行儀の悪さが強化される現実
パピーレッスンで課題となる子犬の行動のひとつに「跳びつき」があります。
小型犬の跳びつきの場合、膝ぐらいまでの高さにしか届かないからと、あまり問題視されていないことがありますが、小型犬でも人の顔ぐらいまでジャンプする子もいますし、中・大型犬の場合は、跳びつくことで子供を押し倒したり、高齢者を転ばせてしまったりすることもあるので、子犬の頃から跳びつかない方がいいことがあると教えていくことは重要です。
我が家の犬たちも、人は大好きなので、歓迎してくれる人と出会えば、お尻をウズウズさせながらも、跳びつくチャンスを狙っています。
今日は散歩中、信号待ちの御婦人方に「かわいい♪」と声をかけられた途端、我慢していた2頭はメロメロになって2足立ちに。
さすがに、体重をかけた跳びつきではありませんが、身体は大きいので、十分顔は近かったと思います。
「なんて行儀の悪いことでしょう!」と、こちらは平謝りですが、当の御婦人方は「いいんですよ~。かわいいから。」とおっしゃってくださいました。
とは言え、容認できない行動です。
だからと言って、ネガティブなことを言えば、犬は他人との接触を不快なものと感じる可能性があるので、ネガティブなことは言えません。
ただ、個人的には、子供のころから犬を見ては「かわいいですね。触ってもいいですか?」というタイプだったので、愛想のいい犬は望むところです。
「かわいいですね。」と言っても、飼い主の後ろに隠れてしまったり、知らん顔をされてしまうと、ちょっとがっかりしてしまうのも事実。
しかし、犬の仕事に就いてからは、マナーがよくないとリスク回避が出来ないことも数多く学んでいるので、犬たちには愛想はよくしても、落ち着いていて欲しいと思っています。
犬に「相手を見てから行動しなさい。」というより、一貫して落ち着いていてくれることを教えてあげた方がわかりやすいので、ひたすら「いいマナー」を推奨していますが、まだまだな見習いです。
恐らくアシスタントだけなら、ここまでメロメロにはならなかったと思いますが、見習いはとにかく人を見ると寄って行こうとするので、工事現場のガードマンさんなどは絶好のターゲット。
ガードマンさんは、「こちらを通ってください。」とか「ご迷惑おかけしてすみません。」とか、こちらに声をかけてくれるので、見習いは自分に声をかけていると思い込んで大興奮するわけです。
間もなく2歳3ヵ月。
もう少し落ち着いてもらえると、散歩も楽になるのですけど・・ね。
さて、この見習いの臭気選別練習。
瓶の中の木片は正解を理解出来ているのに、瓶から出すと正解不正解関係なく全部咥えてしまい、大興奮していました。
しかし、今日は瓶から出しても、正解しか咥えませんでした。
ようやくゲームの意味が分かってきたかもしれません。
油断しないで続けていきましょう。
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