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2023年7月16日 (日)

愛犬は誰の言うことを聞く?

愛犬は家族の中で誰の言うことをよく聞くでしょうか。

誰の言うこともちゃんと聞いてくれるのであれば、ご家族全員が一貫して、犬にわかりやすく伝えているからでしょう。
しかし、「この人」の話は聞くけれど、「あの人」の話は聞かないというのであれば、理由はなんでしょうか。

一つには、わかりやすい人とわかりづらい人がいて、わかりづらい人の話は聞きづらいということです。
この場合の「あの人」は言っていることが時に違っていて、犬の方が勝手に解釈して、聞かないことを選択しているからです。
「やってね。」と言っておいて、やらなくても特に犬にとってのデメリットはなく、やったからと言って特にメリットも無いとなれば、犬がやるかどうかは犬の選択次第です。

また一つには、やらないと怖いことが起こる場合、とりあえず「この人」の言うことは聞くけれど、「この人」がいなければやらなかったり、敢えて「この人」の傍には行きたくないので、選択権があれば「この人」には近寄らない選択をします。

理想的なのは、「この人」が常にやるべきことをきちんと伝え、やれないときは無理強いせず、出来るときはやれるようにサポートをしてくれる信頼できる人であるということです。

犬の行動は人間(ハンドラーや飼い主)によって変わることは何度も書いていますが、全ては人間次第ということでしょうか。


さて、今日の夕方の散歩で、我が家の犬たちは多くの犬たちと遭遇しました。
ちょっと長くてわかりづらい話です。

アシスタントは、基本的に他犬への関心はほとんどないので、近づいてこない限り反応しませんが、見習いは人も犬も、自分に関心を持っていると勘違いしているので、すれ違うごとに尻尾を振りながら向かって行こうとします。

そこで私は「違うよね。」と語気は荒げず冷ややかに言い、スルー出来るようにサポートし、出来たときは「すごいねぇ。上手に歩けてる。」と褒めています。

私たちの前方20メートルぐらいのところで、とある中型犬の飼い主さんが小型犬2頭の飼い主さんとすれ違いました。
中型犬は我が家の見習い同様、犬への過剰反応がある子です。
案の定、すれ違いざまに2頭の小型犬がけたたましく吠えていました。

その後、2頭の小型犬は我が家の前を横切り、我が家が向かう予定の道を先に進んでいきました。
ということは、ウチはその後ろを歩くことになるのですが、幸い見習いはそれほど反応しておらず、私の声が届いていたので、2頭を追い越す際に全く吠えられずにスルーすることが出来ました。

次に前から小型犬がまたやってきましたが、その子はかなり前に引っ張り気味に歩いていて、見習いの方に向かってくる勢いだったので、私はリードを短めに持って避けてスルーしました。

すると、私の後ろで、先ほどの2頭の小型犬が引っ張り気味の小型犬を見て再びけたたましく吠えていました。

この場合、どの犬が悪いとかと言う話ではなく、小型犬2頭はハンドラーにきちんとコントロールされていない犬が苦手だったというだけの話です。
つまり、信用できない犬が近づいてくれば、当然警戒アラートを出すということですね。

個人的に「リーダー論」は全く好きではありませんが、犬は信用できる相手かどうかを見極める力は備えているので、愛犬にとっても、信頼されるハンドラーになることが大事ですね。

202307161
因みに見習いは、「信頼」という言葉の意味をまだ理解できていないようです。

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