ドッグトレーニング:興奮しても声が届くように
子犬は産まれて数週間すると少しずつ性格が出てきます。
同じ親から生まれても、当然個性があるので、皆同じではありません。
ガチャガチャと動き回る子、周りの犬の様子をよく観ている子、調子のいい子、いつも出足が遅れる子など様々です。
ドッグスポーツなど、アクティブなことをしたいと思うと、ついつい動きのいい犬を選びがちですが、実は運動性能よりもメンタルを重視することが多いのです。
もちろん、運動性能はいいに越したことはありませんが、メンタルの比重に重きを置くハンドラーは少なくありません。
これはドッグスポーツに限らず、一般家庭犬においても同様です。
様々な刺激に対して、過剰に反応して動き回る犬よりは、落ち着いたメンタルを持って、人間社会に適合してくれる犬の方が一緒に暮らしやすいからです。
我が家のボーダー・コリーたちも皆違うので、個人的にはいろいろ楽しませてもらっていますが、落ち着いた犬と一緒にいる時間は、なんとも気持ちがいいものです。
もちろん、ドッグスポーツをやっているときは、犬たちの素晴らしい身体能力の高さに感動しますが、冷静さを欠いてしまうと、ある意味厄介です。
我が家の口癖は「〇〇ちゃん、聴いてる?」
つまり、人の話に耳を傾ける冷静さが重要と言うことです。
何もしなくても、そういう犬になるわけではありません。
手抜きしないで、きちんと伝えていくことが大事ですね。
きちんと伝えてあっても、周りの刺激に翻弄される犬たちは少なくありませんので、少しずつ「冷静」でいられることを教えていかなければいけません。
今朝、犬たちのトイレタイムのときに、すぐそばを犬が通って行きました。
残念ながら見習いが一声吠えたら、相手も吠えて興奮し、さらに通りがかりの犬も興奮して吠えて大合唱に。
幸い「フセ」のキューでアシスタントと見習いはその場で伏せてくれたので、他犬同士の喧騒に巻き込まれることはありませんでしたが、興奮マックスの時に人の声が耳に届くようにするには日々の練習が欠かせません。
今日のプライベートレッスンでは、身体が大きいA君に、興奮してもオスワリ出来るような練習をしました。
いくら大人しいA君でも、身体が大きいと、動いただけでもお子さんが転ぶ可能性もあります。
座ってご挨拶ができるように、「オスワリ」を鉄板にしたいですね。
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