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2023年8月

2023年8月31日 (木)

お散歩は大事ですが、無理をしないこと

子犬のワクチンプログラムが終わると、ようやくお散歩に出られると人は喜びます。
恐らく、犬も抱っこ散歩やカート散歩で馴らしてあれば、外に行きたいと思うようになっているはずです。

実際自分の足で歩くようになると、初めは多少怖がって上手に歩けない犬もいますが、無理強いせずに、自分から歩き出すのを待ってあげることで、おっかなびっくりだった子犬が、いつしかグイグイ飼い主を引っ張って行くようになっていたりするものです。

いずれにしても、一緒に外を歩けるようになると、人はついつい楽しくて、「もっと」と足を伸ばしてしまいがちですが、ワクチンが終わったくらいの子犬たちと言えば、人間の子供で言えばまだ2~3歳のレベルです。
当然トイレも失敗するぐらいですから、頭も含めて未発達です。
沢山歩かせれば疲れてしまいますし、骨にも負担がかかります。
ましてや、今の時期はまだ暑いので、朝早い時間や日が暮れてからとは言え、蒸し暑さは変わりません。
気候のいい場所でない限り、足裏や口でしか発汗して体温を下げられない犬たちにとってはかなり辛いものとなります。
すると、「散歩は暑くて疲れるから楽しくない。」とインプットされてしまい、ハーネスやリードを見ただけで逃げてしまうようになることもあります。

今日も仕事先で、散歩中の小型犬が止まって動かなくなっているシーンを見ました。
周りに日影は無かったので、日向を歩いて来たのでしょう。
ついつい声をかけたくなりましたが、飼い主さんがすぐ抱き上げたので、何も言いませんでした。

「犬だから散歩が好きであたりまえ。」と言うのが通用しない昨今。
行きたくない理由(原因)を考えてみると、行きたくなるようにサポートしてあげられることもあるので、よく話し合ってみるといいかも知れません。

逆に、暑くてひっくり返りそうになってもガンガン行くタイプの子たちは、人間が強制的に休ませないといけません。

たかが散歩、されど散歩。

楽しい時間が共有できるといいですね。

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散歩は好きなお二方。
ちょっと前に出過ぎなのが難ですけど・・。

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2023年8月30日 (水)

オヤツはいつはずれるの?

ご褒美ベースのトレーニングでは、ご褒美として食べ物(フードやオヤツ)が一般的によく使われます。
もちろん、トレーニングの内容によっては、遊び(ゲーム)やスキンシップなどもご褒美になりますが、簡単に手渡しでき、すぐ口の中に入って消費されることから、トレーニングを続ける場合は食べ物が一番使いやすいとも言えます。

しかし、食べ物は使い方を間違えてしまうと、いわゆる「食べ物を持っていないと犬が動かなくなる」という弊害も出てきます。
ここで大事なのは「使い方を間違える」というところ。
どんな犬も動かなくなるわけではないことは、作業犬や競技犬などが、食べ物を目の前にしていなくても、ちゃんとハンドラーのキューを聞いて行動出来ていることからもわかります。

どうやって食べ物をフェードアウトするのでしょうか。

要は、犬にちゃんとキューが伝われば、ご褒美が目の前に無くても犬はちゃんと理解して行動できるということです。

逆に、ご褒美を目の前にちらつかせるだけで、いつまで経っても犬の口に入らなければ、犬はストレスを感じ、吠えたり、あるいは食べ物をもぎ取ろうとしたり、場合によっては作業そのものから離脱してしまうということもあり得ます。

「頑張ったらちゃんと報酬を出す。」という基本を間違えなければ、フェードアウトもスムースに進んでいきます。

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散歩の途中でハンドラ―の買い物につきあわされた犬たち。
座って待っているように言われた犬たちは、とりあえずハンドラーが一瞬見えなくなっても待っています。
もちろん、通りがかりの人が手を出す可能性があるので、基本的には人通りの多いところで犬だけを待たすことはありません。
早朝だったり、店の中から外が見える場合や、2~3分で戻ってこられる場合のみです。

いずれにしても、犬が目の前のオヤツ目当てに作業していないことはあきらかです。

もちろん、ちゃんと待っていられたらご褒美がもらえる確率が高い我が家の犬たちです。

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2023年8月29日 (火)

体幹は犬も大事

今日は見習いのバランスレッスンの日でした。
現アシスタントの時から通っているバランスレッスンですが、別にサーカスのようなトリッキーなことをするわけではありません。

生後1歳10ヵ月の見習いは、アシスタントと同じ犬種でありながら、身体の使い方は全く違います。
歩き方ひとつとっても全く違うので、見習いに合わせたメニューでやっています。

オビディエンスやドッグダンスをやりつつある見習いは、動きはとてもいいのですが、まだまだ体が安定していません。
瞬発力も悪くはありませんが、それだけでは彼女の安定感は得られないので、ちゃんと「立つ」という基本に戻ることになります。

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じっと立っていることは実は結構難しいものです。
寝ていると時以外は、犬はどちらかというとよく動いています。
特にウチのアシスタントは見習い以上によく動くので、じっと立っていることも伝える必要があります。

メンタル面で落ち着くことも大事ですし、フィズィカル的にも、筋肉のバランス面から体幹を鍛えるためにも不可欠です。

アシスタントも体が安定したのは4歳になった頃。
見習いも長い目で見るしかありませんね。
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2023年8月28日 (月)

ドッグダンス:「おじぎ」を教える

ドッグダンスのトリックでよく使う「おじぎ」を教えるのはさほど難しいものではありません。
3年前に動画を撮ったので、ご参考までに。


見習いにも「おじぎ」を教え、立っている状態からなら視符や体符が無くても出来るようになりました。

今は「持続」を教えていますが、同時に、フセからの「おじぎ」も教え始めました。
なぜなら、「おじぎ」と言われたら、どんな姿勢からでも「おじぎ」のポーズが取れるように教えるためです。

立止から「おじぎ」を教えると、伏せているときにキューを出しても、一度立ち上がってから「おじぎ」のポーズを取ろうとするので、フセの状態からでも「おじぎ」のポーズが取れると教えるためです。

体の使い方を教えてあげると、上手に使えるようになります。
力で強制するのではなく、自発的にその姿勢になるようにします。

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繰り返し練習したところ、ちょっとわかってきたようです。

焦らず、ゆっくり教えていきましょう。

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2023年8月27日 (日)

犬との協働作業の目的は?

ドッグトレーニングとは、犬に物や行動の名前を教えて理解してもらうことです。

例えば「持来」。
何を持ってきてもらうのかを伝え、持ってくるという行動を教えておくことで「持来」は成立します。

しかし、実際はそれだけではありません。
なぜなら、犬にはやらない選択肢もあるからです。

「やる」ことを義務感と言ってしまうとちょっと違うような気がします。

要は意欲的にやってもらえるような関係性を築くことが重要です。
力で抑えるのではなく、犬たちが作業を楽しむ環境づくりが不可欠です。

今日はJKCの訓練士が受ける、義務研修がありました。
内容は訓練競技会についての諸々。

そのなかで、競技に参加する犬たちの評価についても話がありました。
意気揚々と楽しそうにやる犬と、精度の高い犬。
どちらも兼ね備えてくれれば申し分無いですが、なかなか思い通りにいかないものです。
高みを目指すには、犬のスキルだけでなく、メンタルが重要なこともわかっています。
協働作業は奥が深いですね。

さて、今日は見習いと「姿勢変更」の練習。

間近のキュー出しではとてもいい動きをしますが、ちょっと離れると精度が落ちるので、今は楽しく精度アップが出来る距離で練習します。

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焦らずゆっくり教えていくしかないですね。

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2023年8月26日 (土)

基礎トレーニングが必要な理由

「ウチの犬は家庭犬(ペット)だから、トレーニングはいらない。」と思っている人は少なくありません。
敢えてプロに依頼するとしたら、なにがしかの行動問題が出てきたときと考えている人たちです。

ただ、この行動問題は、犬に問題があるわけではなく、人間側が問題にしない限り、問題ではないとも言えます。
つまり、飼い主の数だけ家のルールがあるわけで、それは皆同じではないからです。

例えば、バックヤードがある家では、トイレは外でするものと決めてしまえば、家の中でのトイレトレーニングは必要ありませんし、不随するトイレシーツの悪戯もないでしょう。

家の中は土足という家庭では、家に入るときに嫌がる犬の脚を拭くことも無いので、噛まれることもないでしょう。

いずれにしても、問題と言われるのは、ルールに合わないからで、問題にならないようにするには、家のルールを教えてあげることだけです。

しかし、こういった日常生活のルールを伝えること自体が、基礎トレーニングが出来ていないと、うまく伝わらないということになりかねません。

例えば跳びついてはいけないと犬に教えたいとき、跳びつく犬に「ダメ」と言い続けても、なかなか伝わりづらいものです。
逆に、オスワリしている犬を褒め続けた方が、オスワリの頻度が高くなり、跳びつきが減少するようになります。
しかし、一瞬芸ではない「オスワリ」を教えるということが基礎トレーニングであり、お願いしたことをきちんとやってもらえるように伝えることが、基礎トレーニングの過程で人も犬も学ぶところなのです。

どうやって愛犬にやって欲しいことを伝えていくのか。
念や目力では伝わりません。
ひとつひとつ丁寧に、やって欲しい行動を褒めて強化していくことが、犬にとってもわかりやすい学習になります。

ペットだからトレーニングは要らないのではなく、愛犬に伝えることを学ぶ過程として、トレーニングをやっていくことがコミュニケーションの第一歩ですね。

さて、今日は8か月のM君のレッスンがありました。
M君の大好きなものを使って、「ちょうだい」を教える傍ら、集中力アップとして、探し物ゲームにチャレンジしてもらいました。

犬はどちらかというと動体視力がいいので、動いている物はすぐ見つけられますが、動かないものを目で探すのは難しいので、嗅覚を使ってもらいます。

初めは目視から教え、次第に視界から隠していくと、自然に嗅覚モードにスイッチして、集中して探し始めました。
まさに、作業モードです。

みつけてもすぐに手に入らない時は、いろいろ試行錯誤しながら作業を続けてくれました。
諦めることなく欲しいものをゲット。

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意気揚々として飼い主さんの元に咥えて戻りました。

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愛犬の能力のすばらしさに気づくときですね。

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2023年8月25日 (金)

3つのDの法則

3つのDの話しも何度も書いていると思うのですが、ここでリマインド。

一つの行動を犬に教える場合、何をもって犬がその行動のキューを理解して、行動に移せたかを検証する際、この3つのDはとても重要なポイントになります。

3つのDとは、
Duration(持続)
Distance(距離)
Distraction(周りの刺激)

つまり、「オスワリ」をお願いした時、一瞬芸で終わるのではなく、「いいよ。」と解除されるまで「オスワリ」を続けることが「Duration」。
目の前にいなくても、5メートルぐらい離れていたとしても、「オスワリだよ~。」と声をかけたら、その場で座れるのが「Distance」。
最後は、周りでガチャガチャ他の犬や人が騒がしくしていても、「オスワリ」と言われたらすぐに行動に移せるようになるのが「Distraction」があっても出来るということ。

どんなに簡単なことであっても、これらのことがきちんと出来て初めてその行動のキューを理解したと言えます。

もちろん最初から出来るわけではないので、様々な状況で出来るようにサポートしながら「般化」していくことが重要なポイントになります。

ウチの犬は競技会に出ないから関係ないという話ではなく、日常生活においても、買い物中店の外で待っていた愛犬が通りがかりの人に跳びつこうとしたら、犬の傍まで行かなくても、「〇〇ちゃん、オスワリよ」と声をかけてやってもらえるかどうかという話です。

もちろん、人が誘いをかけてくればかなりハードルは高くなりますが、そうなる前に、まずは少しずつ刺激の少ない場所で距離を伸ばしてみたりしながら練習することで、目標に近づきやすくなるでしょう。

先日の我が家の犬たち。

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前を通るだけなら、なんとかクリアできるようになってきましたが、声をかけられるとまだまだな2頭です。

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2023年8月24日 (木)

パピートレーニング:「フセ」を教える

子犬が自然に取る行動は沢山あります。
跳びつきに限らず、「オスワリ」や「フセ」も同様です。

興奮している子犬を眺めていると、そのうち自分から勝手に座ったりするので、その行動を褒めて強化していくと、跳びつくより座る行動の出現頻度が高くなるので、その行動に合わせて「オスワリ」というようなキューを載せていけば、自然に「オスワリ」も覚えてくれるというわけです。

子犬によっては、「オスワリ」よりも「フセ」の方を早く覚えてしまう場合もあります。

いずれにしても、姿勢を教えるのに力は全く必要ありません。

さて、今日は生後8ヵ月のLさんのプライベートレッスンがありました。

自発的に座る行動が頻発したことで、「オスワリ」はすぐに覚えてしまいましたが、なかなか自発的に伏せることが無いので、フードを使って誘導してみました。

最初はお尻があがっていて、いわゆる「おじぎ」ポーズになり、なかなか伏せられませんでしたが、しばらくフードを握って待っていたら、お尻が落ちて「フセ」のポーズになりました。

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その瞬間をクリックして褒めていたら、「フセ」のポーズが頻出するようになりました。

焦らず、少しずつ教えていきましょう。

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2023年8月23日 (水)

ドッグトレーニング:体の使い方を教える

犬は運動神経がいい。と思っている人は少なくないでしょう。
犬は走るのがあたりまえ。と思っている人もいるでしょう。
犬はジャンプが出来て当然。と思っている人もいるでしょう。

もちろん犬種による違いはあるので、どの犬も同じぐらい運動神経がいいわけではありませんが、それなりに上手に体を使っていると思っています。
しかし、実際はそうでもなかったりします。

特に、犬の場合はネコと違って、後肢への意識があまり無いので、後肢の使い方が下手だったりします。
以前テレビ番組で観たネコは、落とせば割れそうな物が陳列してある棚の上でも、器用に避けて歩いていました。
犬はなかなかそうはいきません。

そこで、特にドッグダンスでは、様々なステップを教える過程で、後肢にも意識を持ってもらうためにいろいろな練習をしますが、ジャンプも同様で、前肢はクリアしても、後肢が引っかかるということがよくあります。

我が家のアシスタントは、オビディエンス競技をやっています。
障害飛越に関してはそれなりに問題なく跳べていたので、ドッグダンスのトリックである腕跳びも問題ないと思っていたら、実は上手に跳べないということがわかりました。

理由は助走距離が無いから。

単純に考えると、助走距離が無いとスムースに跳べないことがありますが、個体によっては助走が無くても跳べる犬がいます。
前アシスタントがそうでした。
元々上に跳ぶのが上手な犬種に、トイプードルやシェルティ、オーストラリアンシェパードなどがいます。
そして現見習いもどちらかと言うと助走距離が無くても大丈夫なタイプです。

案の定、ちょっとした練習で、見習いは上手に腕を跳ぶことが出来ましたが、アシスタントは相変わらず不器用です。

今日はちょっと助走の無い練習をやってみました。
若くないので無理のない程度です。

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2023年8月22日 (火)

ドッグダンス:パーツを教えることから始めましょう。

今日はドッグダンスのレッスンがありました。
トリックも上手にこなすLさん、新しいトリックに挑戦したいとのことで、今日はその教え方についてお伝えしました。

トリックの完成形は、Lさんにハンドラーの足の間から単独で前進してもらい、その先で止まってから何かトリックをやって、そのままバックで再びハンドラーの足の間に戻ってくると言うもの。

Lさんは、ハンドラーの足の間のポジションを知っているので、それぞれのパーツを別々に教えて繋げることにしました。

それぞれのパーツとは、
・ハンドラーの前で、前を向いて立っていること。
・前を向いた状態で簡単なトリックがやれること。
・単独で前進すること。
・離れた場所で、ハンドラーに背中を向けて簡単なトリックが出来るようになること。
・バックで離れた場所からハンドラ―の足の間に戻ってくること。

これらのパーツをマスター出来たら、最後にコンバインするわけです。

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急いで繋いだ状態の練習から始めると、それぞれが適当になってしまうことがあります。

目標に向けて少しずつ練習して行きましょう。

さて、簡単なデモをアシスタントに頼んだところ、ずっと以前に教えたことをちゃんと覚えていてびっくりしました。

彼のシークエンスは、フロントポジションから単独バックをさせ、半回転してから、再びバックで私の足の間に戻ってくると言うもの。

故アシスタントは得意な動きでしたが、現アシスタントには教えていませんでした。
っが、パーツの練習はやっていたので、今回初めて繋げてみたところ、遠隔では回転できませんでしたが、少し離れた場所でしたら、なんとか形になりました。

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一度教えたことは忘れないということですね。

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2023年8月21日 (月)

ドッグシッティング

昨日、今日と、友人宅のワンコさんたちのシッティングに行ってきました。
お留守の間にお世話をするのがシッティングで、状況によっては自宅でお預かりすることもありますが、犬たちにとっては、いつもの場所で、いつも通りに過ごせるのが一番安心できます。

基本的には、知人宅やレッスンの生徒さん宅にしか伺いしていません。
なぜなら、信頼関係が無ければ、お宅にお伺いしても犬たちのストレスになってしまうだけだからです。

前から見知った顔であっても、犬たちは多少遠慮しています。
出来るだけ飼い主さんと同じキューを使うことで、コミュニケーションを取りやすくしますが、時に不慣れなことを言われる場合もあります。

そんなときも、赤の他人だったりすると、許してくれることもあるようです。

食事が終わった後、我が家ではティッシュで口を拭くのが習慣です。
よだれやけを防ぐためでもあります。
アシスタントは食後に「お口拭くからちょっと来て。」と言えば、自分から出てきて拭かせてくれますし、その後のお口のケアもそんなに嫌がりませんが、よそ様のワンコさんがそうとは限りません。

なので、そういうときはさりげなく気をそらしているときに、一応声掛けをしてから、ササっと拭いておしまいにします。
きっと、本当はあまり好きじゃないのでしょうが、とりあえず大目にみてくれるSさんです。

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長時間の不在や旅行などで家をあけなければいけないようなとき、日常的にペットホテルなどを利用しておくことで、お預けによる犬の負担を軽減させることもできます。
急なときに、初めてお預けするのではなく、前もって何回か利用しておくのもいいかもしれませんね。

もちろん、ブリーダーさんとの関係が良ければ、ブリーダーさんのところに里帰りさせてもらうのが一番いいかも知れません。

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2023年8月20日 (日)

犬との会話

最近インスタグラムなどで流行っているのが#buttondogなるもの。
犬がボタンを押すと、ボタンごとに録音された音声が鳴り、それを使ってコミュニケーションするというものです。
以前一度動画を見たことがありましたが、実際検索すると、沢山出てきました。

ボタンが多ければ関連付けは大変だと思いますが、その過程も楽しいコミュニケーションの時間でしょう。
海外では、検証(研究)もやっているようですが、確固たるエビデンスにはまだ至っていないようです。
ボタンの音声と行動を関連付けることで、犬のきもちが伝わりやすくなるとすれば、ある意味楽しいコミュニケーションツールと言えます。

いずれにしても、犬たちの要求がわかりやすくなるので、「要求吠え」と十把一絡げにしなくて済むに違いありません。

さて、我が家のアシスタントはあまり要求を表に出しません。
あきらめのいいタイプというわけではありませんが、さほど表に出さないので、逆に言って欲しいと思うことがあります。
以前は空っぽになった水入れを前に、じっとたたずんでいることが何度もあったので、彼には水入れが空っぽの時に、ボウルを前足で叩くように教えたところ、それからは教えてくれるようになりました。

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先日はハーネスを着けたままで水を飲んでいたので、ハーネスを取るかどうか聞いたら、途中で飲むのを止めてこちらに来てハーネスを外させ、また水を飲みに行きました。

会話が通じているとお互い楽です。
さまざまな行動のキューだけでなく、日常会話も出来るようになると、お互いのストレスは軽減されます。
沢山会話をしてくださいね。

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2023年8月19日 (土)

「ちょうだい(出せ)」を教える

訓練競技会では、「ダンベル持来」と言う課目があります。
ダンベルは主に木製ですが、競技によってはダンベルの形状であれば、木製でなくてもいいとされています。

競技内容は、投げたダンベルを咥えて戻ってハンドラーに手渡すタイプや、置いてあるダンベルを取りに行ったり、あるいはダンベルを咥えて障害を跳び越えたりと、いくつかバリエーションがあります。

以前「ダンベル持来」の教え方には細かいステップがあると書きましたが、いずれにしても、床の上にあるものを咥えて、最後はハンドラ―のキューでハンドラ―に手渡すので、この最後の「手渡し」の意味がきちんと理解できていれば、犬は咥えている物をハンドラーに手渡すことが出来るというわけです。

つまり、散歩の途中で咥えて欲しくないものを咥えてしまった場合でも、手渡しをお願いする「ちょうだい。」や「出せ。」といったキューを使うことで、口から放すということが可能になるわけです。

落ちている枝や死んだふりをしているセミなどを咥えてしまった場合、無理矢理取り上げようとすると、犬は大事なものだから死守しようと頑張るので、キューで出してもらえるようになると、誤食を防ぐことが出来るようになるでしょう。
まぁ、セミを手渡しされても困りますが・・・。

さて、今日はMくんのプライベートレッスンがありました。
お散歩も大分落ち着いて出来るようになってきたMくん。
今日は、お散歩の途中でもちゃんとハンドラーの隣で座れるように脚側停座をお伝えしました。

お散歩の途中で、ちょっと待ってもらいたいときなど、「オスワリ」してもらうことは少なくありません。
そんなときは、出来ればハンドラーの真横にいて欲しいもの。
自転車を避けたり、信号待ちをしたりするときも、人通りの多い都会暮らしでは、ハンドラーの横にいることが一番安全です。

最初はちょっと後ろ気味に座っていたMくん。

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正しい位置から見上げる飼い主さんの景色をきちんとインプットすることで、正しい位置に入りやすくします。

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繰り返して、少しずつ出来るようになりましょう。
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2023年8月18日 (金)

犬と水遊び

「犬かき」というくらいだから、犬は泳げて当たり前と思っている人は少なくありません。
しかし、実際犬を飼っている人は、そうとは限らないことを知っていらっしゃいます。

まだまだ暑い日が続いている日本列島。
こらから愛犬と水遊びに出かける人もいらっしゃるでしょうから、今日はちょっと「泳ぎ」の話し。

我が家は初代ハスキー犬スコットとよく川遊びに行きました。
と言っても、当時の目的はスコットの川遊びではなく、川で人間の子供たちが遊ぶのに、スコットも一緒に連れて行っただけでした。
30年以上前の日本はそんなに暑くなかったので、基本スコットは泳ぎませんでした。
中州に渡るときも最初は躊躇し、先に入って呼んだときも、足が着くのを確認できるまではなかなか入ってくれませんでした。

しかし、あるとても暑い日、スコットはとうとう我慢できずに自ら川に飛び込みました。
その年は川が増水していたこともあり、スコットは足がつかなかったので初めはびっくりしたようでしたが、すぐに自分から泳ぎ始めました。

「犬だから、泳げて当たり前」と思っていましたが、その後我が家に迎えたボーダー・コリーたちは、最初は全く水に入ろうとせず、母犬と娘犬は、とりあえず川にいざなえても、さっさと陸にあがってしまいました。
息子犬の方も、最初はあまり楽しそうではありませんでしたが、湖に連れて行ったときは投げ込まれたオモチャにつられて自ら飛び込み、その後はスイスイ気持ちよさそうに泳いでいました。

その後迎えたニコルは、泳げるのですが、こちらも水はあまりお気に召さず、自分からは決して入ろうとしませんでした。
理由は、初めてプールに連れて行ったとき、大型犬たちに追いかけられて足を滑らせプールに落ちたからでした。
かなりのトラウマになってしまったのでしょう。

現アシスタントは生後半年ぐらいに、自分から浅いプールに飛び込んだくらいで、水に対しての恐怖心がなかったことから、川遊びに連れて行ったところ、諸先輩犬たちが楽しそうに遊んでいるのを見て、自分から飛び込み、唇が紫色になってもなかなかあがってこないので、強制休憩が必要なほどでした。

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現見習いは、昨年初川遊びに行ったときは、自分から飛び込んだものの、足がつかなかったことで恐怖心を持ってしまい、その後はアシスタントがどんなに気持ちよさそうに泳いでいても、プールサイドを走り回る程度で、まったく足を突っこもうとしません。

泳げるのと、泳ぎが好きなのとは違うということですね。

かつて、初めての水練に愛犬を連れて行った人を見て、「こうすれば簡単だよ」と、その人の犬を抱きかかえてプールに投げ込んだ人がいたそうです。

その犬が、水泳好きになったかどうかは容易に想像できますね。

「犬だから泳ぎが好き」とは限りません。
これから先、愛犬と一緒に水遊びを楽しもうと思ったら、根気よく、愛犬が泳ぎ好きになれるようなサポートも必要ですね。

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水遊びの際の注意事項👇もお忘れなく。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/05/post-8c04b7.html
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2023年8月17日 (木)

パピートレーニング:好ましい行動を見逃さない

「正の強化」を使った犬のトレーニングとは、簡単に言うと、犬の好ましい行動を見つけて、褒めて、その行動の頻出度をあげながら、行動と行動のキューをリンクさせていくことで、好ましい行動が身につきやすくしていくことです。

例えば、跳びつきのある子犬であれば、跳びつかないで4本の足が床についている時やオスワリしている時を褒めていくことで、跳びつくより、跳びつかない方がいいと学習してもらうことです。

その過程では、跳びつく行動に対して一切の罰はありません。
つまり、犬には全くデメリットがないのです。
跳びつくことを選ぶか跳びつかないことを選ぶかも子犬次第ということです。

子犬の(人間にとって)好ましい行動をみつけてあげることは、お互いのストレス軽減にも役立ちますね。

さて、今日はLさんのプライベートレッスンがありました。

おうちの中での呼び戻しゲームも楽しそうにやってくれ、自発的なオスワリの頻度もあがってきましたが、今日は初めてお外での様子を拝見させていただきました。

飼主さんとのお散歩も上手に出来ていますが、まだまだ好奇心旺盛なお年頃ですので、地面の上も気になります。
それでも、自分から飼い主さんを見上げてくれたら、沢山褒めてあげます。

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まずはひとつひとつ、好ましい行動をキャッチして増やしていきましょう。

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2023年8月16日 (水)

「いつも同じ」にしないことも大事

先日、呼び戻そうとしても、なかなか犬が戻ってこないのは、呼ばれたら楽しいことが終わってしまうからと犬が学習しているからだと書きました。

ハンドラーが何気なくやっている行動を、犬はハンドラが犬を見ている以上にハンドラを観察しているからこそ起こる状況です。
犬は賢いですので、次に起きることを予測することができます。
予測することは悪いことではありませんが、常に同じパターンで行動していると、犬は予測するとともに、期待通りに行かなかった時にストレスを感じてしまうことがあります。
ストレスは時として要求吠えに変わることもあります。

いつもきっちりかっちりスケジュール通りでなく、時には適当にすることも必要かもしれません。

毎日目まぐるしく変わるのは落ち着きませんが、毎日同じことが続けば、当然犬はその予定が崩れたときに、不安を感じるかもしれません。

ごはんの時間や散歩の時間など、いつも通りでない日があってもいいでしょう。

さて、昨日のプライベートレッスンでは、Kさんがしばらく公園で遊んだあとに、飼い主さんに呼ばれたのに、微動だにせず、まったく戻ってきませんでした。
聞けば、遊びが終わって帰るころとKさんが予測をしているようです。

いつも同じパターンではなく、呼び戻したあとに、また遊んでみたり、いろいろ気まぐれを取り入れてみるのもいいかもしれませんね。

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2023年8月15日 (火)

クリッカーはご褒美ではありません。

クリッカーをご褒美と勘違いしている方がいらっしゃるようなので(ウチのクライアントさんではありませんが)、今日は再確認を兼ねて。

「生の強化」トレーニングでは、ツールとしてクリッカーを使うことがあります。
クリッカーとは「カチッ」という均一な音を出す、手のひらにおさまるサイズのものですが、この「カチッ」という音を、犬がこちらの望ましい行動をした瞬間を捉えて鳴らしてあげ、その後犬にとってご褒美となる食べ物(トリーツ)などを与えることで、犬はクリッカーが鳴るたびに、次にご褒美が来るので、今取った行動があっていると学習していくことになります。

クリッカーを使わなかった場合、例えば子犬にオスワリを教えようとして、子犬が座った瞬間に「おりこうさん!」と言っている間に子犬が立ち上がってしまうと、子犬は何を褒められたのかわからなくなる可能性があります。
そうならないために、一瞬のタイミングを捉えられるクリッカーで先に正しい行動をマークしてから、言葉で褒めたり、トリーツをあげたりするわけです。
もちろん、クリッカーの代りに言葉を使うこともありますが、その場合は、短い言葉を使うようにします。例えば「YES!」とか「そう!」のように、タイミングを逃さないようにします。

クリッカーを鳴らしたままご褒美なしにしてしまうと、行動は強化されませんので注意しましょう。

さて、今日は見習いに「プランク」を教えようと思い、後肢をあげる練習をしてみました。

今回は「バック」のキューは使わず、トリーツで誘導しながら、後肢が後ろに置いたボードに触ったらクリッカーを鳴らして教えていたら、最初は避けていたものの、一度クリッカーの音を聞いた途端、すぐに両方の後肢もボードに付けられるようになりました。

202308151

202308152

クリッカーの意味がわかっていると、犬の学習も速く進みますね。

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2023年8月14日 (月)

トラップは犬を罰するためではありません。

出来れば、愛犬にはやって欲しくないことは沢山あります。
特にドッグスポーツの競技に参加していれば、愛犬の集中力をそいでしまうもの、つまりディストラクションとなるものはスルーして欲しいと思っています。

例えば、アシスタントにとってのディストラクションは、競技に使うダンベルやコーンなど、目視できるオブジェクトであり、見習いにとってのディストラクションは、人や犬です。

ディストラクションに吸い寄せられてしまえば、当然集中力がなくなってハンドラーの声が耳に届かなくなるので、ハンドラーとしてはディストラクション対策は不可欠です。

これは競技に参加するとかしないとか以前に、一般の家庭犬においても同様で、散歩中他の犬が視界に入って大興奮するとか、落ちている物が気になって、なんでも口に入れようとするなども同じです。

そういったものに気持ちをもって行かれないようにする練習を、あえてトラップとなるようなものを置いて、パピートレーニングでもやりますし、競技犬のトレーニングでも行いますが、それは、そういったものに犬がいったら痛い思いをするからやめた方がいいと教える練習ではありません。

トラップに犬が引きずられないように、ハンドラーが先手を打ってサポートをしていくことが大事なのだということを是非忘れないでほしいと思います。
間違っても、トラップに引っかかった犬を叱ったり、脅かしたり、体罰を与えたりしないように。


さて、今日はオビディエンスの練習会があったので、見習いもディストラクション練習に参加しました。

202308141

競技中の見習いにとってのディストラクションは人です。
ジャッジやスチュワードなど、あるいは見知った人など、とにかく挨拶に行きたい見習いなので、ハンドラーに集中することを繰り返し教えていきます。

秋の競技会までに、理解が深まってくれるといいのですが。
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2023年8月13日 (日)

オヤツ(食べ物)を使うのはよくない?

先日お問合せに、「オヤツを使わないしつけ」をしたいというご要望を頂きました。

オヤツを使いたくない理由をお伺いしたところ、
1.オヤツを食べ過ぎて肥満になる
2.オヤツが無いと何もしてくれなくなる
といったことをあげられました。

確かに、どちらも望ましいことではありませんが、オヤツを使ったトレーニングを行うと、みんなこんな風になるのでしょうか。

答えはNOです。

まず、肥満に関して言えば、愛犬に食べ物をあげるのは人間なので、容易にコントロール(管理)出来るということです。
一日の適正量を超えないように、あらかじめトレーニングをするときは、ごはんの量を少し減らすことが出来ます。
オヤツだけでなく、フードもトレーニングに使うことも出来るので、一日のフード量から、トレーニング量を別にしておくことも出来るはずです。

「欲しがるから可哀そう。」という人間側の甘さが、愛犬の健康を害してしまう可能性があることを常に念頭においておかなければいけませんね。
私も含め、人間も体重オーバーになってしまってから減らすのは大変です。

また、食餌量を減らしても体重が落ちなければ、代謝をあげるために、運動させてあげるというのも一つの方法です。

そして、よくある、「オヤツが無いと何もしてくれない犬」にしてしまわないためには、きちんとプロにそのコツを聞いてください。
ドッグトレーナーは犬にトレーニングを施すことだけが仕事ではありません。
どうやってオヤツを外していくかということも、きちんと段階を踏んで飼い主様にお伝えします。

オヤツは犬にとってはご褒美のひとつです。
「ご褒美がもらえるなら頑張ろう」という気持ちは、犬だけではなく人間もおなじですよね。

オヤツに限らず、愛犬にとって様々なご褒美を愛犬にあげることで、愛犬が気持ちよく学習していくことができるので、ご褒美を使うこと自体が悪いのではありません。


さて、今日は生後6か月のM君のプライベートレッスンがありました。
家の中では、呼び戻しもバッチリなM君です。
呼ばれると、まっすぐにハンドラ―の元に来て、言われなくてもオスワリができるM君。

今日は並んで座る練習をしてみました。
当然リードコントロールはしませんので、M君の好きなフードを使って、左側に誘導してあげるとストレスなく、上手に座ってくれました。

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少しずつ、出来ることを増やしていきましょう。

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2023年8月12日 (土)

犬の健康のはなし

先日我が家の見習いが楽しく遊んでいる動画をSNSの某グループにアップしたところ、様々なご意見をいただき、海外の飼い主さんたちの意識の高さに驚いたのでそのことをお話しします。

まず、避妊手術後2週間ということで「術後の犬にそんなことをさせるのは愚かだ。」というもの。
確かに、手術後の安静にはとても気を遣い、抜糸が済むまではアシスタントとの遊びも禁止し、単独のボール遊びも禁止。
朝の練習も、見習いは別メニューで歩くだけにして、10日後の抜糸で獣医さんに確認していただき、結果術後15日で晴れて自由運動を解禁し、目の前に投げたボールをキャッチするという簡単な運動から始めたのですが、その時の見習いのジャンプが相変らず元気いっぱいなので、お叱りをいただいたということでしょう。

さらにその後別の方からご意見が投稿され、それは「成長板」についてでした。

成長板とは、若齢期の犬の骨と骨のジョイントの部分にある軟骨組織で、それがホルモンによって成長と共に次第に骨の一部となって成長が止まるというものです。
以前ブログで書きましたが、成長板がまだ閉じていない状態で激しい運動をすると、成長板を痛め、正常に骨格が形成されなくなるので、とても重要な部分と言えます。

この成長板が閉じる時期は、犬種や犬の大きさによる差もありますが、生後12か月ぐらいから18か月ぐらいと一般的には言われているようです。
情報によっては11か月程度というところもあります。
この辺りは専門家の方のご意見を拝聴したいところです。

いずれにしても、見習いのジャンプの様子を見て、2歳に満たない犬にジャンプをさせることはいかがなものと、そもそもジャンプ自体が安全上問題じゃないかと言うご意見もありました。
前者は成長板が生後24か月まで閉じないからという理由でした。
※成長板の閉じる時期が意見の分かれ道と言えるでしょう。

202308121
※dogs 4 motion より(参考までに)

いろいろなご意見はとてもありがたいものです。

今回のこういったご意見を読みながら、あらためてネットで公開されいてる情報の日本版と海外版のいくつかを読み比べて、やはり統一感が無いことを感じました。

そしてさらに再確認できたのが、成長板とホルモンの関係です。

避妊や去勢は当然のことながら犬のホルモンのバランスを変えてしまう行為です。
早期手術のメリットばかりが独り歩きし、デメリットやリスクに関して、日本ではあまり報じられていないのが現状です。

ご存知のように私は獣医ではありませんので、実際日本の獣医師の現場でどのような情報が通念とされているのかは知りません。
ネット上に書かれている獣医師の意見をピックアップしてみると、一部の獣医師を除き、未だに早期手術推奨派が多いことも事実です。

海外においても統一されているわけではなく、早期手術を推奨する国がある一方で、犬の骨格形成を重視して、避妊・去勢手術自体を推奨していない国や、手術の時期に注意するよう警鐘を鳴らしている獣医師もいます。

私が得ていた国内情報では、成長板が閉じる時期は生後18か月頃ということだったので、今回見習いの手術は生後21か月で行いましたが、それ以上に、ヒート前の手術によるメンタル面のリスクを考えて、早期避妊は全く念頭になかったので、2回目のヒートが終わったタイミングで行いました。

避妊や去勢の時期はクライアントさんによく聞かれます。
獣医師ではないので、知りうる情報と個人的な経験からお伝えしていますが、簡単に決めるのではなく、メリット、デメリット、リスクを知った上で決断されることをお奨めします。

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2023年8月11日 (金)

犬は目に映る景色全体をキューと判断する

愛犬が行動のキューをきちんと理解出来ているかどうかと言う話はここでもよく書いています。

どういうことかと言うと、愛犬に「オスワリ」をお願いする時、いつも前かがみになって、人差し指を立てて「オスワリ」と言っていると、そのどれかが欠けても犬が行動に移せない可能性が出てくると言うもの。

つまり、犬は「オスワリ」のキューは、ハンドラーの言葉だけでなく、前かがみの姿勢や、立っている人差し指を含めた全体像で判断しているので、犬に背中を向けて「オスワリ」と言っても、やってくれないかもしれないということです。

これは犬が悪いわけではなく、人間がそう教えてしまったことが問題なので、どんな行動でも、ハンドシグナルやボディシグナルを無くして、言葉だけでも犬が理解できるように、最後まできちんと伝えてあげる必要があることを意味しています。

「ハンドシグナルやボディシグナルがあった方が犬に優しい」と考える人もいます。
年齢を重ねて、耳が遠くなったりした場合は当然視覚に頼るので、そういうときは改めて関連付けをしてあげるといいでしょう。
歳をとっても犬たちはちゃんと学習できるので、いい刺激になったりします。

いずれにしても、人は常に同じ体制で犬にキューを出すとは限らないので、出来ればニュートラルな状態で犬に伝わるように練習しておくことが大事です。

同様に、ドッグダンスのトリックなどで使う「バック(後退歩行)」ですが、ハンドラーと一緒に動く後退歩行とは異なり、犬だけが単独で後ろに下がることを教えます。
単独とは言っても、後肢を後ろに下げて動く行動はなかなかわかりづらいので、身体の使い方を教えるときは、ヒールウォークをしながらハンドラーと一緒に後ろに下がる練習をすることもありますが、その後は犬とハンドラーが向かい合わせに立っているところから、単独バックを教えるのが一般的です。

つまり、犬が「バック」のキューを聞くときは、ハンドラーの顔を見ているところから覚えるので、ハンドラーとの立ち位置が変わってしまうと、下がれなくなってしまうことがあります。

例えば、ハンドラーの足の間から犬だけ後ろに下がるように言ったとき、向かい合わせならすぐ下がれる犬が躊躇することがあります。
これはいつも「バック」と言われるときの景色と違うからですね。

どこにいても、「バック」と言われれば後ろに下がれるように練習してあげることで、景色とは関係なく、言葉のキューだけで反応できるように「般化」してあげるといいでしょう。


さて、今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。
A君はバックアラウンドを練習中です。

初めはキューを付けずに、身体の動かし方だけを教えていきますが、後半はヒールのキューを言ってあげることで、A君は自分からスタートのポジションにバックで戻ってくることが出来ました。

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前半がスムースに動けるようになると、ゴールはすぐですね。

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2023年8月10日 (木)

楽しいことは終わらないと伝える

犬は楽しいことが大好きです。
楽しいことが終わると思うと、何としても阻止しようとします。

漠然としていて、何が言いたいかわからないかもしれないので、簡単な例を二つ。

パピーレッスンで、子犬に初めてカラーやハーネス、リードを着けた時、犬たちはどんな行動を取ったか覚えていますが?
フリーズしたり、あるいはなんとかはずそうと噛んでみたり、リードを思い切り反対方向に引っ張って、ハンドラーの方に行くのを嫌がったりしませんでしたか?

つまり、今まで自由だった世界が、急に制限された状態になり、自由を奪われたことによるカルチャーショックを感じているのです。

もちろん、カラーなどを着けるときも、子犬にとって楽しいことや美味しいものと関連付けをしながら、少しずつ馴らしていくことで、最終的には気にせず装着させてくれるようにはなりますが、時間がかかる子もいます。

自由が奪われることは誰でも嫌ですよね。

そんな犬たちにとって、リードを外して遊びまわれるドッグランは夢のように楽しい場所なので、飼い主がいくら呼んでも戻ってこないというのは当然起こりうることと考えていいでしょう。

では、そうならないためにはどうすればいいのか。

日ごろからの呼び戻し練習は最低限必要なことですが、それに加えて、呼ばれて戻って来ても、楽しいことが終わってしまうわけではないと教えていくことが重要なポイントになります。
呼ばれたら家に帰る時間とインプットされていれば、5時のチャイムが鳴っても帰りたくない子供と同じで、なかなか戻っては来ません。

帰る時間になる前から、何度か呼び戻しては、「遊んできていいよ。」と解放してあげることで、犬は呼び戻されることが嫌悪刺激にならなくなります。

同様に、オモチャをなかなか渡してくれない犬の場合も、オモチャを取り上げるのではなく、まだ遊びが続くことを教えてあげると、取りに行ったオモチャをすぐに渡してくれたり、引っ張りっこの途中で離してくれるようになります。

なかなか手渡ししてくれない子の場合は、代替品を見せたり、美味しいオヤツをご褒美にあげることでも、出してくれるようになります。

今日のプライベートレッスンではA君のトレーニングのご褒美として引っ張りっこをやってもらいました。

202308101

トレーニングのご褒美として使う場合は、トレーニングが継続されるので、オモチャを回収する必要がありますが、出してもらったオモチャをすぐにしまってしまうのではなく、数回繰り返すことで、A君が気持ちよく出してくれるように練習してみました。

根気よくやっていきましょう。

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2023年8月 9日 (水)

犬用ダンベルの御予約承ります

競技用ダンベルおよび練習用ダンベル、ご要望があれば海外発注いたします。
ご予約(お申込み)締め切りは817日といたします。
円安が未だ止まらないので、以前より価格は高くなっております。
ご了承下さい。

お渡しは、送料着払いでの発送(ゆうパック)になります。

🍀軽量合成樹脂ダンベル
落としても痛くないので、練習用にご利用いただけます。

Dumbbell_20230809111101
サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約125mm/3,100円~3,500
M
:約115mm/2,600円~3,000
S
:約80mm/2,100円~2,500

ご注文時に、色(赤・青・黄・緑・紫)とサイズ(LMS)と各数量を教えてください。

Dumbbell_5_20230809111101
見習いの咥えているのはMサイズです。

🍀
木製ダンベル(白木)
Wood_20230809111101
サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm/2,900円~3,300
M
:約105mm/2,400円~2,800
S
:約84mm/1,900円~2,300

ご注文時に、サイズ(LMS)と各数量をお書きください。

🍀木製ダンベル(色付)
FCI
世界大会で公式に利用されているダンベルです。
Color_20230809111101
サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm /3,400円~3,800
M
:約105mm /2,900円~3,300
S
:約84mm /2,400円~2,800

ご注文時に、色(赤・水色・黄・緑・紫・ピンク・白)とサイズ(LMS)と各数量をお書きください。

在庫の状況によっては色指定がご希望に添えない可能性がございますので、ご了解いただきたく、何卒宜しくお願いいたします。
入荷次第、金額及び振込口座を個別にお知らせします。

アシスタント
が咥えているのはMサイズです。
Dumbbell_4_20230809111101

🍀オビディエンス競技用ボックステープ(専用ペグ付き)
Box_tape01_20230809111101
価格:4,500円
色:黄色、ピンク

【お申込み方法】

①WanByWan
ホームページの「お問合せフォーム」
②Facebook
のメッセンジャー(お名前、郵便番号・ご住所、ご連絡先をお忘れなく!)

御注文数が最低数に達しない場合は見送る場合もあります。
その場合は個別にご連絡させていただきます。

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2023年8月 8日 (火)

ドッグトレーニング:ターゲットを使う理由

様々なドッグスポーツやドッグトレーニングにおいては「ターゲット」を使うことがあります。
「ターゲット」とは犬にとっての目標や目印になるもので、ターゲットに犬の体の一部を付けるように教えることで、犬に居場所ややるべきことを伝えやすくするために使います。

例えば「ハンドターゲット」であれば、ハンドラーの手の平をターゲットにするので、犬にハンドラーの手の平に鼻を付けるように教ることで、ハンドラーの傍に来て欲しいことを伝えやすくすることが出来ます。

一方、ハンドラーから離れた場所にいて欲しい時は、「ターゲットマット」や「プラットフォーム」といったツールを使って、犬がその上に乗ることで、いて欲しい場所を伝えたりします。

ターゲットを使うことで、犬は漠然とした「その辺り」ではなく、「そこ」の意味がわかるため、学習も速く進みますが、ここでひとつ心配になるのは、ターゲットがはずせなくなるのではないかということ。

一度や二度の練習では、当然ターゲットをはずすことはできません。
なぜなら、ターゲットに乗るような場合、ターゲットに乗っていることを褒めて強化してはいきますが、結果としてターゲットに乗った時に犬から見える景色を覚えてもらうことが目標だからです。

つまり、ハンドラーとの正確な位置関係(ヒールポジション)を覚えることであったり、遠隔作業を行うための、ハンドラーとの距離を覚えることを助けるためのツールとして利用しているのであって、最終的な目標は「乗ること」ではないからです。

※ターゲットトレーニングとは異なり、マットトレーニングはマットに乗っていることを教えるトレーニングですのでお間違えなく。

今日のドッグダンスレッスンでは、どうしてもハンドラーと離れたくないNさんに、プラットフォームを使って遠隔作業の導入を行いました。

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少しずつ、ハンドラーが離れていることに馴れていくことが重要ですね。

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2023年8月 7日 (月)

食欲は大事

正の強化を使ったトレーニングでは、食べ物(トリーツ)を使います。
ルアーリング(誘導)であったり、報酬(リワード)として食べ物を使うのですが、食べ物に興味が無い犬にとっては全く報酬にならないため、トレーニングが進みづらくなります。

もちろん、おもちゃや遊び、撫でるなど、犬にとってご褒美となることも報酬として使うことが出来ますが、ある意味、限られてしまうのも事実です。

犬にも個体差があるので、どこの子も食べることに興味があるとは限りませんし、成長と共に食欲が減ってしまう時期もあるので、乗り越えていくことも大変です。

しかし、人間もそうですが、「食べること」は全ての基本なので、いかに食べられるようにサポートするかということも重要なポイントになってきます。

食が進まないからと、食べ終わるまでフードを置きっぱなしにしておくと、犬はいつでも食べられると学習し、食べることへの要求が低くなり、食べ物の価値自体が下がってしまいます。

特に夏場は放置しておくと不衛生ですので、一定の時間が過ぎたら下げ、次回は食べられる量を提供することで、完食する習慣をつけてあげることが大事です。

かつて知人宅では、常にフードボウルにフードが入った状態していたことで、犬に何か教えようとするとき報酬としてオヤツを見せても、犬が全く興味を示さず、好きなところに行ってしまうということが起きていました。

別にトレーニングなど必要ないから、犬が好きな時に食べ物を食べられるようにしておくというポリシーをお持ちであったとしても、愛犬に何も教えない家庭はほぼないと思います。
特に跳びつきが激しい犬の場合、家族は気にしなかったとしても、道端で遭った人に跳びついたり、小さいお子さんに跳びつくことは避けたいはずです。

跳びつかない方が「いいこと」があると教えてあげれば、犬はすぐ跳びつかない行動を学習することが出来ます。

このような場合、「いいこと」として利用するには一口で食べられる食べ物が一番わかりやすいご褒美になります。
食べ物以外のご褒美として使える「遊び」などをご褒美にすると、逆に興奮してまた跳びついてしまったりするからです。

いずれにしても、食べることは基本なので、食べたい気持ちになるような環境づくりが大事です。

食べないごはんを置きっぱなしにするのではなく、お腹を空かせてあげるための環境づくりも大事です。
それは、きちんと寝ることだったり、ごはんの前の運動だったりです。
不規則な生活は食欲不振にも繋がります。

一緒に体を動かして、沢山遊んであげましょう。

幸い我が家の犬たち、誰一人食欲不振で悩んだことがありませんでした。
ラッキーです。
っが、ごはん前の遊び(トレーニングも含む)も重要です。

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2023年8月 6日 (日)

子犬に選択肢、あげていますか?

子犬にとって社会化はとても重要なお仕事です。
つまり、多くのものを見て、触れて、聞いて、嗅ぎながら経験値をあげていくことが、その後子犬がどれくらいストレスを軽減させて人間社会で生きていかれるかの重要なカギになるからです。

子犬を迎えると、飼い主さんは必死で子犬の社会化をサポートしていこうとします。
とても大事なことですが、時として、意図していなくても、子犬の気持ちを無視してしまうことがあります。

例えば、早く人に慣らそうと思って、出会う人みんなに触ってもらおうとすると、子犬には大きなストレスになってしまうことがあります。
なぜなら、そこに子犬の気持ちが置き去りにされてしまっているからです。

つまり、触ってもらうのではなく、子犬が近寄っていかれる環境を作ってあげることが重要です。
多くの人に出会うことはとてもいいことです。
出会っても、子犬が自分から寄って行こうとしていないのに、無理に抱っこして(子犬にとって)見知らぬ人に近寄って行ったり、抱っこしてもらったりというのは、ある意味子犬を怖がらせてしまいます。
そういう場合、一度目はなんとかクリアできても、二度目は無理ということがよくあります。

子犬が自ら寄って行かれる時期(感受期)であれば、多くの経験を積みやすい時期とも言えますが、警戒心が芽生え始めた時期に無理強いは禁物です。

相手が人ではなく、犬の場合も同様です。
好奇心旺盛で、犬に向かって行かれる時期であれば、多くの犬と触れ合うことは重要なことですが、怖いと感じるときに、リードを引っ張りながら「お友達だからご挨拶しなさい」というのは逆効果です。

自分からそっと近寄っていくきもちを後押ししてあげる環境を作ってあげられるといいですね。

さて、今日は5か月のM君とお散歩に行きました。
飼い主さんが日々外に連れ出してくれたおかげで、元気よく歩き出せるようになったM君ですが、まだまだ怖いものが沢山あって、警戒吠えや遊んで欲しい時の要求吠えも出ます。

今日はたまたま小さいお子さんと遭遇。
お子さんがM君に興味を持って、近寄ってこようとしています。
M君もおっかなびっくりでしたが、お母さんが上手にお子さんをサポートしていることもあり、自分から傍に寄っていくことが出来ました。

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※最初はちょっとおよび腰なMくん

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※大丈夫とわかると、自分から一歩近づきました。

お子さんもお母さんも上手に接してくれるので、M君も落ち着いてご挨拶ができましたが、ずっとその状態を続けることは、M君にとってストレスにならないとも限らないので、途中で呼び戻して解放してあげます。

M君が自分から行きたいという行動に出たら、お母さんの了解を得て近くに行きます。

お子さんが動くと、M君ちょっと吠えてしまったので、そんなときはM君には一度お子さんとの距離をとってもらいます。
吠えたことに対して「ダメ」というより、「吠えちゃうとご挨拶できないねぇ。」と言いながら距離を取って、吠えなければ挨拶ができると繰り返しました。

一度のことで学習できるわけではありませんが、少しずつ伝えていきます。

小さいお子さんは吠える犬に対して恐怖心を持ちます。
「犬は喜んでいるんだから。」なんて言っても、怖いと思って泣き出してしまえば、犬に対する恐怖心を払拭する時間をとってくださる親御さんはそうそういません。

お互いが嫌な気持ちにならずに済むようにサポート出来るといいですね。

我が家の見習い、声が野太いので、「おはよう!」と吠えてもご近所のお子さんの中にはびっくりする子もいます。
慣れてくださったお子さんもいらっしゃいますが、出来れば吠えないで挨拶できた方がいいに決まっています。
見習いもまだまだ修行中です。

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2023年8月 5日 (土)

ウチの犬、鼻が悪いの?

愛犬が落ちているオヤツに気づかないときありませんか?

「犬なのに、なんで匂いに気づかないの?」なんてことを家人に言われることがあります。
「鼻が悪いんじゃないの?」

失礼な!
ちゃんと鼻は利いてますよ。

ただ、使っているかどうかの違いです。

そもそも犬は動体視力がいいので、動いている物によく反応します。
外に出れば犬や猫、車やバイク、彼らの視界に入って動くものには必ずと言っていいほど反応します。

日常的に、視覚を使うことが多い犬たちは、嗅覚モードに入らないと鼻はあまり使いません。
普通に歩いている時、浮遊臭と言って、何かの匂いが風に乗って鼻の前を横切ると、気持ちを持って行かれることがありますが、日常的に地面の匂い嗅ぎに忙しい犬でなければ、嗅覚はあまり使っていません。

トレーニングでは、トリーツ(オヤツなど)をご褒美に使うとき、犬の口に放り込むこともあれば、犬の目の前を転がすこともあります。
それは犬に追いかけて取ってきて欲しいからです。
犬が見ていないときにトリーツを投げてしまうと、犬は全く気付かなかったりします。
別に鼻が悪いわけではありません。

鼻を使って作業して欲しいことをきちんと伝えてあげると、嗅覚モードにはいり、ずっと地面に鼻を付けるくらいにして、匂いを追っていきます。

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さて、今日は若い男の子A君のプライベートレッスンがありました。

思春期真っただ中なA君は、いろいろな誘惑に惑わされて集中が途切れてしまうときもあります。
そこで今日は嗅覚を使ったゲームをお願いしました。
探すものはオヤツですが、匂いの少ないものは難しいので、肉系のオヤツでやってみました。

初めは「何のゲーム?」と言う感じでしたが、数回繰り返して少しわかってくると、しっかり鼻を使って探している様子が見られました。

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たまに嗅覚モードにしてあげると、集中力がアップしますね。

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2023年8月 4日 (金)

ドッグスポーツ(競技会)は犬のストレス?

犬に関わる仕事をしている人は沢山いて、そのポリシーも様々です。

私は、犬と一緒に何かをすることが楽しくて、オビディエンスやドッグダンスをやりながら、競技にも参加しています。

競技に出るには犬のスキルを上げるだけでなく、ハンドラーもきちんと競技ルールを勉強し、「参加することに意義がある」だけでなく、高みを目指して努力していくことも楽しいと感じていなければできません。

また、人間だけの競技と異なり、ドッグスポーツは犬もスキルアップしなければできません。
犬をスキルアップするためには、繰り返しの練習は不可欠です。

その練習を、犬への負荷と考えて、競技自体を否定する人もいます。
つまり、犬のありのままを受け入れることが犬にとって幸せなことだと。
よって、犬を変えようとトレーニングするのはよろしくないと。

果たして、犬をトレーニングすることは犬にストレスを与えることなのでしょうか。

私はトレーニングが好きなのでワーキング系の犬たちと暮していますが、ワーキング系ではないクライアントさんの犬たちを見ていても、犬たちはトレーニングを楽しんでいるように見えます。
つまり、飼い主さんと一緒に行う作業をゲームのように楽しんでいるのです。

そもそも、犬にとって楽しいものでなければトレーニングは進みません。
「やれ!」と無理矢理リードを引っ張ってみても、嫌がる犬は付いてきません。
やりたがりの犬たちは、リードが付いていなくても、ハンドラーの傍に来て、次は何をやるのか期待のまなざしを向けてくれます。

ドッグスポーツや競技にはいろいろな種類があります。
精度にこだわり、厳しい規定のある競技もあれば、犬がもともと楽しいと思えることを競技にしているドッグスポーツもあります。

どんな競技(ドッグスポーツ)であっても、ルールに合わせて行うために練習は欠かせません。
その練習を楽しくやれるかどうかは、ハンドラー側のサポート次第。

ハンドラーといることが楽しい。
ハンドラーと一緒に何かすることが楽しい。
と思える犬であれば、競技に出ることを否定しなくてもいいのでは?

要は、ハンドラーが犬の状態を把握し、成功体験を得られるようにサポートしていくことができれば、犬は一緒に楽しんでくれるのではないでしょうか。

さて、先週避妊手術を受けた見習い。
抜糸が済むまでは、いろいろ制限があって、いろいろため込んでいます。
かろうじて朝の練習は参加しているので、自分に番が来るのを楽しみにしています。

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やらされている感がないのが素晴らしい。
このテンションがずっと続くといいのですけど。

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2023年8月 3日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日はWCRL規定のラリーオビディエンス定期レッスンでした。

月一回開催の固定定期レッスンですが、参加ペアが日ごとに精度を上げていくのがよくわかります。

前半は各ペアの気になるところを自己申告していただいて、改善点について取り組みました。

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ラリーオビディエンスは課題のサインカードを覚えるのはハンドラ―の頑張りですが、個々の課題をクリアするためのスキルは犬と一緒に頑張らなくてはいけません。

きちんとうまく伝わっているか、場合によっては最初に戻って確認することも大事ですね。

後半はコース練習。

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コースを歩いて頂くと、また別の課題も出てきました。

基礎がきちんと出来ていれば、当然ラリーオビディエンスだけでなく、他のオビディエンス競技にも出られるようになります。

愛犬がうまく動けないときは、わかりやすく伝えてサポートして行きましょう。

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2023年8月 2日 (水)

罰って必要ですか?

犬にやって欲しくない行動をやめてもらうにはどうすればいいのでしょうか。

子犬を飼い始めると誰もが一度は思うことではないでしょうか。

例えば、トイレトレーニング、悪戯、甘噛み、吠え。
どれ一つをとっても、犬が人間に対して悪意をもってやっている行動ではなく、自然に始める、いわば成長の通過点です。
何一つ悪戯をしないで、いつもじっとしている子犬がいたら、逆に怖くありませんか?

犬はなぜその行動を取るのか。

犬にとってそれは楽しいし、気持ちいいし、自然の要求だからです。
でも、人にとってはあまり嬉しくない行動があるわけで、犬が不快と感じることなく、いかにそれらの行動をやめてもらうかを考えるのはある意味人間の義務と言えるでしょう。

かつて「犬のしつけ」と言われていた中には、あきらかに犬を不快にさせてやめさせる手法が普通に行われていました。
そしてそれはある程度の成果が出たこともあったので続けられていたわけです。
しかし、よく観察していれば、たとえ成果は出ていたとしても、必ずなにがしかの弊害も伴っていたはず。

その後、「犬に痛みを与える方法はいかがなものか。」という論議に至り、今では犬に痛みを与えることなく、行動を変容させる手法がいろいろ考えられて行われるようになっています。

その第一は、そもそも犬が好ましくない行動をとりづらい環境設定を行っておくということです。
トイレトレーニングなどはまさにそれです。
犬が失敗しづらいようケージを利用したり、トイレのタイミングを見計らって声をかけたり、成功を褒めたりと、気持ちよくトイレを覚えてもらうというのが主眼です。
失敗したら、床に広がったおしっこに鼻をこすり付けて「ダメ!」と言っていた方法はすでに化石と化しています。
当然ですね。
犬には何も伝わらない方法をやっていたわけですから。

悪戯に関しても同様です。
悪戯してもいいおもちゃを代替品として渡し、悪戯されては困るものは、子犬の視界から遠ざけておくことで、犬は噛んでもいいおもちゃを噛み、飼い主さんが大事にしているものを破壊せずに大人になることができます。
子犬の頃にやらなかった悪戯を大人になって急にやりだすことはほとんどありません。
(※食べ物に関しては、大人になってから偶然味をしめたものは、やる可能性があります。)

また、犬が起こす行動にはそれぞれ理由があるので、場合によってその理由がきちんと解明できれば、その行動を起こさないような環境設定も可能になります。

例えば、窓の外を行きかう人や物が気になって、追いかけたり吠えたりする状況が出始めたら、一時的に犬の視線を遮る高さまで窓にフィルムを貼ることもできます。

いずれにしても、原因がわかれば対処方法を模索することが可能になるわけです。

危険な行為があれば、はっきり「危ないからダメだよ。」という発言も必要にはなりますが、「やったら痛い思いをするぞ」と言って行動を変容させるのは犬に優しくないですし、リスクを伴います。

犬に伝わるまでは根気よく。ですね。

さて、今日は生後8か月になろうというLさんのプライベートレッスンがありました。
Lさん、跳びつくより座った方がいいことがあると日々学習していただいていますが、今日はさらにハードルを上げて、呼び戻しの練習も加え、ちょっと考えてもらう時間を増やしました。

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レッスンが終わると、頭も体もたくさん使って、お昼寝です。
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2023年8月 1日 (火)

アイコンタクトとは?

ドッグトレーニングでよく使う言葉に「アイコンタクト」があります。
つまり、犬に視線を合わせてもらうことです。
なぜなら、視線をもらうことで、犬の集中力がハンドラーに向けられ、ハンドラーがお願いすることも耳に届きやすくなるからです。

「アイコンタクト」については、このブログでも何回も書いていますが、ドッグトレーニングの基礎としてアイコンタクトは欠かせませんが、レベルがあがってくればアイコンタクトが取れていなくても、犬にハンドラーのキューは届くようになるので、上級レベルにおいてはアイコンタクトは必須ではないということです。

いずれにしても、アイコンタクトは犬から向けてもらうもので、ハンドラーが犬を睨みつけることではありません。

そもそも犬はじっと見られることをあまり好みません。
犬によっては、飼い主からの視線さえ、強すぎると顔をそむける子もいます。
ましてや、道端で遭遇した犬をかわいいからとじっと見続ければ、犬に「怪しいヤツ」と吠えられないとも限りません。
初対面の犬との挨拶は「斜」に構えるのがいいと言われる理由でもあります。

ドッグトレーニングでは犬に行動を教えるメソッドの一つに「シェーピング」という手法がありますが、これは、犬が自発的に取る、ハンドラーにとって望ましい行動をマークして、目標に近づけるというものです。
犬が迷ったとき、ハンドラーは静かに待つことが必要ですが、その時もあまり犬を睨みつけていると、犬は動けなくなってしまうということがあります。
つまり、心地よく作業するには、圧をかけすぎないことが重要なポイントになるわけです。
ではそういう時はどうするのか。
犬の動きが悪くなってきたら、一度リセットして、休憩をいれることです。
犬の学習意欲が高い時は、スムーズに進んでいきますが、同じことを繰り返していると集中力が落ちて学習が進まなくなることもあります。
そんな犬の状況をよく観察しながらトレーニングを進めていくことが重要です。

また、「オスワリ」と言ったとき、すぐに行動に移さず立ったままでいる犬を睨みつけて「オスワリと言っただろう」と心の声を送り続けるのは、犬に圧をかけていることになることがあります。

こんなときは、なぜ犬がすぐに行動に移さなかったのかを考えてみる必要があります。
・ハンドラーのキューを聞き漏らしたのか。
・まだ「オスワリ」の意味がちゃんと理解できていないのか。
・周りの刺激が強すぎて、集中できないのか。
睨みつけるのではなく、出来るようにサポートしてあげることが大事ですね。

愛犬と視線を合わせて、まったりした癒しの時間を楽しむのは悪いことではありません。
オキシトシンも出て、お互いリラックスできる時間になるはずです。
しかし、それと睨みつけるのは別の話しです。

いずれにしても、愛犬を見るときは、圧をかけないようにしましょうね。

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ちなみに、この方たちは、常に私を見張っているタイプなので、いつも背中に視線を感じています。

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