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2023年9月 4日 (月)

「マテ」をわかりやすく教えるには。

犬と暮し始めると、日常的にどうしても必要になってくるのが「マテ」のようです。
競技会で不可欠な「休止」のように、きちんと教える手順を踏む前に、普段の生活の中で「マテ」を言わないではいられない状況がすぐに始まってしまうからです。

例えば、子犬がトイレをしたとします。
成功してもしなくても、片づけようとすると、子犬は手に絡みついたり、トイレシーツで遊ぼうとするので、ついついまだ教えてもいない「マテ!」と言ってしまう人は少なくないのではないでしょうか。

教わっていないので、当然子犬は動き回って片付けの邪魔をするというのがよくあるパターンです。
余談ですが、そんなときは、ハウスにフードを投げ込んで、子犬が飛び込んだら扉を閉めて、掃除が終わったら出してあげるようにすると、教えていないことばを叫ぶ必要はなくなります。

いずれにしても、「ちょっとまって!」というシチュエーションは少なくないので、飼い主は「マテ」を教えようとし、食餌の時がちょうどいいタイミングと考えて、フードを目の前にした子犬に、「マテ」を連呼するようになります。

毎回繰り返されていくことで、子犬はとりあえずフードボウルにかぶりついてはイケナイらしいということを学習し、いつしかフードボウルを見れば、「よし」と言われるまでは食べないようになっていきます。

実は、これで「マテ」を覚えたと勘違いしてしまい、食餌の時間以外でも「マテ」と言えばじっとしていてくれるものを思い、いろいろな場所で「マテ」と言ってみるものの、犬がやってくれないというのがよくある話です。

つまり、フードボウル限定の「マテ」を学習し、目の前にフードボウルが無ければ通用しないというわけです。

一般的に、フードボウル(ごはん)は極上のご褒美状態なので、それがあればやるけれど、なければやらないというのは当然の結果とも言えます。
「フードボウルを前にすれば何分でも待てる。」と言うのは、ある意味実用性が無いばかりでなく、犬に大きなストレスを与えているとも言えます。

「マテ」の概念を教えるのは意外と難しいものです。
一人で家で留守番しているのも「マテ」ですし、ドアから飛び出さないで一瞬立ち止まるのも「マテ」、買い物している間その場から動かないのも「マテ」、競技会での休止も「マテ」。
何を求めているのか、わかりやすく伝えてあげることだ重要ですね。

そして一番大事なのは、きちんと「解除」してあげること。
「マテ」と言ってそのままにしていたり、「オスワリ」と言って放置してしまうと、犬は勝手に自分で解除するようになります。

順序だてて「解除」まできちんと教えてあげることで、犬は「マテ」や「オスワリの持続」の意味をきちんと理解していかれるでしょう。

さて、週末友人たちとキャンプに出掛け、帰りに犬たちの集合写真を撮りました。
最初は「オスワリ」、そのあと「フセ」。
最後は「OK」で解除。

202309041

みんなドッグスポーツを楽しんでいる子たちなので、ちゃんと解除されるまで待っていられました。

※個人的に集合写真はあまり好きではありません。
我が家の見習いのパーソナルスペースが広いので、ストレスになるからですが、このグループの犬たちはずっと以前からの知り合いなので、ストレスサインは出ませんでした。

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