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2023年10月23日 (月)

名前にはポジティブな印象付けを。

子犬が来たら当然名前を付けます。
そして可愛い子犬の名前を、意味もなく連呼していたりします。

〇〇ちゃん、可愛いねぇ~。
〇〇ちゃん、どうしたの~?
〇〇ちゃん、お腹空いたの~?
〇〇ちゃん、なんで吠えるの~?

そして、場合によって、と言うより、必ず出てくるのが、

〇〇ちゃん、ダメ~!

子犬のあらゆるいたずらやトイレの失敗などのネガティブワードです。

家族の中心になっている子犬なので、みんなが名前を呼んで、いろいろ言っているのは仕方がありませんが、出来ればそれだけで終わって欲しくないものです。

つまり、名前の価値をちゃんとあげることが大事だということです。

価値をあげるとはどういうことでしょうか。

それは、子犬が名前を聞いたら、飼い主の元にすっ飛んでくるくらいにして欲しいということです。

そのためには、まず子犬の名前とネガティブワードを一緒に使わないこと。
人間の子供でも、自分の名前を呼ばれるとき、怖そうな声のトーンや次に来るネガティブワードで、隠れたくなったりするものです。

そうならないために、子犬の名前を呼ぶときは、必ず子犬にとって楽しいことが起きると刷り込んでおかなければいけません。
そうすることで、外で楽しそうに遊んでいても、呼ばれたら走って戻ってくる犬になるはずです。
※もちろん、思春期に入れば、他の物に気を取られて、ハンドラーの声が耳に届かないことも後々出てくるので、出来る限り名前に対する印象を良くしておくことは不可欠です。

どんなに頑張っても、名前だけで飛んで来る犬にするのはとても大変です。
訓練競技などでは「招呼」という呼び戻しの課目があるので、我が家では名前だけで飛んで来るように教えていますが、様々な刺激がある日常生活ではなかなか難しいものです。

そこで、次に必要になるのが「オイデ」や「オスワリ」、「マテ」などの行動をきちんと教えて、その行動を名前の次に言ってあげることです。
つまり、「〇〇ちゃん、オイデ♪」や「〇〇ちゃん、オスワリ。」のように、何をやって欲しいのかきちんと伝えることが重要です。
ただ、名前を呼んだだけだと、「聞こえてるわよ。用事があるならさっさと言ってよ。」という具合に、まったく反応してくれないことも出てくるからです。

要は、名前を無駄に呼ばず、大事なことをきちんと伝えて、犬が理解しやすいようにすることです。

阿吽の呼吸になるまでは、きちんと大事なことを伝えることは不可欠ですね。

さて、今日は1歳すぎのPくんのレッスンでした。

おうちの中で、「オイデ」や「ツイテ」などの練習をやってくださっているので、今日は外でも出来るように練習しました。

202310231

刺激が少ない場所でしたが、Pくんはちゃんと飼い主さんの声を聴いて行動することが出来ました。

日々の練習の賜物ですね。

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