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2024年1月

2024年1月31日 (水)

「可愛がる」のと「甘やかす」のは違います。

愛犬は当然可愛いものです。
しかし可愛いからと好き勝手を許すことが可愛がることでしょうか。

犬は家の中だけで暮しているわけではありません。
一歩家の外に出れば、様々な刺激や興奮の対象物があり、その一つ一つに対して若い犬は反応します。

そこで、どう反応することが、ストレスを軽減させ、かつ平常心を保てるのかということを教えてあげることがハンドラ―の義務になります。

他犬と遭って興奮マックスになっている愛犬をそのままにしていていいのでしょうか。
道端に落ちている様々なものを口に入れて確認させていいのでしょうか。
自然現象だからと、よその家の玄関前で排泄をさせていいのでしょうか。

人間社会で暮していく上で、最低必要なことをきちんと教えてあげることがハンドラ―の役目です。

可愛いからと自由にさせるのではなく、人に迷惑をかけることなく、社会に受け入れられるレベルに育てることが、本当に可愛い愛犬のためには不可欠ですね。


さて、今日は若いA君のプライベートレッスンがありました。
最近は大分上手に外を歩けるようになってきたA君です。

しかし、A君は大型犬ですので、急に引っ張られるとハンドラーが転倒しないとも限りませんし、人に迷惑をかけてしまうかもしれません。

落ち着いてお散歩が出来るように。
ハンドラ―の声がちゃんと耳に届くように。

日ごろからの練習は欠かせませんね。

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A君、呼び戻し練習中。

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2024年1月30日 (火)

ラリーオビディエンスのブリーフィング

ラリーオビディエンスは世界中で愛好されているドッグスポーツで、日本でも気軽に参加することができます。

国内で開催されている正規ルールのあるラリーオビディエンスは米国に本部があるWCRL(World Cynosports Rally)規定とJKC規定があります。
JKC規定は、FCI規定に準じたものに改編されていく予定なので、今すぐではありませんが、FCIラリーの世界大会にエントリーできる日も遠くはないかも知れません。

さて、どんな競技でも開始前に「ブリーフィング」というものがあります。
いわゆる簡易な説明です。
さらにラリーの場合は、競技ごとに課題が変わるので、場合によってはその取り組み方がわからないこともあります。
そんなときは、ブリーフィングや見分の時に担当者に確認することができます。

普段は意識していなかったことなども注意点としてアドバイスがあったりするので、聞き逃すのはもったいないです。
なぜこんな話を書いたかと言うと、WanByWan主催のWCRL規定ラリートライアルでも、競技前のブリーフィングでは、ちょっとしたミスも含め無意識にやってしまいそうな癖などをリマインドできるようにアドバイスをさせていただいているのですが、実はJKCのトライアルでは、規定書には載っていないルールも話されるので、聴いていないと損をするというわけです。

万全で臨んだのに、知らなかったためにペナルティになってしまうのは残念ですよね。

さて、見習いは日曜日のJKCトライアルに出陳しましたが、少々周りの匂いが気になったようで、細かいところを減点されてしまい、合格はできたものの、昇格はのがしてしまいました。

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来月に向けてもっと精進しなければいけないですね。

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2024年1月29日 (月)

犬へのキュー(サイン)

訓練では、犬に何かやってもらうときの言葉を、「指示語」「コマンド」「命令」などと言いますが、正の強化をメインにしているドッグトレーニングでは、「キュー(cue)」や「合図(サイン)」という言い方をしていることが多いものです。
日本で多いかどうかはちょっとわからないのですが、海外のレクチャー本であったり、ウェビナーなどでは、そのような言い方をしています。

なぜ違うのでしょうか。

まず第一に、言葉や体符(視符を含む)を使って犬にやってもらいたいことを伝えるときに、こちらの気持ちとして「やれ!」と言っているのか「やってね」と言っているかによってニュアンスは変わってきます。
いつも愛犬に命令口調で伝えているのか、あるいは提案やお願いをしているかによって語気も変わってくるはずです。

「命令口調で言っているのだから絶対やってもらわなければいけない。
と考えるか、
「お願いすれば絶対やってくれるので、命令しなくても大丈夫。
と考えるかで、犬に対するキューの出し方は変わってくるような気がします。

なぜこんな話をするのかと言うと、昨日のような競技会では、隣のリンクでも同じように競技をしているペアがいたり、あるいはアシスタントとの競技中のように、急にフライボールの競技が始まって、まるで蜂の巣をつついたように犬たちの吠え声が響き渡っている中で競技をしなくてはいけないこともあります。
会場によっては強風吹きすさび、こちらの声がかき消されるときもあります。
そんなときの遠隔作業は、さすがにいつもより声を張って犬に伝えなければ犬の耳に届かない可能性があるので、多少大きめに声を出しますが、普通に犬がハンドラ―の傍で作業をしているときに、犬に圧をかけるような大きな声は不要です。

ドッグダンスの時も同様ですが、一緒に踊っているときに、音楽をもかき消す大声で犬にキューを出す必要はありません。
なぜなら、犬は耳がいいのですから。

優しく言ったら犬がやってくれないなんてことはありません。
大きな声を出さずとも、わかりやすく言ってあげれば、犬はすでに学習している行動であればきちんとやってくれるはずです。

もしやってくれないとしたら、やってほしいとちゃんと伝えていないからで、大きな声で怒鳴ったり、何度も連呼してやらせることではありません。

競技本番でも同様です。
いつもと同じで、犬にわかりやすいキューをいつも通り出してあげれば、犬はわかります。
ただ、その日の犬のメンタルなどが原因で、いつも通りのことが出来ないのは別の話しです。

くれぐれも犬を怒鳴りつけないようにしましょうね。
圧がかかり過ぎると、犬はますます動けなくなってしまいます。

さて、昨日ラリオビに出ていた見習いの方は、競技後は社会化勉強。

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相変らず、人や犬と関わりたい願望満載で、自発的に落ち着く練習は欠かせない2歳3ヵ月です。

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2024年1月28日 (日)

JKC主催訓練競技会に参加してきました。

今日は富津みなと公園で開催された、JKC主催FCI東日本インターナショナルトライアルに出陳してきました。

今回アシスタントがFCIオビディエンスクラスIIIに出ました。
見習いは前回クラスIIに昇格したばかりで、現在新しい課目に向けて練習を重ねているのでまだ出られません。

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8歳になったアシスタントはクラスIIIの課目にも慣れてよくわかっていますが、課題が難しいうえに、当日の犬の状況に加え、周囲の環境にも左右されます。
安定した好成績を取るのはなかなか難しいのが現状です。

もちろん、安定して課題をクリアできる犬もいますが、どの犬もそうとは限らないこともあり、ハンドラ―は日々精進するわけです。

アシスタントも同様なかなか安定しませんが、今回初めて80パーセント以上の好成績261.0点で2席を頂くことができました。
頑張ってくれたアシスタントにちょっと感動してしまいました。

特に嬉しかったのは、長年我々ペアを見守ってくださっていたジャッジから、脚側に対する犬の意識がよくなったと言われたことでした。

長年改善・修正を続けていたことが少し形になってきたということでしょうか。
あきらめなくて良かったです。

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また、いつもオビIIIの練習をご一緒させていただいているお仲間たちも、上位入賞され、これもまた嬉しいことでした。

あきらめないことが肝心ですね。

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2024年1月27日 (土)

ドッグトレーニング:日常生活が大事

ドッグトレーニングでは犬に様々な技術を教えることが出来ますが、いろいろな行動の問題がでてきたときは、その行動だけに特化して対応するのではなく、日常生活を見なおしてみることも重要ですね。

さて、今日は若いYさんのお散歩の様子をみさせていただきました。

一見すると、特に問題はなさそうに歩いているYさんですが、他犬や人に会うと大興奮します。
私が後ろから歩いて行くと、こんな顔して大興奮するので、飼い主様には、何も言わずそのまま歩いて頂くようお願いしました。
何か言っても耳に届かないからです。

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※因みにこれは彼女の喜んでいる顔です。


しばらくすると普通に歩けるようになりました。

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他犬への興奮は相手があることですので、相手のトラウマになってしまってはいけません。
落ち着いて犬と接近できるようになるまでは、Yさんのペースで突っ込んで行かないようにお願いしました。
大騒ぎをすれば他犬と接触できると学習して欲しくないからです。

若い犬の興奮を抑えるのは簡単ではありませんが、少しずつ平常心を教えていくことが重要ですね。

最後はボール遊び。
先日、呼んでも近くまで来ない犬の話を書きました。
「持来」も同様で、ボールを咥えて戻っても、少し離れた場所にボールを落として勝手に走って行く犬がいます。
見ていたらYさんも同じでした。
飼い主様はYさんが落としたボールを拾って投げてあげています。
それでは近くまで持って戻る必要はありませんよね。

飼い主様にはボールを拾わないようにお願いしたところ、何度か同じことを繰り返したのち、Yさんちゃんと飼い主様の元にボールを持って戻ってきました。

実は飼い主様はYさんが渡さないときは、無理矢理口からボールを取り上げていたそうです。
リソースが-ディングが無い犬の場合問題ありませんが、多少でも兆候がある場合は自発的に出させる方がいいでしょう。

ドッグトレーニングが上手く進むかどうかは日常生活とも大きな関係があります。
うまくいかないときは、一度見なおしてみるといいかもしれませんね。

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2024年1月26日 (金)

成犬のトイレマナー

賛否両論ある日本の犬のトイレ事情ですが、お住まいの住居環境によって、外ではさせられないケースも当然あるので、家の中のトイレはある意味仕方のないことと思っています。

我が家も3頭のボーダー・コリーたちと一時仮住まいをしていたことがありますが、庭がなかったために、外の他人様に迷惑がかからない場所まで連れて行かなければいけませんでした。
しかし、あいにく家の周りは住宅街で、街路樹一本なく、公園も少し歩かなくてはいけない状況だったので、一時的に室内トイレを復活させることになりました。

母犬はすぐに思い出してくれたのですが、娘の方が頑としてやってくれず、かなり根気がいりました。

その後今の家に移ってからは、公園も近いので、外でも中でも出来るように教えてました。


トイレトレーニングとは、排泄行為と、排泄を意味するキューを関連付けて犬に教えることで、トイレシーツの上でトイレをさせることが目的ではありません。

もちろん子犬の頃は、家の中での生活が主流ですし、当然トイレの回数も多いので、トイレシーツにいざなう頻度も高くなり、トレイを教える強化にはちょうどいい状況とも言えるでしょう。

子犬がトイレの場所まで辿りつけなかったり、若犬が緊張や興奮から排泄してしまうというのはよくあることです。
マネージメントできるようになるまでには、多少の時間はかかります。

ちなみに我が家の見習いは子犬の頃、トイレシーツの上で排泄することはすぐ覚えました。
1歳半ぐらいでトイレの間隔も大分伸び、声をかけることで外でも排泄が出来る、家の中でも出来るようになっていましたが、避妊手術後一時的にサイクルが崩れてしまったのか、急に変なところでしゃがんでしまうということもありました。

それも1~2ヵ月でおさまり、今は自分でコントロールが出来ています。

都会は過密なので、どうしても他人の家の前になってしまうこともあるので、お互い嫌な気持ちにならないような配慮は不可欠です。
小型犬ならまだしも、中・大型犬の排泄量は半端では無いので、気を付けたいところですね。

きちんとマネージメントが出来ていれば、所かまわず排泄することもなくなりますし、ましてやオムツを装着する必要もなくなるでしょう。

先日来、犬を飛行機に乗せるにはオムツ着用が原則のような話も聞きました。
犬たちは、本来であれば自分の居場所を汚したくないので、健康上問題なければ、多少長時間であっても排泄をコントロールすることが出来ます。
それをアニマルウェルフェアに鑑みてどうかと言われれば、そもそも論になってしまうのでなんとも申し上げられませんが、コントロール出来ている犬にオムツをしたところで、恐らく犬は排泄することはないでしょう。

我が家も高齢になってからオムツをつけていた犬はいますが、若い健康な犬にオムツをつけたことはありません。
ヘルニアでステロイドが効いてくるまで動けなかった大型犬も、丸48時間排泄をがまんしました。
解除しながら庭に連れ出してやったのですが、彼は頑として拒み、自分の足で歩けるようになるまではしませんでした。

愛犬の管理も度が過ぎてしまうと、可笑しなことになってしまいますね。
ただ、「犬なんだから好きにさせたい。」のと、「愛犬が人間社会で生きやすくするためのサポートを怠ること」は同じではないということも念頭においておきたいですね。

さて、我が家の見習いはすばしっこく良く動くので、「招呼(コイ)」の次に教えたのは「フセ」。
近い距離ならすぐに伏せられますが、距離が空くとまだまだです。
日々地味な練習が続きます。

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2024年1月25日 (木)

愛犬に求めるものは?

犬と暮し始める理由は様々。
目的も様々です。
当然それによって犬に求めるものも様々。

先日とあるクライアントさんに、「ウチの犬はバカでいいのよ。」と言ってる人がいると伺いました。

「バカでいい」とはどういうことか。

人間で言えば、「秀でたところはなくても、健康であればいい。」ぐらいの感じでしょうか。

確かに、頭がいいゆえに、いろいろ悪戯をする犬たちはいます。
好奇心旺盛で、その気持ちの矛先をいろいろなところに向けて楽しむ犬たちです。

悪戯なんかしなくていいから、大人しくしていて欲しい。
ならば、ぬいぐるみでもよさそうですね。

一緒に暮らしていれば当然コミュニケーションが出来る方が楽しいのではないでしょうか。

昭和の初めの外飼いの犬たちのように、ごはんと散歩のときだけお相手をする犬たちが、どれくらい飼い主(人間の)言葉を理解し、気持ちを読み取ることが出来たのでしょう。

賢い犬たちは悪戯もしますが、きちんと伝えていくことで言葉を理解し、話を聞くことが出来ます。
人間から与えられる刺激に対して、どう行動すべきかを日々学んでいる中で、多くを予測し、自分たちで考えて行動することが出来るからです。

何も教えられないことで、知らないことが沢山ある犬は本当にコミュニケーションが取りづらくなり、ハンドラ―との意思の疎通がしづらくなることは事実です。
それを「バカな犬」と言うのでしょうか。

「バカな犬」とは、ほんとうはどんな犬のことなのでしょうね。

人間で言うところの「バカ殿様」。
実はすべてお見通しなんて犬だったりして。

さて、我が家の犬たち、昨日は私が体調不良で動けなかったのでトイレ出しで近所までしか行かれず、夜も8時消灯でしたが、朝まで文句ひとつ言わず寝ていました。
アシスタントは、何度もベッドの上に様子を見に来て、温めてくれました。

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こういう時間は有難いですね。

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2024年1月23日 (火)

ドッグスポーツ:ターゲットを使って体の使い方を教える

人間のアスリートの動きには無駄がないことは誰もが知っていることですが、同様にドッグスポーツをする犬たちも、動きに無駄があれば当然タイムに関わって来たり、あるいは見た目にも差が出てきます。

スピードに関しては、犬種による特性などある程度個体の差は否めませんが、四肢の使い方はトレーニングによって改善することが出来ます。

特に後肢の使い方は、日常的にあまり意識を持っていない犬たちにとって、教えてあげることで大きく改善されることがわかっています。

前肢の動きは、ある程度ルアーリング(トリーツなどを使った誘導)によって教えることもできますが、後肢に至ってはルアーリングでは教えづらいので、ターゲットを使って教えるのが有効です。

前肢をターゲットに乗せた状態でのピボットターンなどは、後肢を動かす手助けになりますし、ターゲットに後肢を乗せることを教えれば、曲がらないで立つことを教えることも可能です。

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ヒールポジションにいるとき、前肢をターゲットに乗せるように設定して、ハンドラ―がその場で旋回すると、犬はいちいち前肢をターゲットから下ろしてハンドラ―のヒールポジションに入ろうとすることなく、後肢を旋回させるように動かして、ヒールポジションを維持するようになります。

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またオビディエンスなどでは、姿勢(立止・停座・伏臥)変更の際、前肢を基軸にするか後肢を基軸にするかで動きは大きく変わります。
そんな時は、前肢あるいは後肢、あるいは両方をターゲットに乗せることで、身体の動き方を教えるサポートをすることもできます。

重要なのは、犬を押したり引いたりすることなく、犬が自ら動くことで、身体の動きを方をマスターできるということ。

リードを使って犬を動かそうとしていた人は、是非この方法を試してみて下さい。
ターゲットトレーニングは正の強化を使うことで、犬のストレスを軽減させることが出来るだけでなく、犬にもわかりやすい方法です。

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2024年1月22日 (月)

ディストラクション練習の重要性

様々なドッグスポーツにおいては、本番の競技に向けてディストラクションを想定した練習をします。
ディストラクションとは、犬にとって気になるものです。

犬にとって気になるものは個々の犬によって異なります。
例えば、犬、人、走る子供、ボール、車、バイクなどなど、犬にとって好き過ぎるものと嫌いなものがそれにあたります。

そういうディストラクションが視界に入っても、平常心で作業が出来なければドッグスポーツは出来ません。

実際、見習いは昨年秋の競技会で、リンク際でおもちゃで遊ぶ犬を見て飛んで行ってしまいました。
小さいころから楽しそうに走ったり、遊んでいる犬が大好物な見習いなので、日々ディストラクション練習は重ねてきましたが、まだまだ足りなかったようです。

当然その後もディストラクション練習は続いています。

ディストラクションがあっても、ハンドラ―にフォーカスしてもらうためには、ハンドラ―といることが楽しいと思ってもらえないと出来ません。
「叱られるからやる。」というのでは長続きはしませんし、リードを着けない本番の競技では、どこへ行ってしまうかわかりません。


今日のプライベートレッスンで1歳になったばかりの若いM君には飼い主さんと遊んでいただきました。
飼い主さんとの遊びを心から楽しんでもらえなければ、到底飼い主さんに集中することは難しくなります。

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今朝の見習いもちょうどいい塩梅に傍で知人が愛犬を遊ばせていてくれたので、その環境の中で招呼中の立止を練習しました。
ちょっと前であれば、楽しそうな犬や知人の飼い主さんに向かって行ったところでしょうが、作業中は大分集中できるようになってきた見習いです。

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根気よくこれからも練習していきましょう。
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2024年1月21日 (日)

他犬への吠え対策

散歩中他の犬と出会って冷静にスルー出来る犬を見るとホッとします。
犬の興奮が伝わってこないからです。

子犬の頃は多少興奮したとしても、次第に落ち着いて、他犬がいる社会は日常の風景の一部で自分には関係ないと認識してくれるようになると、犬も落ち着いて散歩が出来ますし、ハンドラ―も同様です。

なぜなら、犬に限らず、その他多くの刺激対象物に対していちいち一喜一憂していたら、犬は常に興奮状態にあって、平常心が保てなくなるからです。
そんな犬たちは、ハンドラ―の声も耳に届かず、散歩から帰ってくればぐったりしてしまうでしょう。

刺激対象物とは、車・バイク・自転車・台車・猫・ハトなど、大きな音をたてたり、犬の目の前を素早く通り過ぎるものです。

他犬に限らず、様々な刺激対象物をいちいち気にしていたら、犬も人も疲れてしまいます。


何度も書いていますが、我が家の見習いは犬への好奇心旺盛なので、とりあえず傍に行って挨拶をさせろと興奮します。
挨拶をしてしまえば落ち着くので、手っ取り早く挨拶をさせた方が興奮を早く抑えられることは事実ですが、敢えてそれは許容していません。
なぜなら、見習いはよくても、相手の犬が見習いのような黒い顔の大きい犬が寄って来ることを嫌悪する可能性があるからです。

「うちの子は大丈夫なので、挨拶だけさせて下さい。」と私が見習いに引っ張られながら突進していったら、恐らく相手の犬は警戒し、あるいは興奮して吠えたりして飼い主さんを引っ張ってしまうでしょう。

つまり、自分の犬が大丈夫でも相手の犬が大丈夫かどうかはわからないので、リスクは犯さないことが重要です。
相手の犬のトラウマになってしまっては、その後遭遇する度に申し訳ない気持ちになってしまいます。

例え危害を加えるつもりが無くても、他犬に向かって突進していくのはNGです。
そこで、見習いには行かないことを教えていますが、なかなか平常心が保てないので、相手との距離を取ったり、興奮しないことを褒めながらやり過ごすようにしています。

狭い場所でのすれ違いは避けたいので、逃げられないようなときは、横道に入ってやり過ごすこともあります。

他犬に過剰反応する犬を連れている人は、恐らく他犬を見ただけでも緊張してしまい、愛犬に向かって「吠えたらだめだからね。」といったネガティブな言葉をかけてしまうこともあるでしょう。
しかし、犬を見るたびにネガティブなことを言われ続けていると、犬は他犬に対してネガティブな印象を持ってしまうこともあります。

一方、楽しい興奮だけでなく、犬が苦手で吠えてしまう犬もいます。
そういう子は他犬との距離が取れないとそれだけで逃げ場がないことから、吠えて反撃しようとすることもあります。

愛犬の心理状態をよく見極めてから、対処法を考えてあげることも大事ですね。

いずれにしても、毎回散歩の度にドキドキしてしまうのではなく、犬が視界に入る環境で、興奮しない練習を別に行うことも必要です。
絶対犬が近寄って来ないドッグランの外で、中で走り回る犬たちを横目に見ながら練習するのもお奨めです。
最初は数十メートル距離を取って、興奮しないでいられたら、少しずつドッグランとの距離を詰めていくといいでしょう。

生後1歳ぐらいの時の見習い。
視界に楽しく遊ぶ犬を見ながら、リードが緩んでいることを褒めています。

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自分から伏せてくれたら、もっと褒めます。
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しかし、人のよさそうな外人さんが声をかけながら近づいてくると、こんなになってしまいます。

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あれから1年半。
まだまだ修行中の見習いです。
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2024年1月20日 (土)

呼んでも2メートルぐらい離れたところで止まるのはなぜ?

子犬の時からきちんと伝えてあげたいことのひとつに「呼び戻し(リコール)」があります。

子犬の頃は、呼ばなくてもいつも足元にへばりついているので、ついつい呼び戻し練習を飛ばしてしまいがちですが、成長と共に、周りに興味が行くようになると、ますます呼び戻しは教えづらくなります。
犬も賢くなるので、そうそう呼ばれてもすぐには来ないというわけです。

ちょっと前にも、呼んでも来ない犬の話を書きましたが、そう言った理由以外にも、犬が呼ばれてすぐ傍まで来てくれるようになるには、傍まで戻って来てほしいときちんと教えてあげる必要があります。

もちろん、「来て欲しい」とお願いしたところで犬がすぐ来るわけではありませんから、「来たらいいことがあるよ」と伝えていくことで、犬がすぐ傍まで戻りやすくなるのです。

呼ばれて嫌なことがあるわけではなくても、他に興味があればそちらに行きたくなるのが犬です。
そんなとき、呼ばれたら恐らく次は捕獲されるであろうと予測してしまうと、犬は人の手が届かない場所まで戻って来て、リードを着けようと手を伸ばした途端に踵を返していなくなるというのは常套手段になっています。

これではいつまで経っても犬は捕まえられません。

そうならないために、戻って来ても、また遊んで来ていいと言われたり、戻ってくるたびに美味しいものが食べられたりするという経験を積んでいくと、犬は戻ることは嫌なことではないと習得するわけです。

呼ばれて2メートルぐらい先で止まってしまわないように、戻ってきたら必ずハンドラ―の膝の前や、ハンドラ―の傍でトリーツ(おやつ)をあげていると、犬はすぐ傍まで来るようになります。
戻ってきたことをきちんと褒めてトリーツをあげたあとはまた解放してあげることで、犬は戻ることが楽しいことの終了ではないと理解していくことが出来ます。

さて、今日は生後8か月のA君のプライベートレッスンがありました。
飼主さんとも上手に遊べるようになったA君。
遊びはコミュニケーションのベースです。

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ハンドラ―の傍に戻ってきやすくするのも遊びの中で教えていくことが出来ますよ。

ボールやディスクを手前で落としてしまう場合も、手元に持ってきてもらえるように教えてあげることが大事ですね。

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2024年1月19日 (金)

愛犬との遊び方

「愛犬と遊んでいますか?」とお伺いすると、以前は、「どうやって遊んでいいのかよくわかりません。」という回答が戻ってくることがありましたが、最近では「遊んでいます。」という回答が増えてきました。
素晴らしいですね。

さて、愛犬との遊び方ですが、一般的にはおもちゃを介した遊びです。
ボールを投げて取りに行ってもらったり、ロープやおもちゃの引っ張りっこが主流です。
もちろん、きちんと関係性が出来てくれば、様々なドッグスポーツも犬にとっては遊びのひとつになりますが、一般の家庭犬の場合の遊びとしては、レトリーブや引っ張りっこでも十分楽しめます。

今回は楽しい遊びの中で、押さえておきたいポイントをいくつかお話ししましょう。

犬の破壊力はバカに出来ないので、おもちゃとして提供する場合はまず耐久性を考えます。
犬の噛みや引っ張りっこに耐えられるかどうかです。
もちろん、犬のサイズによっておもちゃの大きさや丈夫さも変わりますので、自分の犬に合っているかどうかを確認することが重要です。

また、引っ張りっこ遊びなどに耐えうるおもちゃだったとしても、犬に渡して目を離してしまえば、瞬時に破壊されてしまうこともあるので、一緒に遊ぶおもちゃと、一人遊び用のおもちゃは分けておくことが必要です。

一人遊びのおもちゃは、留守番時など、犬が一人でいても飽きさせないためのおもちゃですから、ある程度の頑丈性が不可欠です。
簡単に破壊されてしまうと、飲み込んで開腹手術になったりすることもあるので、注意が必要です。

特に一緒にあそぶおもちゃを犬に渡してしまうと、そのおもちゃの価値が下がってしまい、ハンドラ―が遊びに誘っても、いつでもアクセスできるために興味を示さなくなってしまうこともあります。

引っ張りっこは一緒に獲物を取るという意味合いがあり、犬とハンドラーが対峙して獲物を取り合っているわけでは無いので、勝ち負けはありません。
時に犬に渡し、時に渡してもらうことで、遊びがまだまだ続くことを教えていきます。

また、投げて取りに行ってもらうレトリーブ系の遊びは、犬が持ち逃げしてしまうレベルであれば、リードを着けて回収できる場所で行いましょう。
もちろん、すぐに離してくれないこともあるので、同じレベルのおもちゃを見せて交換したり、犬が喜ぶおやつをあげたりして、おもちゃを素早く回収することも重要です。
これは引っ張りっこのおもちゃを渡してもらうときにも有効な回収方法です。

一人で遊び始めてしまったのをそのままにしておけば、当然自分のペースで破壊してしまうことの方が楽しいと学習して、レトリーブ自体が続きません。

おもちゃの遊び方を犬に教えてあげることで、楽しい遊びを共有することができるはずです。

ご褒美は食べるものだけでなく、遊びも同じぐらい価値があります。

おやつの食べ過ぎでウェイトオーバーが心配な場合は、遊びでエネルギーを発散させてもらうことも有効ですね。

我が家の犬たちは引っ張りっこには目がありません。
トレーニングのご褒美も引っ張りっこです。

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2024年1月18日 (木)

行動が変わるまでには時間がかかります。

オビディエンスやドッグダンスなど、新しい行動を犬に教えることはとても楽しいことですが、行動自体を犬が理解し、言葉のキューと関連付けられるようになるには時間がかかります。

さらに、すでに身に着けてしまった行動を変容させるにはもっと時間がかかります。

時間がかかるとはどれくらいかかるのでしょうか。

それは、どれくらいの頻度で練習を繰り返すかにもよります。
なぜなら、以前も書いていますが、たまにしかテニスのレッスンに行かなければなかなか上達しませんが、週に2~3回レッスンに通えば、1~2ヵ月でスィートスポットにボールが当たるようになるでしょうし、ボレーやスマッシュもすぐに打てるようになるはずです。

しかし、月に1度の練習では、なかなか上達しません。
体も動き方を忘れてしまうからです。

犬のトレーニングも同様です。

いずれにしても、根気よく繰り返せば学習は速く進みます。
行動変容をサポートするために環境設定が必要な場合は、繰り返した環境設定も必要となります。

早道は無いと覚悟が必要ですね。

さて、今日はレッスンを始めたばかりのAさんのお散歩レッスンでした。

いろいろ苦手があるAさんですが、苦手克服のためのサポートには、繰り返しの環境設定も不可欠です。

お散歩に同行させていただくと、飼い主様曰く、「いつもと全然違ってお利口さん」だそうです。
私がいるだけでも、いつもと違う状況になるのですから、あり得る結果ですね。

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私が刺激にならなくなると、きっといつもの様子も見せてくれるでしょう。

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2024年1月17日 (水)

愛犬はなぜ呼んでも来ないのか。

犬に教えたい行動で優先順位が高いものは、
①停座(オスワリ)
②招呼(オイデ)
この二つが出来ていれば、ある程度の危険回避は可能なので、犬の安全確保には重要です。

停座に関して言えば、一瞬芸ではなく、解除されるまでオスワリを続けていることですので、お間違いのないように。

また、戻ってこない犬ほど飼い主をイライラさせるものはありませんが、戻ってこない原因が犬のせいではなく、飼い主側の問題だとわかると、イライラも減ると思います。

では、なぜ犬の問題ではなく、飼い主の問題なのでしょうか。

以前も書いていますが、呼び戻しのキュー(オイデやコイなど)が、犬にとって楽しくないことを連想させる場合、犬はそのキューを聞くと、戻ってこないどころかどこかへ隠れてしまうということにもなりかねません。

犬にとって楽しくないこととは、呼ばれて行くたびに叱られたりして、いいことが起こらない場合です。
人間も同じですよね。
親に名前を呼ばれるたびに小言ばかり言われていれば、当然こっそり逃げたくなるでしょう。

子犬に呼び戻しを教える際は、まず子犬の名前にポジティブな印象を刷り込むことから始めます。
名前を呼ばれて、振り返ったら美味しいものがもらえたり遊んでもらえることで、子犬は自分の名前に対して好感を抱くようになります。

同様に、呼ばれて行くと美味しいものがもらえたり遊んでもらえれば、呼ばれたら期待感を持って飼い主の元に戻るようになります。
呼ばれると嫌なことが起こると予測するようになれば、犬は決して楽しそうに戻ってくることはありません。

特に小さいころは沢山オヤツがもらえていたとしても、ある程度大きくなって理解できるようになってくると、もらえるご褒美が減ってくると、思春期を迎えた犬たちは、戻るよりもほかの興味を引く方に行った方が楽しいかも知れないと考えるようになり、戻るかどうかを選択するようになります。
成長の過程で必ず出て来ることなので、そこを見過ごしてしまうと、犬は戻らなくてもいいと学習していくことになります。

小さいころは飛んできた犬たちが、名前を呼ばれて立ち止まるようになったら、再度トレーニングをやり直してあげることで解決できるでしょう。
ネガティブなイメージが刷り込まれている場合は、呼び戻しのキュー(ことば)を変えることも必要かもしれません。

ポイントは、
①呼び戻したら絶対にネガティブなことはしない。
②思春期の犬たちには、再度ルールを伝えなおす。

あきらめないことが肝心ですね。

今日は若いM君のプライベートレッスンがありました。

ママと遊ぶのは大好きなMくんなのに、なぜか呼ばれると躊躇します。

202401171

きっといろいろな思惑が頭をよぎっていることでしょう。

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2024年1月16日 (火)

なぜトレーニングがうまく進まないのか

仕事柄様々な犬種、月齢、行動問題、ドッグスポーツの基礎づくりなどの固有のケースに対応させていただいています。

ご依頼を頂く時点で、飼い主様には何かしらの目標があるので、その目標に向かってサポートやアドバイスをさせていただきます。
プライベートレッスンやグループレッスンでは学習理論をベースに、いかに犬たちにわかりやすく伝えていくかということもお話ししています。
しかし、レッスンをスタートされても、すぐに成果が出るケースと、なかなか出ないケースがあります。

なかなか成果が出ない場合、当然のことながら悪いのは犬ではありません。
すでに学習して身に着けた習慣を変えなければいけないときは、どうしても時間がかかるからです。
なぜなら、一発で、瞬時に行動が変わるような強制訓練を使わないからです。

つまり、犬が納得して行動できるように時間をかけて教えていくことが重要なので、どうしてもすぐには変えられないからです。

子犬の場合は、好奇心が旺盛なこともあり、新しい行動は乾いたスポンジのように吸収していくので、変化は見違えるほど速いときもあります。

一方思春期の犬や成犬の場合は、メンタル面が安定していなかったり、あるいは今までの習慣を変える順応性が衰えていたりといった理由で時間がかかることもあります。

重要なのは、少しずつでも犬の変化を見落とさないで、一貫性を持ったトレーニングを続けていくということです。
一貫性が無いと、犬はどう対応していいのか混乱してしまい、学習が進まなくなるからです。

焦らず、ゆっくり見守っていきたいですね。

さて、今日は間もなく一歳になるYさんのプライベートレッスンがありました。

リソースガーディングも含め、ハンドラー側とYさんの意思の疎通がうまく行かなくなったところからレッスンをスタートしたところ、目に見える変化が現われるようになりました。

Yさんへの大きなアドバイスは、
①Yさんの居場所を作ってあげること(ゲートの付いたハウスを用意する)。
②Yさんの目の前から何かを取り上げなくてはいけないときは、取り上げる前に「足す」場面を作ったり、楽しいことに気を逸らしてもらい、ガードする場面を作らない。
③Yさんが興奮しているときはYさんにとってメリットが無いこと。興奮していない時にいいことが起こると学んでもらうこと。

これらのことをまずお願いしたところ、ちゃんと行動に変化が現われ、少しずつ話が通じるようになってきたそうです。

1歳という年齢柄、行動が定着するまではまだまだ時間がかかりますが、ご家族の努力と協力で、少しずつ良い方向に向かっていることは間違いないでしょう。

今日はお散歩を想定した練習。
気になるものがあっても、ママに呼ばれたらママを見ること。

202401161

見ただけでも褒めてあげます。

そして興奮しても跳びつき行動より座ることを選択したら褒めてあげます。

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愛犬とのよりよい生活を目指して、みなさんが頑張ってくださることが嬉しいですね。

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2024年1月15日 (月)

「待つこと」は大事

日常生活において、犬は様々な刺激にさらされています。

子犬の時完璧に社会化のサポートしたつもりでも、思春期から大人になるまでの間に犬のメンタルは大きく変化することもあり、思うように平常心を保てなくなることがあります。

因みに見習いは子犬の頃から人も犬も大好きです。
小さいころからアシスタントたちと共に様々な場所に同伴し、時にはアシスタント抜きで単独で連れて歩いたりと、いろいろな経験を積ませてきましたが、1歳を過ぎたあたりから、他犬が視界に入ると吠えるようになりました。
単なる興奮だけでなく、警戒心が加わったからです。

そこで、興奮のままに勝手に突進しないように毎日繰り返し練習を重ねていますが、現時点でゼロにはなっていません。
私の声は多少届くものの、やはりポジティブに人や犬の方に行こうとします。


今日のプライベートレッスンに見習いを同伴したところ、初めは生徒のLさんに挨拶をしたくてウズウズしていましたが、持って行ったマットを敷いて、そこにいるように伝えたところ、とりあえず声は耳に届いていました。
その間、Lさんはよそ者の登場に興奮し、ひとしきり吠えたあとは、警戒して全くこちらに寄ってこなくなり、一時はトリーツさえも食べられなくなるほどでした。

ハンドラ―さんは、「大丈夫だからおいで」と声をかけましたが、本犬は大丈夫では無いので、この場合はそっとしておいて、自分が「大丈夫」と納得できるようになるまで待ってあげることが大事です。
Lさんは元々犬が苦手な子ではないので、一時的に自分のテリトリーに黒い顔の大きい犬が登場したことによる警戒心が原因と考えられたからです。

そこで見習いと一緒に少し動いて、見習いが私のコントロール下にあることをLさんに見せてから、見習いはマットで待機させ、ハンドラ―さんとお話をしました。

202401151

その間Lさんの様子を見ながら、トリーツを床に転がしてあげると、少しずつ食べられるようになり、最後はLさんは吠えることなく自分から見習いの傍まで寄ってきて挨拶し、遊びに誘ってきました。

202401152

もちろん、見習いは遊びに来たわけでは無いので、見習いにはマット待機を続けてもらいながら、Lさんの挨拶を上手に受けていること自体を褒めてトリーツをあげ続けました。


人間の思惑でことを進めようとするとうまくいかないこともあります。

「お友達よ。」と言いながら、見ず知らずの犬の方にリードを引っ張られていく犬の気持ちを考えてみましょう。
心の準備が出来るまで放っておいてほしいと思っているかもしれませんよ。

今日は少し見習いの成長も見られた瞬間でした。

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2024年1月14日 (日)

トリーツはルアーから報酬へ

犬の行動を引き出すためにトリーツ(食べ物)をルアーとして使いますが、ある程度行動が習慣化してくれば、当然ルアーは必要なくなるので、外していかなければいけません。
しかし、犬はいつもトリーツをくれる手が気になってしまい、手が動く度にルアーのように釣られてしまい、なかなか言葉のキューとのリンク付けが出来ないことがよくあります。
手にトリーツを持たずに、ハンドシグナルとして使ったとしても同様のことが起こります。

いつも書いていますが、トリーツを持って「行動の持続」を教えることもありますが、ある程度犬が行動を理解してきたら、トリーツは持っていなくても必ず報酬としてもらえることを伝えていきます。
それによって、目の前にトリーツが無ければ動かないという犬にはならなくなるわけです。

ハンドシグナルも同様で、ハンドシグナルが外せないと、犬はなかなか行動と言葉のキューのリンク付けが出来ません。
さらに、なかなか行動に移せない犬を前にキューを連呼すると、犬はますます正しく理解できなくなってしまいます。

プライベートレッスンのKくんは、「Sit(オスワリ)」を連呼しなくなったら、一回でも座れるようになったそうです。

犬の立場に立って考えてみるとわかりやすいでしょう。


さて、今日はドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
Mくんはいろいろなムーヴやトリックを知っています。
しかし、ハンドラ―が無意識に動かす手の動きに気持ちがそらされて、キューが出ても手の動きに気を取られてしまったり、トリーツが出てこないか待ってしまうことも出てきました。

そこで、今日はハンドラ―さんの手はポケットの中に入れていただいて、言葉のキューだけで動けたら報酬が出るという練習をやっていただきました。

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人間の無意識な動きが犬のディストラクションにならないように、ハンドラ―の姿勢も含め、ニュートラルでいられるように練習していきましょう。

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2024年1月13日 (土)

学習には頻繁な強化が不可欠

犬に新しい行動を学習してもらうとき、ポジティブトレーニングにおいては当然報酬となる食べ物が使用されます。

報酬には、おもちゃや散歩、撫でるなどのライフリワードもありますが、繰り返して行動を引き出すには、短時間で強化していく必要があるので、すぐに口に届けられて無くなる食べ物のほうが使いやすいものです。

この時、使われる食べ物(トリーツ)は、一度に10個から20個ぐらいと、量が必要になるので、なるべく小さくして使います。
犬のサイズによっては、トリーツだけでお腹がいっぱいになってしまったり、ウェイトオーバーしてしまう可能性もあるからです。

そうならないために、一日の食事量からトリーツ分を最初に分けておくという方法もあります。

いずれにしても、一度に一個か二個で犬に理解させようとするのは無理ですが、飼い主さんによっては、そんなに使わないとダメなんですか?と聞かれることもあります。
新しい行動に習慣性を持たせていくには、たまにやるだけでは身につかないからです。

例えば初めてテニスを習いに行くとします。
一か月に一度のレッスンと、週に3回のレッスンでは、どちらが早く上達するでしょうか。

ある程度身についてから、回数を少なくしていくことは問題ありませんが、教え始めたときは、繰り返してその行動を褒めて強化することが欠かせません。

トレーニングの時に使うトリーツが多すぎると思ったら、ごはんを少し減らしてあげるとか、その分代謝があがるように、運動量を増やすなどして、体重管理をしてあげることも必要です。
一度にあげすぎてお腹を壊さないようにすることも重要です。

普段の食事量に合わせてトリーツを使ってあげましょう。

跳びつきが激しくて困るというご相談をよく頂きます。
犬は目線を人に合わせようとしたり、人の持っている物に近づきたいと、二足で立ち上がる行動を自然に行います。
別に悪いことではなりませんが、犬のサイズによっては人を倒しかねませんし、犬種によっては、関節を傷めてしまわないとも限りません。

出来れば跳びつかないでほしいと思ったら、犬が跳びついてきたときに、犬にとってメリットが無いようにすれば行動は少しずつ消去されて行きます。
メリットとは、跳びつく犬を抱き返したり、逆に「ダメ」と言いながら押し返したり、跳びつかれるままに美味しいものを渡してしまうということです。

このメリットを一切なくして、犬がつまらないと感じて地面に前足を下ろしたり、座ったりしたときに、先ほどお話ししたように、連続して20粒ぐらいトリーツをあげると、次からはちょっと考えて跳びつかなくなります。

騙されたと思って一回やってみてください。

ただし、20粒あげたことで、犬の跳びつきが少し減ってきたと安心してそのままにしておけば当然元のようにまた跳びつきが始まります。

跳びついたら、また同じように接してあげ続けていると、跳びつかないメリットを優先して、跳びつきにくい犬になっていきます。

何事も、地道な繰り返し練習が欠かせませんね。

因みに我が家の犬たちは、跳びつきたい気持ちを抑えているときに跳びついてもいいキューを出してあげると勢いよく跳びついてきます。
アシスタントは「アップ」、見習いは「二足」。

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見習いが「二足」をダンスのトリックに使えるようになるのはまだまだ先の話しです。

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2024年1月12日 (金)

愛犬とどこでも遊べますか?

愛犬との遊び方はそれぞれです。
しかし、ハンドラーが遊びのつもりでも、犬がそう思っていなければ遊びは続きません。
つまり、押しつけになったり、飽きるまでやってしまうと、犬にとって楽しいものではなくなってしまうということです。

そもそも、「うちの子は遊びが苦手で」という場合もありますが、好きになるようにあの手この手で好奇心を刺激してあげることも大事です。

例えば、ボール投げ。
コロコロと転がっているうちは楽しそうに追いかけて行っても、止まってしまうと途端に興味がなくなったり、逆に転がっているボールを捕まえると、カミカミしながら一人遊びが始まって、ハンドラ―がいらなくなってしまうなんて言うこともあります。

一人遊び用おもちゃはお留守番のお供としては重要なので、一人で遊ぶものがあることはいいことですが、ハンドラ―と一緒に遊ぶことは、お互いの関係性の向上には欠かせません。

犬は素晴らしい動体視力を持っていて、捕食本能も兼ね備えています。
そのような犬の本能を満たしてあげられるような遊びにハンドラーが共に加わることが、ハンドラ―へのフォーカスアップにも繋がっていきます。

犬が遊びの楽しさを知っていれば、トレーニングのご褒美としても使うことが出来るので、そういった意味でも遊びはとても重要です。

さて、今日は間もなく1歳になる若いM君のプライベートレッスンがありました。
日常のお散歩はちゃんとコミュニケーションが取れて大きな問題はありませんが、まだまだ様々なディストラクションに心を奪われがちなお年頃です。

そこで、今日は見習いにディストラクション役をやってもらいました。

課題は、M君がママとちゃんと集中して遊べるか。

見習いとの距離が近いとどうしても気持ちがそれてしまいますが、少し離れると楽しそうに遊びを継続することが出来ます。

202401122

遊びを通してハンドラ―への集中力をあげていくことで、ディストラクションがある場所でも、ハンドラ―へのフォーカスをあげていく手助けになります。

飽きさせることなく、ハンドラ―との楽しい時間を共有できるように、ハンドラ―もサポートしていくことが大事ですね。

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2024年1月11日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日は月に一度のWCRL規定ラリーオビディエンスの定期レッスンでした。

202401111

参加者は既に競技参加経験がありますが、ラリーオビディエンスは他のオビディエンス競技と異なり、毎回コースに出る課題が異なるので、全ての課題の練習が不可欠です。

初めはサインカードを覚えるのは大変ですが、慣れてしまえばスムーズに動けるようになります。

犬の方はきちんと技術を教えてあげれば、ハンドラ―の指示ミスが無い限り、レベル1においては大きなミスはありません。
もちろん、本番の競技会場のディストラクションなどが、犬の集中力をそいでしまうといつもの練習の成果が出ないこともあります。

しかし、レベル2になれば遠隔作業が入ってきますし、レベル3になると、作業がトリッキーになったり、トラップのようになっていたりするので、ハンドラ―のサポートは欠かせません。


今日は先月のラリオビトライアルの反省から始まり、難しい動きや、犬の動きの精度を上げるためのヒントなど、見習いのデモを交えながら行いました。

そのあとレベル1から3までのコース練習を行いました。

レベル1や2は難なくこなしてくれましたが、レベル3には誘惑を混ぜたことで、少し集中を欠いた犬もいましたが、一番トラップにはまってしまったのは、我が家の見習いでした。

202401112

すでに、後半の課題にある、フード入りボウルに目がいっています。

そして、フードボウルに近づけば、

202401113

まだまだ修行が足りませんね。

ちなみに、今月はJKC主催の訓練競技会で、見習いはラリーオビディエンス競技に参加予定です。
果たしてどうなるでしょうか。

JKCのラリーオビディエンス競技は来月も埼玉で開催予定です。
ご興味がおありの方は是非JKCのホームページでご確認下さい。

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2024年1月10日 (水)

ヒールワーク:精度は大事

FCIオビディエンスやドッグダンスのヒールワークはとても重要なエレメントです。

一般的な服従訓練競技においても、ヒールワーク(脚側行進)は必須科目ですが、ヒールワークとは何を意味しているのでしょうか。

「ヒール」は日本語に訳せば「かかと」ですが、実際にはハンドラ―の傍で、ハンドラ―と常に同じ距離間で共に移動することがヒールワークです。

オビディエンス競技では、左脚側が一般的にですが、ドッグダンスでは、左以外にも右脚側やハンドラ―の足間のセンターポジション、ハンドラ―の前や後ろでの横ポジションなど様々あり、そのポジションを維持しながらハンドラーと移動することがヒールワークです。

FCIドッグダンスのルールでは、ハンドラ―と犬の位置関係がとても詳細に記されています。
例えば、左脚側であれば、犬の右肩がハンドラ―の左足と平行でなければいけません。

FCIオビディエンスでにおけるヒールポジションは、犬の肩甲骨がハンドラ―の左ひざと記載されています。

実は似ていますが、ちょっと違っているとも言えます。

下の画像で、その違いが判りますか?

202401102
202401101

個人的には、上の画像の位置関係でドッグダンスもオビディエンスもやりたいと思っています。
下の画像はちょっとかぶってますね。

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2024年1月 9日 (火)

環境の変化を軽視しない

犬の行動は、人の接し方によって変わるということはいつも書いています。
この場合「人」は犬にとって「環境因子」のひとつです。
つまり「環境」にはいろいろな物が含まれるということです。

パピーの頃見させていただいたRさんが、お引越し前後を機に、リソースガーディングが出るようになったことは以前も書きました。
引っ越しという大イベントでは、人間は日々忙しく動き回り、犬と向き合う時間や、犬に関心を示す時間が減りがちです。
さらに、家の中にあったものがひとつひとつパッキングされていき、言わば取り去られていく状況になります。

安心して暮らしていた場所から、馴染みのあるものがどんどん取り去られてしまい、しかも、知らない人(業者さん)が家の物を持って行ってしまうように見える引っ越し。

さらに、家が変わったことで、以前の自分の居場所も無くなってしまい、Rさんは不安を募らせていき、反動で、今まで取ったことがなかった行動を取り始めるようになりました。

飼い主さんは当然ビックリされ、相談してくださいました。
放置されなかったことがとても良かったと思います。

久しぶりにRさんと遭うと、やはりRさんのメンタル状況の変化が見られました。

そこで、問題となる行動が出づらい環境設定や対処法をお伝えして3ヵ月。
少しずつ、新しいおうちでの生活にも慣れ、落ち着けるようになってきました。
遊びに関しては、いつも本気で付き合ってくれるRさんなので、ボーダー・コリーという犬種の特性も踏まえて、メリハリのある関わり方を今後も続けて行っていただくようにお願いしました。

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「うちの子は大丈夫」と思っていても、成長の過程や、環境の変化によって、行動が変わることもあります。
そのうち治るだろうと放っておくと悪化していくこともあるので注意が必要です。

わずかでも、変化を見逃さないことが大事ですね。

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2024年1月 8日 (月)

犬は予測する

日常生活では、人が声をかけなくても、犬は人の動きを見ながら次に起こることを予測します。
家に迎えたばかりの子犬では無理ですが、1年以上一緒に暮らしていれば、おおよその行動を予測することは可能です。

そろそろごはん。
そろそろお散歩。
そろそろ寝る時間。
などなど、ちゃんとわかるようになります。

予測できるということは、犬にとってある意味安心できる生活とも言えます。
次に起こることが全く予測できなければ、犬は常に緊張状態になり、健康上もよくありません。

様々なドッグスポーツにおいても、日々同じことを練習していれば、犬はおおよそのことを予測し、勝手に動こうとします。
いわゆるフライングです。

競技におけるフライングは大きなペナルティになります。
つまり、犬がハンドラ―の指示(キュー)を待たずに勝手に動いたと判断されるからです。

かつて(今もかも)、「意欲の空回り」と言われた我が家のアシスタントは、オビディエンス競技の課題全てに前のめりなので、ダンベルの持来においても、ハンドラ―がダンベルを投げようと手を動かしただけで、前に飛び出すほどだったので、きちんとキューを待ってから取りに行くようにと何度も練習しながら伝え、ようやく待てるようになりました。
お尻のあたりがウズウズしているのは今も変わりません。

ドッグダンスでも、音楽に合わせて構成を考え、ルーティンを作って行く中で流れの練習をしていれば、犬は当然次の動きを予測するようになります。
特に動くことを楽しんでいる子はどんどん先にやろうとして、ハンドラ―がキューを出す前に動くため、ハンドラ―は音楽に合わせようと焦り、犬は早く次のキューを出せとハンドラ―に催促するようになってしまいます。

しかし、これもアシスタントのオビディエンスと同様で、ハンドラ―のキューを待ってから作業するルールがあることをきちんと教えてあげないと、お互いストレスになってしまいます。

待っていて欲しい(じっとしていて欲しい)場面で、犬が先を予測して動き出してしまったら、せっかくの構成もぐちゃぐちゃになってしまいますね。

トリックも含めいろいろなことを学習できる賢い犬たちですから、「待つ」ことを教えてあげることで、不協和音を無くすことも可能です。

お互い、焦らず、ゆっくり楽しみましょう。

今日のドッグダンスグループレッスンでは、Lくんが「次はこれでしょ?」とサクサク動いてくれるのですが、先読みを始めてしまい、せっかく伸びていたバックステップの距離が短くなってしまいました。

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しかし、パーツごとの練習と、キューをきちんと聞くルールを教えてあげたら、ちゃんと待てるようになりました。
わかりやすく伝えてあげましょう。
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2024年1月 7日 (日)

トリーツのあげ方は教えたい行動によって変わる

褒めて育てる、いわゆる「正の強化」によるドッグトレーニングにおいては、当然犬にとってご褒美となる食べ物を使います。
※食べ物がご褒美にならない犬はそれに代わるものを使います。

しかし、ご褒美をあげることばかりに集中してしまったり、やってくれなかったらどうしようと思ってしまうハンドラー側の問題で、ついつい、いつもトリーツを手で握りしめてしまうようになると、結果「トリーツを持っていないとやらない犬」を作ってしまうことになります。

目の前に100万円置かれていなくても、頑張ったらボーナスとして100万円口座に振り込まれるとわかっていれば、人はちゃんと仕事をします。
犬も同様です。
頑張ったらご褒美が出るというルールが理解出来ていれば、目の前にトリーツをぶら下げなくても、やってくれるようになります。

ただし、強化の過程(まだ学習している段階)においては、教える内容によって、敢えてトリーツを持っていることを伝えておいた方がいい時もあります。
例えば、行動の持続を教えるとき、ご褒美のトリーツを一つもらったら、さっさと目の前からいなくなってしまうような場合は、「次があるから、オスワリし続けていてね。」と手の平に乗っているトリーツを一つずつゆっくり渡して、座っている時間を伸ばしていくこともあります。

一方オスワリという行動の意味が分かっている場合は、トリーツを見せずにキューを出して、出来たら言葉やマーカーであっていると伝えて、後からおもむろにトリーツを渡すようにしていくことがトリーツを外すステップでは欠かせません。
つまり、目の前に見えなくても、頑張ったらご褒美がでるというルールに切り替えていくということです。

このステップは、犬の準備が出来ていても、人間が心配でなかなか手からトリーツがはずせないために、足かせになっていることが少なくありません。
愛犬を信頼してみることも大事ですね。

さて、今日はHくんのプライベートレッスンがありました。
お散歩中のディストラクション対策として、まずはディストラクションが無いときから、ハンドラーさんへ意識を集中する習慣づけから始めます。

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もちろん、頑張ればご褒美が出るので、Hくんも落ち着いて作業が出来ていました。
これを習慣にしていきたいですね。

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2024年1月 6日 (土)

オビディエンス練習会

今日は同業者主催のオビディエンス練習会に参加させていただきました。

日常的な練習は、自分で動画を撮りながら、犬の様子や自分の動きを確認するようにしていますが、無意識だったり、変な癖などは、自分ではなかなか気づきにくいので、指摘してもらえる練習会はとても助かります。

また、一人の練習では出来ないことも含め、グループ練習会では人手や犬手があるので、苦手な部分の強化練習ができます。

今回は見習いで参加しました。
見習いは、先月ようやくFCIオビディエンスクラス2に昇格したので、クラス2の課題に取り組み始めたところです。

しかし、クラス2の課題以前に、見習いには大きな弱点があります。
それは、他犬や人への過剰反応です。
過剰反応のベースにあるのは、「挨拶に行きたいから」とか「楽しそうだから」という理由です。

性格がいいのは結構ですが、平常心でいることが一番重要です。
なぜなら、「興奮」は人も犬も、冷静な判断を鈍らせてしまうからです。

そこで、今回の練習では、ディストラクションの中でのヒールワークをメインいお願いしました。

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他の犬が近くにいても、冷静にハンドラ―の声に耳を傾けること。

さらに重要なのは、どんな環境にあっても、ハンドラ―と真剣に遊べること。

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そもそも集中が取りづらいということは、犬が周りのディストラクションに負けてしまうことが大きな原因ですが、周りのディストラクションに負けないくらい、ハンドラ―が魅力的になれば、ある意味その悩みも軽減されるはず。

愛犬にとって魅力的なハンドラ―になるためには、犬によっては体力勝負になることもあります。
要は真剣に向き合うことですね。

地道に頑張りましょう。

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2024年1月 5日 (金)

リソースガーディングについて

先日、犬の「噛み」について書きました。

「噛む」原因は様々ですが、犬にとって心地よい状態であれば、何も噛もうとは思いません。
つまり、犬は心地よい状態にない。
場合によっては、とても嫌だと感じている状態と言えるでしょう。

「嫌だ」と感じる原因のひとつは、犬にとって大事なものを取り去られると感じるときです。

お題の「リソース」とは「資源」のことを意味しています。
「資源」とはなんでしょうか。
一番最初に思いつくのは「食べ物」です。
これを死守しようとするのは犬だけではありませんよね。
人間も、大好物だったり、最後に食べようと思って残しておいたものを横取りされたときの気持ちを想像してみて下さい。
「やめて!」という声が聞こえてきそうですね。

「リソース」は食べ物だけではありません。
おもちゃや寝場所、大好きな飼い主さんも守るべき大切なものとなるので注意が必要です。

一度「リソースガーディング」行動が出始めると、何も犬にとって大事なものを取り上げるわけではなくても、床に落ちたものを拾おうとしただけで、飛んできて噛むという行動に出ることもあります。

かつて、保護犬を一時預かりしていた友人が、テーブルから落ちた物品を拾おうと手を伸ばしたところで腕をひどく噛まれました。
まったく予期していなかった行動でした。
恐らく、保護される前の生活の中で、何かを取り去られるということが繰り返されたのでしょう。

飼い主さんがご夫婦の場合、どちらかに執着しすぎていると、相方が肩を揉もうとパートナーの肩に手をかけようとしただけで唸られたというケースもあります。

ハウスを掃除するためにハウスに近づこうとすると、中に飛び込んで、ハウスの中から唸ったり吠えたりして、ハウスに近づけないようにする犬もいます。

ハウスはまだ愛犬の場所なので多少は理解できますが、家族みんなで使うソファに座ろうとして、噛まれるというのは困りますね。

リソースガーディングが出ないようにするには、ある程度犬の行動範囲を制限するか、その場所からどくことをキューで教えておくことも重要です。
ソファであれば「下りて」を教え、ハウスであれば「オイデ」、ママをガードしようとしたら「ハウス」等々、トレーニングによってコントロールすることも可能です。

トレーニングって大事ですね。

さて、年末年始の連休を利用して、集中して見習いに「臭気選別」を教えていますが、今まで並んでいる木片全てを咥えて確認していたところ、ようやく、正解以外の物は咥えないという行動が出始めました。

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繰り返しの強化の歴史は決して裏切らないので、あきらめずに続けていきましょう。

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2024年1月 4日 (木)

行儀の悪さが強化される現実

パピーレッスンで課題となる子犬の行動のひとつに「跳びつき」があります。

小型犬の跳びつきの場合、膝ぐらいまでの高さにしか届かないからと、あまり問題視されていないことがありますが、小型犬でも人の顔ぐらいまでジャンプする子もいますし、中・大型犬の場合は、跳びつくことで子供を押し倒したり、高齢者を転ばせてしまったりすることもあるので、子犬の頃から跳びつかない方がいいことがあると教えていくことは重要です。

我が家の犬たちも、人は大好きなので、歓迎してくれる人と出会えば、お尻をウズウズさせながらも、跳びつくチャンスを狙っています。

今日は散歩中、信号待ちの御婦人方に「かわいい♪」と声をかけられた途端、我慢していた2頭はメロメロになって2足立ちに。
さすがに、体重をかけた跳びつきではありませんが、身体は大きいので、十分顔は近かったと思います。

「なんて行儀の悪いことでしょう!」と、こちらは平謝りですが、当の御婦人方は「いいんですよ~。かわいいから。」とおっしゃってくださいました。
とは言え、容認できない行動です。
だからと言って、ネガティブなことを言えば、犬は他人との接触を不快なものと感じる可能性があるので、ネガティブなことは言えません。

ただ、個人的には、子供のころから犬を見ては「かわいいですね。触ってもいいですか?」というタイプだったので、愛想のいい犬は望むところです。
「かわいいですね。」と言っても、飼い主の後ろに隠れてしまったり、知らん顔をされてしまうと、ちょっとがっかりしてしまうのも事実。

しかし、犬の仕事に就いてからは、マナーがよくないとリスク回避が出来ないことも数多く学んでいるので、犬たちには愛想はよくしても、落ち着いていて欲しいと思っています。

犬に「相手を見てから行動しなさい。」というより、一貫して落ち着いていてくれることを教えてあげた方がわかりやすいので、ひたすら「いいマナー」を推奨していますが、まだまだな見習いです。

恐らくアシスタントだけなら、ここまでメロメロにはならなかったと思いますが、見習いはとにかく人を見ると寄って行こうとするので、工事現場のガードマンさんなどは絶好のターゲット。
ガードマンさんは、「こちらを通ってください。」とか「ご迷惑おかけしてすみません。」とか、こちらに声をかけてくれるので、見習いは自分に声をかけていると思い込んで大興奮するわけです。

間もなく2歳3ヵ月。
もう少し落ち着いてもらえると、散歩も楽になるのですけど・・ね。

さて、この見習いの臭気選別練習。
瓶の中の木片は正解を理解出来ているのに、瓶から出すと正解不正解関係なく全部咥えてしまい、大興奮していました。
しかし、今日は瓶から出しても、正解しか咥えませんでした。
ようやくゲームの意味が分かってきたかもしれません。
油断しないで続けていきましょう。

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2024年1月 3日 (水)

ハウストレーニング

愛犬にとって、ハウスがいかに有効かという話は何度も書いていますが、相変らず、ハウスのように隔離された場所に犬を入れることを「かわいそう」と思われる方も少なくありません。

ハウスがいかにいい場所なのか、我が家のアシスタントにマイクを向けたいところですが、それは叶わないので、彼の行動からハウスがどんなに安心できる場所なのか簡単にご説明すると、我が家に来た当初、故アシスタントがハウスで寝ていると、自分から中に入って一緒に寝ていました。

202401032

子犬にとって、年上の犬がいると傍に行きたがるのはよくあることなので、これは故アシスタントがいるからと思われますが、故アシスタントがウザがってドッグベッドに移動しても、彼はハウスを死守し、横取りした形なりました。

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その後も、何かあると自分からハウスに入ってのんびりしているアシスタント。
車の移動もハウスに自分から飛び込み、競技中の待機においても、自分からハウスで寝ている犬です。

ハウスに入っていて、「出せ!」と騒いでいたのは、レッスン中に故アシスタントがデモをやったりして自由にしているのを見た子犬時代で、大人になってからは気にしないで寝ていられるようになりました。

見習いも同様で、小さいころからハウスを提供しているので、ごはんもハウスで食べていますし、移動中もハウスの中で静かにしています。
唯一、これもレッスン中や競技中にアシスタントがやっていると「自分もやらせろ」と騒ぎますが、それも大分おさまってきています。

ハウスに入っているメリットを伝えながら、少しずつ習慣にしてきたので、「ハウス」と声をかけられて逃げまわることはありません。
とりあえず、さっさと入ってくれるので、いざというときはとても安心です。

今回また大きな震災が起きました。
猫ちゃんが逃げたという話も聞きました。
飼い犬たちはどうしているのかと心配です。
同行非難が出来るのか。
ハウスに入って静かにしていられるのか。

同行非難時はハウスがあることで、犬を飼っていない人へのストレスは軽減されるはずです。

ハウスは有事の時だけに有効なものではありません。
日常生活においても、犬にとって安心できる場所を提供することは、休める場所を提供することにもなります
いつでも人にアクセスできる状態の環境は、子犬や若い犬にとっては、いつも人にかまってもらいたくて、休まりません。

一人でいることに慣れるのも、人と暮す中では重要です。
分離不安に悩まされることも軽減されるからです。

人に依存しすぎないこと。
同時に、人も犬に依存しすぎないことが、お互いのメンタルケアにも重要ですね。

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2024年1月 2日 (火)

デイリートレーニング:「噛み」への対処法

犬は吠えるもの。
犬は噛むもの。
犬は・・・。

犬という種の生態を客観的に捉えれば、上記のようなことはあたりまえのように思えます。
しかし、実際犬と暮す人にとっては、犬の生態とは言え、出来ればやらないでほしいところ。
そこで、こういった行動を取らなくてもいいように、犬に伝えていくことが重要なポイントになるわけです。

しかし、これらの行動は、人間が無意識に取る行動によって助長されることが少なくありません。
あるいは、行動を出さないようにと矯正しようとすると、逆効果になってしまうこともあります。

愛犬の行動に関しては、力づくで変えられるものではないので、その行動を取らなくてもいいような代替行動を犬に教えることで回避できることもあります。

もちろん、そのためには愛犬にとってメリットが無ければうまく行きません。
ある意味ネゴシエーションと言えるかもしれませんが、「こっちの方がいいんじゃない?」という提案をしていくわけです。


いずれにしても、犬に要求されるままにすべてを提供していると、犬は提供されなかった時にストレスを感じて、その矛先を人に向けてしまいます。
また、人が嫌なことをやり続けていると、犬が我慢の限界を超えて「イヤ」という意思表示をするようになります。
吠えや噛みはそんなことがベースになっていたりします。

ではどう対処するのか。

「我慢することを教える」というより、トレーニングによって、コミュニケーションが上手にとれるようになることを優先する方が、犬にとってもわかりやすいということもあります。
つまり、お願いしたことがきちんと出来るようになると、犬は飼主が何を言おうとしているのか集中するようになるからです。

もちろん、飼い主に歯を剥く犬の場合、嫌なことをしなければ犬は歯を剥かないでいることができます。
これがまず「噛む」犬への対策のひとつです。

しかし、実はこの「嫌なこと」が実はわかりづらかったりします。
爪切りやブラッシングなどはわかりやすいのですが、撫でて欲しくないときに撫でると嫌がる犬もいます。
和犬によくあるタイプです。
こういうタイプの子は、自分から飼い主の傍に来て、撫でてくれと強要しますが、ついついやり過ぎると豹変したりします。

そんなときは、「ダメ」と拒絶するより、傍に来てもさりげなく立ち上がったりしてみるのもひとつです。

トレーニングに加え、思い通りにならないこともあると伝えていくのも大事ですね。

さて、見習いはFCIオビディエンス競技の課題のひとつ「臭気選別」の勉強を始めたばかり。

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やるべきことがきちんと理解できるようになるまで、まだまだ時間がかかりそうです。

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2024年1月 1日 (月)

パーソナルスペースの話し

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年早々ですが、今日はパーソナルスペースの話し。

先日クライアントさんに、日常的に愛犬たちを並べて集合写真を撮る人たちがいるという話を聞きました。
みんなよく見知った犬たちであれば、さほどストレスは無いでしょうが、よく知らない犬同士が体が密接するほどの距離で座って待っているという話を聞いて、嫌がる子もいるでしょうにとお話したら、動けないように高いところに乗せて撮るらしいというお話。
ちょっとびっくりでした。

集合写真が悪いわけではありません。
犬たちにストレスがかかっていなければ全く問題ないでしょうが、もし、「イヤ」という犬のサインが見えたら、無理する必要はないのではないでしょうか。
なぜなら、犬たちにもパーソナルスペースがあって、個体によってその広さは違うからです。

知らない犬の傍でも、普通に近寄れる犬もいれば、警戒心が先に出て、慣れるまでに時間のかかる犬もいます。

過去の我が家の犬たちは、そんなに楽しくはなくても、とりあえず我慢できるレベルでした。
しかし、現アシスタントのパーソナルスペースは広すぎて、知らない犬たちと並んでいられるようになるまでには、かなりの時間を要します。
これは一概に社会化不足のせいとは言えません。
なぜなら、アシスタントは小さいころから散歩中立ち寄った公園で、先輩犬や和解犬たちと上手に関われていたからです。

しかし、現見習いとは異なり、自分から他の犬に寄って行くタイプではなく、しつこくされることは嫌がります。
それは生後4か月の時にすでにはっきり主張していました。

たまたま撮影のお仕事で何頭かの子犬と一緒に写真を撮る機会があったのですが、並んでいるとき、自分から列を離れて、目の前のプール(小さい池のような)に飛び込みました。
泳ぎの経験も無い子犬が、自分から水の中に飛び込むんだのですから、よほど嫌だったのでしょう。

おかげで、彼はビショ濡れになって撮影から外されることになり、集団の撮影に加わる必要がなくなりました。

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<撮影前>

202401012
<飛び込み後>

以後、彼を親しくない犬たちとの集合写真には入れることはありません。
もちろん、親しい子たちとの撮影はOKです。
でも、ちゃんとそれなりの距離感は取っています。

202401014
<故アシスタントとその親戚犬たちと>


202401015
<現アシスタントとその兄弟犬たちと故アシスタント>

なぜ、正月早々こんな話かと言えば、今朝の散歩で、親しい友達以外の犬もいたので、アシスタントは記念の集合写真に入ることができなかったからです。
見習いは気にせず写真におさまれました。

202401011

人間から見ると、「生きづらいヤツ」と言われそうですが、彼の言い分もわかるので、敢えて強要はしません。

犬同士の関係はなかなか理解しづらいものです。
いつも仲良く遊んでいるから大丈夫と思っていたら、急に喧嘩になるということは少なくありません。
かつて先住のハスキー(♂)が若いハスキー友達(♂)に噛まれたときもそうでした。
いつも楽しそうに時間を共有できていたのに、そこに一頭若いメス犬が入っただけで、状況が一変してしまったのです。

「いつも大丈夫」と油断しないことが大事ですね。

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