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2024年1月 8日 (月)

犬は予測する

日常生活では、人が声をかけなくても、犬は人の動きを見ながら次に起こることを予測します。
家に迎えたばかりの子犬では無理ですが、1年以上一緒に暮らしていれば、おおよその行動を予測することは可能です。

そろそろごはん。
そろそろお散歩。
そろそろ寝る時間。
などなど、ちゃんとわかるようになります。

予測できるということは、犬にとってある意味安心できる生活とも言えます。
次に起こることが全く予測できなければ、犬は常に緊張状態になり、健康上もよくありません。

様々なドッグスポーツにおいても、日々同じことを練習していれば、犬はおおよそのことを予測し、勝手に動こうとします。
いわゆるフライングです。

競技におけるフライングは大きなペナルティになります。
つまり、犬がハンドラ―の指示(キュー)を待たずに勝手に動いたと判断されるからです。

かつて(今もかも)、「意欲の空回り」と言われた我が家のアシスタントは、オビディエンス競技の課題全てに前のめりなので、ダンベルの持来においても、ハンドラ―がダンベルを投げようと手を動かしただけで、前に飛び出すほどだったので、きちんとキューを待ってから取りに行くようにと何度も練習しながら伝え、ようやく待てるようになりました。
お尻のあたりがウズウズしているのは今も変わりません。

ドッグダンスでも、音楽に合わせて構成を考え、ルーティンを作って行く中で流れの練習をしていれば、犬は当然次の動きを予測するようになります。
特に動くことを楽しんでいる子はどんどん先にやろうとして、ハンドラ―がキューを出す前に動くため、ハンドラ―は音楽に合わせようと焦り、犬は早く次のキューを出せとハンドラ―に催促するようになってしまいます。

しかし、これもアシスタントのオビディエンスと同様で、ハンドラ―のキューを待ってから作業するルールがあることをきちんと教えてあげないと、お互いストレスになってしまいます。

待っていて欲しい(じっとしていて欲しい)場面で、犬が先を予測して動き出してしまったら、せっかくの構成もぐちゃぐちゃになってしまいますね。

トリックも含めいろいろなことを学習できる賢い犬たちですから、「待つ」ことを教えてあげることで、不協和音を無くすことも可能です。

お互い、焦らず、ゆっくり楽しみましょう。

今日のドッグダンスグループレッスンでは、Lくんが「次はこれでしょ?」とサクサク動いてくれるのですが、先読みを始めてしまい、せっかく伸びていたバックステップの距離が短くなってしまいました。

202401081

しかし、パーツごとの練習と、キューをきちんと聞くルールを教えてあげたら、ちゃんと待てるようになりました。
わかりやすく伝えてあげましょう。
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