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2023年10月 9日 (月)

犬の選択肢を尊重する

ドッグスポーツは沢山ありますが、競技会のようなものに出るためには練習が欠かせません。

たとえ、ディスクドッグのように、犬が好きなものだからと言っても、キャッチの練習など、投げ手と犬との呼吸合わせは不可欠です。
風向きによって、犬の速度に合わせたスローも必要になります。

つまり、犬にとって楽しいゲームであっても、練習は必要と言うことですね。

ましてや、オビディエンス競技やドッグダンスなど、規定通りに行わなければいけない、精度を競う競技において、練習無しに臨むのは、人にとっても犬にとっても、ストレス以外の何ものでもありません。

今日はその「練習」に向かう犬のきもちについてのお話です。

犬は練習を喜んでやっているのでしょうか。

そもそも、「練習」とか「お勉強」とか思っているのは人間側で、犬は楽しいからつきあってくれているだけのこと。
楽しくなければ、当然参加拒否されます。
やるかやらないかは犬の選択によるというわけです。

「拒否なんてありえない。」と無理矢理犬に義務感を叩きこもうとすれば、犬はますますつまらないので、学習意欲も落ち、フラッといなくなってしまいます。
外ではリードがついているので、どこかに行こうと思っても制御されてしまいますが、犬のきもちはどうでしょうか。
どこにも行けないから集中できるかと言えば答えは「否」。

楽しいことが始まると思えば、犬は自分からハンドラーについてきます。
嫌なことが起こると思えば、自然と気持ちは遠ざかります。

ということで、まずは犬をその気にさせることが重要なポイントになります。

しかし、いつも楽しそうにやってくれる愛犬でも、毎日同じテンションとは限りません。
例えば我が家のアシスタント、朝の練習を始めようかとリードを持って歩きだしても、周りの匂いが気になって心ここにあらずになることがあります。

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リードのテンションがかかる前に、自分からやってくるときは問題ありませんが、リードが張っても動かないときは、少し待ってみて、練習モードに切り替わればすぐに始めますが、それでも忙しそうなときは、見習いの練習を先にすることもあります。
やる気になっていなければ、無理に呼んでも集中できないからです。

特に難しい練習から始めようとすると、テンションが下がってしまうこともあります。
「出来る」を増やしてあげる観点からも、前回の復習だったり、いつでもどこでも出来るレベルの練習から入って、褒められることで先に進みやすくするようにする配慮も必要ですね。

そもそも、楽しくなければ犬のやる気は持続しないので、練習はゲームのひとつ、楽しいことが起きると刷り込んでおくことも大事ですね。

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やる気になれば、呼ばなくても自分から誘ってくれるアシスタントです。

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