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2023年7月19日 (水)

「ウチの子は大丈夫」の意味は?

犬と暮らし始めると、「愛犬にも友達を作らなければ。」と頑張る人がいます。
友達がいることは悪いことではありませんし、公園に見知った犬がいることは、犬にとっても楽しいことと言えるでしょう。
しかし、犬も人間同様好き嫌いがあるので、無理に友達を作ろうと、見知らぬ犬に愛犬を近づけていくのは危険です。
相手の犬にも感情があるので、傍に来て欲しくないと思う犬もいるでしょう。

そんな犬同士の挨拶の時によく耳にするのが、「ウチの子は大丈夫。」と言う言葉です。
何が大丈夫なのでしょうか。

例えば、犬を連れて散歩している時、子犬を連れている人が子犬に引っ張られるように傍にきたとき、子犬を連れている人は犬を連れている人に「大丈夫ですか?」と聞き、聞かれた人は、「大丈夫ですよ。」あるいは、「ウチの犬は子犬が苦手なんです。」と答えたりします。

どちらの答えも間違ってはいませんし、どちらのタイプの犬も普通のことなので、どちらがいいとか悪いとかもありません。

しかし、成犬同士の場合、片方の犬が一方的に相手の犬と関わろうと前のめりでやってきた場合、前のめりで向かってくる犬は、友達になろうとポジティブに向かっていきますが、相手の犬がそれを受け入れるかどうかは犬次第です。
そして、前のめりの犬の飼い主さんは、ほぼ自分の犬は「大丈夫」と思っています。
恐らく「大丈夫」と思っていなければ、自分の犬を他犬に向かわせてはいかないでしょう。

つまり、「大丈夫な犬」は何をしても「大丈夫」という根拠の無い自信を持っていることが少なくありません。
また、「ウチの犬は大丈夫」と思い込んでいる人は、「大丈夫」でない犬を、「かわいそう」や「社会化不足」というラベル(レッテル)を貼って上から目線で見ることがあるようです。

「大丈夫な犬」を連れている人はある意味ラッキーです。
もちろん、並々ならぬ努力をして「大丈夫な犬」に育てた方もいらっしゃるでしょう。
だからと言って、「大丈夫でない犬」すべてを十把一絡げにして、「かわいそう」と言うのにちょっと違和感を感じるのは私だけでしょうか。


さて、我が家の見習い、今朝も他犬を見て自分をアピールしていましたが、「いちいち過剰反応しなくてもいいのよ。」と日々伝えているせいか、夕方の散歩時、若い大型犬に遭遇しても、自分から行こうとはしませんでした。
「行っちゃダメ」とは言っていないのですが、自分でどうするべきか少しは考えたのかもしれません。

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見習いは他犬と関わりたいと思っているいわゆる「フレンドリー」タイプですが、私は「大丈夫な犬」とは思っていません。
相手の犬がアグレッシブに攻撃してきたときに反撃しないとは断言できないからです。

よくトレーニングされ、きちんとマネージメントされていることで「大丈夫」という印象を受ける犬は沢山います。
だからと言って、嫌なことをされたり、興奮した犬を相手にしても冷静でいられるかどうかは誰もわからないのではないでしょうか。

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