クリッカーはご褒美ではありません。
クリッカーをご褒美と勘違いしている方がいらっしゃるようなので(ウチのクライアントさんではありませんが)、今日は再確認を兼ねて。
「生の強化」トレーニングでは、ツールとしてクリッカーを使うことがあります。
クリッカーとは「カチッ」という均一な音を出す、手のひらにおさまるサイズのものですが、この「カチッ」という音を、犬がこちらの望ましい行動をした瞬間を捉えて鳴らしてあげ、その後犬にとってご褒美となる食べ物(トリーツ)などを与えることで、犬はクリッカーが鳴るたびに、次にご褒美が来るので、今取った行動があっていると学習していくことになります。
クリッカーを使わなかった場合、例えば子犬にオスワリを教えようとして、子犬が座った瞬間に「おりこうさん!」と言っている間に子犬が立ち上がってしまうと、子犬は何を褒められたのかわからなくなる可能性があります。
そうならないために、一瞬のタイミングを捉えられるクリッカーで先に正しい行動をマークしてから、言葉で褒めたり、トリーツをあげたりするわけです。
もちろん、クリッカーの代りに言葉を使うこともありますが、その場合は、短い言葉を使うようにします。例えば「YES!」とか「そう!」のように、タイミングを逃さないようにします。
クリッカーを鳴らしたままご褒美なしにしてしまうと、行動は強化されませんので注意しましょう。
さて、今日は見習いに「プランク」を教えようと思い、後肢をあげる練習をしてみました。
今回は「バック」のキューは使わず、トリーツで誘導しながら、後肢が後ろに置いたボードに触ったらクリッカーを鳴らして教えていたら、最初は避けていたものの、一度クリッカーの音を聞いた途端、すぐに両方の後肢もボードに付けられるようになりました。
クリッカーの意味がわかっていると、犬の学習も速く進みますね。
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