「食べること」への興味は大事
「正の強化」よるドッグトレーニング(Positive Training)では、犬が正しい行動を取った時に、言葉で褒めたり、ご褒美となるものをあげたりします。
ご褒美は、その犬にとってご褒美とならなくてはいけないので、食べ物やおもちゃや遊び、あるいはライフリワード(散歩や飼い主と一緒にいることなど)などがそれにあたりますが、教えたい行動によってご褒美を変えることが必要になってきます。
例えば、じっとしていることを教えたいのに、オモチャをあげて興奮させてしまうと、犬が動いてしまったりするからです。
ということで、ご褒美として食べ物は使いたいところですが、実はごはんさえもあまり興味を示さない犬たちがいます。
小型犬の場合は特に食が細いこともあり、一日3~4食から2食に変わって行く時期に食欲が落ちたり、季節の変わり目で食べなくなったりと、いろいろ変化が出る個体もいます。
成犬であれば多少食べなくてもそんなに気にもなりませんが、子犬の場合は、「なんとかして食べさせたい。」というのが飼い主心。
そこで、手を変え品を変えてみると、賢い犬たちは、「食べなくても、次はもっと美味しいものが出てくる」と学習します。
また、食べるまで置いておこうと、フードの入ったボウルを置きっぱなしにしておくと、不衛生になるだけでなく、犬は猫のように、「ごはんは好きな時に食べられるもの」と学習し、これまた食べることへの興味がなくなってしまいます。
食べることに興味がなくなると、トレーニングを頑張ったからとフードやオヤツをあげようとしても、「いらない」とそっぽを向かれてしまうこともあります。
すると、トレーニング自体が楽しくなくなり、学習も進みません。
さて、先日カウンセリングでお伺いしたGくん。
ご飯はいつでも食べられる環境にいらしたので、私が持って行ったトリーツも「特に欲しくない。」と言われました。
そこで、食餌の環境を見なおしていただき、1週間ほど様子を見させていただいたら、ごはんを完食する習慣が少しずつ付いて来たそうです。
すると、私がご褒美としてオヤツを提示したところ、Gくん取りに来てくれました。
ようやくトレーニングのスタートラインに立ってくれたGくん。
お散歩では、いつも以上に飼い主さんに意識が向いて、オヤツがご褒美の役割を果たせるようになりました。
ご褒美の選択肢は多い方がいいですね。
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