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2024年1月14日 (日)

トリーツはルアーから報酬へ

犬の行動を引き出すためにトリーツ(食べ物)をルアーとして使いますが、ある程度行動が習慣化してくれば、当然ルアーは必要なくなるので、外していかなければいけません。
しかし、犬はいつもトリーツをくれる手が気になってしまい、手が動く度にルアーのように釣られてしまい、なかなか言葉のキューとのリンク付けが出来ないことがよくあります。
手にトリーツを持たずに、ハンドシグナルとして使ったとしても同様のことが起こります。

いつも書いていますが、トリーツを持って「行動の持続」を教えることもありますが、ある程度犬が行動を理解してきたら、トリーツは持っていなくても必ず報酬としてもらえることを伝えていきます。
それによって、目の前にトリーツが無ければ動かないという犬にはならなくなるわけです。

ハンドシグナルも同様で、ハンドシグナルが外せないと、犬はなかなか行動と言葉のキューのリンク付けが出来ません。
さらに、なかなか行動に移せない犬を前にキューを連呼すると、犬はますます正しく理解できなくなってしまいます。

プライベートレッスンのKくんは、「Sit(オスワリ)」を連呼しなくなったら、一回でも座れるようになったそうです。

犬の立場に立って考えてみるとわかりやすいでしょう。


さて、今日はドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
Mくんはいろいろなムーヴやトリックを知っています。
しかし、ハンドラ―が無意識に動かす手の動きに気持ちがそらされて、キューが出ても手の動きに気を取られてしまったり、トリーツが出てこないか待ってしまうことも出てきました。

そこで、今日はハンドラ―さんの手はポケットの中に入れていただいて、言葉のキューだけで動けたら報酬が出るという練習をやっていただきました。

202401141

人間の無意識な動きが犬のディストラクションにならないように、ハンドラ―の姿勢も含め、ニュートラルでいられるように練習していきましょう。

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