符(視符を含む)を使って犬にやってもらいたいことを伝えるときに、こちらの気持ちとして「やれ!」と言っているのか「やってね♪」と言っているかによってニュアンスは変わってきます。
いつも愛犬に命令口調で伝えているのか、あるいは提案やお願いをしているかによって語気も変わってくるはずです。
「命令口調で言っているのだから絶対やってもらわなければいけない。」
と考えるか、
「お願いすれば絶対やってくれるので、命令しなくても大丈夫。」
と考えるかで、犬に対するキューの出し方は変わってくるような気がします。
なぜこんな話をするのかと言うと、昨日のような競技会では、隣のリンクでも同じように競技をしているペアがいたり、あるいはアシスタントとの競技中のように、急にフライボールの競技が始まって、まるで蜂の巣をつついたように犬たちの吠え声が響き渡っている中で競技をしなくてはいけないこともあります。
会場によっては強風吹きすさび、こちらの声がかき消されるときもあります。
そんなときの遠隔作業は、さすがにいつもより声を張って犬に伝えなければ犬の耳に届かない可能性があるので、多少大きめに声を出しますが、普通に犬がハンドラ―の傍で作業をしているときに、犬に圧をかけるような大きな声は不要です。
ドッグダンスの時も同様ですが、一緒に踊っているときに、音楽をもかき消す大声で犬にキューを出す必要はありません。
なぜなら、犬は耳がいいのですから。
優しく言ったら犬がやってくれないなんてことはありません。
大きな声を出さずとも、わかりやすく言ってあげれば、犬はすでに学習している行動であればきちんとやってくれるはずです。
もしやってくれないとしたら、やってほしいとちゃんと伝えていないからで、大きな声で怒鳴ったり、何度も連呼してやらせることではありません。
競技本番でも同様です。
いつもと同じで、犬にわかりやすいキューをいつも通り出してあげれば、犬はわかります。
ただ、その日の犬のメンタルなどが原因で、いつも通りのことが出来ないのは別の話しです。
くれぐれも犬を怒鳴りつけないようにしましょうね。
圧がかかり過ぎると、犬はますます動けなくなってしまいます。
さて、昨日ラリオビに出ていた見習いの方は、競技後は社会化勉強。
相変らず、人や犬と関わりたい願望満載で、自発的に落ち着く練習は欠かせない2歳3ヵ月です。
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