基礎トレーニングが必要な理由
「ウチの犬は家庭犬(ペット)だから、トレーニングはいらない。」と思っている人は少なくありません。
敢えてプロに依頼するとしたら、なにがしかの行動問題が出てきたときと考えている人たちです。
ただ、この行動問題は、犬に問題があるわけではなく、人間側が問題にしない限り、問題ではないとも言えます。
つまり、飼い主の数だけ家のルールがあるわけで、それは皆同じではないからです。
例えば、バックヤードがある家では、トイレは外でするものと決めてしまえば、家の中でのトイレトレーニングは必要ありませんし、不随するトイレシーツの悪戯もないでしょう。
家の中は土足という家庭では、家に入るときに嫌がる犬の脚を拭くことも無いので、噛まれることもないでしょう。
いずれにしても、問題と言われるのは、ルールに合わないからで、問題にならないようにするには、家のルールを教えてあげることだけです。
しかし、こういった日常生活のルールを伝えること自体が、基礎トレーニングが出来ていないと、うまく伝わらないということになりかねません。
例えば跳びついてはいけないと犬に教えたいとき、跳びつく犬に「ダメ」と言い続けても、なかなか伝わりづらいものです。
逆に、オスワリしている犬を褒め続けた方が、オスワリの頻度が高くなり、跳びつきが減少するようになります。
しかし、一瞬芸ではない「オスワリ」を教えるということが基礎トレーニングであり、お願いしたことをきちんとやってもらえるように伝えることが、基礎トレーニングの過程で人も犬も学ぶところなのです。
どうやって愛犬にやって欲しいことを伝えていくのか。
念や目力では伝わりません。
ひとつひとつ丁寧に、やって欲しい行動を褒めて強化していくことが、犬にとってもわかりやすい学習になります。
ペットだからトレーニングは要らないのではなく、愛犬に伝えることを学ぶ過程として、トレーニングをやっていくことがコミュニケーションの第一歩ですね。
さて、今日は8か月のM君のレッスンがありました。
M君の大好きなものを使って、「ちょうだい」を教える傍ら、集中力アップとして、探し物ゲームにチャレンジしてもらいました。
犬はどちらかというと動体視力がいいので、動いている物はすぐ見つけられますが、動かないものを目で探すのは難しいので、嗅覚を使ってもらいます。
初めは目視から教え、次第に視界から隠していくと、自然に嗅覚モードにスイッチして、集中して探し始めました。
まさに、作業モードです。
みつけてもすぐに手に入らない時は、いろいろ試行錯誤しながら作業を続けてくれました。
諦めることなく欲しいものをゲット。
意気揚々として飼い主さんの元に咥えて戻りました。
愛犬の能力のすばらしさに気づくときですね。
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