訓練競技会における「速歩」のはなし
様々な訓練競技会がありますが、どの競技会にも「歩度変換」があります。
「歩度」とは、歩く速度のことです。
通常の速さを「常歩」、少しスピードを上げた状態を「速歩」(駆け足よりゆっくりで、トロットとも言われます)、ゆっくり歩くことを「緩歩」と言います。
我が家が参加しているFCIオビディエンス競技においても、「常歩」「速歩」「緩歩」の歩度変換がありますし、ドッグダンスにおいても、ヒールワークのスピードに変化がある方が評価が高くなります。
つまり、歩度変換は難しいということです。
オビディエンスにおいても、ドッグダンスにおいても、ヒールワークを持続しながら歩度変換を行うことは簡単ではありません。
なぜなら、ハンドラーと犬との位置関係を犬がきちんと理解していないと、歩度変換は出来ないからです。
ヒールポジションを維持しながらスピードを変えていかれるようになるには、見た目、犬がハンドラーに吸い付いているようになっていることが必要です。
犬がハンドラーと離れることなく、またつきすぎて押すことも無く、お互いが独立しながら一体感を醸し出すことが重要になるわけです。
さて、2歳になった見習いと日々練習しているヒールワーク。
脚側停座は理解しましたが、そこからハンドラーと一緒に動くことはなかなかハードルが高く、今でもまだ少しハンドラ―より前に出がちなところがあります。
なぜ前に出るかと言えば、ハンドラーの顔が見たいから。
しかし、出来れば顔を見ずとも、自信をもって動いて欲しい。
さらに、速歩となれば、当然前に飛び出してしまいます。
なぜそうなるのか。
動画を撮りながらいろいろ確認してみると、速歩に入るときに私の上体が前にのめっていることに気づきました。
それを見た見習いが、前に飛び出すのは当然のことかも知れません。
オビディエンス競技においては、ハンドラーは常にニュートラルであることが求められます。
いわゆるハンドシグナル(視符)やボディシグナル(体符)はペナルティです。
ドッグダンスにおいては、そのような規定はありませんが、ルアーのように犬を誘導しつづけていると、評価は低くなります。
振り付けのようにハンドラーが動くことは問題ありませんが、ハンドラーの動きが犬を混乱させてしまうことも少なくありません。
手を大きく動かしたら、犬が勝手にスピンしてしまったというのはよくある話です。
犬を混乱させないためには、言葉のキューをきちんと犬に伝えること。
犬が混乱するような動きは極力さけることがポイントです。
無意識だったり、何気ないハンドラーの動きが愛犬を混乱させていないか、自分の動きをよく検証してみることが重要ですね。
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