お家で出来るのに外で出来ないのはなぜ?
愛犬に新しい行動を教えるときは、まず家の中で始めることが多いと思います。
特に子犬はまだ散歩が出来ないこともあり、家の中で楽しい遊びと混ぜて行動を教えるので、基本は家の中限定となります。
好奇心旺盛の子犬たちは、スポンジのようにどんどんいろいろなことを吸収し学習していくので、「すごい!もうオスワリができるようになったわ!」と飼い主さんを喜ばせることもしばしば。
しかし、子犬が出来るようになったのは、お家の中で、飼い主さんを目の前にしたときの「オスワリ」で、どこでもオスワリができるようになったわけではないということを教え手は理解しておかなければいけません。
場合によっては、「オスワリ」と言っている飼い主さんの体の動きとセットで覚えていることもあるので、家の中であったとしても、飼い主さんが目の前にいなければ出来ない可能性もあります。
なぜ家の中でしかできないのでしょうか。
それは、子犬の周りの様々な刺激を考慮していないからです。
いったん外に出れば、沢山の刺激や誘惑があって、飼い主さんオンリーではなくなってしまいます。
そこで、様々な状況を想定した練習が必要となってくるのです。
例えば、知らない人や犬が近くにいたり、あるいは、「オスワリ」とキューを出す飼い主さんが犬から少し離れていたり、あるいは、「オスワリ」と言われた後、どれくらいじっとしていられるかといったことを総合的に練習して行かないと、「いつでも、どこでも、『いいよ』と言われるまで」行動が出来るようにはならないということです。
これがドッグトレーニングの基礎となる3Dです。
3Dの話しは何度も書いていますが、リマインドも兼ねて書きます。
Distance(距離):キューを出す人との距離、刺激対象物との距離
Duration(持続時間):行動のキューを出されたら、いつまでその行動を続けられるのか
Distraction(気を散らすもの):周りに人や犬、あるいは車などの騒音などがあったとしても、キューにきちんと反応できるか
どれも練習を重ねなければ急には出来るようになりません。
ドッグダンスのトリックである「単独バックステップ」も、家の廊下なら5~6メートル離れられても、他の犬や人がいるような場所では2メートルぐらいしかできないというのはごくごく自然の話し。
出来るようにサポートしていくことが大事ですね。
さて、我が家の見習いはオビディエンスIの練習中。
ハンドラーが後ろに立つと気が散って動こうとしますので、いろいろな場所で練習しています。
どんな場所でも落ち着いて座っていられるようになるまで続けます。
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