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2023年9月25日 (月)

犬種の選び方

犬と暮すことを選択した人は、どんな犬との暮らしをしたいのか、ある程度想像しているものです。
競技も含め一緒にドッグスポーツをするアクティブな生活、キャンプやマリンスポーツ、旅行など、一緒にレジャーを楽しむため、あるいは、パートナーとして心のよりどころにしたい人など様々でしょう。

どのようなライフスタイルを望むかによって、当然選ぶ犬種も変わってきます。
また、お住まいの住環境によっても制限が出るかもしれません。

いずれにしても、初めは「ただ犬と暮したい」と思っただけだったかもしれませんが、現実味を帯びてくるにしたがって、犬種も気になってくるはずです。

パピーレッスンや、デイリートレーニングでお伺いするご家庭でお話を聴くと、ご愛犬との出会いは様々ですが、目的意識を持っていらっしゃる場合は、犬種を決めていらっしゃることが少なくありません。

では、どうやって犬種を選ぶのか。

最近はSNSなどで、多くの情報が出回っています。
実際にその犬種を飼っている家庭の日常を垣間見ることもできます。
「ペットショップで目が合ったから」という理由だけでなく、もっと、これから家族になる犬のことを調べてから迎えて欲しいと思います。

なぜなら、「こんなはずじゃなかった。」という声は少なくないからです。

それは、単純に「犬と暮す」という生活の想像力が足りなかった場合もありますし、犬種による特性に翻弄されることもあるからです。

犬種にはそれぞれ、長年刷り込まれてきたDNAがあります。
犬種ごとに、目的があって人間によって作られたものだからです。

作業犬としての能力を最大限活用できるような選択交配をして生み出された犬種もあります。

そういう背景を無視しての犬種選びはとてもリスキーです。

かつて友人の愛犬が公園のハトを捕まえたことがあります。
その犬種は猟犬でした。

犬種の特性や良いところを評価するとともに、人間社会で一緒に暮すために気を付けなければいけないこともよく考えて迎える必要があると思います。

もちろん、予想を裏切る犬たちもいます。
シーズーなのに、走るのが大好きで、「持来」もエンドレスで楽しそうにやってくれたり、ボーダー・コリーなのに、ディスクを投げても2~3回しか取ってきてくれなかったりというような場合もあります。

しかし、一般的には、理想のワンライフに向けてどんなタイプの犬を探すかというのは、とても重要なポイントです。

かなり前から、意図的なミックス犬も市場に出回るようになりました。
介助犬として、好ましい性格の犬種と、毛が抜けない犬種を掛け合わせた犬種もいます。
最近では一般的になってきましたが、理由があっての交配や、系統立てて、プランニングされた交配はある程度許容されると思いますが、ただ「かわいい。」とか、「人気の犬種同士だから」と言った安易な交配は、それぞれの犬種が持つ遺伝病や、マイナス面のリスクを考慮していないこともあります。

すべてを理解したうえで、その個体を丸ごと受け止めることが大事ですね。
犬の特性を考えて、欲求を満足させてあげられるような「エンリッチメント」を考えることも重要です。

昨日までハンガリーで開催されていたOEC(Open Europian HTM & Freestyle Chmpionship)では、様々な種類の犬たちがハンドラーと共に素晴らしい演技を披露してくれました。

全体的には、活動的なボーダー・コリーが大きな割合を占めていますが、他犬種やミックス犬も多く参加していて、犬種の特性を生かした動きが取り入れられていて、観ていてとても楽しいコンペでした。

さて、我が家のボーダー・コリーたち。
一口にボーダー・コリーと言ってもいろいろです。
現在の犬たちは5頭目と6頭目のボーダー。

1頭目から4頭目までは、オーストラリアのショーライン、5頭目はイギリスのワーキングライン、そして6頭目はアイルランドのワーキングライン。

毎回驚かされることばかりです。

もうすぐ2歳になろうという6頭目見習いは、今日もお花畑でした。

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