犬のストレスとは。
昨日の記事で、犬を混乱させないようにと書きました。
いろんな意味で犬が混乱するようなシチュエーションは少なくありません。
そもそも、異言語で会話をしているので、自分の思いが上手く伝わらないストレスは犬側にも人間側にもあるからです。
犬に何か新しいことを教えるとき、最初犬は何を言いたいのか理解できずストレスを感じることがありますが、ハンドラーの言いたいことを一生懸命考えながら行動し、その結果報酬が得られる場合、そのストレスはある意味期待感を持った緊張とも言えます。
人も、大きなイベントを前にすると、ある意味ストレスを感じますが、その先に達成感があることでそのストレスはポジティブなものとなります。
つまり、犬も報酬ベースのトレーニングを行う場合は、ストレスを感じてはいても、出来たときの報酬を期待しているので、ポジティブストレスと言うことができます。
一方犬は予測する動物なので、過去の経験から様々なことを予測し、その結果ハンドラーに対して予測通りの結果を求めることがあります。
例えば、一度でも美味しいものをテーブルからもらってしまった場合、当たり前のように要求しに来ますが、要求しても叶わないとなれば、そのストレスはネガティブなものになります。
そしてエスカレートすると要求吠えに繋がったりするわけです。
要求吠えが激しくなると、結果ハンドラーが根負けして、再びテーブルから食べ物を与えてしまい、要求吠えが強化されていくことになります。
犬のトレーニング自体に、「ストレスがかかって可哀そう」と思う人もいますが、そもそもポジティブトレーニングにおいてのストレスはいい緊張なので、犬の学習意欲をあげるためにも不可欠です。
もちろん、体罰方式の強制トレーニングにおいては、ストレスがネガティブになるので、基本おすすめしません。
愛犬がトレーニング教室に入るのを嫌がったら、嫌なことが起こると予測しているからなので、愛犬とよく話し合ってトレーニング方法を変えることも必要かもしれませんね。
さて、今日はDogLifeDesignさんで、ドッグダンスのグループレッスンがありました。
愛犬にわかりやすく伝えるには、人もたくさん動かなければいけないし、出来たときは見合った報酬をタイミングよく渡すことも重要です。
愛犬が上手く出来なかった時は、自分の動きがわかりづらくなかったかどうかを検証してみることも大事ですね。
今日のA君は、サイドステップの前に、ピボットターンで後肢の使い方をマスターしてもらったら、上手に後肢を動かせるようになりました。
愛犬が理解の兆しを見せたら、その都度しっかり褒めていきます。
わかりやすく、繰り返し伝えることが重要なポイントですね。
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