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2023年11月21日 (火)

「バック」のキューを使わない方がいい場合

ドッグダンスのムーヴで使う「バック(後退)」はどういうときに使いますか?

愛犬に後退歩行をお願いするとき、私のキューは「バック」です。
犬たちは、「バック」と聞けば、今いる場所から一人で後ろに下がり始めます。
犬には次のキューが出るまで下がるように教えています。

犬がヒールポジションでハンドラ―と一緒に動く場合はポジションを維持することを犬に伝えているので、ハンドラーが後退する場合でも、「バック」のキューは使わず、ヒールポジションだけを言うようにしています。
もし左側のヒールポジションにいる犬に「バック」と言ってしまったら、アシスタントや見習いは、自分のペースで勝手に後ろに下がってしまうからです。
ハンドラーが前進しようが後退しようが、あるいはサイドステップを踏んだとしても、犬との距離と位置関係は変わらないので、私はヒールポジションのキューしか出しません。

同様に、ハンドラーと犬が向かい合わせのポジション「フロント」の状態にいるとき、ハンドラーが前に進めば犬は当然後ろにさがることになりますが、この場合も犬だけ勝手に後ろに下がってしまっては困るので、「フロント」というポジションのキューを伝えます。

202311211

後ろに下がるのが苦手で、一歩一歩しか歩かない犬であれば、「バック」とその都度言うことも出来るでしょうが、様々なポジションからでも、単独でスムースに下がることを教えてある場合は、「フロント」ポジションを優先した方が犬にはわかりやすいと思います。


さて、今日はLさんのプライベートレッスンがありました。
若干犬や子供が苦手なLさんですが、今日は散歩中、視界に他犬や走り回る保育園児がいる中で、飼い主さんと楽しそうにおもちゃで遊ぶことが出来ました。

202311212

周りに多少のディストラクションがあっても、ハンドラーへの集中力の方が強かったからです。
日ごろのトレーニングの成果が確実に出ていますね。

少しずついい経験を積んでもらいましょう。

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