叱らないパピー生活
子犬を迎えると、ついつい「ダメ!」や「イケナイ!」を連発してしまう方が少なくないようです。
どんな時に子犬を叱ってしまうのでしょうか。
トイレの失敗?
いたずら?
甘噛み?
「ダメ!」や「イケナイ!」と言うことで、果たして犬は理解できるのでしょうか。
もし、一度でその行動が治っていないとすれば、子犬には伝わっていないということになります。
大きな声で圧をかけることで、犬は一瞬ひるみ、その行動が止まることはあっても、理解出来て二度としなくなることはありません。
もし二度としなくなることがあれば、その時子犬はトラウマに近いものを受けているに違いありません。
何度も何度も繰り返し犬を叱らなければいけない状況は、恐らく犬だけでなく、ハンドラー(飼い主)にとっても大きなストレスではないでしょうか?
そんなことでもし悶々としている方がいたら、一度、なんで子犬を叱ったのかよく考えてみましょう。
例えばトイレの失敗。
決まったところでなかなかできないのであれば、失敗しづらいような環境を作ってみてはいかがでしょうか。
場所だけでなく、トイレに行きたくなりそうなタイミングで、トイレスペースにいざなってみるというのもひとつです。
例えばいたずら。
噛んで欲しくないものを噛むのであれば、子犬が小さいころは、お口や手が届くところに、悪戯されては困るものを置かないという方法があります。
また、目が届かない時間は、クレートやケージを利用して、物理的に行動範囲を制限することもできます。
例えば甘噛み。
本当に遊んで欲しくて甘え噛みをしているのであれば許容し、興奮してエスカレートして噛みが強くなってきたときは、遊び自体を中止し、子犬が落ち着くまで一度距離を取る(ケージで休憩)ことも出来ます。
なんでも「ダメ!」や「イケナイ!」と言う前に、そういう状況を減らし、子犬が自然とやっている好ましい行動、例えば跳びつかないでオスワリをしたり、上手にトイレを成功させたり、噛まずに舐めてくれたりしていることをきちんと褒めてあげる方が犬にはわかりやすいものです。
さて、今日は生後6か月のAさんのプライベートレッスンがありました。
そもそも遊び好きな犬種でもあるボーダー・コリー。
何とかして飼い主さんの気を引こうといろいろ考えて行動しています。
活動的な犬種の場合、一緒に遊ぶことはとても重要です。
「人と遊ぶことが楽しい」と思ってもらえるよう、人間も頑張らなければいけません。
さらに、繰り返し「放せ。」と伝えたところ、すぐに言葉の意味を理解してくれました。
もちろん、さらなる繰り返し練習は欠かせません。
知らないうちに賢いAさんのペースに引き込まれないように、人間もいろいろ考えて行動しなければいけませんね。
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