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2023年10月14日 (土)

犬に勘違いさせていませんか?

愛犬に行動を教えるときは、周囲に刺激の少ない場所で「出来る」ようにしてから、少しずつハードルを上げて刺激を増やしていき、最終的にはどのようなシチュエーションでも「出来る」ようにサポートしていくと、犬にとってはストレスが少ないですし、エラーも少なく、成功体験が増やせます。

ハードルがあがったとき、ストレスサインが出たり、出来なかったりした場合は、もう一度いつも出来る場所に戻ってやり直して、基礎固めをしていくことが重要です。

こういった学びの過程において、犬がわかっていても「やらない」という選択肢を選ぶことがありますが、教え手としては、「やりたくないの?じゃぁやらなくてもいいわ。」と言ってしまうと、賢い犬は、やらないことで何のデメリットも無いことから、何かお願いされても「やらない」ことを選んでもいいと学習していきます。

犬が出来るメンタルではないときに「やらない」選択をした場合は、教え手側のプランニングに無理があったことが原因ですから、その場合は先ほどのようにハードルを下げる必要がありますが、そうでない場合は、時間をかけても出来るようにサポートし、出来たことを褒めることで、お願いされたことを気持ちよくやれるような習慣を作って行くことが重要です。

ドッグランで遊んでいる愛犬を呼んだとき、愛犬がすぐに戻って来てくれるのか、飽きるまで遊ばないと戻って来ないのかというところにも繋がってくるからです。
戻ってこない犬が悪いのではなく、きちんと戻ることを教えていないことが原因です。

犬の選択肢を尊重することが重要になる場面は沢山ありますが、コミュニケーションとして、お願いしたことに対して、ストレスなく応えてくれるような環境づくりや習慣を作って行くことは、愛犬の安全確保においてもとても大事ですね。

さて、今日は久しぶりにMくんのお散歩レッスンがありました。

以前より自信をもって外でも行動できるようにたくましくなったM君。
飼い主さんの日々のサポートの賜物です。

ところが、今まで快く「オスワリ」をしてくれていたのに、今日はお願いしたところ、まったく無反応。

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周りには何もディストラクションも無いのに、本犬馬耳東風でした。

そして、飼い主さんの顔を見上げて、「別にやらなくてもいいよね。」

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いえいえ、お願いしたのは私なので、やっぱりやって頂きたい。
やらないからと言って、何の罰もありませんが、「出来ない」のと「やらない」のはちょっと違います。

しばらく待ってみたら、諦めて座ってくれました。
ちなみに、サポートはしていますが、M君には一切触らないので(リードコントロールも一切しません)、本犬の意思で座る気持ちになるのを待ちました。

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もちろん、頑張ったのでご褒美はもらえます。

また、日常的に練習していないと犬も忘れてしまうこともあるので、日々の繰り返しは重要ですね。

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