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2024年1月13日 (土)

学習には頻繁な強化が不可欠

犬に新しい行動を学習してもらうとき、ポジティブトレーニングにおいては当然報酬となる食べ物が使用されます。

報酬には、おもちゃや散歩、撫でるなどのライフリワードもありますが、繰り返して行動を引き出すには、短時間で強化していく必要があるので、すぐに口に届けられて無くなる食べ物のほうが使いやすいものです。

この時、使われる食べ物(トリーツ)は、一度に10個から20個ぐらいと、量が必要になるので、なるべく小さくして使います。
犬のサイズによっては、トリーツだけでお腹がいっぱいになってしまったり、ウェイトオーバーしてしまう可能性もあるからです。

そうならないために、一日の食事量からトリーツ分を最初に分けておくという方法もあります。

いずれにしても、一度に一個か二個で犬に理解させようとするのは無理ですが、飼い主さんによっては、そんなに使わないとダメなんですか?と聞かれることもあります。
新しい行動に習慣性を持たせていくには、たまにやるだけでは身につかないからです。

例えば初めてテニスを習いに行くとします。
一か月に一度のレッスンと、週に3回のレッスンでは、どちらが早く上達するでしょうか。

ある程度身についてから、回数を少なくしていくことは問題ありませんが、教え始めたときは、繰り返してその行動を褒めて強化することが欠かせません。

トレーニングの時に使うトリーツが多すぎると思ったら、ごはんを少し減らしてあげるとか、その分代謝があがるように、運動量を増やすなどして、体重管理をしてあげることも必要です。
一度にあげすぎてお腹を壊さないようにすることも重要です。

普段の食事量に合わせてトリーツを使ってあげましょう。

跳びつきが激しくて困るというご相談をよく頂きます。
犬は目線を人に合わせようとしたり、人の持っている物に近づきたいと、二足で立ち上がる行動を自然に行います。
別に悪いことではなりませんが、犬のサイズによっては人を倒しかねませんし、犬種によっては、関節を傷めてしまわないとも限りません。

出来れば跳びつかないでほしいと思ったら、犬が跳びついてきたときに、犬にとってメリットが無いようにすれば行動は少しずつ消去されて行きます。
メリットとは、跳びつく犬を抱き返したり、逆に「ダメ」と言いながら押し返したり、跳びつかれるままに美味しいものを渡してしまうということです。

このメリットを一切なくして、犬がつまらないと感じて地面に前足を下ろしたり、座ったりしたときに、先ほどお話ししたように、連続して20粒ぐらいトリーツをあげると、次からはちょっと考えて跳びつかなくなります。

騙されたと思って一回やってみてください。

ただし、20粒あげたことで、犬の跳びつきが少し減ってきたと安心してそのままにしておけば当然元のようにまた跳びつきが始まります。

跳びついたら、また同じように接してあげ続けていると、跳びつかないメリットを優先して、跳びつきにくい犬になっていきます。

何事も、地道な繰り返し練習が欠かせませんね。

因みに我が家の犬たちは、跳びつきたい気持ちを抑えているときに跳びついてもいいキューを出してあげると勢いよく跳びついてきます。
アシスタントは「アップ」、見習いは「二足」。

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見習いが「二足」をダンスのトリックに使えるようになるのはまだまだ先の話しです。

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