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2023年9月

2023年9月30日 (土)

お家で出来るのに外で出来ないのはなぜ?

愛犬に新しい行動を教えるときは、まず家の中で始めることが多いと思います。
特に子犬はまだ散歩が出来ないこともあり、家の中で楽しい遊びと混ぜて行動を教えるので、基本は家の中限定となります。

好奇心旺盛の子犬たちは、スポンジのようにどんどんいろいろなことを吸収し学習していくので、「すごい!もうオスワリができるようになったわ!」と飼い主さんを喜ばせることもしばしば。

しかし、子犬が出来るようになったのは、お家の中で、飼い主さんを目の前にしたときの「オスワリ」で、どこでもオスワリができるようになったわけではないということを教え手は理解しておかなければいけません。
場合によっては、「オスワリ」と言っている飼い主さんの体の動きとセットで覚えていることもあるので、家の中であったとしても、飼い主さんが目の前にいなければ出来ない可能性もあります。

なぜ家の中でしかできないのでしょうか。

それは、子犬の周りの様々な刺激を考慮していないからです。
いったん外に出れば、沢山の刺激や誘惑があって、飼い主さんオンリーではなくなってしまいます。
そこで、様々な状況を想定した練習が必要となってくるのです。

例えば、知らない人や犬が近くにいたり、あるいは、「オスワリ」とキューを出す飼い主さんが犬から少し離れていたり、あるいは、「オスワリ」と言われた後、どれくらいじっとしていられるかといったことを総合的に練習して行かないと、「いつでも、どこでも、『いいよ』と言われるまで」行動が出来るようにはならないということです。

これがドッグトレーニングの基礎となる3Dです。
3Dの話しは何度も書いていますが、リマインドも兼ねて書きます。

Distance(距離):キューを出す人との距離、刺激対象物との距離
Duration(持続時間):行動のキューを出されたら、いつまでその行動を続けられるのか
Distraction(気を散らすもの):周りに人や犬、あるいは車などの騒音などがあったとしても、キューにきちんと反応できるか

どれも練習を重ねなければ急には出来るようになりません。

ドッグダンスのトリックである「単独バックステップ」も、家の廊下なら5~6メートル離れられても、他の犬や人がいるような場所では2メートルぐらいしかできないというのはごくごく自然の話し。

出来るようにサポートしていくことが大事ですね。

さて、我が家の見習いはオビディエンスIの練習中。
ハンドラーが後ろに立つと気が散って動こうとしますので、いろいろな場所で練習しています。

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どんな場所でも落ち着いて座っていられるようになるまで続けます。

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2023年9月29日 (金)

ドッグトレーニング:興奮しても声が届くように

子犬は産まれて数週間すると少しずつ性格が出てきます。
同じ親から生まれても、当然個性があるので、皆同じではありません。

ガチャガチャと動き回る子、周りの犬の様子をよく観ている子、調子のいい子、いつも出足が遅れる子など様々です。

ドッグスポーツなど、アクティブなことをしたいと思うと、ついつい動きのいい犬を選びがちですが、実は運動性能よりもメンタルを重視することが多いのです。
もちろん、運動性能はいいに越したことはありませんが、メンタルの比重に重きを置くハンドラーは少なくありません。

これはドッグスポーツに限らず、一般家庭犬においても同様です。
様々な刺激に対して、過剰に反応して動き回る犬よりは、落ち着いたメンタルを持って、人間社会に適合してくれる犬の方が一緒に暮らしやすいからです。

我が家のボーダー・コリーたちも皆違うので、個人的にはいろいろ楽しませてもらっていますが、落ち着いた犬と一緒にいる時間は、なんとも気持ちがいいものです。

もちろん、ドッグスポーツをやっているときは、犬たちの素晴らしい身体能力の高さに感動しますが、冷静さを欠いてしまうと、ある意味厄介です。
我が家の口癖は「〇〇ちゃん、聴いてる?」

つまり、人の話に耳を傾ける冷静さが重要と言うことです。
何もしなくても、そういう犬になるわけではありません。
手抜きしないで、きちんと伝えていくことが大事ですね。

きちんと伝えてあっても、周りの刺激に翻弄される犬たちは少なくありませんので、少しずつ「冷静」でいられることを教えていかなければいけません。

今朝、犬たちのトイレタイムのときに、すぐそばを犬が通って行きました。
残念ながら見習いが一声吠えたら、相手も吠えて興奮し、さらに通りがかりの犬も興奮して吠えて大合唱に。

幸い「フセ」のキューでアシスタントと見習いはその場で伏せてくれたので、他犬同士の喧騒に巻き込まれることはありませんでしたが、興奮マックスの時に人の声が耳に届くようにするには日々の練習が欠かせません。

今日のプライベートレッスンでは、身体が大きいA君に、興奮してもオスワリ出来るような練習をしました。

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いくら大人しいA君でも、身体が大きいと、動いただけでもお子さんが転ぶ可能性もあります。
座ってご挨拶ができるように、「オスワリ」を鉄板にしたいですね。

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2023年9月28日 (木)

ドッグトレーニング:細かいステップで教える

昨日のブログで、行動のリマインドの話を書きました。

日々練習を繰り返しているとは言え、実際夏場の練習がほとんどできていない実情の中、久しぶりにオビディエンスの練習をした犬たち。

普段の慣れた環境での練習とは異なり、他犬がいる不慣れな場所での練習は、それだけでも犬には負荷がゼロではありません。

「負荷」と言うと、犬にストレスをかけていると言われそうですが、普段出来ていることを、いろいろな場所で出来るように練習を重ねていくことが日常生活面でも当然重要なポイントとなってくるので、この「負荷」を「負荷」でなくすることが必要になってくるわけです。

そこで、このような場所で「出来る」を増やすために、ハードルを落とすことから始めます。

普段出来ているステージまで行くには、細かいステップでハードルを上げていくことが不可欠です。

例えば「グループ休止」の練習の場合、日常的に他の犬がいる場所で同じ状況の練習は出来ません。
つまり「グループ休止」ではなく、「お一人様休止」になるわけです。

もちろん「お一人様休止」では、規定以上にハンドラーが離れたり、規定以上の時間待たせても動かないことは実証済みです。
しかし、昨日の練習場所で同じことが出来るかと言えば、答えは「否」。

まずは、環境に慣らしながら、少しずつ距離と時間を伸ばしていきます。

ポイントは「エラー」が出ないようにサポートしていくこと。

当然犬にもいろいろな感情があるので、どんなにサポートしても、「エラー」が出てしまうことがあります。
それはそれで仕方が無いので、万が一エラーが出てしまったら、それをどうやって修正するかを考える必要があります。

「いつも出来ているから大丈夫」の油断は禁物です。

経験値の高い犬であっても同じ。

もし「エラー」が出てしまったら、その理由を考えて、対処していくことが欠かせません。

ちなみに、昨日のアシスタントは、「初めの一歩」の見直し。
彼の場合は、技術よりメンタルが重要なので、グループ練習はとても良い刺激になります。

そしていつもの場所でも、「初めの一歩」

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秋の競技会シーズンに向けて、日々、コツコツ頑張って行きましょう。

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2023年9月27日 (水)

犬のトレーニングのメリットとは?

「ウチはペットだからドッグトレーニングはいらない。」と思っていらっしゃる方は少なくないでしょう。
そもそも、ドッグトレーニングって何でしょう。

いつも書いているように、「ああしろ、こうしろ。」と命令してやらせることがドッグトレーニングではありません。

「行動」にわかりやすい「ことば」をリンクさせて、犬とコミュニケーションを取ることがトレーニングの基本にあります。

例えば「トイレトレーニング」の場合、排泄行動とトイレを意味するキューを犬に理解させることで、排泄してもいい場所を教えたり、タイミングで促してあげることです。
それによって、排泄出来ない場所でのミスを無くし、犬も人もストレスを軽減できるわけです。

こんな書き方をすると、「好きなところで排泄させてやればいいじゃないか。」と言われそうですが、様々な住環境によって、決められた場所以外での排泄は禁じられている場合もあるからです。

いつも家の裏庭で出来る家庭は教えなくてもいいかもしれませんが、一緒に旅行に行って、ホテルやペンションに宿泊することもあるでしょう。

そんなとき、基本のマナーを教えておいてあげれば、ストレスの軽減になるはずです。
もちろん、犬ですから失敗もあります。
人間だって、急にお腹が痛くなることもあるのですから、それは仕方ありません。
っが、教えてあるのと、まったく知らないのでは、全然違ってきます。

言葉を教えることや、その過程のコミュニケーションは、犬にとっては人と関わる大事な時間とも言えます。
きちんと学習出来れば、褒めてもらえるとわかれば、犬にとってもそれは楽しい時間です。

「それはダメ、あれもダメ。」といつも行動を禁じられている犬と比べると、「こうした方がいいよ。こっちの方が楽しいね。」と言ったコミュニケーションが繰り返されてきた犬の方が、人と関わろうとする気持ちも大きくなります。

なぜなら、何をやっても叱られていると、犬はだんだんと何もしようとしなくなるからです。
(※学習性無力症)

そうならないためにも、犬とのポジティブなコミュニケーションは重要です。

別に競技会に出なくても、トレーニングを行うことで、犬は褒められる回数が増えれば、もっとハンドラーと関わろうとする気持ちが生まれます。

「愛犬との関係性」と言われることがありますが、関係はいい方がいいに決まっています。
そのためにも、犬との楽しい会話をもっと増やしていきましょう。

さて、今日はオビディエンスのグループ練習会がありました。
家で出来ていても、外や他の犬など、ディストラクション(気が散るもの)があれば、いつも通りに行かないのは当たりまえ。

特に今日は久しぶりの練習会ということもあり、犬たちもハードルを上げるよりは、今まで出来ていることをリマインドしながら、再確認するという練習に特化して行いました。

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犬にも自信をつけさせてあげることは大事ですね。

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2023年9月26日 (火)

「ちょうだい」を教える

子犬が咥えている物をもらうのはそう簡単ではありません。
こちらが欲しがれば欲しがるほど、「大事な物」「価値ある物」、「だから渡したくない」という気持ちにさせてしまうからです。

そもそも、無理矢理出させようとすれば、犬は逃げようとしますし、捕まえたからと言って口を開けさせようとすれば、慌てて飲み込んでしまうことにもなりかねません。

ということで、まずは余裕のある時に「ちょうだい」を教えていくのが解決策の一つです。
子犬がおもちゃを咥えて楽しそうに遊んでいるときに、敢えて子犬が好きなオヤツを見せながら、「ちょうだい♪」と声をかけると、子犬は食べ物の方に意識がいって口が開く確率が高くなるので、口から放したときに、「ありがとう」と言っておもちゃをもらい、子犬がオヤツを食べ終わったら、子犬におもちゃを返してあげます。

こんなことを繰り返すことで、一度手渡しても、また返してくれるということが学習され、咥えている物を死守しなくなります。
おもちゃで一緒に遊んであげることも、物に固執しなくなるためには大事なこと。

「ちょうだい」の意味がわかってくると、こっそりみつけた咥えて欲しくないものに対しても、同様のことが通用するようになってきます。

まだ「ちょうだい」を教えていない場合でも、子犬が悪戯の対象として、遊んで欲しくないものを咥えていたら、さりげなく食べ物を床に撒くことで咥えている物を口から放すこともあるので、そのすきに対処することができます。

さらに、「ハウストレーニング」が出来ている子の場合、「ハウス」と言われると、美味しいオヤツ食べたさに、咥えている物を落としてハウスに飛び込む犬もいるので、これも有効です。

いずれにしても「ちょうだい」を教えておくと、いろいろな場面で使えるので、子犬の安全のためにも、早くから練習しておくといいでしょう。

今日のプライベートレッスンで、たまたまオモチャをもらうシーンがあったので、A君に教えてあげたところ、すんなりオモチャを出してくれました。

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この場合のご褒美はまた一緒に遊ぶこと。

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ゲーム好きの犬たちにとって、何がメリットかわかれば、行動は身につきやすくなりますね。

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2023年9月25日 (月)

犬種の選び方

犬と暮すことを選択した人は、どんな犬との暮らしをしたいのか、ある程度想像しているものです。
競技も含め一緒にドッグスポーツをするアクティブな生活、キャンプやマリンスポーツ、旅行など、一緒にレジャーを楽しむため、あるいは、パートナーとして心のよりどころにしたい人など様々でしょう。

どのようなライフスタイルを望むかによって、当然選ぶ犬種も変わってきます。
また、お住まいの住環境によっても制限が出るかもしれません。

いずれにしても、初めは「ただ犬と暮したい」と思っただけだったかもしれませんが、現実味を帯びてくるにしたがって、犬種も気になってくるはずです。

パピーレッスンや、デイリートレーニングでお伺いするご家庭でお話を聴くと、ご愛犬との出会いは様々ですが、目的意識を持っていらっしゃる場合は、犬種を決めていらっしゃることが少なくありません。

では、どうやって犬種を選ぶのか。

最近はSNSなどで、多くの情報が出回っています。
実際にその犬種を飼っている家庭の日常を垣間見ることもできます。
「ペットショップで目が合ったから」という理由だけでなく、もっと、これから家族になる犬のことを調べてから迎えて欲しいと思います。

なぜなら、「こんなはずじゃなかった。」という声は少なくないからです。

それは、単純に「犬と暮す」という生活の想像力が足りなかった場合もありますし、犬種による特性に翻弄されることもあるからです。

犬種にはそれぞれ、長年刷り込まれてきたDNAがあります。
犬種ごとに、目的があって人間によって作られたものだからです。

作業犬としての能力を最大限活用できるような選択交配をして生み出された犬種もあります。

そういう背景を無視しての犬種選びはとてもリスキーです。

かつて友人の愛犬が公園のハトを捕まえたことがあります。
その犬種は猟犬でした。

犬種の特性や良いところを評価するとともに、人間社会で一緒に暮すために気を付けなければいけないこともよく考えて迎える必要があると思います。

もちろん、予想を裏切る犬たちもいます。
シーズーなのに、走るのが大好きで、「持来」もエンドレスで楽しそうにやってくれたり、ボーダー・コリーなのに、ディスクを投げても2~3回しか取ってきてくれなかったりというような場合もあります。

しかし、一般的には、理想のワンライフに向けてどんなタイプの犬を探すかというのは、とても重要なポイントです。

かなり前から、意図的なミックス犬も市場に出回るようになりました。
介助犬として、好ましい性格の犬種と、毛が抜けない犬種を掛け合わせた犬種もいます。
最近では一般的になってきましたが、理由があっての交配や、系統立てて、プランニングされた交配はある程度許容されると思いますが、ただ「かわいい。」とか、「人気の犬種同士だから」と言った安易な交配は、それぞれの犬種が持つ遺伝病や、マイナス面のリスクを考慮していないこともあります。

すべてを理解したうえで、その個体を丸ごと受け止めることが大事ですね。
犬の特性を考えて、欲求を満足させてあげられるような「エンリッチメント」を考えることも重要です。

昨日までハンガリーで開催されていたOEC(Open Europian HTM & Freestyle Chmpionship)では、様々な種類の犬たちがハンドラーと共に素晴らしい演技を披露してくれました。

全体的には、活動的なボーダー・コリーが大きな割合を占めていますが、他犬種やミックス犬も多く参加していて、犬種の特性を生かした動きが取り入れられていて、観ていてとても楽しいコンペでした。

さて、我が家のボーダー・コリーたち。
一口にボーダー・コリーと言ってもいろいろです。
現在の犬たちは5頭目と6頭目のボーダー。

1頭目から4頭目までは、オーストラリアのショーライン、5頭目はイギリスのワーキングライン、そして6頭目はアイルランドのワーキングライン。

毎回驚かされることばかりです。

もうすぐ2歳になろうという6頭目見習いは、今日もお花畑でした。

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2023年9月24日 (日)

楽しいことなら、子犬はどんどん吸収していきます。

今日はパピーレッスンがありました。

人にも犬にもフレンドリーなPくん。
私が行くことも大きなディストラクションになっていて、大歓迎の後、興奮しすぎるとマウントまですることもしばしば。

マウントは別にマウントを取ろうというのではなく、犬同士の遊びのひとつでもあるのですが、出来れば人間にはやって欲しくないと思う方は少なくありません。

Pくんは、飼い主さんにはやらないので、やられる相手はお友達の飼主さんや、Pくんが興味のある人。
ということで、そういうときは、「ダメ」と言うより、Pくんを呼び戻して気持ちをリセットさせてあげる作戦にしました。

呼び戻しの練習は日常的にやっているPくん。
今日は私との挨拶で興奮する前に呼び戻す練習を繰り返していただいた後、ちょっと興奮の度合いをあげてマウントしそうになったときに呼び戻して頂いたら、なんとPくん二つ返事で戻って行きました。
ちょっと寂しい感じがするほどクールな戻りにびっくり。

日々の練習の成果ですね。

呼び戻しのあとは、脚側に来てもらう練習を追加しました。

呼び戻されると、飼い主さんの足元で、正面から飼い主さんを見ながら座れるPくん。
そのあとに、飼い主さんの横につくように誘導してあげたら、これもすぐに理解してくれたPくん。

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Pくんはトレーニングを楽しいゲームと考えていてくれるので、どんどん学習が進んでいきます。

強制せずに、Pくんの自発性や考える力を尊重していくことで、集中力もどんどんあがります。
もちろん、少しやったら休憩を取って、頭をクールダウンさせてあげる時間も大切ですね。

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2023年9月23日 (土)

イベントに参加してきました。

今日は幕張副都心にあるイオンモールで開催されたペテモフェスでドッグダンスのデモ(実演)と体験会に参加してきました。

ドッグダンスデモの前に、見習いに初めて観客のいるステージでドッグダンスのトリックやポジションの解説のデモをやってもらいました。

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途中、何度か集中の切れる場面が見られましたが、最後まできっちりお仕事をやってくれました。
少しずつ成長しているようです。

ドッグダンスのデモでは、生徒さんと長くドッグダンスを楽しんでいるベテランさんの2ペアにHTMとフリースタイルのデモをお願いしました。

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狭いステージで、スピーカーが近かったこともあり、いつも通りとはいきませんでしたが、十分見ごたえのある演技を見せていただきました。
ありがとうございます。

最後にアシスタントにもデモを頼んだのですが、さすがに先週末の足の骨折のせいで、私の動きがぎくしゃくしている上に、ステージの広さに合わせて、コンテンツを変えてしまったら、案の定吠えて文句を連発されました。
頭が固い・・。
もちろん非はハンドラ―にあり。

続けてドッグダンスの体験会を行いました。

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短い時間でしたので、ルアーリングでご愛犬と一緒に音楽に合わせて動くことを体感していただくにとどまりましたが、少しでもドッグダンスの楽しさを感じていただければ幸いです。

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2023年9月22日 (金)

ドッグトレーニング:何を教えたいのかをわかりやすく。

一般家庭犬であっても、ドッグスポーツの競技犬であっても、また作業犬であったとしても、犬に何か新しい行動を教えるときは、わかりやすく教える必要があります。
当たり前と思われがちですが、実はうまく伝わっていないこともあるので、何度言ってもやってくれないということが起こりうるわけです。

「ダメだと何度も言っているのに、わかっていない。」と言うような場合、犬は何がダメなのかわかっていない可能性があります。
「ダメ」とはそもそもなんなのか。

「ダメ!」と言うより、それに代わる好ましい行動を教えた方が速いことが沢山あります。

例えば、跳びついて欲しくない時、跳びつく犬に「ダメ!ダメ!」と言うより、跳びつかないで座ったり、伏せたりしたことを褒めてあげたほうが、犬はわかりやすいのです。
つまり、やって欲しい行動が出ているときに「そうだよ!」と言って褒めてご褒美をあげれば、犬はそれをやるといいことがあると学習し、その行動の頻度があがるというわけです。

きちんと伝えているつもりでも、なかなかうまく行かないときは、ちょっと視点を変えて見なおしてみるといいでしょう。

さて、我が家の見習い1歳11か月。
相変らず元気いっぱいで、なかなかじっとしていられません。
「フセ」や「オスワリ」ということでじっとしていることは出来ても、自分からじっとしていることを選択するにはまだ時間がかかりそうです。

ということで、体幹も含めて、じっと立っていることを褒めて強化していきます。

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じっと立っていられないと、すぐ気持ちが外に行ってしまい、いつの間にかハンドラーがいることさえ忘れてしまいます。
何をするにも、まずは私に注目してくれないと話にならないので、「お好きにどうぞ」の時間以外は、自らじっとしていることも教えていきます。

かつて現アシスタントは「意欲の空回り」と言われていました。
今でも、まだまだそのきらいはあります。
もっと早くから落ち着いていることも教えておくべきでしたね。

やりたい気持ち(意欲)はとても大事ですが、ハンドラーの声に、耳を傾ける冷静さも不可欠です。

さて、今日からドッグダンスの世界大会OEC(The Open Europian HTM & Freestyle Championship)がハンガリーで始まりました。
https://www.facebook.com/groups/648405980107603

日本からも代表として7ペアが参加しています。
楽しい時間が過ごせますように。

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2023年9月21日 (木)

ドッグトレーニング:景色が変わるとわからない

犬たちが最初に行動を教わった時の「景色」はよく刷り込まれているので、先日来お話ししている「般化」が上手く出来ていないと、お願いしてもやってくれないということはよくあります。

ウィーヴ(股くぐり歩き)で、最初に左ヒールポジションから、一歩踏み出した右足と残した左足の間をくぐることを教え、次に右からも同じようにくぐるくことを教えることで、人の足をスラロームするように動くことがウィーヴだと理解している見習いに、正面で向かい合わせに立ってとき、私の左右の足の間を抜けてもらおうと、同じキューを出したら、クエスチョンマークがつきました。

前進しながら、足の間をくぐることはみな同じキューだと理解できるまでは、きちんと景色を変えながら練習していかなければいけませんね。

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明後日の土曜日(24日)、イオンモール幕張新都心でペテモフェスというイベントが開催されます。

今回、ドッグダンスのデモと体験会のお誘いを受けたので、アシスタントと見習い、ドッグダンスのファンシャー2ペアと参加してきます。

お近くの方は覗きに来てみて下さい。

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尚、体験会は当日参加可能ですので、ご興味がおありでしたら、是非お運びください。

お待ちしております!

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2023年9月20日 (水)

デイリートレーニング:キューの意味を明確に伝える

訓練などでは、犬に伝える「オスワリ」などの言葉を、「コマンド」や「指示語」などと言われていますが、一般家庭においては、犬に命令するというより、お願いするという意味合いが強いので、「コマンド(命令)」というニュアンスは少し違うように思います。

ちょっと待って。
オスワリして。
おいで。

などの行動とリンクする言葉は、どちらかというと合図の「キュー」に近いように思います。

つまり、「オスワリ」と言う言葉であれば、それは「腰を下ろす」行動の合図でしかないということです。
上から目線で威圧することではありません。
大事なのは、お願いした時にすぐやってもらう習慣をつけてあげること。

危険回避も考えて、キューが出たら、すぐやることを習慣にしてもらえると、ハンドラーとしては安心ですね。

先日から、ハンドラーとの位置関係や距離が変わっても、キューの意味は変わらないということを教えてあげることが大事と言うお話をしています。

最初犬に何かを教えるときはハンドラ―の目の前で教えるので、言われたキューをやるとき、犬はハンドラ―の元に戻って来てからやろうとすることが多いものです。

でも、ちょっと離れた位置関係で「オスワリ」や「フセ」とお願いしたとき、その場で誰かに跳びついたりしないでじっとしていてくれると安心ですよね。

そのためには、少しずつ景色を変えていくことが重要です。

昨日のプライベートレッスンでは、Kくんが、パパと距離が離れても、その場でオスワリすればいいと少し理解してくれました。
しかし、自由に動き回れれば、どうしてもそばに来てしまうので、最初はフェンスで物理的に距離を取って練習しました。

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一方、見習いは少しずつ遠隔のサイドステップの練習を始めました。
目の前でやる向かい合わせのサイドステップから、少しずつ私が後ろに下がって行く手法です。

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どちらも焦らず、犬が理解できるまで繰り返していきます。

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2023年9月19日 (火)

ラリーオビディエンスイベントのご案内

202312月に、山中湖のドッグリゾートワフ、インドアドッグラン内にて、WCRL規定ラリーオビディエンスのセミナー・コース練習会、および、2019年より、WanByWan主催で定期的に開催しているラリーオビディエンストライアル(競技)を行います。

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WCRL
規定のラリーオビディエンストライアルは、アニマルファンスィアーズクラブさん、OPDESさんでも開催しているラリーオビディエンスと同じ団体の競技なので、どの主催競技に参加されても、結果はWCRL本部で集計され、ポイントを貯めることが出来ます。

また、前日の午前には、WCRL規定のセミナー、午後はコース練習会を行いますので、初めてトライされる方でも、トライアルに参加することは可能です。
結果をWCRLに反映させるためには、WCRLへの犬の登録は事前に行う必要があります)

JKC
OPDESでの訓練競技経験のある方、ドッグダンスなどのドッグスポーツの経験がある方など、愛犬と楽しくオビディエンス競技に参加されたい方は是非ご検討下さい。

🍀イベント詳細

①1222日(金)午前:WCRL規定ラリーオビディエンスセミナー
WCRL規定のラリーオビディエンスの概要及びルールについてのセミナーです。
ラリーオビディエンスにご興味のある方、トライアルに出たいので詳細を知りたい方におすすめです。
参加費:6,000

-----------------------------
②12
22日(金)午後:WCRL規定ラリーオビディエンス練習会
コースを体験してみたい方、翌日のトライアルのための練習をしたい方におすすめです。
練習コース:レベル1、レベル2、レベル3
全コース参加可能
参加費:5,000

-----------------------------
③12
22日(金)終日参加の方
参加費:10,000

-----------------------------
④12
23日(土)WCRL規定ラリーオビディエンストライアル
WCRL規定の正式競技です。
クラス:Level 1A1B2A2B3A3B、ベテランA、ベテランB
参加費:6,0001エントリー)
WCRL
登録費:6,5001頭)
(登録はご自身でWCRLあるいはUSDAAのホームページから行うことも可能です。犬の登録が出来ていないと、競技結果が反映されません。)

-----------------------------
🍀
ジャッジ
川端千賀子氏(WCRL公認ジャッジ)
三井 惇 (WCRL公認ジャッジ)

🍀
お申し込み方法
下記の内容をそれぞれご入力のうえ、メールでお申し込みください。

【件名】ラリーオビディエンスイベント申し込み

お申込み開始:2023930日(土)20:00
お申込み締切:2023122日(土)24:00
定員になった場合、締切日より早く締め切る可能性があります。 

セミナー/練習会
1.
参加カテゴリー:①②③(当てはまるものを残してください)
2.
参加者のお名前(フリガナ)
3.
練習会参加の場合のパートナーの名前(フリガナ)
4.
参加犬の犬種・性別・年齢
5.参加者のご住所とお電話番号
6.
メールアドレス(PCからのメールが受信できるアドレス)
7.
お弁当の数(終日参加の方はお弁当を御注文下さい)
8.woof
ご同伴者の数・・・大人名 子供名 犬
9.woof
ご宿泊予定の方の数(ご本人も含めます)・・・大人名 子供名 犬
※宿泊予約はご自身でお願いいたします。

◆WCRL
規定ラリーオビディエンストライアル
1.WCRLあるいはUSDAA登録:
済んでいる(犬の登録番号:      )
済んでいない:同時登録を希望する(6,500円) / 自分でする
2.
ハンドラー名(アルファベット):
3.
パートナーの名前(アルファベット)
4.
犬種および性別:
5.
犬の生年月日:
6.
犬の体高(肩の位置で):
7.
参加クラス:
LEVEL1A
LEVEL1BLEVEL2ALEVEL2BLEVEL3ALEVEL3B、ベテランA、ベテランB
参加クラスについては詳細をご確認の上、対象クラスのみ残してください。
8.
参加者のご住所ご連絡先:
9.
課目修正申請がある場合は以下にお書きください。
例:ハードルの高さを〇〇センチにしてほしい。
10.
お弁当の数(Level 1のみご参加の方は、午前中で終わるので、お弁当は御注文されなくても大丈夫です)
11.woof
ご同伴者様の数・・・大人名 子供名 犬
12.woof
ご宿泊予定の方の数(ご本人も含めます)・・・大人名 子供名 犬
※ 宿泊予約はご自身でお願いいたします。

<イベント中禁止事項>
・チョークチェーン、スパイクチェーンの使用
・パートナーの動きを強制したり、パートナーを罵倒するなどの行為。

<一般注意事項>
ヒート中の犬・または終了して2週間以内の犬はwoofの規定上ご参加ができません。
お申込み受付後にヒートや体調不良で該当犬が参加出来ない場合、犬を替えての参加は可能です。
お申込みメール受信後はキャンセルフィが発生しますが、ご都合が悪くなった場合はお早めにご連絡下さい。
キャンセル時のwoofの施設利用料金はかかりませんが、宿泊に関しましてはwoofの規定でキャンセルフィがかかる場合がありますのでご確認ください。
荒天等で開催が不可能となった場合は必要経費を除いて一部返金できる場合もあります。
競技中の写真および動画の撮影は演技者の許可を得てから行ってください。
イベント中の写真はブログやSNSなどに掲載させて頂く場合があることをご了承ください。
他の参加者の競技中に過度の吠えなどがある場合はご退場頂く場合があります。
会場内での犬の待機はクレート内でお願いします。
ハンドラーさんはご自身で椅子等ご持参ください。
会場内での、犬同士、参加者同士のトラブルは、当事者で話し合いのうえ、双方の責任のもと解決してください。主催者は責任を負いません。
当日の欠席連絡はmitsuiアットマークwanbywan.comまでお願いします。
セミナーおよびラリーオビディエンスは参加者が催行最低人数に達しない場合は、開催を中止する場合があります。その場合は事前にお知らせします。

お申し込み先:
infoアットマークwanbywan.com(アットマークを@に変えてください)

皆様のご参加心よりお待ちしております。
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2023年9月18日 (月)

クレートトレーニングの重要性

子犬を迎えると、かまいたくて仕方ないのは当然です。
さらに、いつでもそばにいて欲しいと、ついついケージフリーにしてしまいがち。

しかし、トイレトレーニングや将来起こりうる可能性が高い分離不安症も考えると、ハウスやクレートの中で安心して休めるように、早いうちにハウストレーニングをすることをお奨めしています。
最近よく言われている同行非難においても、ハウストレーニングは不可欠です。

ということは、以前から何度も書いているのですが、今朝のニュースで、コンビニに車で突っ込んで事故を起こしてしまったドライバーのコメントを見て、さらにこれもリマインドしなくてはと思いました。

つまり、事故がなぜ起きたかと言うと、駐車場に止めようとした瞬間、車の中でフリーにしていた犬が急に膝に飛び乗ってきたので、慌ててアクセルを踏み込んでしまったというもの。

私も運転している時、膝の上に小型犬を乗せて運転している人、助手席の人に抱っこされて窓から顔を出している犬など、結構危険を感じる状況を目にしています。

運転中の膝の上の犬は論外としても、助手席での抱っこのどこがいけないかと言われそうですが、シートベルトで保定されていない場合、追突事故などのもらい事故の場合、予期していないことから、勢いで犬が飛び出す可能性があるからです。
現に、かつて近所の路上で、シートベルトをしていなかった助手席の男性が、運転席側の横からの追突で助手席側の窓から転落して死亡したという事故がありました。
大の大人が転落するくらいですから、軽い犬が窓から落ちることは容易に想定できます。

自分が事故を起こさなくても、もらい事故はどこにでも起こりうる可能性があります。
愛犬の安全のためにも、クレートやハウスなどで、安全を確保して移動できるといいですね。

Crateincar  

以前、こんな記事👇も書かせていただきましたので、ご参考までに。
https://www.fiat-jp.com/ciao/dog-training/

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2023年9月17日 (日)

ドッグトレーニング:「般化(はんか)」を教える

先日、愛犬と目が合っていなくても、すでに教えてあるキューに対して、犬がちゃんと出来るように教えてあげましょうという話を書きました。
つまり、「オスワリ」をお願いしたら、ハンドラーと向かい合わせで立っていなくても、ハンドラーが違う方を向いていたり、ソファに寝転んでいたり、あるいは10メートルぐらい離れていても、「座る」行動は同じだよ。と教えてあげるということです。

周りの環境刺激(景色)が変わったとしても、取るべき行動は変わらないと伝えてあげることを「般化」といいます。

さて、今日のドッグダンスグループレッスンで、Lくんは単独バックステップの「般化」を学ぶことになりました。
なぜなら、ハンドラーと向かい合わせであれば、「バック」のキューである程度まで下がれるのに、ハンドラーの足の間のポジション(センター)から「バック」のキューを出すと、1歩ぐらいしか下がれないからでした。

「バック」の意味が分かっているのに、ハンドラーとの位置関係が変わって、目に映る景色が変わったことで、Lくんはバックできなくなってしまったのです。

そこで、ハンドラーには椅子に腰かけてもらい、足の間にいるLくんに「バック」のキューを出してもらったところ、ハンドラーとアイコンタクトが取れていなくても、Lくんは2歩ほど下がることが出来ました。

202309171

さらに下がれる距離を伸ばすために、ターゲットとしてプラットフォームを置いたところ、この位置関係であれば、Lくんはもっと下がれることがわかりました。

202309172

その後、距離が伸びたらクリッカーを鳴らして褒めていたところ、Lくんは自信をもってプラットフォームまで下がるようになったので、ご褒美のトリーツを取りに行っている間に、ハンドラーの向きを変えてもらいました。
つまり、初め下がれなかったセンターポジションにLくんを呼び込んで、すぐに「バック」のキューを出してもらったのです。

すると、景色が変わったことを気にせず、Lくんはプラットフォームまで下がって行くことができました。

202309173 

当然、そのあと景色の違いに気づいて、また距離が戻ってきましたが、3回ほどセッションを繰り返していたら、ハンドラーの向きが変わっても、継続的にバックの距離が伸びるようになってきました。

だんだん新しい景色に慣れてきたのでしょうね。

こういう練習はすぐに効果がでるものではありません。
少しずつ、ハードルを低くして繰り返していくことで、犬が「あー、これもいつもと同じことだね。」と理解した時から、学習がさらに進んでいくことになります。

あきらめずに、地道な作業が大事ですね。

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2023年9月16日 (土)

「咬む犬」と暮すこと

先週「人と動物の共生大学」のライブ配信で「触れない犬の行動療法の実際」というライブ配信がありました。
私は主催イベントで遠征していたこともあり、帰ってきてからアーカイブをゆっくり見ました。
獣医行動診療科認定医である奥田順之氏のお話です。

「触れない犬」とは触られることを嫌悪し、咬むというものです。
触る触らないに限らず、犬の咬みつき行動には様々な原因がありますが、どんな原因であったとしても、犬が嫌がっていることで「咬む」行動を選択していることに違いはありません。
※喜んで興奮しすぎて咬むのとではダメージが違います。

いくつかの症例のビデオを観ながら解説をされていましたが、小型犬であっても「咬む力」は相当なものですから、無傷でいられることはほとんどありません。
実際私も飼主さんが触れない小型犬に対し、緊急を要することで手を出さざるを得ず咬まれ、その後瘢痕化したため、治癒にはかなり時間がかかりました。

「咬む犬」の行動修正として、かつて某放送局が現場の実態を放映したこともありましたが、対処の方法はいくつかあったとしても、犬にとってストレスや負荷をかけすぎず、咬みつき行動を減らしていくには、その原因となることを人間がしないこと、あるいは、そういう環境に犬を追い込まないことが重要なポイントになります。
つまり、「咬みつきスイッチ」が入りづらい状況を続けていくことで、「咬む」行動の閾値があがり、ちょっとイラっとしてもすぐ咬む行動に出づらくなるようにするということです。

人と暮していく犬にとっては、嫌なことを全くしないで一生暮らすことは出来ません。
トリミング、爪切り、ブラッシング、獣医師の診察等々、犬にとって楽しくない状況は必ずついてまわります。

嫌なことを嫌なことと刷り込まないために、人間側が犬のきもちになってサポートしていくことが重要になります。

幸い我が家には、私を咬む犬は一頭もいませんでしたが、獣医師が苦手な犬が一頭だけいます。
獣医師を転々としたり、ハズバンダリーケアを施したり、診察をしなくても病院に何度か通わせてもらったりと、いろいろ試しながら暮らしています。

そもそも、犬が咬むようになるのは人間の問題であることも少なくありませんが、犬の個体による性質も大きく関わってくるので、「イヤ!」と言う気持ちを無視して強制していると、「イヤ」と唸ることを止めて、突然咬みつくようにもなってきます。

犬と暮すことを決めた人は、まさか自分の犬が自分を咬むようになるとは思ってもみないはずです。
特に小型犬の場合は、人間は力で押さえつけることが出来てしまうので、ついつい犬の気持ちを見落としてしまうこともあるかもしれません。

これは、犬の好きにさせるということではありません。

犬が嫌がることを強要するのではなく、犬が嫌がらなくても出来るようなサポートを時間をかけてやってあげる方法を見つけることが犬のストレスを軽減できるというお話です。

いろいろ強いてきても文句ひとつ言わずについてきてくれる性格の犬もいます。
おっとりしていて、いちいち細かいことは気にしないタイプなのでしょう。
そういう犬たちとの暮らしはのんびりした時間が流れています。
しかし、そんな犬ばかりではないので、愛犬の性格をよく知ることも大事ですね。

さて、我が家の見習い、人に手を握られるのは好きではありません。
足ふきも嫌いですが、無理矢理掴むのではなく、足をあげるたびにキュー(4本の足それぞれ)をつけてトリーツをあげていたら、とりあえずあげてはくれるようになりました。
でも、好きではないので、やたらにやらせることはありません。
あげてくれても握るのではなく、私の手や足に乗せてくれるだけでOKです。

202309161

ドッグダンスのトリックには足(手)技が沢山ありますが、見習いの習得はむずかしそうですね。

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2023年9月15日 (金)

分離不安や要求吠えを減らすには。

コロナ禍でリモートワークが当たり前になったあと、再び出勤するようになってしまった飼い主さんの後を追いながら、分離不安になっていた犬たちは少なくありません。
それまではちゃんとお留守番が出来ていたのに「なぜ?」と飼い主さんは思ったことでしょう。

犬と暮す家庭の状況は様々です。
夫婦共働きのご家庭もあれば、在宅ワークや、専業主婦(夫)で、一日中おうちにいられる家庭もあります。
どちらが良くて悪いかという話ではありません。
要は、犬にとってギャップを減らすライフスタイルを考えてあげなければいけないということです。

共働きのご家庭の場合、お休みの日は愛犬とべったり過ごし、出勤の日は何時間も一人で留守番をさせるというのは、犬にとってギャップが大きすぎます。
もちろん、犬も次第に慣れていくかもしれませんが、、子犬の頃はその都度一喜一憂してしまう可能性があります。

一日中一緒にいられるご家庭であれば、いつも一緒にいることが当たり前になっている犬たちにとって、飼い主さんだけの急なお出かけや、長時間のお留守番はとても不安になって、吠えが出たりすることも少なくありません。

ではどうすればいいのでしょう。

一番犬にとってストレスが少ないのは、小さいころから一人でいる時間を作ってあげることです。
遊びたくてパワー全開の時に無理矢理ハウスやケージに入れるのではなく、沢山遊んで疲れた時や、食餌が終わった時など、休んで欲しい時間や、昼寝の時間などを使って、自然に飼い主さんと距離を取る時間を作るよういしていくとストレスは軽減されます。

いつも好きな時に飼い主さんにアクセスできることが習慣になってしまうと、置き去りにされたときの不安感やストレスは尋常ではありません。
そうなったときに、不安な気持ちから、破壊行動をしたり、トイレの場所がわからなくなって、トイレではない場所で排泄してしまったり、あるいはずっと吠え続けるといった異常な行動にでるようになってしまいます。

これは一日中ハウスに閉じ込めておく、いわゆる「犬舎飼い」とは全く意味が違います。

一人でいることに慣れてもらうことは、犬たちの十年以上に渡る犬生の中では、今後ともありうる状況なので、そういったことも見越して、小さいころから練習しておくと、人も犬もストレスが軽減されます。


さて、我が家の見習い、先週末のイベント時ではハウス待機も必要でした。
もちろんプールサイドで走り回ったり、ワークショップでデモをしたり、外のドッグランで遊んだりと、いろいろ楽しい時間もありますが、イベント中は待機していなければいけないので、静かに待つことも覚えなければいけません。
今回も、イベント会場で待機する状況と、宿泊ホテルの部屋で待機する場面両方ありましたが、部屋の待機時は問題なく静かに過ごしてくれました。

アシスタントは生後4か月ぐらいから、ハウスに入っている時はほとんど寝ていたので、大きな問題にもなりませんでしたが、見習いはいつもこちらを見張るようにじっと見ていて、なかなか寝てくれない上に、アシスタントをハウスから出すと、一時的に吠えてアピールするので、その辺りも少しずつ我慢することを覚えて欲しいところ。
信頼できるパートナーまでは、遠い道のりかもしれません。

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家では大変静かに待機できているのですけどね。

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2023年9月14日 (木)

いたずらするのは犬の問題?

子犬のトレーニングやレッスンを依頼されるときのお困りごとのひとつに「いたずら」があります。
いろいろなものを齧ったり、咥えて逃げたり、場合によっては危険なものを口にいれてしまったりと、レベルは様々です。

一般的で一番簡単な予防策は、犬にとっていたずらの対象となるものを、犬の口や手の届くところには置かないということです。

よくあるいたずらの対象物は、人の洗濯物で、特に靴下がターゲットになりやすいようです。

洗濯前であろうが後であろうが、靴下を咥えて逃げ回る子犬を見ると、人はついつい追いかけて、「ダメ!」と言いながら、無理矢理口を開けて出させようとします。
犬は追いかけられることが楽しくてますます逃げ回り、取り返そうとするくらいだから、とても大事なものだと思ってますます死守しようとします。

そんなときは、「靴下なんて興味ないわ~。」という素振りをしたあと、さりげなく、子犬の好きなオヤツを床に何粒か落としてみると、そちらに気が向くので、その間にこっそり靴下を回収してしまうというものです。

いずれにしても、楽しいことをやりたいのが犬の本質です。
靴下を咥えて走ることは楽しいからやっているわけです。

では、靴下以外に楽しいものがあればどうでしょうか。

今日のプライベートレッスンは、若犬のPくん。
いたずら好きなのと、同居のネコちゃんにしつこいこともあって、かまってあげられないときや目が離せないときはケージにいてもらっていますが、少しずつケージの外時間も増やしていく過程の中で、今まで手の届かないところにおいてあったおもちゃの中から、一人遊び用のおもちゃだけをP君が出せる場所に置いたところ、いたずらの対象はおもちゃに限定されてきたそうです。
飼い主さんと遊ぶ特別なおもちゃは、飼い主さんが出してあげています。

これは一例でしかありません。
どの子もうまく行くわけではないのも確かです。
しかし、いろいろ工夫しながら、犬の「楽しみ」を奪うことなく、うまく折り合いがつく方法を考えることが大事。

おうちの中での呼び戻し練習も精度があがってきたPくん。

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これからは、外でも少しずつ「出来る」を増やしていきましょう。

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2023年9月13日 (水)

ドッグトレーニングはどれくらいやればいいの?

ドッグスポーツの競技会に出る出ないに関わらず、愛犬に何かを教えようとする方は沢山いらっしゃいます。
「オスワリ」「マテ」などの日常的な行動から、ドッグダンスのトリックのような「スピン」や「ウィーヴ」といったものまで様々です。

犬の学習能力はとても秀でているので、個体差はありますが、きちんと教えてあげればどの子でも出来るようになる可能性があります。
もちろん、身体の使い方や体幹に起因するものは、持って生まれた特性のある犬の方が速く覚えることができますが、体幹を鍛えてあげることで、いずれは出来るようになる犬もいます。
いずれにしても、犬に何かを伝えようとするとき、時間はかかりますが、犬がわかりやすいように伝えてあげれば、必ず理解できるようになります。

そこでよく聞かれるのが、「どれくらいの時間トレーニングすればいいのですか?」というもの。

簡単に言うと、たまにしかやらないことはなかなか覚えられないということ。
人間でも、週一回の習い事だと、始めた頃はなかなか身につきづらいものです。
もちろん、自宅で練習出来ていれば問題ありませんですが、週一回しかやらないものは、身につくまでに時間がかかりますよね。
なので、昔は週末ドライバーはよく敬遠されたました。

同様に、犬もたまにしか練習しないことはなかなか身につきません。
ここで重要なのは、犬の1日は人間の1週間程度に匹敵するというもの。
つまり、犬にとって1日1回しかやらないことは、週一と変わらないという理論が成り立ちます。

しかし、実際人間は忙しく、なかなかトレーニングに時間を割けないのも事実です。
では、そういう場合はどうすればいいのでしょう。

5分10分の短い時間でも、一日2回やってあげることで、リマインドしやすくなるので、長く時間をかけなくても、集中して向き合ってあげれば効果はあるということです。
特に新しいことを教えているときは、短い時間にいろいろなことを盛りだくさんにいれるのではなく、ピンポイントで何度も繰り返してあげることが大事。

逆に、犬の学習能力の素晴らしさを知ってしまうと、ついつい度を越してやり過ぎてしまうパターンもあります。
特に子犬の場合、脳はスポンジのように多くのことをどんどん吸収してくれるので、ついつい時間を忘れてやってしまうと、疲弊した子犬は、初めはゲームのように感じていたのに、だんだんマストのタスクのようになって飽きてしまいます。
そこでエラー(ミス)が出るようになると、なんとか正解を出させようとハンドラーが躍起になって悪循環に陥ります。
そうなると、また一緒に遊んでくれるようになるまで時間がかかってしまうことも。

要は、短い時間でも、わかりやすいところから成功体験を繰り返して、毎日コンスタントに続けながら、少しずつステップアップ出来るようにサポートしてあげることが重要ということです。

焦らず、ゆっくりいきましょう。

もちろん、目標を持って、競技会を目指している場合などは、人一倍の練習量が必要になるかもしれませんが、その間にも、犬にはリフレッシュする時間や休憩して頭を冷やす時間を取ってあげることが大事です。

アシスタントは頭がいっぱいになると声が出てしまうのでわかりやすいのですが、中には黙々と作業を続けてしまう子もいます。
状態をよく観察しながら、楽しいトレーニングが出来るといいですね。

今日は見習いと、昨日お話しした「アイコンタクトを取らない作業」の練習をやってみました。

当然、最初はキューが出されるたびに回り込んできたので、動きづらいようにプラットフォームを用意したところ、プラットフォームから下りることなく作業をやってくれました。

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以前教えた「おじぎ」もフセから出来るようになっていました。
根を詰め過ぎないのも大事ですね。

アシスタントの練習動画はこちら👇


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2023年9月12日 (火)

愛犬と目が合わなくても、愛犬はお願いしたことをやってくれますか?

ドッグダンスのルーティン(演目)を評価(ジャッジ)する際、ハンドラーと犬がアイコンタクトを取っていない作業があると高評価を得ることが出来ます。
つまり、難度が高いからです。

例えば、犬を単独で前に送り出し(前進)たあとキューで止まってもらい、次に「おじぎ(バウ)」のキューを出すと、犬はハンドラ―の言葉のキューだけを頼りに前進し、振り返ることなくその場で「おじぎ」をする場合があたります。

202309122

なぜハンドラーの目を見ないで作業することが難しいのでしょうか。

ハンドラー(飼い主)は愛犬に何かをお願いするとき、犬と向き合ってキューを出すのが普通です。
何か新しいことを教えるときもそうです。
つまり、犬はハンドラ―の傍でキューを聞いて作業することが習慣になっていくわけです。
そうなると、ドッグランで遊んでいる愛犬に「オスワリ」と言ったとき、犬はその場で座るのではなく、ハンドラーの傍まで来て、ハンドラーの顔を見てから座るようになります。

犬は何も悪くはありません。
いつも通りにしているだけです。

では、犬がハンドラーに言われたとき、その場ですぐ行動に移せるようになるにはどうすればいいのでしょうか。

まずはいつも通りに出来ることを、少し犬から離れた場所で頼んでやってもらうようにサポートし、少しずつ、離れても、視線が合っていなくても出来るような練習を重ねていくことで可能になります。

ウチは競技には出ないから、そんなトレーニングはいらないと思わないでください。

前にも書いていますが、両手に荷物を持っていたり、あるいはちょっと離れた場所にいても、じっとしているようにお願いしたいときに、すぐに伝えられるようになると、人も犬もストレスが軽減されますね。

さて、今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。
Lさんの今日の課題は、ハンドラーと目が合わないポジションでの作業。

202309121

少しずつハンドラーと目が合わない景色にLさんに慣れてもらいながら、距離が離れても、自信を持って動けるように練習して行きます。

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2023年9月11日 (月)

3 Days Event無事終了しました。

先週金曜日から開催していたWBW 3Days Eventが無事終了しました。

初日はドッグスポーツの基礎となるトレーニングのワークショップを行いました。
9時半から16時までの長丁場でしたが、参加犬、ハンドラーとも、最後まで元気に頑張ってくれました。

本来ならばアシスタントにデモを頼もうと考えていたのですが、いつもの場所以外だと、相変らずアシスタントの作業中に自分もやりたいとアピールする見習いなので、今回のデモは見習いに頼むことにしました。

202309111

しかし、後半のディストラクション練習では、誘惑に負けてしまい、まだまだ修行が足りないことが露呈した見習い。

ワークショップでは、グループレッスンならではの練習だけでなく、ハンドラーへのフォーカスアップのためのエクセサイズを、ステップバイステップで体験していただきました。

参加ハンドラーには、犬たちの進化の様子も観察していただきながら、今後のレベルアップの糧にしていただければと思います。


2日目は、12回を迎えたドッグダンスのリハーサルショウ。

202309113

今回は54組に参加していただき、我が家もアシスタントと夏から始めたルーティンの練習を行いました。
課題は落ち着くこと。
難しいムーヴやトリックが入っているわけではありませんが、FCIオビディエンスと異なり、次から次への繰り出されるキューへ反応しようと頑張っているうちに、メンタルがいっぱいになってしまうからです。
メンタル大事ですね。

202309112
※コメンテイターをしながらの参加なので、私は衣装を着ていませんが、ご参加のみなさまはとても素敵な衣装を来て参加してくださいました。


最終日はWCRL規定のラリーオビディエンス。
今回の参加ペアは33組。
レベル1、2、ベテランクラス、レベル3の順番で行いました。

今回初めて参加されるペアもいらっしゃり、今後も期待したいところ。

我が家もアシスタントと見習いが参加しました。

202309114

次回の開催は12月23日(土)です。
ご希望の方がいらっしゃれば、22日(金)の午前中、WCRL規定ラリーオビディエンスのルール説明セミナー、午後から練習会を開催する予定です。

募集の詳細は近日お知らせの予定です。

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2023年9月 9日 (土)

ドッグダンスリハーサルショウ開催しました。

今日はWanByWan主催の第12回ドッグダンスリハーサルショウでした。
数日前からの悪天候で、一時は開催が危ぶまれましたが、無事開催することが出来ました。

今回も総勢54ペアによるドッグダンスのルーティンを、最前列で観覧させていただきました。

若いペアからシニアまで、様々な犬種によるハンドラーと犬とのドッグダンス。
主役はもちろん犬です。
ハンドラーは愛犬のいいところをどうやってアピールできるか、創意工夫しながらルーティンの構成を考えます。

リハーサルショウはコンペではないので、モチベーターを持っての練習も出来ますし、本番を想定した演技も可能です。

今回初めての方や、毎回ご参加いただいているペアなど、様々な演技を拝見し、私自身も多くを学ぶことが出来ました。

そして、今回も独断と偏見で5組のペアが入賞しました。
精度の高い演技を披露してくれたペアや犬に優しいハンドリングをしたペア、これからが楽しみなペアなどですが、今回も本当に素敵な演技者がいらしたので選考に頭を悩ませました。

これからは秋のドッグダンスシーズンです。
愛犬と楽しく練習していきましょう。

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2023年9月 8日 (金)

ワークショップ開催しました

今日はドッグスポーツの基礎となるエレメントをベースにしたエクセサイズとインパルスコントロール、ハンドラーへのフォーカスとディストラクションレッスンを兼ねたワークショップを開催しました。

202309081

 特にハンドラーへのフォーカスについては、いくつかのステージに分けて、少しずつ犬に理解してもらう方法を実践していただきました。
このエクセサイズでは、犬に何をしなければいけないかや何をしてはいけないということを言葉で伝えることはせず、犬が考えて行動していくなかで、正解に対してのみ強化(褒める)するという手法で行い、実際に犬たちが考えて行動する様子を目の当たりにしていただきました。

それぞれのエレメントはどれかひとつが欠けても、様々なドッグスポーツや競技で成果をあげることは出来ません。
座学で確認していただいた後、実際に犬たちと一緒に動いていただきながら体感していただきました。

犬たちだけでなく、ハンドラーも沢山頭を使っていただき、一日本当にお疲れさまでした。


明日はドッグダンスのリハーサルショウです。
50ペア以上の参加者の演技を間近に観ることが出来るので、今から楽しみです。」

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2023年9月 7日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日は月に一度のWCRL規定ラリーオビディエンスの定期レッスンでした。

今回は10日にトライアルに参加されるメンバーもいるので、コース練習から始めました。

レベル1はリード付きのクラスですが、参加メンバーはノーリードでもちゃんとコントロールできるレベルに上がっています。
唯一見習いの集中がまだ持続できないので、基礎から見直しながら頑張ります。

コースを実際に歩いていただきながら、個々の課題に合わせて練習していただきました。

ポジションの精度をあげたり、ユニゾンで動けるようにサポートしたり、ヒールウォークが安定するようにサポートすることで、犬たちの協働作業への理解を深めていきます。

10日のトライアルに参加される皆様が、いつもの成果を発揮できますように。

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2023年9月 6日 (水)

エンリッチメントのはなし

「エンリッチメント(Enrichment)」という言葉を聞いたことがありますか?
恐らく、動物園に詳しい方はご存知だと思いますが、動物園や水族館などで管理されている動物たちが、自然に近い暮らしが出来るように環境を整えることを言います。
そのため一般には「環境エンリッチメント(Environmental Enrichment)」と言われています。

動物たちを何もない檻の中に閉じ込めて、何もすることがなく、ウロウロと動き回るだけの空間を提供するのではなく、その種が自然に近い状態で暮らせるように、様々な工夫が凝らされていることが重要なポイントになってきて、様々な動物園でも実際に行われています。

では、家庭で暮らす犬たちはどうでしょうか。

ともすれば、決まった時間にご飯をあげるだけで、「小型犬は散歩は必要ない」と言われたりして、家の中にずっと閉じ込めているような環境になっていないでしょうか。

犬たちは人間とは違う種です。
人と暮すという環境の中で、100パーセント犬らしく生きられる環境を整えるのは難しいかもしれませんが、ある程度犬らしい行動を引き出してあげられるようにサポートしてあげることは出来るでしょう。

それは、嗅覚を使った探し物であったり、何かを追いかける楽しみだったり、あるいは協同作業を行うことだったり。
犬種による違いもあるので、どの犬も同じことが好きとは限りません。
その子にあった環境を提供してあげられるといいですね。

庭の無い家では、掘ったり、齧ったりはなかなか許容できないかもしれませんが、代りになるものを提供することもできるでしょう。

遊び好きな犬たちと、上手に付き合ってあげることで、犬たちのQOLも上がってくるに違いありません。

なかなか型にはめづらいタイプの見習いと暮らし始めたことで、私もいろいろ勉強させてもらっています。

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一緒に遊ぶのも好きですが、一人遊びも大好きな見習い。
オヤツが入っていなくても、カミカミを楽しんでいます。

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2023年9月 5日 (火)

ラリーオビディエンス

ラリーオビディエンスは世界各国で行われているオビディエンス競技です。

例えば日本国内の場合、JKC(ジャパンケネルクラブ)が主催する訓練競技会があったり、OPDESが主催する訓練競技会があったりと、主催団体は様々ですが、訓練に特化した競技会が開催されているのと同様で、ラリーオビディエンスもWCRL(=USDAA)規定のラリーオビディエンスがアニマルファンスィアーズクラブを始めとして、2018年からOPDES、そして2019年からWanByWanが主催して行ってきましたが、JKCも2022年から独自規定のラリーオビディエンスを正式競技として開催するようになり、将来的にはFCIラリーオビディエンスを採用していく可能性があります。

ラリーオビディエンスの共通するところは、競技リンクの中に双六のようにコースが設営され、10数枚のサインカードに書かれた課題をひとつずつ順番にクリアしていくオビディエンス競技ということです。

基本の動きは、他の服従訓練の経験があれば、初級クラス(レベル1)はほぼ問題なくクリアできます。
現に、我が家はWCRL規定の競技に出ていますが、JKCのラリーオビディエンス競技も出ます。
サインカードは違っていても、基本的な動きに大きな違いが無いので、サインカードをハンドラーがきちんと覚えて臨めば問題なく競技には参加できます。

もちろんレベルが上がってくると難度も上がってきますので、スキルアップしていかないとなかなかクリアできません。

ラリー自体は、課題によって競技中でもオヤツがあげられることもあり、集中が持続しにくい若い犬やシニア犬でも楽しむことが出来る競技です。
楽しみながら続けていきたいですね。

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今週末(10日)はWanByWan主催WCRL規定のラリーオビディエンストライアルが山中湖のドッグリゾートワフ、インドアドッグラン内で開催されます。
ご興味がおありの方は、是非2階席から観覧してみて下さい。

12月22日には、初心者向けセミナーとコース体験会を開催予定です。
チャレンジしてみたい方は是非ご参加ください。

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2023年9月 4日 (月)

「マテ」をわかりやすく教えるには。

犬と暮し始めると、日常的にどうしても必要になってくるのが「マテ」のようです。
競技会で不可欠な「休止」のように、きちんと教える手順を踏む前に、普段の生活の中で「マテ」を言わないではいられない状況がすぐに始まってしまうからです。

例えば、子犬がトイレをしたとします。
成功してもしなくても、片づけようとすると、子犬は手に絡みついたり、トイレシーツで遊ぼうとするので、ついついまだ教えてもいない「マテ!」と言ってしまう人は少なくないのではないでしょうか。

教わっていないので、当然子犬は動き回って片付けの邪魔をするというのがよくあるパターンです。
余談ですが、そんなときは、ハウスにフードを投げ込んで、子犬が飛び込んだら扉を閉めて、掃除が終わったら出してあげるようにすると、教えていないことばを叫ぶ必要はなくなります。

いずれにしても、「ちょっとまって!」というシチュエーションは少なくないので、飼い主は「マテ」を教えようとし、食餌の時がちょうどいいタイミングと考えて、フードを目の前にした子犬に、「マテ」を連呼するようになります。

毎回繰り返されていくことで、子犬はとりあえずフードボウルにかぶりついてはイケナイらしいということを学習し、いつしかフードボウルを見れば、「よし」と言われるまでは食べないようになっていきます。

実は、これで「マテ」を覚えたと勘違いしてしまい、食餌の時間以外でも「マテ」と言えばじっとしていてくれるものを思い、いろいろな場所で「マテ」と言ってみるものの、犬がやってくれないというのがよくある話です。

つまり、フードボウル限定の「マテ」を学習し、目の前にフードボウルが無ければ通用しないというわけです。

一般的に、フードボウル(ごはん)は極上のご褒美状態なので、それがあればやるけれど、なければやらないというのは当然の結果とも言えます。
「フードボウルを前にすれば何分でも待てる。」と言うのは、ある意味実用性が無いばかりでなく、犬に大きなストレスを与えているとも言えます。

「マテ」の概念を教えるのは意外と難しいものです。
一人で家で留守番しているのも「マテ」ですし、ドアから飛び出さないで一瞬立ち止まるのも「マテ」、買い物している間その場から動かないのも「マテ」、競技会での休止も「マテ」。
何を求めているのか、わかりやすく伝えてあげることだ重要ですね。

そして一番大事なのは、きちんと「解除」してあげること。
「マテ」と言ってそのままにしていたり、「オスワリ」と言って放置してしまうと、犬は勝手に自分で解除するようになります。

順序だてて「解除」まできちんと教えてあげることで、犬は「マテ」や「オスワリの持続」の意味をきちんと理解していかれるでしょう。

さて、週末友人たちとキャンプに出掛け、帰りに犬たちの集合写真を撮りました。
最初は「オスワリ」、そのあと「フセ」。
最後は「OK」で解除。

202309041

みんなドッグスポーツを楽しんでいる子たちなので、ちゃんと解除されるまで待っていられました。

※個人的に集合写真はあまり好きではありません。
我が家の見習いのパーソナルスペースが広いので、ストレスになるからですが、このグループの犬たちはずっと以前からの知り合いなので、ストレスサインは出ませんでした。

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2023年9月 3日 (日)

いい先輩は成長に不可欠

我が家の見習い1歳10ヵ月は天真爛漫で、一見誰にでもフレンドリーに見えますが、実は意外と警戒心が強く、ちょくちょく警戒アラート(吠え)も出します。
天真爛漫さゆえに、他犬に自分から近づこうとするので、日常的にリードを装着しているときは向かって行かないように伝えていますが、フリーで対面出来るときは彼女に任せています。
無作法に向かって行って叱られることもありますが、そういう場合は引いているので、余計な喧騒にはなりません。
しかし、日常的にはなかなかそういう場面には遭遇しないので、まだまだ経験値が低い状況です。

以前は様子を見ながらドッグランを利用したりしましたが、常連さんで、執拗に見習いを攻撃する犬がいたので、足が遠のきました。

週末、飼い主同士以前から見知った仲間内のキャンプに参加してきました。
区切られた空間なので、犬たちも基本的にはフリーです。
つまり、嫌ならいつでも逃げられるということです。

そんな中で、自分からアクションを起こしたり、ニアミスで叱られたり、これ以上はダメだよとサインを出されたりと、いろいろ先輩犬たちから学んだ見習いです。

202309031

また、参加犬たちはみな飼い主さんとのドッグスポーツを楽しんでいることもあり、ある意味コントロールされているというところが、見習いにとっても安心材料だったと思います。

さらに、普段はあまり接触の機会のないお子さんとも触れ合うことが出来たので、わずかではありますが見習いの経験値が上がったことを期待したい一飼主です。

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2023年9月 1日 (金)

家庭犬のトレーニングは誰のため?

犬の「トレーニング」や「しつけ」、「訓練」と聞くと、犬に言うことを聞かせるためにやると勘違いしている人がいるようです。
そのため、トレーニング自体に嫌悪感を持つ人も少なくありません。
果たしてそうでしょうか。

何度も書いていますが、愛犬に伝える家のルールは家ごとに違います。
一部屋丸々犬用に用意されている家であれば、一緒に遠出をしない限り、ハウストレーニングは必要ないかも知れません。
災害時の同行非難を考えると、ハウストレーニングは必須ですが・・。
自然の中でのびのび暮らしていれば、都会生活の犬と違い、ハンドラーの横を付いて歩くことを教えなくてもいいかもしれません。

つまり、家族間(犬も含め)でのコミュニケーションとして、人間がわかりやすい言葉のキューを犬に伝えることで、犬にやって欲しいことをやってもらうというのは、強制でもなんでもなく、犬の安全を守るためであり、犬と心地よく暮らすための手段でしかありません。

例えば我が家の場合、90代後半の家族がいるので、元気な犬たちが周りで動き回れば大惨事にもなりかねません。
ニアミスしそうなときは、犬たちに部屋に上がるように言ったり、あるいは早く下りて玄関で待っているように言ったりして危険を回避しています。
「上がる」「下りる」という意味のキューを伝えることで、お互いがイライラすることなくスムースに行動出来ています。

もちろん犬にはやるかやらないかの選択肢は与えられていますが、大勢に影響がない範囲であれば、敢えてやらないことを選択することはありませんし、オヤツがなければやらないとも言いません。

時に競技などではハードルの高いことを教えることもあります。
理解するまでにとても時間がかかりますし、実際理解できたとしても、本番でパーフェクトな作業をするという保証はありません。
出来なければ、理解がまだ足りていなかったのか、あるいは周りの環境刺激の影響を受けたのか、というように原因を考えて次回に繋げていくだけで、出来なかったことを責めることもしません。
もちろん、多少はがっかりしますが、原因を考えれば、それなりに理由があって納得出来るからです。

いずれにしても、犬に自分の言うことを聞かせるというよりは、言葉をきちんと伝えて理解してもらうことが重要なので、敢えてやりたくないことをお願いするような場合は、犬の様子をよく観察する必要も出てきます。
つまり、犬が出すストレスサインを見極めることもその際の重要なポイントになるわけです。

犬はこちらのお願いを全て二つ返事で受けてくれるわけではないので、場合によっては「イヤ」と言われてしまうこともあります。
例えばブラッシングや爪切りなど、身体に触られることに嫌悪感を持つ犬は少なくありません。
だからと言って、ブラッシングを怠れば、毛玉だらけで犬の健康を害してしまいますし、爪切りも然りです。
そんなときは、どうやって折り合いをつけるかも重要です。
嫌がる犬を押さえつけるのではなく、気を紛らわしているときに少しだけやらせてもらい、実はそんなに嫌なことじゃないかもしれないと学習してもらうこともできます。

言語の違う犬(種)と暮すといろいろな壁にぶち当たりますが、その時々でお互いが気持ちよくできるようにハンドラー(飼い主側)が工夫を凝らしていくことも大事ですね。


行動に名前を付けたり、物に名前を付けたりして犬に教えることはとても楽しいことです。
ゲーム感覚でやってみませんか?

我が家の犬たち、例えば散歩に出るときにハーネスやリードを着けるときは、「オイデ」と言うより、「ハーネス」や「リード」と固有名詞を言うと、自分から首を近づけてきます。

202309011

ドッグランなどでフリーで遊んでいても、「リード着けるわよ~。」と言えば戻ってきて首を出します。
楽しいことが終わるとわかっていても、習慣になるとちゃんと帰ってこられるようになりますね。

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