ドッグトレーニング:行動を教えるときはステップを踏んで。
愛犬の安全を保つのはハンドラ―(飼い主)の義務です。
しかし、犬は足が4本、動きも速く、ついついハンドラーが後手後手になることもあります。
危険を感じて犬を止めたいとき、ついつい「マテ!」と言ってしまいますが、犬が「マテ」という言葉の意味をどう理解しているかによって、その場で動きを止められるかどうかのカギになります。
日常的に、ごはんを目の前にした犬に「マテ」と言い続けていれば、犬はごはんを食べるのを待つことがマテと認識してしまいます。
もちろん、ドアから出るときに「マテ」と言うこともあるでしょう。
そういう時の「マテ」は、勝手に出てはいけないと理解しているかもしれません。
さらに、留守番をさせるときに「マッテテネ」などと言えば、犬は家の中を自由に動いてもいいと理解し、動かないでいることとは結び付きません。
いずれにしても、「マテ」の意味をきちんと理解させることが重要なポイントになりますが、「マテ」を使うよりも、姿勢を教えた方がわかりやすかったりします。
例えば「フセ」や「オスワリ」の維持で、犬を動かさないでおくことができます。
「マテ」と言わなくても、「フセ」と言えば、犬は動かないで伏せていることができるわけです。
つまり、歩いたり走ったりしているイヌの動きを止めたいときは「フセ」と言う方が有効だったりするわけです。
特に動きの速い犬種を止めるには「フセ」を教えることをお奨めしています。
そして今日のプライベートレッスンのAくん。
動いているときに「フセ」と言うと、ママの傍まで来てから伏せるそうなので、言われたらすぐその場で伏せられるように教えてあげることにしました。
確かに最初はその場で伏せられなかったA君ですが、
①ハンドラーの傍で伏せる
②ハンドラーが動いても伏せている
これらの練習で「フセ」という行動を強化してあげたところ、動いている最中でも伏せられるようになってきました。
あとは、繰り返しの練習で行動を強化し、いろいろな場所でも出来るようにしていくだけですね。
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