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2023年10月

2023年10月31日 (火)

愛犬の排せつ物、どのように処理していますか?

これは「拾って帰る。」という次元の話ではなく、持って帰ったものをどうするかということです。

これは毎日のことなので、みなさん当然何かしらの処理をしていると思いますが、気軽に人間のトイレに流している方も少なくないのではないでしょうか。

基本的には、これはおすすめできません。
とりあえず家の便器から流れていくので大丈夫と思われがちですが、実際は詰まる可能性が高いからです。
特に中型犬以上で、いつも硬めのしっかりしたブツを処理していらっしゃる方は、便器に流すのは危険です。
戸建ての住宅の場合、すぐに外に下水道管に直結しているから大丈夫と思う方もいらっしゃいますが、二階のトイレの場合は、家の中の配管内で詰まるリスクがあります。

集合住宅の場合、配管径は戸建てよりも大きいかも知れませんが、専門家ではないので何とも言えませんが、万が一詰まらせたときの修理はとても大掛かりになるはずです。

実はこの話、昨日クライアントさんと猫談議になった時にでたのですが、猫の排せつ物だけでなく、犬の排せつ物の処理も、出来ればゴミの日に安全に出すようにすると、リスクを回避することができるでしょう。

トイレに流す前に、ちょっと考えてみましょう。


そして、排泄に関してももう一つの話し。

今日練習会の時に出たのですが、愛犬のオムツ(マナーベルトなど)がはずせないという話を聞きました。

そもそも、オムツはなんのためにするのか。
人間の場合、まだトイレを教えられない赤ちゃんは当然オムツをしています。
しかし、次第に自分で「トイレ」と言えるようになって、たまに失敗することがあったとしても、次第にパンツに移行していきます。
そのためにも、昔はなるべくお出かけの時以外は布オムツを使って、不快感を感じさせることも重要とパンツに移行しやすくなると言われていました。
今はどうなのでしょうかね。

一方犬の場合はどうでしょうか。
トイレを覚えるためには、トイレの場所を教えることから始めます。
しかし、トイレの場所を認識できるようになれば、トイレのキューも理解できるようになり、トイレの失敗も少なくなります。

今は犬と一緒に入れる施設は沢山あり、トイレの失敗をさせないようにマナーベルトの着用を義務付けしているところもありますが、日常では、オムツを使用しなくても生活できるようにトイレトレーニングをしてあげることが、何かを装着される不快感も含め、犬のストレスを軽減できるかもしれませんよ。

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2023年10月30日 (月)

ドッグトリックを教える

最近は動画サイトを検索すると、様々なドッグトリックやその教え方などを閲覧することが出来ます。

愛犬にトリックを教えることは楽しいだけでなく、愛犬とのコミュニケーションにも繋がって行くので、愛犬に危険が及ばない範囲であれば、どんどん教えてあげて欲しいと思っています。

教え方については、細かく説明されているものもあれば、簡単なものもあるので、手順通りにやったからと言ってうまく行くとは限りません。

さらに個体差があるので、そのトリックに向いているかそうでないかと言うことも重要なポイントになります。

例えば、身体の大きな大型犬に、ディスクドッグがよくやる体をひねるフリップジャンプを教えようとすれば、ハンドラーは命がけになるだけでなく、犬も怪我をしてしまうかもしれません。
体の軽い小型犬やアクティブな中型犬におすすめなトリックと言えるでしょう。

また、体重だけでなく、犬の骨格や筋力にも大きく影響されるので、向き不向きを考えて教えてあげることをおすすめします。

そして、もうひとつ覚えておくといいことは、いくつかの行動を組み合わせるトリックの場合は、ひとつひとつのトリックをきちんと犬に理解させてからコンバインさせることで、いろいろ汎用できるようになるということです。

例えば、
①何かの上に乗る
②体の向きを変える
③何かに前足を乗せる
これらの動きを犬がきちんと理解出来ていると、的確なタイミングで的確なキューを出すことで、犬がきちんとお願いされた行動を取ることが可能になります。

さて、今日のLさんのプライベートレッスンでは、なかなか一人ではうまく教えられないトリックを、ハンドラーさん一人で上手にやって頂きました。

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これは、Lさんが先ほどあげた三つの行動をきちんと理解しているからこそ、ハンドラーさんがLさんを手で誘導することなく、自らやり遂げた結果です。

愛犬に言葉を教えてあげると、こんなに楽しいこともできるようになるわけですね。

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2023年10月29日 (日)

犬の行動は環境で変わる

愛犬の好ましい行動を引き出すために、いろいろと環境を工夫することが有効だということはいつも書いています。

例えば、トイレの失敗を無くすために、子犬の頃はトイレの場所を多くして、「遊びに気を取られていて間に合わない」ということにならないようにする工夫をします。
また、ケージの中にトイレを設置することで、寝起きでもすぐトイレに行かれるようにするといったことも同様ですね。

また、家の周りの環境が賑やかで、行きかう人や犬、バイクなどが常に目に入る環境にいる場合、犬は動くものに反応しやすいので、自然にそれらを追いかけて興奮するようになることもあります。
そういう場合は、愛犬のケージやハウスなどを落ち着ける場所に設置したり、あるいは愛犬の目線からは見えないように、窓ガラスに目隠しシートを貼るなどの工夫も必要です。
どの子もそうなるとは限りませんが、窓から外を見ながら興奮して吠える犬は少なくありません。

つまり、ある程度犬の行動を予測しながら、環境を整えておくことで、今後出るかもしれない、人間にとって好ましくない行動を予防することができるわけです。

万が一、今まで出ていなかった行動が出てしまった場合は、原因を考えながら、対処していくことも重要です。
そのままにしておいて、自然に行動が治るとは限らないからです。

子犬の行動も人間の子供の行動と同様、個体差があります。
まったくやらない子もいれば、率先してやるような子もいます。

インターホンに対する吠えも同様です。
吠えない子のメンタルは羨ましい限りですが、環境が変わると吠えるようになることもあります。
持って生まれた長所は大事に見守ってあげたいですね。

我が家のアシスタント、以前はインターホンに反応しなかったのですが、ニコルがいなくなってから、私がいるときに反応するようになってしまいました。
家人が対応しているときは吠えませんが、私が対応しに行こうとするとバタバタするので、トリーツをひとつかみして、ハウスに投げ込んで気を紛らわせてあげています。
食べている間に部屋を出れば、その後は吠えないので、これは私の動きが原因と言うことです。
かと言って、来客に対応しないわけにはいかないので、興奮させないようにサポートしてあげるだけですね。

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来月8歳になろうというアシスタント、メンタルもいろいろ変化しています。

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2023年10月28日 (土)

パピートレーニング:嫌なことを減らす

子犬の頃は、多少子犬が嫌がっていても、力で抑えられることもあり、ついつい無理をしがちですが、成長するに伴って、「嫌!」という気持ちが強くなってくると、身体が大きくなった犬を力で抑えるには難しくなってきます。

そうならないためにはどうすればいいのでしょうか。

やはり、様々なものに対して、好奇心を持って近づける子犬の時期を無駄にしないことも大事ですが、気が付いたら受容期を逸してしまったということもあります。
それでも、あきらめることなく、少しずつ馴らしていくという作業が大事です。

特にトリミングや獣医師の診察など、犬が一生のうちで避けることが出来ない場所や行為に対して馴らしてあげることは不可欠です。

さて、今日は見習いのバースデー検診の日でした。
見習いは人、犬、誰彼かまわず、挨拶にいくほどフレンドリーな性格ですが、さすがに触診が始まりそうになったらちょっと緊張が走りました。

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幸い唸ることはありませんでしたが、持って行ったオヤツが口に出来ない瞬間もあり、ちょっとストレスフルだったようです。
しかし、言葉の励ましとオヤツで、少しずつ受け入れてくれ、最後は自分から診察台に飛び乗って体重測定も出来ました。

考えてみれば、初対面の女医さんにあちこち触れるるわけですから、誰だって緊張するものです。
でも、力で押さえつけるのではなく、自分から参加してもいいという気持ちにさせてあげることが大事ですね。

一方、動物病院大嫌いなアシスタントは付き添いだったので、思う存分女医さんに甘え、オヤツのおこぼれを頂きながら、自分から診察台に跳び乗ってご満悦でした。
もちろん、こちらの方は触診はありません。
楽しい気持ちで帰ってもらうだけですね。

帰りは、併設されたショップで、オモチャやオヤツを見ながらリラックス。
追い詰めないことが大事ですね。

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2023年10月27日 (金)

訓練競技会に参加してきました。

今日はアシスタントと見習いと一緒に、JKCの訓練競技会に参加してきました。
エントリーは、アシスタントがFCIオビディエンスIII、見習いはオビディエンスIとラリーオビディエンスIです。

訓練競技会は4月以来なので6か月ぶりです。
夏の間は練習もままならず、10月に入ってから本格的にリマインドの作業に入っていますが、オビディエンス競技は複雑な課目の組み合わせなので、なかなかリマインドできません。
そこで、練習だけでなく、本競技にもある意味慣れるために必要な場所であることは以前にも書きました。
なぜなら、ハンドラーの緊張感も含め、普段の練習とは違う様々なディストラクションがあるからです。

特に見習いは2度目のオビディエンス競技参加ということもあり、今回新たな問題に直面しました。
それは、リンクの外で遊んでいる犬にロックして飛び出してしまったということ。

競技会の経験はラリーオビディエンスも含め何度かありましたが、リンク外のディストラクションにロックしてしまったのは初めてでした。

想定外のことが起こるのが本競技です。
様々なディストラクションを想定した練習も重要なポイントですね。

競技時間の関係で、見習いはオビディエンス競技のすぐあとでラリーオビディエンス競技に出なければならず、メンタル的にもかなり厳しかったのですが、幸いラリーオビディエンス競技はWCRL規定の競技に何度も出ていることもあり、やることはあまり変わらないので、こちらは1席となりました。

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天国と地獄が起こる訓練競技会。
運ではなく、本番も含めた経験値の問題ということは明らかでしたね。

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2023年10月26日 (木)

遊びも楽しくないと続きません。

「トレーニングは楽しくないと続かない」といつも書いています。
誰にとって楽しいかと言えば、人にも犬にもということです。
そのために、トレーニングの中に遊びを取り入れたり、頭をクールダウンさせる時間を取ったり、犬が飽きないように工夫することが重要なポイントになってきます。

しかし、犬を楽しませるために遊びを混ぜているつもりが、実は犬は遊びを楽しめていないということがあります。

犬との遊び方についてもいろいろ書いていますが、犬から「遊んで!」と言いに来るようでなければ、犬が楽しんでいない可能性があります。

例えば、押し付けになっていたり、犬が飽きてしまっていたりと、いろいろな原因があります。
そうならないためには、犬が何をしているときが楽しそうなのかよく観察する必要があります。

究極は、ハンドラーといるときが一番楽しいと思ってもらえることが一番なのですが、そこに至るまでには、いろいろなことをクリアしていかなければいけません。

もちろん、中には、別に自分が一番でなくてもいいと思われる方もいるでしょう。
「この子が楽しいなら、自分は単なるお世話係になってもかまわない。」と言う感じでしょうか。

犬との関係はそれぞれなので、これがベストな関係というものはありませんが、言葉は通じる方がいいと思うので、日々のトレーニングの中で会話が成立していくようになるといいと思います。

50年ほど前、我が家の隣に住んでいた家では、朝晩玄関を開けると、犬が勝手に散歩に行って、勝手に帰ってきて、日中は庭で寝ていました。
そういう飼い方が普通であった時代、家の中で犬を飼おうとして、親に叱られたのが私です。

せっかく一緒に暮す相棒になったのですから、楽しい時間が共有できるといいですね。


さて、今日は若犬M君のプライベートレッスンがありました。
思春期真っ盛りのM君は、日々いろいろ変化しています。
賢くなって、先読みをしたり、自分の要求を優先させようといろいろ画策していて、観ていて面白いです。

ところが、飼い主さんと一緒に遊んでいても、3回ぐらいで飽きてしまうとか。
そこで、ちょっと遊びのテンポを変えていただいたら、テンションがあがって少し長く遊べるようになりました。

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犬の遊び方もそれぞれですので、いろいろ工夫してみることも大事ですね。

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2023年10月25日 (水)

愛犬の性格どれくらい理解していますか?

犬の気質は、子犬の頃から見え始めます。
ブリーダーのところにいるころから片鱗が見え始めるので、ブリーダーは新しい飼い主さんのご希望に沿った形で子犬を選ぶこともできます。
例えば、大人しい子、好奇心旺盛な子、我を張らない子、のんびりタイプなどなど、個性は小さいころから見え隠れしています。

いわゆる、見た目だけではなく、性格や気質重視で選ぶ方はどれくらいいるのでしょうか。

もちろん、子犬の頃の性格のまま大人になるわけではありませんが、その子の性格の土台になっているはずです。

愛犬の性格、どれくらい理解していますか?

思込みでレッテルを貼ったりしていませんか?

レッテルとは、「びびり」や「こわがり」、「集中力が無い」、「おもちゃで遊ばない」などなど、愛犬の見せる一面だけを見ていませんか?

どれも、ハンドラーのサポートによってある程度改善していくことが出来ます。


さて、先日2歳になった我が家の見習いはとても天真爛漫です。
他犬に対しても、常に下から挨拶に行くタイプで、まったく攻撃性がない犬です。
しかし、だからと言って、いじめられ続けていれば、「イヤだ!」と言って自分で対処しようとすることができるということがわかっているので、「この子は大丈夫です。」と誰彼構わず言うことは出来ません。
当然のことですね。
「窮鼠猫を噛む」という言葉があることも理解しておかなければいけません。

また、成長過程にあることからも、まだまだ変わっていく可能性があるので、困った部分があったとしても、サポートしながら、出来るだけお互いストレスが軽減できるように工夫していくことも重要です。

今日は見習いのバランスレッスンの日でした。
体のバランスだけでなく、レッスンの過程で何をしたらいいのか一生懸命考えている様子が見られるようになりました。

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集中力の持続がまだまだ課題ですが、少しずつ伸ばしていかれるといいですね。

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2023年10月24日 (火)

ついついやりたくなるけどやってはいけないこと。

なんともわかりづらいお題ですが、簡単に言うと、おもしろそうだからと犬の好奇心を逆手に取って行動を容認してしまうと、あとあとその行動が繰り返されて困ることになりかねないということです。

犬には好奇心があって、自分から能動的に動くことが少なくありません。
特に動体視力のいい犬たちにとって、動いている物への反応は日常的なので、放っておくといろいろ困ることが出てきます。

例えば、鳥。
スズメやハト、カラスなど、街中に普通にいる鳥が目の前で飛び立つのを見て興奮したり、追いかけようとする様子をおもしろがっていると、その行動が助長されてしまうからです。

例えば、レーザーポインターや懐中電灯など。
夜の散歩で排せつ物を拾うつもりで持って行った懐中電灯の動く明かりを追いかける犬は見ていて面白いかも知れませんが、これを続けると、犬はチラチラ動く光に固執するようになり、最悪の場合、日中家の中に入る日差しのちらつきを、日がかげるまで追い続けるようになったりします。

最初は遊びのつもりでやったことが、後々問題行動となることもあるので注意が必要ですね。

さて、今朝の練習中、一羽のカラスが飛び込んできました。
脚側停座中の見習いの横間近まで、姫リンゴを咥えたカラスが挑発しにきました。

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見習いには脚側停座をお願いして、動かないように伝えましたが、さらなる挑発でカラスに飛び掛かりそうになったので、一度そこから離れました。

しかし、しつこいカラスは追いかけてきて、犬たちを係留しているすぐ傍まで大きな声で鳴きながら近づいてきて、排泄袋を見つけて、咥えていこうとしています。

202310241

犬のトレーニングでは、気になるものに執着する犬に、さりげなくトリーツをこぼして気が紛れたときに、執着しているものを回収するのが王道ですが、カラスにトリーツを投げたら、一生ついてきそうなので出来ません。
そこで、話し合いで解決。

それでも執拗にかまって欲しそうにやってくるので、仕方なく撤収しました。

家人に伝えると、「犬に追い払わせればよかったのに」と言いますが、NO!NO!
そんなことをしたら、カラスを見るたびに、見習いがさらに興奮して追いかけるようになり、落ち着いて散歩が出来ないだけでなく、競技中にカラスを見たら最悪の事態になりかねません。

明日はいないといいのですが。

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2023年10月23日 (月)

名前にはポジティブな印象付けを。

子犬が来たら当然名前を付けます。
そして可愛い子犬の名前を、意味もなく連呼していたりします。

〇〇ちゃん、可愛いねぇ~。
〇〇ちゃん、どうしたの~?
〇〇ちゃん、お腹空いたの~?
〇〇ちゃん、なんで吠えるの~?

そして、場合によって、と言うより、必ず出てくるのが、

〇〇ちゃん、ダメ~!

子犬のあらゆるいたずらやトイレの失敗などのネガティブワードです。

家族の中心になっている子犬なので、みんなが名前を呼んで、いろいろ言っているのは仕方がありませんが、出来ればそれだけで終わって欲しくないものです。

つまり、名前の価値をちゃんとあげることが大事だということです。

価値をあげるとはどういうことでしょうか。

それは、子犬が名前を聞いたら、飼い主の元にすっ飛んでくるくらいにして欲しいということです。

そのためには、まず子犬の名前とネガティブワードを一緒に使わないこと。
人間の子供でも、自分の名前を呼ばれるとき、怖そうな声のトーンや次に来るネガティブワードで、隠れたくなったりするものです。

そうならないために、子犬の名前を呼ぶときは、必ず子犬にとって楽しいことが起きると刷り込んでおかなければいけません。
そうすることで、外で楽しそうに遊んでいても、呼ばれたら走って戻ってくる犬になるはずです。
※もちろん、思春期に入れば、他の物に気を取られて、ハンドラーの声が耳に届かないことも後々出てくるので、出来る限り名前に対する印象を良くしておくことは不可欠です。

どんなに頑張っても、名前だけで飛んで来る犬にするのはとても大変です。
訓練競技などでは「招呼」という呼び戻しの課目があるので、我が家では名前だけで飛んで来るように教えていますが、様々な刺激がある日常生活ではなかなか難しいものです。

そこで、次に必要になるのが「オイデ」や「オスワリ」、「マテ」などの行動をきちんと教えて、その行動を名前の次に言ってあげることです。
つまり、「〇〇ちゃん、オイデ♪」や「〇〇ちゃん、オスワリ。」のように、何をやって欲しいのかきちんと伝えることが重要です。
ただ、名前を呼んだだけだと、「聞こえてるわよ。用事があるならさっさと言ってよ。」という具合に、まったく反応してくれないことも出てくるからです。

要は、名前を無駄に呼ばず、大事なことをきちんと伝えて、犬が理解しやすいようにすることです。

阿吽の呼吸になるまでは、きちんと大事なことを伝えることは不可欠ですね。

さて、今日は1歳すぎのPくんのレッスンでした。

おうちの中で、「オイデ」や「ツイテ」などの練習をやってくださっているので、今日は外でも出来るように練習しました。

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刺激が少ない場所でしたが、Pくんはちゃんと飼い主さんの声を聴いて行動することが出来ました。

日々の練習の賜物ですね。

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2023年10月22日 (日)

犬の社会化:刺激のレベルは個体に合わせて

「子犬の社会化」については、今は当たり前のように周知されつつありますが、社会化の方法がマニュアルのようになっていて、どの子も同じように行おうとするケースがあるので注意が必要です。

また、古い手法によっては、今では推奨されないこともあるので、さらなる注意が必要です。
例えば、子犬がやって来たら、「沢山の人にだっこしてもらいましょう」ということが以前はまことしやかに言われていましたが、弊害が出る場合もあります。

子犬には、様々な物を受け入れやすい好奇心満載な時期と、恐怖心が出てくる時期があり、タイミングを間違えると、トラウマになりかねないからです。

様々な人と遭遇しても、自分とは関係ないと学習していくためには、多くのタイプの人間を目にすることはとても重要ですが、敢えて関わる必要はありません。
無理矢理の抱っこも必要ありません。
犬が自分から行くのは構いませんが、強要はダメですね。
また、誰彼構わずオヤツをもらっていると、人を見るたびに挨拶しにいこうとして、落ち着いた散歩が出来なったりします。

何度も書いていますが、「犬の社会化」とは、犬がいちいち興奮しなくてもいいように、様々なものに馴らして平常心を保てるようにサポートすることです。

さて、昨日はコロナ禍もあり、4年ぶりに大きな花火大会が開催された地域がいくつかあったようです。

犬にとって理解できない物音は犬を不安にさせます。
何かが落ちた音や、日常的に繰り返される工事の音などでさえ、音の原因が犬にちゃんと認識されているかどうかはわかりません。

しかし、人間社会で共存していくためには、そういった音にも慣れて欲しいもの。
花火の音も同様ですが、夏場になると、外飼いの犬が庭から逃げたり、屋内飼いの犬でも、窓やドアが開いたすきに外に飛び出してしまったというのはよく聞く話です。

ずっと以前、某SNSでの書き込みで、子犬を連れて花火を見に行ったところ、翌日急死してしまったというものがありました。
果たして、死因が前日の花火との因果関係があったかどうかは誰にもわかりませんが、遠くで鳴っている花火の音を、安心していられる家の中で聞くのと、頭上で爆音が響くような大会現地に行って聞くのではまったく違います。

大きな刺激に馴らすには、距離や時間なども考慮しながら、少しずつ進めていくことが大事ですね。

我が家の犬たちは、初代のボーダー・コリーだけが2歳を過ぎて急に「音響シャイ」を発症してしまい、その後耳が遠くなるまでは、花火、雷、爆竹、金属バットに球が当たる音などが全てダメになってしまいました。
そうならないためにも、いろいろなことに馴らしてあげることは大事ですが、焦らないことも大事ですね。

そして、社会化は子犬の時期だけに限るわけでは無いということも忘れてはいけませんね。

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我が家の初代ボーダー、クリス、生後10か月のころ。

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2023年10月21日 (土)

ディストラクション対策

ドッグトレーニングにおける「ディストラクション」とは犬の集中をそぐものです。
つまり、ハンドラーが何かお願いしても、犬は全然聞ける状態にない原因となるものがディストラクションです。

犬の集中をそぐディストラクションには2つの種類があります。
一つは犬が好き過ぎて、そちらに行きたくて仕方ないため、傍にいるハンドラーの声など全く聴く耳を持たない状況にある場合です。
例えば、大好きなワンコ友達や、大好きな人、美味しいものや大好きなオモチャなどで、それらはポジティブディストラクションと言われます。

もう一つは、犬にとって苦手なもので、その存在によって心が不安な状態になったりすると、これまた集中できないので、ハンドラーの声は耳に届きません。
こちらはネガティブディストラクションといいます。
例えば、嫌いなバイクの爆音や、犬に苦手な子にとっての他犬の存在です。

どちらも、平常心を欠く状態と言えるでしょう。

以前、我が家の見習いがパピーの頃、大好きなオモチャを持って遊びに誘っても、周りで楽しそうに走り回っている犬たちが気になって、まったく私のことなど眼中に無くなったことがあったと書きました。
一緒に走りたい見習いにとって、走る犬たちは大好物だったので、放しておけば当然そちらに走って行く状況でした。

そこで、対策としては、最初は犬たちが走っている場所から距離を取って、見習いの気持ちがこちらに向くのを待って、遊んだり褒めたりしながら、犬を追いかけるより私と遊ぶ方が楽しいと日々刷り込みました。

もし、自由に他犬を追いかけさせていたら、私のところに戻ってくるのは、疲れ果てて動けなくなるころだったでしょう。
ちなみにアシスタントの方は、他犬は全く大好物では無かったので、こんな練習は全く必要ありませんでした。
つまり、個体によってディストラクションは違うということですね。

では、ネガティブディストラクションの対策はどうすればいいのでしょうか。
苦手な物を好きにするのはなかなか難しいですし、時間もかかるので、この場合は、苦手意識を少しずつ減らしていくサポートをすることが大事です。

それは、蛇が苦手なインディジョーンズが蛇の穴に落ちるようなことではありません。
少しずつ、平常心を保てるように、距離や時間を考えながら馴らしていくことです。

ドッグスポーツの競技会場にも様々なディストラクションは存在するので、普段からの練習は欠かせませんね。

今日は自主練中のアシスタントが、部屋を出入りする人に気持ちを持って行かれそうになりました。

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エクソシストではないんですから、ちゃんとハンドラーの方を向いていて欲しいですね。

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2023年10月20日 (金)

日常のドッグトレーニング:習慣にすることが大事

愛犬に新しい行動を教えることはそんなに難しいことではありません。
例えば「オスワリ」「フセ」「お手」など、ちょっと繰り返して練習すれば、意外とすぐに覚えてくれます。
ただし、せっかく教えた行動が身につくまでには根気と時間がかかります。

何度も書いていますが、「覚えたはずなのに、なぜやってくれない?」と思うことは少なくないはず。
では、そうならないためにはどうすればいいのでしょうか。

ひとつは、犬が理解した行動であっても、その時出来ないのは、犬が平常心でないからなので、そういう状態のときは無理にお願いしないことがポイント。
例えば、バイクが苦手な犬に、バイクが目の前を通り過ぎようというときに、「オスワリ」と言っても出来ないからです。
もちろん、苦手の克服のために、少しずつバイクを目の前にしても平常心でいられるような練習は大事ですが、まだ平常心ではない犬に、刺激対象物の間近で何かをやってもらうことは無理があります。
つまり、出来ない犬に無理を言わないこと。

もうひとつは、一度は覚えたものの、日常的な練習を継続しないと犬が忘れてしまうことがあるので、日常的な繰り返しと褒めることが欠かせません。
一度覚えたからと言って放っておけば、犬は忘れてしまうからです。
つまり、お願いしてもやってくれないときは日々の練習が足りていないということ。

そして最後は、ちゃんと教えたあと、日常的にお願いしても、犬がやってくれなかったことをそのままにしてしまう場合です。
ハンドラーが一貫性を持っていないため、犬はやってもやらなくてもいいと学習しているからです。
つまり、一度お願いしたら、きちんと成功してもらい、褒めてあげることが不可欠ということ。

どれひとつとっても、犬側の問題ではなく、ハンドラー側のケアレスミスと言うことですね。

さて、今日は若犬A君のプライベートレッスンがありました。

インターホンへの反応や、日常的な要求吠えなど、上手にクリアしてくださっています。
もともとお散歩は上手に出来ていたA君ですが、お年頃と言うこともあり、周りの刺激に翻弄されることも。
そこで、トレーニングを始めた頃にちょっと戻して、ハンドラーに意識を戻してもらう練習を再度やって頂きました。

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一度覚えたことは、リマインドしてあげるとすぐに思い出してくれますね。

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2023年10月19日 (木)

愛犬と遊べていますか?

普段どんなことをしながら愛犬と遊んでいますか?

ボール投げ。
引っ張りっこ。
探し物ゲーム。
トリックを教える。
一緒に走る。

愛犬との遊び方は様々ですが、犬が楽しんでいるかどうかがとても大事です。
そもそも、愛犬が楽しいと思ってくれないと遊びは続かないので、愛犬がどれだけこちらに付き合ってくれるかということも、愛犬が楽しんでいるかどうかのバロメーターになります。

ボーダー・コリーだからと、ディスクを何枚投げ続けても取りに行くかと言えば、すぐ飽きてしまう子もいます。

そもそも飽きっぽくて、集中力が持続しないタイプの犬もいます。
そんなときは、飽きる前にこちらのペースで終了してあげることで、次の遊び時間を楽しみにしてくれるようになります。
何事も押し付けは無理と言うことですね。

子犬と一緒に遊ぼうと思って、いろいろオモチャを出して反応をみたとき、「こっちがおススメ。」と思っていても、子犬は違う方に興味を示したりすることがあります。
特に、ただ床に置かれているだけのオモチャは、子犬にとっては家具のようなもので、オモチャと言う認識はありません。
いかに子犬の興味を引くかが重要なポイントですね。

我が家の犬たちは幸いオモチャ好きに育ってくれたので、トレーニング時のご褒美としてもとても有効です。
しかし、そんな犬たちでも、他に興味をそそられるものがあれば、オモチャの価値が下がってしまいます。

例えば我が家の見習い、小さいころからボールの引っ張りっこ遊びを楽しんでくれていますが、視界に楽しそうに走り回る犬を見たら、私やボールは全く価値を失ってしまいました。

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そういうときは、無理に遊びに誘わず、犬がその気になるのを待つのも大事ですね。

そして、気長に待っていたら、多少ディストラクションがあっても、遊びに付き合ってくれるようになりました。

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要は、犬に「楽しい♪」と思ってもらえることですね。

もちろん、オモチャもオヤツも無くても、ハンドラーと関わることを楽しんでくれることが、あらゆるドッグスポーツの基礎になります。

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2023年10月18日 (水)

ドッグトレーニング:犬の平常心を保つ

犬たちは楽しいことが大好きで、楽しいことを前にするとみんな前のめりになります。

小型犬の前のめりは、「かわいい。」で済みますが、アクティブな中・大型犬の前のめりはちょっと困ります。
男性ならなんとかなっても、女性や子供ではコントロールしづらいからです。

犬たちの前のめりはどんな時に起きるでしょうか?

散歩に出かけるとき。
散歩で歩いているとき。
公園に行くとき。
ドッグランを前にしたとき。
好きな子(人)を見たとき。

そんな状況の愛犬の気持ちはとてもよくわかりますが、好きにしていいよと言えば、ダッシュで走り出してしまうでしょう。
「かわいい。」と傍観してはいられませんね。

では、どうするのか。

一度頭を冷やしてもらうことも大事です。

例えば、玄関ドアの飛び出しであれば、前のめりの時はドアが絶対開かないと何回か繰り返してあげると、飛び出さなくなります。
家の前が道路のお宅では必須のトレーニングと言えるでしょう。
※ドアから飛び出さなければいいので、無理にオスワリをさせる必要はありません。
座った方が落ち着けるのであれば、犬が理解しているオスワリと言ってあげてもいいでしょう。

目の前に欲しいものがあって、引っ張り目で前を歩くのであれば、その勢いでは前に進めないと伝えていくことが重要です。
正の罰を与えるわけではないので、犬が理解できるまでには多少時間はかかりますが、犬の興奮を鎮めることはある意味とても大事なことです。
「平常心」がここでもキーになります。

さて、今日は若いオス犬たちのプライベートレッスンがありました。
この2頭は小さいころからの仲良しで、毎日のように庭で遊んでいます。
彼らの溢れんばかりのエネルギーを発散させてあげるにはとてもいい環境で、うらやましい限りです。

202310182

しかし、若いからこそ、楽しいことに自分のペースで猛進するだけでなく、ハンドラーの声に耳を傾けることも教えてあげることが重要です。

そのためには、ディストラクションが少ない場所での「出来ること」を鉄板にしてから、少しずつディストラクションのハードルをあげて、楽しい時間を過ごしているときでも、平常心に戻ることを教えてあげることが必要です。

なぜなら、ドッグランで楽しく遊んでいる愛犬を呼んでも戻ってこないという状況になりかねないからです。

オスワリやフセなども、一瞬芸ではなく、持続することを教えてあげることも重要ですね。

202310181

トレーニングを楽しく続けていくことで、目標達成も可能になります。

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2023年10月17日 (火)

犬用ダンベルの御予約承ります

競技用ダンベルおよび練習用ダンベル、ご要望があれば海外発注いたします。
今年最後の発注の予定です。

ご予約(お申込み)締め切りは1028日(土)といたします。

お渡しは、送料着払いでの発送(ゆうパック)になります。

🍀軽量合成樹脂ダンベル
落としても痛くないので、練習用にご利用いただけます。

Dumbbell_20231017223001

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約125mm/3,100円~3,500
M
:約115mm/2,600円~3,000
S
:約80mm/2,100円~2,500

ご注文時に、色(赤・青・黄・緑・紫)とサイズ(LMS)と各数量を教えてください。

Dumbbell_5_20231017223101
※見習いの咥えているのは赤のMサイズです。

🍀
木製ダンベル(白木)
Wood_20231017223101

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm/2,900円~3,300
M
:約105mm/2,400円~2,800
S
:約84mm/1,900円~2,300

ご注文時に、サイズ(LMS)と各数量をお書きください。

🍀木製ダンベル(色付)
FCI
世界大会で公式に利用されていたダンベルです。

Color_20231017223101

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm /3,400円~3,800
M
:約105mm /2,900円~3,300
S
:約84mm /2,400円~2,800

ご注文時に、色(赤・水色・黄・緑・紫・ピンク・白)とサイズ(LMS)と各数量をお書きください。

在庫の状況によっては色指定がご希望に添えない可能性がございますので、ご了解いただきたく、何卒宜しくお願いいたします。

Dumbbell_4_20231017223101
Vincentが咥えているのはピンクのMサイズです。

🍀
オビディエンス競技用ボックステープ
Box_tape01_20231017223101
4,500

色:黄色、ピンク

【お申込み方法】
①WanByWan
ホームページの「お問合せフォーム」
②Facebook
のメッセンジャー(お名前、郵便番号・ご住所、ご連絡先をお忘れなく!)

御注文数が最低数に達しない場合は見送る場合もあります。
その場合は個別にご連絡させていただきます。
入荷次第、金額及び振込口座を個別にお知らせします。

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競技会のルール(規定)を知る

様々なドッグスポーツがありますが、各スポーツによってルールが異なることは当然のことですが、主催団体によってもルールが異なることがあります。

例えば、ディスクドッグのディスタンス競技。
「ディスクを投げて犬がキャッチ出来ればいい」だけでなく、様々なカテゴリーがあったり、カテゴリーごとに採点も異なります。
距離によりポイントが違ったり、ジャンピングキャッチによってポイントが加算されることもあります。

オビディエンス競技も、主催団体によってルールは全く異なります。
科目も違えば、採点も異なります。

ドッグダンスも同様です。
主催団体によって、カテゴリーが異なったり、採点ポイントが違うので、一生懸命構成を考えて作っても、まったく評価されないこともあります。

得点にはこだわらないと言っても、ルールから逸脱して失格になってはもったいないので、競技に参加する場合は、必ず主催団体のルールを熟読しましょう。

また、レッスンなどで教える側が、どの競技団体のルールを基準に教えているのか確認することも重要なポイントです。

様々な競技ルールに合わせてマルチに教えてくれる場合は問題ありませんが、特定の団体に特化している場合は、他の団体の競技ルールと合わなくなる場合もあるので、確認が必要ですね。

さて、ここ数年少しずつ広まりつつあるラリーオビディエンス競技も、日本国内では米国のWCRL規定の競技とJKC規定の競技が行われています。
各課目の内容はよく似ているので、犬に動きをきちんと教えてあげれば、どちらに出ることも可能ですが、細かい部分で違っているところもあるので、参加する場合は確認が必要です。
我が家の犬たちは両方出ています。
サインカードを覚えるのは人間の問題ですが、停座や伏臥、常歩行進中の作業などは、通常のオビディエンス競技の経験があれば出来る内容ですので、チャレンジすることをお奨めします。

ちなみに、WCRL規定のラリーオビディエンスは、関東では11月11日(土)オプデスさん主催、12月23日(土)WanByWan主催で行われます。
両競技共現在参加者募集中です。

202303122_20231017203301  

JKCのラリーオビディエンス競技は、10月27日(金)富士川緑地、11月4日(土)吉見総合運動公園で開催されます。
こちらは募集は締め切っていますが、見学は可能ですので、お近くの方は是非覗いてみて下さい。

※WanByWan主催のラリオビイベントの詳細はこちらでご確認いただけます。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/09/post-758267.html

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2023年10月16日 (月)

社会の中の犬

先日、クライアントさんとのお散歩レッスン中に遭遇した小型犬が、クライアントさんの方に猛進してきたことがありました。
その子はアグレッシブには見えず、ただただ遊びたかったのでしょう。
飼い主さんの「ダメよ~。」の声にも耳を貸さず、グイグイこちらに来ましたが、ちょうどこちらは「出来るだけ他犬に対して平常心を」の練習中でしたので、「〇〇ちゃん、行くわよ~。」と、挨拶させることなく通り過ぎました。
もちろん〇〇ちゃんは後ろ髪をひかれていましたが、挨拶しない時もあるということを伝えて行くことも重要なので、〇〇ちゃんの要求は通りませんでした。

その小型犬にしても、〇〇ちゃんにしても、攻撃性は無いので、極端なことを言えば、「他の子と挨拶したがっているのをやめさせるなんて理不尽だ。」とか、「犬のきもちを尊重すべき。」と言われてしまいそうですが、経験値の低い犬はどういうときが良くて、どういうときが悪いかの弁別がしづらいものです。
挨拶しようと突進していったけど、相手の犬が犬嫌いであれば、場合によっては双方トラウマにならないとも限りません。

ハンドラーの許可が出てから挨拶しにいく。
ハンドラーの許可が出たら好きにしていい。
という基本を教えてあげないと、犬たちは自分のペースで動いていいと学習します。


先日とあるSNSの投稿で、ドイツで暮す犬たちの、社会に溶け込んでいる様子が紹介されていました。
それは一面かもしれませんが、犬飼いの一人としては様々な場所に愛犬を連れていかれることを羨ましいと思い、職業的には日本も犬という動物に対する考え方を根本的に変え、接し方を見直していかないと、社会に溶け込めるようにはならないだろうと感じました。

ずっと以前の出来事ですが、通っていた公園に初めてドッグランが出来た時のこと。
公園の中を犬たちと散歩していたら、知らない老人がこちらに向かってきて、「ドッグランがあるのだから、犬をそこから出すな。」と言われ、開いた口がふさがらなかったことがありました。
公園の半分ぐらいがドッグランだったら、ある程度納得もできたかもしれませんが、テニスコート1面半ぐらいのドッグランがあったからといって、犬たちを全部そこに押し込めることは出来ません。

まだまだ「犬」への認識が低い日本です。
犬たちとの暮らしのこと、もっと伝えていかなければいけませんね。

今日は久しぶりに見習いの「平常心」の練習でした。

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2023年10月15日 (日)

「食べること」への興味は大事

「正の強化」よるドッグトレーニング(Positive Training)では、犬が正しい行動を取った時に、言葉で褒めたり、ご褒美となるものをあげたりします。

ご褒美は、その犬にとってご褒美とならなくてはいけないので、食べ物やおもちゃや遊び、あるいはライフリワード(散歩や飼い主と一緒にいることなど)などがそれにあたりますが、教えたい行動によってご褒美を変えることが必要になってきます。
例えば、じっとしていることを教えたいのに、オモチャをあげて興奮させてしまうと、犬が動いてしまったりするからです。

ということで、ご褒美として食べ物は使いたいところですが、実はごはんさえもあまり興味を示さない犬たちがいます。

小型犬の場合は特に食が細いこともあり、一日3~4食から2食に変わって行く時期に食欲が落ちたり、季節の変わり目で食べなくなったりと、いろいろ変化が出る個体もいます。

成犬であれば多少食べなくてもそんなに気にもなりませんが、子犬の場合は、「なんとかして食べさせたい。」というのが飼い主心。
そこで、手を変え品を変えてみると、賢い犬たちは、「食べなくても、次はもっと美味しいものが出てくる」と学習します。
また、食べるまで置いておこうと、フードの入ったボウルを置きっぱなしにしておくと、不衛生になるだけでなく、犬は猫のように、「ごはんは好きな時に食べられるもの」と学習し、これまた食べることへの興味がなくなってしまいます。

食べることに興味がなくなると、トレーニングを頑張ったからとフードやオヤツをあげようとしても、「いらない」とそっぽを向かれてしまうこともあります。
すると、トレーニング自体が楽しくなくなり、学習も進みません。


さて、先日カウンセリングでお伺いしたGくん。
ご飯はいつでも食べられる環境にいらしたので、私が持って行ったトリーツも「特に欲しくない。」と言われました。

そこで、食餌の環境を見なおしていただき、1週間ほど様子を見させていただいたら、ごはんを完食する習慣が少しずつ付いて来たそうです。

すると、私がご褒美としてオヤツを提示したところ、Gくん取りに来てくれました。

ようやくトレーニングのスタートラインに立ってくれたGくん。
お散歩では、いつも以上に飼い主さんに意識が向いて、オヤツがご褒美の役割を果たせるようになりました。

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ご褒美の選択肢は多い方がいいですね。

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2023年10月14日 (土)

犬に勘違いさせていませんか?

愛犬に行動を教えるときは、周囲に刺激の少ない場所で「出来る」ようにしてから、少しずつハードルを上げて刺激を増やしていき、最終的にはどのようなシチュエーションでも「出来る」ようにサポートしていくと、犬にとってはストレスが少ないですし、エラーも少なく、成功体験が増やせます。

ハードルがあがったとき、ストレスサインが出たり、出来なかったりした場合は、もう一度いつも出来る場所に戻ってやり直して、基礎固めをしていくことが重要です。

こういった学びの過程において、犬がわかっていても「やらない」という選択肢を選ぶことがありますが、教え手としては、「やりたくないの?じゃぁやらなくてもいいわ。」と言ってしまうと、賢い犬は、やらないことで何のデメリットも無いことから、何かお願いされても「やらない」ことを選んでもいいと学習していきます。

犬が出来るメンタルではないときに「やらない」選択をした場合は、教え手側のプランニングに無理があったことが原因ですから、その場合は先ほどのようにハードルを下げる必要がありますが、そうでない場合は、時間をかけても出来るようにサポートし、出来たことを褒めることで、お願いされたことを気持ちよくやれるような習慣を作って行くことが重要です。

ドッグランで遊んでいる愛犬を呼んだとき、愛犬がすぐに戻って来てくれるのか、飽きるまで遊ばないと戻って来ないのかというところにも繋がってくるからです。
戻ってこない犬が悪いのではなく、きちんと戻ることを教えていないことが原因です。

犬の選択肢を尊重することが重要になる場面は沢山ありますが、コミュニケーションとして、お願いしたことに対して、ストレスなく応えてくれるような環境づくりや習慣を作って行くことは、愛犬の安全確保においてもとても大事ですね。

さて、今日は久しぶりにMくんのお散歩レッスンがありました。

以前より自信をもって外でも行動できるようにたくましくなったM君。
飼い主さんの日々のサポートの賜物です。

ところが、今まで快く「オスワリ」をしてくれていたのに、今日はお願いしたところ、まったく無反応。

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周りには何もディストラクションも無いのに、本犬馬耳東風でした。

そして、飼い主さんの顔を見上げて、「別にやらなくてもいいよね。」

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いえいえ、お願いしたのは私なので、やっぱりやって頂きたい。
やらないからと言って、何の罰もありませんが、「出来ない」のと「やらない」のはちょっと違います。

しばらく待ってみたら、諦めて座ってくれました。
ちなみに、サポートはしていますが、M君には一切触らないので(リードコントロールも一切しません)、本犬の意思で座る気持ちになるのを待ちました。

202310143

もちろん、頑張ったのでご褒美はもらえます。

また、日常的に練習していないと犬も忘れてしまうこともあるので、日々の繰り返しは重要ですね。

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2023年10月13日 (金)

失敗を犬のせいにしない。

「ちゃんと教えたはずなのに、やってくれない。」
「今日はなんでうまくできないんだろう。」

愛犬にお願いしたのに、うまくいかなかった時、知らないうちに犬のせいにしていることありませんか?

犬のせいにする前に、まず確認しなくてはいけないのが、自分(ハンドラー)の動きです。
キューを出すときに、いつもと同じ状況でキューを出していたかどうか。
もちろん、周りのディストラクションも考慮しなければいけません。

また、犬がちゃんとこちらに意識を向けているかどうかも重要なポイントです。
よそ見をしていればハンドラーの声が耳に届かない可能性もあります。

また、いつもオヤツを右手から出していれば、犬は右手にフォーカスすることが多くなり、右手の動きに釣られてしまうということもあります。

ハンドラーが無意識に取っている行動や姿勢ひとつひとつが、犬のミスを誘ってしまうことがよくあります。

練習をきちんとやって、犬の理解度を高めておくことは大前提ですが、その時出来るかどうかは、犬だけの問題とは限らないということですね。

さて、今日はアシスタントたちとラリオビの練習をしましたが、遠隔作業に入るときアシスタントを待たせて離れたら、ついてきてしまいました。
「ステイ(マテ)」の声がちゃんと聴こえていなかったようです。

やり直すときは、はっきりと「ステイ」と伝えました。
この時注意しなくてはいけないのが、声を張るというより、「圧」をかけてしまうこと。

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大き目の声でわかりやすく伝えることは大事ですが、怒鳴るように「圧」をかけては犬は委縮してしまいます。

ずっと以前のFCIオビディエンス競技で、「持来」に失敗した愛犬に怒鳴っていたハンドラーがいましたが、その時のジャッジの講評は、「犬に圧をかけないこと」でした。

楽しく、かつ精度が上がるように、ハンドラーも工夫が必要ですね。

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2023年10月12日 (木)

オビディエンス練習:ハンドラーの声を聴く

昨日は屋内練習でしたが、今日は屋外練習を行いました。

服従競技やオビディエンス競技はほとんど屋外で開催されるので、屋外での練習は必須です。
しかし、夏場は暑すぎてなかなかグループ練習もままならなかったので、2週間前の練習に続き、今回も参加犬たちのリマインドを行いました。

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その後、個々のレベルに合わせて、競技課目の練習を行い、最後は、他犬や他のハンドラーの刺激の中での練習。

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先週の多摩川訓練士会の競技会で、見習いが「常歩行進中の停座」の座らなければいけないところで、隣のリンクの女性の「フセ!」と言う声に惑わされて伏せてしまったこともあり、周りのハンドラーのキューに惑わされない練習も行いました。

日常的には大したことではありませんが、競技会では隣のリンクでも作業が行われているので、ハンドラーの声に耳に傾ける集中力は不可欠ですね。

少しずつ経験値をあげていきましょう。

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ドッグスポーツ:場所に馴らす

「家では出来るのに、外では出来ない。」と言うことにならないように練習しましょう!ということはいつも書いています。

日常生活ですら、家と外で使い分けている犬たちですから、ましてやドッグスポーツでのコンペ会場でいつも通りに出来るようになるには、会場に近い状態での練習は欠かせないでしょう。

屋外競技であれば、土や草の地面、周りの環境刺激が大きな要因になりますし、屋内施設であっても、響くスピーカーの音や他犬の吠え声なども刺激になってしまいます。

先週、治っていない足で見習いを連れて出た訓練競技会も同様です。
審査員がいたり、他の参加犬や参加者がいる中での雰囲気に馴らすという意味では、足を引きずっていようが、見習いのためには連れて行った方がいいと考えての参加でした。

そして、まだ治っていない足で、今日は屋内競技リンクでの練習会に参加させていただきました。
屋内リンクでの競技はドッグダンスですので、当然スピーカーから大きな音が鳴っていたり、リンクの外では座ってこちらに視線を向けている人(ジャッジ替わり)がいたりします。

アシスタントの経験値は少なくはありませんが、ドッグダンス自体が苦手なので、まずはそのメンタルの改善から。

見習いはまだまだ経験が浅いので、とにかくリンク内で集中を取ったり、遊んだりすることが目的でした。

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場所に馴らすことで、多少なりとも緊張感を減らすことが出来ますし、特に見習いは、初めてリンクに入れたときはスピーカーに驚いて逃走しようとしたくらいなので、何事も場馴らしは肝心ということですね。
当然今回は逃げませんでしたけど。

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2023年10月10日 (火)

ドッグトレーニング:犬を飽きさせない

犬のトレーニングでは、犬に早く学習してもらうために、同じことを繰り返して練習します。
当然です。
一度で覚えられるわけではないからです。

しかし、新しいことは時として犬にとってハードルが高いこともあります。
ハードルが高いということは、多少なりともストレスがかかっているということ。
そのような行動ばかりを繰り返してやっていると、犬が飽きてしまうことがあります。
ハードルが高い動きは、細かく分けて成功体験を増やして、適度な休憩時間を入れてリフレッシュすることが大事です。

逆に、あまり簡単すぎる行動も飽きさせてしまうこともあるので、やりすぎは禁物です。

つまり、一回で教えようと思わず、集中できる短い時間を数セッションに分けて行うことがポイントですね。

同様に、楽しいからと言って遊びを強要しすぎると、やはり飽きてしまうので注意が必要です。

トレーニングや遊びを楽しむためには、その犬のペースに合わせて進めていくことが重要ですね。

さて、今日のプライベートレッスンは若いKくん。
日常的にオモチャを介して飼い主さんと遊ぶことが大好きだそうですが、なかなかオモチャを離してくれないそうなので、今日は「ちょうだい」を教えてあげることにしました。

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ポイントはオモチャを口から離しても遊びが終わらないと伝えること。

トレーニングのご褒美としても使えるオモチャ。
上手に使ってコミュニケーションアップしていかれるといいですね。

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2023年10月 9日 (月)

犬の選択肢を尊重する

ドッグスポーツは沢山ありますが、競技会のようなものに出るためには練習が欠かせません。

たとえ、ディスクドッグのように、犬が好きなものだからと言っても、キャッチの練習など、投げ手と犬との呼吸合わせは不可欠です。
風向きによって、犬の速度に合わせたスローも必要になります。

つまり、犬にとって楽しいゲームであっても、練習は必要と言うことですね。

ましてや、オビディエンス競技やドッグダンスなど、規定通りに行わなければいけない、精度を競う競技において、練習無しに臨むのは、人にとっても犬にとっても、ストレス以外の何ものでもありません。

今日はその「練習」に向かう犬のきもちについてのお話です。

犬は練習を喜んでやっているのでしょうか。

そもそも、「練習」とか「お勉強」とか思っているのは人間側で、犬は楽しいからつきあってくれているだけのこと。
楽しくなければ、当然参加拒否されます。
やるかやらないかは犬の選択によるというわけです。

「拒否なんてありえない。」と無理矢理犬に義務感を叩きこもうとすれば、犬はますますつまらないので、学習意欲も落ち、フラッといなくなってしまいます。
外ではリードがついているので、どこかに行こうと思っても制御されてしまいますが、犬のきもちはどうでしょうか。
どこにも行けないから集中できるかと言えば答えは「否」。

楽しいことが始まると思えば、犬は自分からハンドラーについてきます。
嫌なことが起こると思えば、自然と気持ちは遠ざかります。

ということで、まずは犬をその気にさせることが重要なポイントになります。

しかし、いつも楽しそうにやってくれる愛犬でも、毎日同じテンションとは限りません。
例えば我が家のアシスタント、朝の練習を始めようかとリードを持って歩きだしても、周りの匂いが気になって心ここにあらずになることがあります。

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リードのテンションがかかる前に、自分からやってくるときは問題ありませんが、リードが張っても動かないときは、少し待ってみて、練習モードに切り替わればすぐに始めますが、それでも忙しそうなときは、見習いの練習を先にすることもあります。
やる気になっていなければ、無理に呼んでも集中できないからです。

特に難しい練習から始めようとすると、テンションが下がってしまうこともあります。
「出来る」を増やしてあげる観点からも、前回の復習だったり、いつでもどこでも出来るレベルの練習から入って、褒められることで先に進みやすくするようにする配慮も必要ですね。

そもそも、楽しくなければ犬のやる気は持続しないので、練習はゲームのひとつ、楽しいことが起きると刷り込んでおくことも大事ですね。

202310092
やる気になれば、呼ばなくても自分から誘ってくれるアシスタントです。

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2023年10月 8日 (日)

子犬の社会化:興奮する前に

子犬や若犬の社会化とは、人間社会で暮らしていくためにストレスを感じないように、一生のうちで遭遇するであろうものに慣れることが重要です。

慣れるというのは、特に親和性をもつということではなく、目の前にあっても気にしないメンタルを作ることです。

昨日の競技会で、見習いが遭遇した犬たちを見ては、遊びに誘おうと興奮していたと書きました。
まだまだ社会化が足りていないということですね。
犬同士仲良く出来ることが社会化ではありません。
他犬がいても、平常心でいることです。

さて、今日は若いP君のプライベートレッスンでした。
ようやく涼しくなってきたので、今日もお散歩の様子を拝見させていただきました。

P君は犬や子供に反応があるとのこと。
あいにく犬に遭遇することはできませんでしたが、小さいお子さんとは公園で遭遇することが出来ました。

P君の反応は、見習い同様「好き♪」から来るものですが、フレンドリーなら全て許されるわけではありません。
相手のあることですから、ちゃんと自制することも覚えなければいけません。
そのためには、そういう刺激に慣れる練習が不可欠となります。

ということで、遠目に子供さんが遊んでいるのを静かに見ていられるように練習していきます。

見るのはOK。
でも、見続けているうちにテンションが上がってしまっては意味がありません。

いつものように、飼い主さんに意識が戻った瞬間もマークして褒めていきます。

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少しずつ「出来る」を増やしていきましょう。

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2023年10月 7日 (土)

ドッグスポーツ:本番に合わせた練習は不可欠

日常生活において、お家で出来ることを、様々な場所でも出来るようにサポートしてあげることが重要ですということはいつも書いています。
そのためには、いつもと違う環境でも、お家と同じ練習をやることが不可欠です。

同様に、様々なドッグスポーツでも、普段練習していることを、本番でも冷静に出来るようにしてあげるには、本番の環境を想定した練習は欠かせません。

今日は久しぶりに見習いと一緒に訓練競技会に参加してきました。

それぞれのパーツの練習は日常的に行っていますが、お一人様練習では当然本番のようにはいかないために、屋内や屋外でのグループ練習もやっていて、多少のディストラクションがあっても集中力を保てるようになってきていました。

ところが、3週間ほど前に私が足を骨折して以来、散歩はご近所に限定していたこともあり、見知らぬ犬との遭遇がほとんどなく、さらに広い場所での練習もほとんどしていなかったこともあり、見習いにとってはかなり高いハードルになっていました。

案の定、犬を見るたびに興奮。
後半になって多少犬馴れしてきたものの、久しぶりの非日常の環境で、ほぼコントロール不能になっていました。

その後少し馴れてから、いつも通りの練習をしてからリンクに入りましたが、骨折来の練習不足がたたってヒールワークが最悪でした。

他のパーツが冷静に出来ていただけにとても残念。

練習不足のつけは必ず回って来ることを実感した一日でした。

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ヒールワークではじけた後は、ようやく集中が戻って、いつも通りの動きになった見習いです。

一方、今回初参加のL君、5課目の競技で見事に3席入賞しました。

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L君の頑張りはもちろん、ハンドラーさんの観察眼の素晴らしさによる結果ですね。
おめでとうございます!

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2023年10月 6日 (金)

ドッグトレーニング:犬に考える機会を与える

ポジティブトレーニングにおいては、子犬でも成犬でも、何か新しい行動を教えるときは、その行動が出やすい状況を作っていきますが、場合によっては、正解を出すまで待つことも必要です。
つまり、ルアーリングで犬を誘導しながら行動を引き出すだけではなく、犬に考えてもらうこともあるわけです。

よくあるのは、嬉しくてピョンピョン跳びつく子犬に対して、跳びついても特にメリットが無いとわかると跳びつくのを止めるので、そこを褒めて「強化」することで、跳びつかない行動や座る行動の出現頻度が上がるというもの。

メリットが無いということは、叱られたり、怒られたりするというデメリットもありません。
子犬には何も起こらないだけです。

「何をしたら、いいことがあるんだろう。」
そこで子犬は考えるようになるというわけです。
この場合の「いいこと」とは、ケージから出る、人にかまってもらうといったライフリワードも含まれ、トリーツなどの食べ物だけとは限りません。

「痛い思いをしないためには、何もしないのが一番だ。」と言うのとは根本的に考え方が違います。

子犬の好奇心を満足させながら、上手に教えていくことが重要ですね。

さて、今日は若犬M君のプライベートレッスンがありました。
季節もよくなってきたので、お庭でウォーミングアップ。

今日はアシスタントたちのディスクを車に積んでいたので、それを使って遊んでもらうことにしました。

彼の場合、ディスクを使うのは、ジャンプして華麗にキャッチする練習ではありません。
オモチャを介して飼い主さんと遊ぶことの面白さをさらに知ってもらうため。

転がるディスクを追いかける楽しみを知ってくれたようですが、それを死守するのではなく、飼い主さんの元に持って戻ると、また楽しいことが繰り返されると伝えることが今回のポイント。

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拾ったディスクを大事そうに死守しているM君に、次のディスクを取に行く気にさせるには、人もいろいろ工夫しなければいけませんが、上手に出来るようになってくると、それはそれでまた楽しいもの。

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愛犬と一緒に成長していただくことが一番ですね。

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2023年10月 5日 (木)

若い犬はミスをする

犬に新しい行動を教えるときは、周りの刺激が低い環境を選ぶというのは自明の理です。
なぜなら、刺激があれば集中を欠き、例え作業できたとしても、集中力が持続できないなどの弊害が出るからです。

いつもの場所、慣れ親しんだ場所でやることで、犬の成功体験を増やし、いわば「強化の歴史」をきちんと作ることが出来ます。

「強化の歴史」とは、犬が取る正しい行動を正しいと伝えて繰り返し褒めることで犬はその行動を頻繁に取るようになるということです。

「強化の歴史」が浅ければ、行動は定着せず、時に犬はミスをしてしまいます。
犬が悪いわけではありません。
ミスをすることを理解していれば問題ありません。

ミスを減らすためには「強化の歴史」は必須です。
これは完全なポジティブトレーニングなので、犬にはストレスはかかりませんが、犬は学習と言う行動を能動的に行う必要があります。
それをストレスと言われてしまえば仕方がありませんが、強制によるトレーニングと比べれば、格段とストレスは軽減されるはずです。

ある訓練士は「急いで教えるなら『強制』だね。」とかつて言ったことがありました。
急いで「持来」を教えるために強制方法を使ったことで、オモチャを咥えなくなった犬がいました。
今まで飼い主さんと楽しんで「持ってこい」遊びをしていたのに。

あなたは急いで教えたいですか?
それとも、犬と楽しくトレーニングしたいですか?

さて、我が家の見習いはもうすぐ2歳。
オビディエンストレーニングを地道に行っていますが、メンタルがまだ追いついていません。

普段練習している場所では成功率が高いですが、場所が変わると環境刺激に影響されます。

今日のラリオビコース練習では、普段問題なく出来ている「常歩行進中の立止」でミスをしました。
何回か繰り返しても座ってしまうので、視符を使って成功させました。

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ミスをしたら、一度レベルを下げて、成功させることが大事。

様々な場所での練習が欠かせませんね。

WanByWan主催のWCRL規定ラリーオビディエンストライアルは12月23日、山中湖のドッグリゾートワフインドアドッグラン内で開催予定です。
詳細はこちら👇をご覧ください。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/09/post-758267.html

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2023年10月 4日 (水)

散歩で悩む人へ。

若犬の散歩で悩む人は少なくありません。

中に、極めて落ち着いて散歩できる子たちがいる場合があります。
パピーレッスンで、お散歩レッスンが始まっても、特に問題の出ない子犬もいます。
もちろん、まったくお困り行動の無い子犬はいませんが、ちょっとした工夫や対処を繰り返してあげることで、軽減されることが比較的多いものです。

ところが我が家の見習い、いろいろ学習しているにも関わらず、なぜか普通に歩けません。
「よく考えてね。」と言い聞かせながら、わかりやすく伝えているつもりでも、翌日には忘れてしまうようで、アシスタント共々ため息をついている状況。

しかし、よくよく考えてみると、こちらの根気がどこか緩くなっているということに気づきました。

今までも、「ぐいぐい引っ張っても、あなたの行きたい方向には行けないのよ。」と行動では示してきたものの、結果的に私が付いていけてしまうので、見習いもちゃっかりしたもので、途中でなし崩しになっていると気づかされることも少なくありません。

確かに、見習い1頭の時なら揺るがぬ気持ちで臨めるものの、アシスタント同伴だとアシスタントのストレスを考えて緩くなっていたのかも知れません。

ところが、2週間ほど前自宅内で階段から落下して骨折して以来、本当に歩けなくなり、引っ張ろうが何しようが私が付いていけなくなりました。
かわいそうですが、散歩の時間は同じでも、距離が激減して牛歩で移動する状態です。

さすがに、引っ張ってもダメだとマイクロレベルで理解したのか、見習いがこちらの様子を見ながら、足並みをそろえて歩く時間を少しだけ持つようになりました。

もちろん、意識はまだ外にいってるので(耳はほとんど前方に向いている)、刺激に負ければ何をするかは予想外ですが、グイグイ引っ張らないで歩く経験がちょっと増えたように感じます。

根負けしてはダメなのだなと改めて感じた怪我の功名です。

今日のカウンセリングでも、「ポイントは飼主さんの根気と忍耐です。」と自信を持ってお伝えしてきました。

G君、外ではどんな顔を見せてくれるのか楽しみですね。

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2023年10月 3日 (火)

唸る子犬が悪いの?

子犬の唸り声を聞いて「怖い」と思う人はあまりいないと思います。
体の小さい子犬が唸ったとしても、大して気にしない人の方が多いのではないでしょうか。

唸り声の理由にはいくつかあって、その一つは楽しい大興奮。
我が家の犬たちがタグトイで遊んでいるときは、まさに興奮して唸り声をあげています。
知らない人が見たら、ちょっと引いてしまうかもしれません。

もう一つは「怖い」や「イヤ!」という子犬の意思表示です。
つまり、不快を感じているときの声です。
例えば、前足を拭こうとして前足に触った時、大好きなおもちゃを咥えているときや、ごはんを食べているときに近づこうとすると唸るというシチュエーション。

そんな時あなたはどうしますか?

「イケナイ!」と声を荒げて無理矢理子犬に言うことを聞かせようとしますか?

気が弱い子犬であれば、豹変した飼い主にびっくりして、唸ることを止めるかもしれませんが、その後嫌なことをされたときに、「イヤ!」と言えずに、最終手段である「嚙みつき行動」をとる可能性があります。

では、愛犬が唸ったらどうするのか。

まず、犬が嫌がっているということを認識します。
そこで、「イヤ」という気持ちを許容できるレベルにまで落としてあげるサポートをしていきます。
そのためには、犬が受け入れられるような方法をハンドラーとしてはいろいろ工夫していく必要があります。

また、「イヤ!」のレベルは個体によって違いがあります。
「〇〇ちゃんは大丈夫だから、ウチの子も大丈夫」とはなりません。

かわいい子犬が唸ったら、その気持ちを理解し、次回は唸らないでも受け入れてもらえるようにハンドラーがサポートしていきます。
オモチャを死守するのであれば、同等の代替品を用意して「交換トレーニング」で回避して行くこともできます。

要は嫌がる子犬に強制しないこと。
一度持ったトラウマはなかなか消えませんよ。

さて、現アシスタントと見習いは、手を握られるのがお嫌いです。
「お手とお変わり」を教えるのは結構大変です。

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見習いに教えるときは、手を握らないのがポイントですね。

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2023年10月 2日 (月)

環境の変化は犬にもストレス

様々な環境刺激が犬に大きな影響を及ぼすことはいつも書いています。
上手に環境設定することで、行動における成功体験を増やすことが出来ることもわかっています。
つまり、犬にとって、環境はとても重要な因子ということです。

日常的に起こりうる「引っ越し」や「ファミリーメンバーの増減」も犬に大きな影響を与えます。

犬に大きなストレスを与えないためには、なるべくいつも通りに過ごせる環境を整えてあげることと、犬にとってのセーフティゾーン(安全地帯)を必ず用意しておくことが重要です。
そのためにも、ハウストレーニングなどはとても有効なので、「かわいそう」と思わずにやって頂きたいところです。

環境の大きな変化によって、犬が人間の意図していない行動を取ることはよくあることです。

我が家の初代ボーダー・コリーの親子は、今の家に来る前半年ほど仮住まいをし、落ち着いたころに今の家に引っ越すという、ちょっとかわいそうな経験をさせてしまいました。
そんなときでも、母犬は社会性が高い犬だったので、行動にあまり変化は見られませんでしたが、子供たち(当時10ヵ月から1歳4か月齢)が2度の引っ越しで環境が変わったことで、散歩のときに落ち着かなくなり、犬が視界に入る度に吠えるようになりました。
しかし、吠えたところで何も起きないこともあり、半年経つと吠えもぴたりと止みました。

さて、今日は生後5か月から見させていただいているRさんのレッスンでした。

パピーレッスンのあと、変化があるときにアドバイスをさせていただき、今は4歳半。
久しぶりにご連絡を頂きお話を伺うと、お引越し後に、思いもよらぬ行動が出始めたとのこと。
1年半ぶりのRさんは、いつもと変わらぬ大歓迎で迎えてくれましたが、若干緊張感が見られました。
それでも、昔のように遊びに誘ってくれるRさん。

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環境が変わったことで受けるストレスを出来るだけ軽減させてあげるためのサポートの方法をいくつかお伝えして、少し様子を観させていただくことにしました。

4歳半は、普通であれば落ち着く年齢。
サポートしてあげれば、すぐにいつものRさんに戻れるでしょう。

人も忙しい時ですが、少しでも真剣に向き合ってあげることが重要ですね。

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2023年10月 1日 (日)

パピーレッスン:考えることを教える

今日は若い男の子P君のプライベートレッスンがありました。

ようやく涼しくなったので、今日は散歩の様子を観させていただきました。

日常的に、トレーニングも含め、飼い主さんとP君の関係がとても良くなっていたので、お散歩中も頻繁に飼い主さんへの意識があって、とても落ち着いて歩けていました。

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車、自転車、踏切(電車)など、多くの物を無視できているP君はとてもよく社会化出来ていると言えるでしょう。

今回犬と遭遇しなかったので、残念ながら、犬に対する興奮を検証することは出来ませんでしたが、それ以外についてはとても上手に散歩が出来ていたと言えるでしょう。

ただ、帰り道、家が近くなると足早になってしまい、リードを引っ張り気味に歩いてしまうので、その辺りを少し対処させていただきました。

家が好きな子は少なくありませんし、逆に散歩に行きたくて引っ張る子も少なくありません。
そんな時は、オヤツが役に立たないこともあります。
なぜなら、先に行くことの方が犬にとって報酬になっているからです。

そこで、今日お願いしたのは、引っ張っても先には行けないと学習してもらうこと。

ちょっと頑張ってくれたら、少し混乱も見られましたが、落ち着いて歩いてくれました。

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一回でわかることではありませんが、日々の繰り返しで学習してもらうことが大事ですね。

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