ドッグトレーニング:ターゲットを使う理由
様々なドッグスポーツやドッグトレーニングにおいては「ターゲット」を使うことがあります。
「ターゲット」とは犬にとっての目標や目印になるもので、ターゲットに犬の体の一部を付けるように教えることで、犬に居場所ややるべきことを伝えやすくするために使います。
例えば「ハンドターゲット」であれば、ハンドラーの手の平をターゲットにするので、犬にハンドラーの手の平に鼻を付けるように教ることで、ハンドラーの傍に来て欲しいことを伝えやすくすることが出来ます。
一方、ハンドラーから離れた場所にいて欲しい時は、「ターゲットマット」や「プラットフォーム」といったツールを使って、犬がその上に乗ることで、いて欲しい場所を伝えたりします。
ターゲットを使うことで、犬は漠然とした「その辺り」ではなく、「そこ」の意味がわかるため、学習も速く進みますが、ここでひとつ心配になるのは、ターゲットがはずせなくなるのではないかということ。
一度や二度の練習では、当然ターゲットをはずすことはできません。
なぜなら、ターゲットに乗るような場合、ターゲットに乗っていることを褒めて強化してはいきますが、結果としてターゲットに乗った時に犬から見える景色を覚えてもらうことが目標だからです。
つまり、ハンドラーとの正確な位置関係(ヒールポジション)を覚えることであったり、遠隔作業を行うための、ハンドラーとの距離を覚えることを助けるためのツールとして利用しているのであって、最終的な目標は「乗ること」ではないからです。
※ターゲットトレーニングとは異なり、マットトレーニングはマットに乗っていることを教えるトレーニングですのでお間違えなく。
今日のドッグダンスレッスンでは、どうしてもハンドラーと離れたくないNさんに、プラットフォームを使って遠隔作業の導入を行いました。
少しずつ、ハンドラーが離れていることに馴れていくことが重要ですね。
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