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2023年12月11日 (月)

愛犬に教えたこと、ちゃんと伝わっていますか?

愛犬との生活が長くなってくると、阿吽の呼吸とは言わなくても、お互い考えていることがわかるようになるものですが、まだ若い犬の場合は、共通言語を作り上げるまではなかなかうまく伝わらないこともあります。

ドッグトレーニングにおいては、そもそもお願いしたいことを明確に伝えないと、犬は混乱してしまうので、それぞれの言葉(キュー)が持つ意味を分かりやすく伝えることが不可欠ですが、ともすると、まったく伝わらず、お互いイライラすることも少なくありません。
どうして伝わらないのでしょうか。

ひとつには、いろいろ言い過ぎてしまって、犬は何を聞き取ればいいのかわからない場合です。

例えば、「今は〇〇さんとお話ししているんだから、あなたは大人しく座っていてちょうだい。」と言った場合、長年の付き合いであれば、「ママの立ち話は長くなるから、座って待って居よう。」と犬は考えて行動することができます。
しかし、若い犬であれば、この長い文章のどこを読み取ればいいのかわからず、ハンドラ―の周りでウロウロしながら、「早く行こうよ。」と跳びついたり吠えたりすることになります。
「オスワリって言ってるでしょ。」とハンドラーがイライラしたところで、犬に伝えきれていなければ、犬は何でハンドラ―が怖い顔をしているのかわからないでしょう。

例えば、興奮して甘噛みの力が強くなってしまったとき、「ダメでしょ!」と言いながら犬を押し返した場合、犬は押されたことで、遊んでくれるのかと勘違いし、さらに興奮して甘噛みがエスカレートしたり、跳びついて来たりすることがあります。
「ダメだって言ってるのに、なんでわからないの?」とハンドラーはイライラするかもしれません。
犬の歯が当たって「痛い」と言うことは伝えても、それに対する罰は必要ありません。
「痛い」とはっきり伝えて、いったん犬との関りを止めることが大事です。
人が動けば動くほど犬は興奮するので、まずはハンドラ―の動きを止めることも重要です。
そのあとで、ハウスにいざなうなどして一時的に距離をとることで、犬をクールダウンさせることが出来ます。

ドッグスポーツ競技においては、もっとキューに対する明確さが必要になってきますが、一般家庭犬であっても、犬にわかりやすく伝えることで、お互いのコミュニケーションが取りやすくなることは事実です。

犬に座っていて欲しいと思って、「オスワリ」と言って犬が座らなかったとしたら、あなたはどうしますか?

イラっとする前に、
今言った言葉を犬がちゃんと聞いていたのか。他に気はいってなかったか。
「オスワリ」というキュー(言葉)の意味を犬がちゃんと理解しているのか。もしかしたら、家の中で、向かい合って、人差し指を立てていないと座れないんじゃないだろうか。などなど、いろいろ原因を考えて、犬が故意に座らなかったのか、座れなかったのかを検証してみるといいでしょう。

さて、今日は若いM君のプライベートレッスンがありました。

外でも飼い主さんと一緒に本気で遊んでくれるM君ですが、ディストラクションが入ったら、意識が飛んでしまいました。

202312111

少しずつ、ディストラクションに負けないような練習も必要ですね。

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