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2023年7月

2023年7月31日 (月)

あきらめないことが大事

見習いが避妊手術を終えて、術後服を着た生活を送っていることは昨日書きました。
そのため、ワンプロも出来ず、いつもの運動もままならず、見習いはかなりストレスを抱えた状態とも言えます。

夕方散歩に出た時のこと、いつも会うお仲間と遭遇しました。

見習いは、ディスクやおもちゃを追いかける犬を追いかけたり、オモチャを横取りするのが好きなので、犬がいるだけではあまり反応しないため、オモチャを持ち込めないドッグランなどでは、呼べば必ず戻って来ていましたが、目の前で、オモチャを追いかけている諸先輩方を見つけると、遊びの仲間に入ろうと追いかけていき、去年ぐらいまでは、いくら呼んでも全く戻ってこられませんでした。

当然、戻ってこられないことを確認した後は、常に傍で伏せているように伝え、戻ってこられるようになるまでは自由にはさせていませんでした。

他犬の動きに過剰反応してはいけないと、朝の練習中も、他犬に反応しなかったら褒めて強化し続けてきた結果、今日は他の子が遊んでいても、横取りに行かず、伏せて待っていることが出来ました。

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ようやく、ハンドラーの声が耳にとどくようになってきたのでしょうか。
抜糸までもう少し我慢です。

犬に何かを伝えるときに「繰り返し」は不可欠です。
何度も成功体験を積むことで、その行動が身についていくので、おおよそ大丈夫だろうと油断していると裏切られることは沢山あります。
裏切られるということは、何も犬の頭が悪いとかということではなく、きちんと伝えきれていないと思って、根気よく伝え続けていくことが欠かせません。
諦めた時点で、犬の学習や成長が終わります。

わずかながらでも進化が見られたら、確実に犬は成長していると信じて、諦めないことが肝心ですね。

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2023年7月30日 (日)

リーダーになることと、力を行使することは違います。

子犬を迎えると、かわいくて仕方のないのは当然ですが、ときに、子犬のきもちを無視した行動を取ってしまう場合があります。
しかし、子犬のことを考えれば、子犬の人格(犬格)も尊重してあげなければいけません。
つまり、可愛いからと溺愛し、子犬の自立を妨げたり、何をやっても許してしまうのは犬にとっては大きな勘違いの元になります。

体が大きくなっても、同じようにふるまう犬を見て、急に「それは違う」と言われても犬は混乱してしまうので、小さいころから一貫した習慣づけを行っていくのが、犬にとって真に優しい対応と言えるでしょう。

もちろん、子犬の頃は赤ちゃんと同じなので、「イケナイ」と言いたくなるような行動を沢山とりますが、それは人間が環境を上手に整備することで、犬が「イケナイ」行動を取りづらくすることで防ぐことが可能です。

それでも、チャレンジャーな子犬たちは、好奇心のままに、様々な行動を取って飼い主をびっくりさせたりしますが、そんな時人間はどう対処したらいいのでしょうか。

かつて、とあるSNSで、愛犬に噛まれると相談したところ、力で組み伏せ、どちらが上かわからせるべきだというような書き込みがありました。
いわゆる、「甘噛みをしてきたらマズルをぎゅっと掴んで叱れ。」とか「甘噛みをしたら子犬の口の中にグーを突っこんで、『オエッ』とするまで手を出すな。」と言うようなニュアンスのものでした。

力で子犬をねじ伏せることで子犬は何を理解するのでしょうか。

賢い犬であれば、
・この人は痛いことをするから、この人の前では静かにしていよう。
(裏を返せば、痛いことをしない人には何をやってもいい。)
・この人は痛いことをするから、傍に寄らないようにしよう。
(呼んでも来ない犬になる)
・この人は痛いことをするから、この人が手を見せたら、マズルを掴む前に噛んで反撃しよう。
(甘噛みが本気噛みに移行する)

こんなことを考えるようになるのではないでしょうか。

ときに「主従関係」と言う言葉を耳にします。
そもそも「服従訓練」という言葉からして、犬を服従させることなのかと、勘違いさせてしまうような気がしますが、一般的なドッグトレーニングは、ハンドラー(飼い主)と犬との共通言語を教えてあげることで、犬がハンドラーのキューに対してすぐ行動できるようにしてあげることです。
その中に、どちらが上(主)か下(従)かという区別はありませんが、まったく同じ立場であるわけでもありません。
なぜなら、日常生活の中では、ハンドラーが犬を守る立場にあるからです。

そのために、ダメなことはダメと伝え、やって欲しい行動が出やすいように根気よくサポートしながら伝えていく義務が生じるわけです。

例えば、我が家の犬たち、先週避妊手術を終えた見習いは、傷口が開くといけないので激しい運動はさせられないのに、アシスタントをワンプロに誘います。

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そこで、私の目が届かないときは、必ず片方をクレートに入れていますが、同じ部屋にいるときはフリーなので、ワンプロが始まると「ダメよ~。傷口が開くから。」と言うだけで、ワンプロをやめてお互いのクレートに戻っていきます。

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力づくで引き離す必要は全くありません。
私が何を言っているのかちゃんとわかっているからです。

犬は時として、とても嫌な思いや怖い思いをしたことをなかなか忘れられず、トラウマを持ってしまうと、口で反撃するという行為に及ぶことがあります。

そもそも、気質に欠陥がある(生まれつき)攻撃的な犬でなければ、それ(反撃)は恐怖が原因での行動なので、その行動を止めさせようと力で押さえつけてもなんの解決にもなりません。
そんな行動を取らなくても、君は大丈夫だと理解できるまで、根気よく向き合っていくことが重要です。

かつて甘噛みする度に首輪を吊り上げられた犬が、首輪やリードに手が触れそうになると、家族全員を噛むという行動に出るようになりました。
首輪やリードに触れなくても、近くによるだけでも歯を剥くようになり、一切家族を信じない犬になってしまいました。

実はそんなに家族を信じていないのに、その犬は体を触って欲しい時だけ自分から人にすり寄っていくので、飼い主さんはついつい撫でてしまうのですが、気に入らなくなると、すぐにその手を噛もうとするので、飼い主さんはどうしていいかわからない状況になっていました。

力や強い口調で言えば言うほど、興奮はマックスになり手に負えない犬になりましたが、その犬にとって嫌悪刺激になる行動をご家族が一切やらなくなったら、噛む行動が出なくなり、噛むスイッチが入りづらくなりました。

一度崩れた信頼関係を築きなおすには時間がかかります。
手っ取り早く治す方法はありません。

可愛いからと猫かわいがりすることが犬との関係を築くことではないし、犬が言うことを聞かないからと力で押さえつけることも違います。
犬にとってわかりやすいのは、何がいいことなのかを明確にしてくれる人ではないでしょうか。

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2023年7月29日 (土)

ターゲットを使ってフロントポジションを教える

WCRL規定のラリーオビディエンスの課題には正面停座がよく出てきます。

脚側で歩いている時、犬を正面停座させてから脚側停座に入れなおしたり、犬を待たせた後に犬を呼び込む際、直接脚側に呼び込まないで、正面に呼んで停座をさせる課題が少なくありません。

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我が家の犬たちは、通常のオビディエンス競技を行うときは、直接脚側停座につけることが多いので、ラリーオビディエンスを始めた頃は、違和感があって、なかなか正面にきてくれませんでした。
そこで、正面の正しい位置にターゲットとなるプラットフォームを置いて、犬に正面停座をしたときに見える景色を刷り込むようにしました。

向かい合わせで呼ぶときは、まっすぐ走ってくれば大きくぶれることはありませんが、脚側で歩いているときに正面に呼び込もうとしたり、角度のある場所から犬を招呼する場合は、犬のお尻が曲がってしまうこともあるので、さまざまな方向から犬を正面停座に呼び込む練習をしていくと、次第に犬は上手に後肢を回しながら、正面停座につけるようになります。

口で言ってもなかなかわかりづらいですが、ターゲットは大変わかりやすく、犬も自分から向かって来られるので、理解も速くなります。

無理矢理まっすぐにしようとしたり、カラーやリードを掴んだりするより、犬に優しく、わかりやすいいですよ。

9月のWCRL規定ラリーオビディエンストライアルのお申込みが始まっています。
詳細およびお申し込みはこちら👇をご覧ください。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/06/post-ae2c13.html

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2023年7月28日 (金)

先住犬の行動変化

昨日は多頭飼いを迎える側の話を書きましたが、今日は多頭飼いの当事犬に付いてお話ししましょう。

一頭で暮らしていた犬たちは、メンバーが増えることによって行動パターンが変わることがあるので、「今まではこうだったから。」と言うのは、あまりあてにならないことがあります。

例えば血のつながった親子の場合。
多くの場合、親犬の方が力関係で強いと思われがちですが、そうでもないこともあります。
子犬の方がだんだんと大胆になり、いつの間にか親犬が引いてしまうというパターンです。
力関係がうまく行っていれば問題ありませんが、一方的に片方がやられている場合は、ハンドラーの介入が必要になることもあるでしょう。

我が家の親子の場合は、母が常に絶対だったので、子犬たち(オスとメス)が大人になっても、力関係が崩れることはありませんでした。

「母は強し」の名言通り、かつて子犬たちが小さかったころ、ある晩庭にトイレ出しをしていた母犬が吠えながら庭に入ってきた不審者を追いかけて、あわやのところで噛みつくという場面がありました。
日常的に、人に対しても一切攻撃行動を取ったことが無い犬だったので、見ていた私はとても驚いたのを覚えています。


また、血の繋がっていない子犬がやってきた場合、最初からすぐに受け入れてくれることは少ないようです。
特に、2~3ヵ月程度の子犬は好奇心のままに突撃していくので、成犬はかなり嫌がり、初めは距離を取って観察してたり、場合によっては一喝することもあります。

そのうち帰るだろうと思っていた子犬が帰らないとわかると、時間はかかりますが、少しずつ受け入れていくパターンが多いようです。

そして、先ほどの母犬同様、守るべきものが増えると、先住犬の行動パターンが変わって来ることがあります。

故アシスタントは、もともと争いが嫌いな犬だったので、子犬の頃も先住犬に叱られると、部屋の隅っこで嵐が去るのを待つタイプでした。
成長しても、他の犬たちの喧騒を見ると、膀胱炎を発症してしまうほど繊細な犬で、平和主義者とも言えるタイプでしたが、現アシスタントを生後2か月で迎えてからは、少しずつ強くなっていきました。

散歩中吠えかかる犬がいても、一人の時は無視していたのに、彼が来てからは、吠えられると言い返すほどになりました。

何が言いたいのかと言えば、以前も書きましたが、「ウチの子は大丈夫です。」というのは、常に信頼できるものではないということです。

パック(群れ)になっているときの犬の行動は、一頭飼いのころと同じとは限らないので、愛犬の日々の変化をきちんと把握しておくことが大事です。

恐らく、多頭飼いの犬たちを一緒に連れて歩くときと、別々に連れて歩くときでも、犬の行動は変わっているはずです。

何かしら、問題行動が出て来そうなときは、一度別々に散歩をしてみたり、あるいはパックで歩いてみたりと、環境を変えることで解決できることもあるかもしれませんよ。

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初めは並んで歩くのを嫌がっていたアシスタントも、並んで歩けるときも出てきました。

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2023年7月27日 (木)

同居犬同士の関係は?

家の中に2頭以上の犬がいる場合、それぞれの関係性が重要です。
簡単に言えば、「みんな仲良くやって欲しい」ところですが、中には相性が合わないケースも出てきます。

どちらかが我慢しているような場合は、それぞれが安心していられる場所を確保しておくことは欠かせません。
なぜなら居場所がなかったり、居場所を取られてしまうということが続くと、安心して眠れないということにもなりかねないからです。

もちろん、犬によっては、誰かに占領されたら別の場所に行けばいいというこだわらない性格の犬もいるでしょうから、一概には言えませんが、出来ればそれぞれの居場所はあったほうがいいでしょう。

特に子犬は年上の子にかまってもらいたくてしつこくするので、歳が離れている場合、先住犬が疲れてしまうこともあります。
そういうときは、子犬の方を時間を区切って隔離しておくこくことで、先住犬が落ち着いていられるということもあります。

因みに我が家の場合、故アシスタントは面倒見がよかったので、2か月の子犬が来た時はソファの上に逃げていましたが、2週間ほどで相手をしてやったり、クレートの中に入り込んできても受け入れるようになりました。

一方、現アシスタントは子犬のころ、故アシスタントによくしてもらったのに、現在の見習いが来た時は、一切クレートに近づけず、ウツボのように中から飛び出してきて、入ろうとする見習いを威嚇していました。
見習いをきちんと受け入れたのは、我が家に来てから3ヵ月過ぎてからでした。

どちらにしても、あまり面倒見のよくない現アシスタントは、オスと言うこともあり、私に対しての甘えが強いので、どちらかと言うと見習いがいなくても大丈夫と言う感じで、今回見習いが丸二日間家にいなかった間、羽を伸ばし放題で、見習いを迎えに行ったときも、大して感動の再会もなく、いつもと同じように挨拶をしたあとは、さっさと自分のクレートに入ってしまいました。

最近の、「犬同士だからお友達になれるはず」と言う考えに根拠が無いのと同じで、同居犬だから仲良く出来るとは限りません。

成犬で迎える場合は、相性を確認することが重要ですし、子犬を迎えるときは、先住犬が落ち着けるように配慮することも必要です。

我が家の現アシスタントも、見習いに誘われれば、とりあえずワンプロに付き合ってはいますが、永遠に続くわけではなく、飽きればさっさとクレートに入ってしまいます。

どちらか片方にストレスがかかり過ぎることが無いようにサポートしながら多頭飼いを楽しめるといいですね。

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見習いが留守の間、つかの間の静けさを満喫するアシスタント

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2023年7月26日 (水)

犬の避妊と去勢の時期

犬と暮らし始めてしばらくすると、避妊と去勢について考える時期がやってきます。

・避妊・去勢をするかしないか。
・するとしたらいつがいいのか。

この二つが大きな論点となります。

望まない妊娠を避けるために、避妊や去勢手術は行われますが、一般家庭犬の場合、きちんと管理されていれば、ご近所の犬を襲いに行くなどというかつてよくあった事故は防げるはずです。

同居犬の中に、未去勢未避妊の犬がいる場合は、徹底した管理が必要になるのは当然のことで、それが難しい場合は、どちらかの手術を考えることはいた仕方ないこととも言えるでしょう。


国によっては、早期の避妊や去勢が常識となっているところもありますが、最近様々な研究もされていて、以前は海外の文献でしか目にすることが出来なかった早期避妊や去勢のメリットやデメリットが、今は日本の研究論文などでも細かく記載されるようになりました。
嬉しいことですね。

獣医さんの知識がアップデートされていなかったり、重要視したいメリットが偏っていると、個体によってはデメリットの方が大きくなる可能性もあるので、避妊や去勢のタイミングは、その個体に合わせて熟考する必要があるでしょう。

特に獣医さんは疾患に着眼したメリットやデメリットのお話をしてくれますが、実際は疾患だけでなく、成長に欠かせない骨格形成やメンタル面(攻撃性)の問題も関わってくるので、よく考えて結論をだすことが大事ですね。



さて、今日はそろそろ思春期に入ろうかという女の子のプライベートレッスンがありました。

前回カウンセリングでお伺いした時に、Rさんの居場所をきちんと決めていただいたところ、人も犬も上手に住み分けが出来て、トイレの失敗が減ったそうです。
お互いのストレスが軽減されてなによりです。

今日は飛びつかないといいことがあるということを学習していただいたところ、「オスワリ」と言わなくても、自ら進んで座る頻度が格段とあがりました。

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短い時間でも、何をするといいことがあるのか理解出来ると、確実に学習されるので、教える側も楽しいですね。

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2023年7月25日 (火)

ドッグダンス:犬の動きの勢い(モメンタム)を利用する

ドッグダンスでは様々なポジションやムーヴを使います。
バックステップやサイドステップ、ピボットターンなどもその一つですが、犬にその動きを教えるのはそう簡単ではありません。
なぜなら、リードで引っ張ったり、体を押したりしないからです。

つまり、犬が自信で身体を動かせるよう、ハンドラーがサポートをしながら伝えていくことが不可欠と言うことです。

例えば、サイドステップやピボットターンの場合、犬がハンドラーのヒールポジションを維持しながら動くには、後肢をスライドさせることが重要なポイントになります。
しかし、そもそも犬は前進する生き物で、前肢について後肢が動くのが自然です。
そんな犬たちに、前肢と後肢をスライドさせてハンドラーのヒールポジションを維持し続けるように伝えるのはなかなか難しいものです。
前肢は動けても、後肢がついてこないことがよくあり、斜めになってしまうわけです。

そんなとき、犬の自然な動きの勢いを利用して、初めの一歩を出しやすくするという方法があります。

右のヒールポジションで犬にスピン(右回転)をさせると、自然に犬の後肢はハンドラ―の方に向かって来るので、そのモメンタムを利用して左方向にサイドステップを踏んでみたり、あるいは右回転のピボットをやってみたりすると、後肢が自然と付いてきます。

サイドステップに悩んでいる方は是非トライしてみて下さいね。

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意味がよく分からないという方は是非レッスンのご依頼を(笑。

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2023年7月24日 (月)

犬に伝えたいこと、うまく伝わっていますか?

犬と会話が出来るようになると、お互いのストレスはかなり軽減されると思いませんか?
それは、犬の考えていることがわかるようになるという一方的な話ではなく、こちらの気持ちも伝えるという双方向の話しです。

犬の考えていることを理解するというのはとても大変です。
人間の言葉を話してくれないからです。
しかし、彼らのボディランゲージを観察することで、ある程度のことが解明され、さらに愛犬と長く暮らしていれば、なんとなく気持ちを察することも可能になります。

一方、こちらの考えていることを伝える場合は、言葉を使うことになるので、犬にその言葉と行動をきちんとリンク付けしてあげないと、言っている意味がわからないということになります。

もちろん言葉を使わなくても、ある程度経験による学習がなされれば、ハウスを指させばハウスに入ってくれたり、車のドアを開ければ自分から飛び乗ってくれたりするようになるので、言葉だけが重要とは言いませんが、基本的には言葉のキューを使って伝えていくようになります。

日常生活はもちろんのこと、ドッグスポーツなどの競技に際しても、ハンドラーの発する言葉のキューを犬がきちんと理解することで、会話が通じるようになってきたと感じられるはずです。

しかし、そのためには、言葉と行動のリンク付けという作業が不可欠です。

キューを聴いて、犬がやるかやらないかは別として、とりあえず意味を理解しているキューを出してあげることが重要です。

キューが理解出来ているかどうかは、外的刺激(ディストラクション)が少ない環境で言ってみて、愛犬がきちんと行動に移してくれるかどうかで検証することができます。

刺激の少ない場所で出してみても首を傾げられてしまったら、まだまだきちんと伝わっていないということですね。

教える側(教え手)には根気と忍耐が不可欠です。
「この子はバカだからやっても無駄」ではなく、「この子にはどうやったら伝わるだろう」と試行錯誤することも楽しいですよ。

さて、今日はアシスタントと見習いの自主練をやりましたが、慌てて家を出たので、見習いのハードクレートを忘れてしまいました。
そこで、車に積んであるソフトクレートに入ってもらうことにしましたが、すでに一台ソフトクレートを破壊した前科があります。

アシスタントの練習の際、破壊されては困るのでクレートの戸を開けておきましたが、アシスタントの動きに反応して、アシスタントが委縮するので、クレートを閉めてみたところ、意外と静かに待っていることが出来ました。

少しずつ成長しているようですね。
こちらにも忍耐は欠かせません。

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2023年7月23日 (日)

ドッグトレーニング:猛暑の時期は、基礎固め。

毎日暑い日が続いている日本列島。
愛犬とのお散歩時間づくりも大変な時期です。
さらに、トレーニングも頑張ろうと思うと、人も犬も集中力が持続しづらくなります。

そんなときは、お家での基礎トレーニングを繰り返しやることをお奨めします。

もちろん、最終的には、お家でも外でもきちんと出来るようになることが目標ですが、お家の中で出来ていないことを、刺激の多い外で犬にお願いするのは、敢えてミスを量産させるだけです。

人は失敗から学ぶと言いますが、犬は失敗ばかりしていると、正解がわからなくなり、報酬も得られないため学習意欲が落ちてしまいます。

今出来ることをきちんと褒めて、鉄板になったら、外でも成功できるようにサポートしていくことで、犬はポジティブにトレーニングに付き合ってくれるようになります。

ハンドラーのスタンスは、「これをやりなさい」や「出来なきゃダメ」ではなく、「やった方がいいんじゃない?きっといいことがあるわよ。」と犬の意欲を引き出すサポートをします。

出来たことをしっかり褒めることで、犬も達成感が得られます。
そんなのわかるの?と言われそうですが、嬉しい時は人間の声のトーンがちょっと上がるので、犬にもその違いはちゃんと伝わります。
つまり、褒めるときは、一緒に喜んであげることが大事と言うことですね。

さて、見習いは現在脚側の強化中です。

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基本のオビディエンスでは、左脚側が出来ればいいのですが、ドッグダンスもやっているので、右脚側の練習もやっています。
朝の練習場所は日影とは言え、湿度や気温は高いので、長時間の練習では集中力が切れてしまいます。

今は新しいポジションは増やさず、左右のポジションを強化していくことが課題ですね。

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2023年7月22日 (土)

犬との暮らし:思春期は耐えるとき

前回も書きましたが、犬にも「思春期」や「反抗期」と呼ばれる時期があります。
ホルモンのバランスが変わり、男の子はオス犬への道を歩き始めるわけですが、それは何も悪いことではありません。
成長の過程です。

この時期をちゃんと通過しないと、メンタル的にもフィズィカル的にも大人になることは出来ません。
しかし、実際この時期は、犬にとっても人間の思春期同様、気持ちをそがれることがあったり、自分でもなかなか自制できないことがあったりして、ハンドラーから見ると、反抗しているようにとられがちです。

大事なのは、ハンドラー側の態度は一貫して変えないこと。
伝えるべきことはきちんと伝え、お願いしたことはちゃんとやってもらえるようにサポートすること。

賢い犬たちは、当然自分にとってメリットのあることを選択し、学習していきます。
今は反抗期だから仕方が無いと見過ごしてしまうと、犬たちはそれでいいと学習して大人になり、大人になったらちゃんとやるかと言えば、そうとは限りません。
今までやらなくてもいいと言ってきたことを犬たちはちゃんと学習しているからです。

二度目、三度目の反抗期を迎えることがないように、家のルールは崩すことなく言っていきます。

当然のことながら、一度お願いしたことは、一度でやって欲しいので、出来る状態のときにお願いするのがポイント。
無理にハードルを上げて、出来ない状況で何度も連呼するのは、一度でやらなくていいと犬に学習させてしまいます。

そのためには、犬の状態をよく観察して、成功に導いてあげることがハンドラーの役目ですね。

さて、そろそろ思春期に入ろうかと言うAくん。
最近、いろいろなことに過敏になってきたそうなので、いちいち気にしなくてもいいとわかってもらうために、日々根気よく対応するとともに、この暑い時期だからそ、家の中で出来ることの強化練習をお願いしています。

前回のレッスンから「フセ」の反応がとてもよくなり、今日も言葉のキューだけですぐにやってくれました。

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昨日の男子はヒートが終わったアデルの匂いを全く気にしていませんでしたが、思春期のA君は、アデルの移り香が気になったようなので、私がちょうどいいディストラクションになり、その中でハンドラ―に集中することを学んでいただきました。

思春期の期間は個体差がありますが、「最近急に大人になったわね。」と言えるように、日々のサポートを続けていきましょう。

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2023年7月21日 (金)

他犬に過剰反応しないようになるには。

若いオス犬だけでなく、我が家の見習い(女子)もそうですが、よその犬を全く気にしない若い犬はあまり見たことがありません。

「好き」か「嫌い」かのどちらかで興奮する若い犬たちに、どうやって「犬がいる社会が当たり前だからいちいち気にしなくていい」と教えればいいのかは、子犬と暮らし始めた人にとっては永遠の課題とも言えるでしょう。

しかし、根気よく伝え続けていけば、思春期を上手にやり過ごして、早ければ2歳から4歳ぐらいまでの間に、他犬への過剰反応は大分減らすことができるようになります。

この場合の過剰反応と言うのは、視野内に犬が入っただけで吠えてしまったり、あるいは、遠くから相手が近づいてくるのを待って動かなくなったりするというレベルのことです。

ドッグランを上手に使って、他犬に馴らす方法もありますが、場合によってはトラウマを作ってしまうこともあるので、よく犬を観察する必要があります。
いじめっ子にも、いじめられっ子にもなって欲しくないですね。


今日は午前中若い男の子たちのプライベートレッスンがありました。
この男の子たちは御近所同士なのでよく遊びますが、道端でよその犬と遭遇すると、どう接していいのかわからないケースがあるため、今日は見習いを同伴して、ディストラクション役をやってもらうことにしました。

まだまだ未熟な見習いですが、とりあえず私の声は大分耳に届くレベルになってきたので、初仕事です。

A君は体も大きいので、相手によっては怖がられたりしますから、飼い主さんのマネージメントは必須です。

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「行ったらダメよ。」ではなく、「一緒に歩いた方がいいんじゃない。」というスタンスで根気よく続けていくことが大事です。

見習いはじっとしていられるだけで沢山褒められました。


次のレッスンでは、若い男の子にちょっと無作法な挨拶をされ、見習いは、自分より年下とすぐに認識して、「それは違うでしょ!」と一喝。

いつもは体当たりで友達と遊んでいるM君、同じように接すればいいとは限らないことを学習し、こっそり後ろからチェックに行きました。

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嫌なことはされていないので、伏せて匂いをかがせている見習いはそれだけで沢山褒められました。

犬同士のコミュニケーションは、犬同士に任せたいところですが、双方マナーがわかっていないと喧嘩になることも少なくありません。
犬同士だから大丈夫と放任していると、いじめっ子やいじめられっ子ができてしまうこともあるので、よく観察してサポートしてあげられるといいですね。

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2023年7月20日 (木)

ディストラクション練習は大事

1歳9か月になった見習いは、いつもお話ししているように、人も犬も気になる子です。
かまって欲しくて、挨拶しに行こうとします。
それだけ聞くと、「いい子」です。
しかし、我が家の犬たちは「競技犬」でもあるので、競技中に他の人や犬に気を取られて、ハンドラーの声が聞こえなくなったりして集中を切らすのは困ります。

いつもの練習は、なるべくいろいろなディストラクションのある場所でやるようにしています。
特に運動場での練習は、子供やボール、犬などが視界に入るようなところでやっているので、ある程度の集中は取れるのですが、実際に人が近づいてくると、そうそう冷静ではいられないのが実情です。

今日はたまたま運動場に誰もいなかったのですが、練習の途中で、区のお掃除の業者さんが来られました。
運動場は子供たちがいろいろなものを捨てていくので、お掃除も大変です。

ちょうど見習いとオビディエンスの練習をしていたとき、お掃除をしながら近づいていらっしゃいました。

案の定、見習いはフラッと意識を飛ばしました。

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そのとき、お掃除の方が遠回りをされたので、「どうぞ通ってください。」と言うと、ビデオの邪魔になってはいけないと遠慮されました。

いえいえ、若犬のいいディストラクションにもなりますので、気にせず通ってくださいとお伝えしたら、「ならば、どんどん通りますね。」と笑って答えて下さいました。

見習いには丁度いいディストラクションとなりました。

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競技会でスチュワードやジャッジの傍に行こうとしたり、二度見したりする見習い。
少しずつ、気にしなくなってくれるよう、気長に頑張りましょう。

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2023年7月19日 (水)

「ウチの子は大丈夫」の意味は?

犬と暮らし始めると、「愛犬にも友達を作らなければ。」と頑張る人がいます。
友達がいることは悪いことではありませんし、公園に見知った犬がいることは、犬にとっても楽しいことと言えるでしょう。
しかし、犬も人間同様好き嫌いがあるので、無理に友達を作ろうと、見知らぬ犬に愛犬を近づけていくのは危険です。
相手の犬にも感情があるので、傍に来て欲しくないと思う犬もいるでしょう。

そんな犬同士の挨拶の時によく耳にするのが、「ウチの子は大丈夫。」と言う言葉です。
何が大丈夫なのでしょうか。

例えば、犬を連れて散歩している時、子犬を連れている人が子犬に引っ張られるように傍にきたとき、子犬を連れている人は犬を連れている人に「大丈夫ですか?」と聞き、聞かれた人は、「大丈夫ですよ。」あるいは、「ウチの犬は子犬が苦手なんです。」と答えたりします。

どちらの答えも間違ってはいませんし、どちらのタイプの犬も普通のことなので、どちらがいいとか悪いとかもありません。

しかし、成犬同士の場合、片方の犬が一方的に相手の犬と関わろうと前のめりでやってきた場合、前のめりで向かってくる犬は、友達になろうとポジティブに向かっていきますが、相手の犬がそれを受け入れるかどうかは犬次第です。
そして、前のめりの犬の飼い主さんは、ほぼ自分の犬は「大丈夫」と思っています。
恐らく「大丈夫」と思っていなければ、自分の犬を他犬に向かわせてはいかないでしょう。

つまり、「大丈夫な犬」は何をしても「大丈夫」という根拠の無い自信を持っていることが少なくありません。
また、「ウチの犬は大丈夫」と思い込んでいる人は、「大丈夫」でない犬を、「かわいそう」や「社会化不足」というラベル(レッテル)を貼って上から目線で見ることがあるようです。

「大丈夫な犬」を連れている人はある意味ラッキーです。
もちろん、並々ならぬ努力をして「大丈夫な犬」に育てた方もいらっしゃるでしょう。
だからと言って、「大丈夫でない犬」すべてを十把一絡げにして、「かわいそう」と言うのにちょっと違和感を感じるのは私だけでしょうか。


さて、我が家の見習い、今朝も他犬を見て自分をアピールしていましたが、「いちいち過剰反応しなくてもいいのよ。」と日々伝えているせいか、夕方の散歩時、若い大型犬に遭遇しても、自分から行こうとはしませんでした。
「行っちゃダメ」とは言っていないのですが、自分でどうするべきか少しは考えたのかもしれません。

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見習いは他犬と関わりたいと思っているいわゆる「フレンドリー」タイプですが、私は「大丈夫な犬」とは思っていません。
相手の犬がアグレッシブに攻撃してきたときに反撃しないとは断言できないからです。

よくトレーニングされ、きちんとマネージメントされていることで「大丈夫」という印象を受ける犬は沢山います。
だからと言って、嫌なことをされたり、興奮した犬を相手にしても冷静でいられるかどうかは誰もわからないのではないでしょうか。

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2023年7月18日 (火)

リラックスはいいけれど。

昨日たまたま点いていたテレビ番組での一場面。

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かなりリラックスした姿勢のワイマラナーがソファに座っていて、眠気と戦っているというものでした。

見れば確かに睡魔と戦ってるように見えましたが、その座り方がなんともだらけていて笑えました。
恐らく、誰が見ても笑える座り方でしょう。
しかし、もしこの犬がいつもこんな風に座るとしたら、少し心配になってしまいます。

子犬の体はやわらかいので、きちんと座らせる方が無理ですし、子犬の頃からそこまでさせる必要はありません。
しかし、ある程度体がしっかりして、大きさも成犬と変わらないくらいになってきたら、体の筋肉をしっかり使って、きちんと座ったり伏せたりすることも教えていかなければいけません。
それは、競技に出るからと言う話ではなく、体を弛緩させる癖がついてしまうと、筋力も付かないということにつながるからです。

さらに、犬は重たい頭を支える前肢の方に荷重がかかるので、前肢の筋肉は発達しやすいですが、後肢はなかなか鍛えられないため、シニアになってくるとすぐに衰えてしまうのが後肢です。

そういった面からも、体のバランスをよくすることや、筋力をつけること、関節の可動域を拡げることなど、ある程度の筋トレは不可欠です。

以前通っていた生徒さんで、オスワリをお願いするといつも横座りをする子がいました。
飼い主さんに伺うと、家でソファに座って斜めに寄りかかってテレビを見ているそうです。

お家でリラックスることはかまいませんが、きちんとしたオスワリやフセを教えてあげることで、バランスよく筋力がアップ出来るので、「ウチの子はこういう癖だから」とそのままにしないで、いい姿勢を教えてあげましょう。

ちなみに、我が家の見習いは、後肢の外転筋ばかりが発達して、内転筋が少ないようなので、現在調整中です。

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最近、少しずつきれいに座れるようになってきました。
地道に頑張りましょう。

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2023年7月17日 (月)

パピーレッスン:初めてのものは慎重に。

子犬に「初めて」はつきものです。
子供と同じで、未経験、未体験のものが沢山ありますが、それらの導入は慎重に行う必要があります。

もちろん、何も知識が無い状態で子犬と暮らし始め、特に大きな問題も無く育てられる場合もあります。
ある意味、ラッキーな犬との出遭いとも言えるでしょう。

しかし、多くの飼い主さんは子犬と暮らし始めると、いろいろ気になることが出て来たり、問題を抱えたりするようになり、ひとつひとつ解決していくために苦労されることになります。

しかし、ある程度予防策を講じておくことで、将来起こりうるであろう様々な問題を軽くしたり、回避することも可能ですので、出来るのであれば、時間をかけて新しいものを導入していくことがおすすめです。


今日はパピーのM君に移動用のバッグに入ってもらう練習をしました。

小型犬のM君は抱っこでバッグに入れることも可能ですが、出来れば自分の足で入ってもらいたい。
狭くて暗い場所に無理矢理押し込めるのではなく、自分から安心できる場所と確認してから入ってもらいたいのです。

そこで、トリーツを使いながらバッグに入ってみたいと思える状況を作りました。

トリーツが好きなM君は、バッグの中にトリーツが落ちる音を聞いて、バッグに興味を持ってくれました。
すでに、飼い主さんが前足だけは入れるように頑張って下さいましたが、後ろ足が残って入らないということでしたので、無理強いせずに、自分から全部入れるようにトリーツの位置を少し高めに持ってみたら、中まで入ってオスワリしてくれました。

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その状態で、ゆっくりトリーツをひとつずつあげ、適当なところで解除してあげます。

そんなことを何度か繰り返していたら、バッグに入ったきり出てこなくなりました。

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居心地がよかったのかもしれませんね

バッグに入ることが嫌でなくなれば、出先でバッグの中で待機も出来るようになるでしょう。

まずは少しずつ、目標に向かってクリアしていくことが大事ですね。

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2023年7月16日 (日)

愛犬は誰の言うことを聞く?

愛犬は家族の中で誰の言うことをよく聞くでしょうか。

誰の言うこともちゃんと聞いてくれるのであれば、ご家族全員が一貫して、犬にわかりやすく伝えているからでしょう。
しかし、「この人」の話は聞くけれど、「あの人」の話は聞かないというのであれば、理由はなんでしょうか。

一つには、わかりやすい人とわかりづらい人がいて、わかりづらい人の話は聞きづらいということです。
この場合の「あの人」は言っていることが時に違っていて、犬の方が勝手に解釈して、聞かないことを選択しているからです。
「やってね。」と言っておいて、やらなくても特に犬にとってのデメリットはなく、やったからと言って特にメリットも無いとなれば、犬がやるかどうかは犬の選択次第です。

また一つには、やらないと怖いことが起こる場合、とりあえず「この人」の言うことは聞くけれど、「この人」がいなければやらなかったり、敢えて「この人」の傍には行きたくないので、選択権があれば「この人」には近寄らない選択をします。

理想的なのは、「この人」が常にやるべきことをきちんと伝え、やれないときは無理強いせず、出来るときはやれるようにサポートをしてくれる信頼できる人であるということです。

犬の行動は人間(ハンドラーや飼い主)によって変わることは何度も書いていますが、全ては人間次第ということでしょうか。


さて、今日の夕方の散歩で、我が家の犬たちは多くの犬たちと遭遇しました。
ちょっと長くてわかりづらい話です。

アシスタントは、基本的に他犬への関心はほとんどないので、近づいてこない限り反応しませんが、見習いは人も犬も、自分に関心を持っていると勘違いしているので、すれ違うごとに尻尾を振りながら向かって行こうとします。

そこで私は「違うよね。」と語気は荒げず冷ややかに言い、スルー出来るようにサポートし、出来たときは「すごいねぇ。上手に歩けてる。」と褒めています。

私たちの前方20メートルぐらいのところで、とある中型犬の飼い主さんが小型犬2頭の飼い主さんとすれ違いました。
中型犬は我が家の見習い同様、犬への過剰反応がある子です。
案の定、すれ違いざまに2頭の小型犬がけたたましく吠えていました。

その後、2頭の小型犬は我が家の前を横切り、我が家が向かう予定の道を先に進んでいきました。
ということは、ウチはその後ろを歩くことになるのですが、幸い見習いはそれほど反応しておらず、私の声が届いていたので、2頭を追い越す際に全く吠えられずにスルーすることが出来ました。

次に前から小型犬がまたやってきましたが、その子はかなり前に引っ張り気味に歩いていて、見習いの方に向かってくる勢いだったので、私はリードを短めに持って避けてスルーしました。

すると、私の後ろで、先ほどの2頭の小型犬が引っ張り気味の小型犬を見て再びけたたましく吠えていました。

この場合、どの犬が悪いとかと言う話ではなく、小型犬2頭はハンドラーにきちんとコントロールされていない犬が苦手だったというだけの話です。
つまり、信用できない犬が近づいてくれば、当然警戒アラートを出すということですね。

個人的に「リーダー論」は全く好きではありませんが、犬は信用できる相手かどうかを見極める力は備えているので、愛犬にとっても、信頼されるハンドラーになることが大事ですね。

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因みに見習いは、「信頼」という言葉の意味をまだ理解できていないようです。

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2023年7月15日 (土)

クレートはかわいそう?

パピーレッスンでお伺いするときは、かならずハウス(クレート)の活用をお奨めしています。

月齢が若く、トイレトレーニングも兼ねてという年齢であれば、ケージの中に、ハウスとトイレを設置した住環境を用意することで、トイレの掃除の際にはハウスにはいってもらい、扉を閉めれば子犬に掃除の邪魔をされることもありませんし、ごはんはハウスの中で食べるように習慣づけてあげることで、ハウスの中が嫌な場所ではないということを刷り込んであげることができます。

しかし、せっかくハウスを設置してくださっても、扉を閉めなかったり、扉自体を取り外して使われている方がいらっしゃいます。
理由は、閉じ込めるのがかわいそうだから。

確かに、自由を奪われる気持ちを考えると、「かわいそう」という感情が湧くのは当然のことでしょう。
しかし、これから先の長い犬生の中で、ハウスの扉を閉めなければいけないときは必ずやってきます。
その時になって、急に扉が閉まってしまったら、そのストレスの方がある意味可哀そうではないでしょうか。

犬たちは暗くて狭い場所を好みます。
扉を付けずにハウスを設置してくださっているおうちの犬たちも、自分でハウスに入ってくつろいでいる子は少なくありません。
つまり、ハウスは嫌いじゃないんです。
でも、扉が閉まると、吠えたり暴れたりしてしまうのは、扉が閉まることで、飼い主さんと隔離されて不安になるからです。

掃除機をかけるとき、犬と関係のない来客があったとき、人間の食事の時間などなど、出来れば落ち着いてハウスで休んでいて欲しいと思っても、扉が閉められなければそれは出来ません。

犬たちにとって、ハウスは美味しいものが食べられる場所であり、落ち着いて休める場所と教えてあげることで、扉を閉める時間を少しずつ増やしていくことが出来るので、是非トライしてみましょう。

慣れてしまうと、外部に邪魔されない環境で安心して寝てくれるようになるはずです。


さて、我が家の犬たち、先日お客様がみえていた時は、ほぼ自分からハウスに入っていました。

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見習いはコッソリ出てきて、お客様のハウスをのぞき込んだりしていましたが、お客様はハウスの中は安心できる場所とわかっているので、滞在中も休んでいることができました。

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2023年7月14日 (金)

ドッグトレーニング:メンタルのサポートは難しい

FCIオビディエンス競技には「臭気選別」という課目があります。
いくつかの木片のひとつにハンドラーの匂い(手で持つことが許されています)を付けて、離れて場所に置かれた木片の中からハンドラーの匂いのついた木片だけを嗅ぎ分けて持来するという競技です。

この課題を教えることは、他の行動を教えるよりも難しいことは確かです。
何が正解なのかの概念を教えることから始めなければいけないからです。

ダンベルの持来のように、決められたものを持ってくる行動を教えることも簡単ではありませんが、目視できるので、冷静に行動できればミスは少なくなります。
しかし、「臭気選別」は嗅覚を使って作業をすること自体を教えなければ次には進めないため、時間がかかる作業と言えるでしょう。

幸い、故アシスタントも現アシスタントも概念はかなり早くから理解出来、日常的な遊びの中にも取り入れたことで、競技中も探しに行く場所を間違えなければ、ほぼ正解を持ってくることが出来ていました。

ところが、ある時期から、初めに正解を選んでいるのに、持ってくる途中で正解の木片を口から落として、また木片群のところに戻って再確認するようになってしまいました。
つまり自信がないということです。

犬に自信をつけさせるには、正解が出たときにすぐマークするという方法があります。
エラーを出す前に「あっている」と伝えるわけですが、元々作業そのものは遠隔で行われるものなので、咥えた瞬間に正解かどうかを伝えるのはなかなか難しいものです。

そこで、遠隔ではなく、近くでこの作業を行う、レベルを落とした練習からやり直すことが必要になります。

「自信をもって!」と言うのは簡単ですが、なかなか本犬には伝わりません。

「これであってるんだ!」と本犬が自覚できるようにサポートしていくしかありませんね。

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一方、夏前から「臭気選別」の下準備を始めた見習いですが、まだまだ概念がわかっていないだけでなく、ダンベルではやらない噛み返しを木片に限ってやるようになりました。
まだまだ先は長そうです。

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2023年7月13日 (木)

パピートレーニング:リワード(報酬)は食べ物だけではありません。

今日のプライベートレッスンは、ちょうど同じ時期に新しいおうちに迎えられた若い男の子たち。
月齢もほぼ同じで、小さいころからほぼ毎日一緒に兄弟のように遊んでいる2頭。

個別のレッスンを続けていますが、今日はちょうどいい曇天なので、2頭の呼び戻しを兼ねた合同レッスンの時間を取ることにしました。

犬同士の遊びは全く問題ありませんが、犬の方が飼い主さんより好きになってしまうのは困ります。
AくんはMくんの家の前に来ると、早く庭に入って遊ぼうと考えています。
毎日楽しいことが起こるので当然ですね。

どんなに楽しいことがあっても、飼い主さんに呼ばれたら必ず戻ってこられるようになることが大事です。

誘惑があっても、戻ってこられるようになるためには、当然日常的な練習は欠かせません。

ディストラクション(気になるもの)が小さい場所での練習だけでなく、少しずつディストラクションのハードルを上げた練習も重要です。


お互いを目の前にすると、二頭共全く周りは見えなくなりました。
そんなときは、オヤツなどの食べ物も全く目に入りません。
口には入っても、すぐに出してしまうこともよくあります。

遊んでいる途中で呼び戻しますが、当然フリーでは戻ってこられないので、ロングリードを付けています。
普段は危険回避のために、片方のリードは無しで遊んでいるそうですが、今回は両方ともリード付きなので、興奮しすぎる前に呼びながら、リードを手繰りよせます。

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戻っては来ても、まだまだ遊びたい2頭。
戻ってきたご褒美は次の遊びです。
再度リリースすることで、犬たちは呼び戻されても、また遊べると認識するわけです。

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なかなか戻ってこない犬は、ようやく捕まえると、そのまま捕獲して、遊びが終わってしまうケースが多いものですが、それでは犬はますます戻りにくくなります。

「ご褒美は遊び」

トレーニングは楽しくなければ続きませんね。

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2023年7月12日 (水)

ドッグトレーニング:経験値を増やして、行動を改善する。

犬が人にとって「問題」となる行動を、問題にならないように変えていくには、その状況によって対処の方法が変わってきます。

トレーニングで行動を教えることは出来ても、問題が起きる環境に対してのフォローがなければ改善されないこともたくさんあります。
つまり、特定の条件下のみで起こる場合は、預託訓練などでトレーニングを行っても改善されないので、特定の条件の下で検証して、サポートを行って行かなくてはいけないからです。

そういう場合は、「こういうときは、こうすればいい。」というマニュアルだけで対処するのではなく、当該犬のきもちを考えることも不可欠です。
要は犬の学びをサポートすることが重要ということです。


さて、昨日からLさんが我が家に滞在していました。

普段と全く違う環境で、しかもバタバタしている見習いが一緒の中、彼女なりにいろいろ考えて行動していました。

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人間も他人と一緒の部屋に泊まるのはなかなか緊張するものですから、犬も同様です。

我が家の犬たちはクレートを用意しているので、一日のうち、自分から中に入っている時や、こちらがお願いして入ってもらったり、あるいは自由にしていたりと言うのが日常ですが、Lさんが来ている間、アシスタントはあまりクレートから出てきませんでした。

アシスタントはLさんのことが好きなのですが、ずっと一緒は疲れるということでしょうか。

他の犬がいる中での生活は、アシスタントにとっては3度目ぐらいですが、見習いにとっては初体験。
Lさんにとっても初めてのことだったので、さぞかしお互い緊張したことでしょう。

違う環境での生活を体験することで、何かを学んでくれていればいいのですが。

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2023年7月11日 (火)

ドッグトレーニング:犬に伝えたいことは?

ドッグトレーニングとは、簡単に言うと、犬に行動を教えることです。
どんな行動を教えるのかは、ハンドラーの目的によって変わります。

一般の家庭犬にしたいのか。
ドッグスポーツなどの競技犬にしたいのか。
警察犬や災害救助犬などの作業犬にしたいのか。

それぞれの目的によって、教える内容が変わってくるのは当然です。

しかし、それ以上に重要なのは、教えていく過程で、犬に考えることを教えることです。

そのためには、犬が考える時間を与えなければいけません。

その行動があっているのか、あるいは、間違っているのかを的確に伝えなければ、犬は考えることが出来ません。

ここで難しいのが、犬が間違えてしまったときの対応です。

あっていれば褒めてあげることで、犬は同じ行動を取れば褒めてもらえると学習し、その行動を頻発するようになり身につけていくことが出来ますが、間違っているときの対処を間違えてしまうと、犬はハンドラ―が意図していないことを学習してしまう可能性があるので、十分注意して行わなければなりません。

例えば、パピートレーニングでトイレを教えるとき。
子犬を迎えると一番のネックがトイレトレーニングだったりしますが、子犬がトイレ以外の場所で排泄してしまったら、どう対処すればいいのでしょうか。

かつての躾本なるものを読むと、
「子犬が粗相したところに連れていき、鼻をこすり付けて、『イケナイ!』と強い口調で言う。」ということがまことしやかに書かれていました。

もし同じことをされたら、あなただったら何を学ぶでしょう。

トイレをした場所を間違えて叱られた。
トイレをしたことを叱られた。

私は後者のような気がします。

このように、学び手は教え手の意図とは違ったことを学習していく可能性があるので、叱るという行為自体がとても難しいことがわかります。

叱らないで済むにはどうすればいいのか。
失敗しない環境づくりをしてあげることです。
毎回決まった場所で排泄するような環境を作り、成功を全て褒めていけば、犬の成功率は格段とあがります。

叱らない環境設定で、ハンドラーも犬もストレスを軽減できることは間違いありません。

しかし、長い犬生の中には、「それは違う!」とはっきり伝えなくてはいけない状況も当然あります。
そんなときは、わかりやすく、学習意欲をそがないような伝え方をしたいですね。

さて、ヒールワークを強化している見習いですが、ヒールワークは歩くことだけを教えるわけではありません。
オビディエンスでは、ハンドラーが止まった時、定位置で同時に止まらなければいけません。

歩くことはちょっと楽しくなってきた見習いですが、ルンルンでちょっと前に行きがち。
すると、私が止まった時に合わせられなくて、こんなところで座ることに。

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だからと言って、首を吊ったりして止めたりはしません。

「あれ?」

自分で違ったとわかってなおしたら褒めます。

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もちろん、後から調整して欲しくはないので、一発で決まったら思い切り褒めます。

さて、いつになったらビシッと決まるでしょうか。

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2023年7月10日 (月)

ドッグトレーニング:複合作業を教える

犬に教える行動は、単体で成り立っているものと、組み合わせる複合作業があります。

単体で成り立っているものは、「オスワリ」や「フセ」、「ヒール」などです。

組み合わせる作業は、一見そうは見えない「持来(持ってこい)」だったり、あるいは、ドッグダンスの遠隔作業だったりします。

例えば、犬を5メートルバッグ(後退)させて、そのあとスピン、ベッグでポーズを取ったら、招呼でハンドラ―の元に戻って来て、ハンドラーの腕の輪を跳ぶ。というようなことを犬にお願いする場合、犬に教えなければいけないことは、

1.単独バック
2.遠隔でのスピン
3.遠隔でのベッグ
4.招呼
5.腕の輪跳び

これらのパーツが出来るようになって、初めて流れるような一連の動きになるわけです。
どれが欠けても繋がりません。

まずは、各パーツを鉄板にしていくことで、犬は自信をもって次の動きに向かうことができるというわけです。
つまりパーツの練習は大事。
特に遠隔作業の動きは、まず目の前で出来るようになってから距離を伸ばしていかなければいけません。

FCIオビディエンス競技においても、クラス1の姿勢変更は5メートル離れた場所で行われますが、クラス2になると10メートル離れ、クラス3になると15メートル離れるというように、難度があがっていきます。
つまり、少しずつステップアップしていかないと、犬にはうまく伝えられないということですね。

難しいトリックを教えるときも、単体でできるものと、少しずつハードルを上げていかなければいけないものがあります。

犬に自信を付けることが早道かもしれませんね。

さて、我が家の見習いは、まだまだヒールワークが安定しないので、強化中です。
直線コースだけでなく、Uターンや右左折時の動きも重要です。

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ヒールの意味がわかるまで、まだまだかかりそうですね。
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2023年7月 9日 (日)

子犬育ては根気と忍耐

子犬はスポンジのように多くのことを一気に学習していきますが、身につくまでには時間がかかります。

「教えたからもうできるはず。」と安心してしまうと、簡単に裏切られてしまいます。
それは、犬が悪いからではありません。
身につくまでは時間がかかることをいつも念頭においておかなければいけないということです。

身につくまでの繰り返しはどのようにやればいいのでしょうか。

ポイントは、犬の頭が冷静でいるときに、わかりやすく伝え続けること。
犬が興奮して、人の話が耳に届かないときは言うだけ無駄なので、「冷静でいるとき」が重要な部分です。

今日はパピーさんのプライベートレッスンがありました。
お散歩デビューしてからいろいろ大変なことが出てきたMくんですが、飼い主さんが頑張ってくださったおかげで、とても上手に歩けるようになりました。

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いい経験値をあげる日々の繰り返しが重要ですね。


さて、我が家の見習い1歳8ヵ月ですが、一年前はアシスタントが遊ぶと大騒ぎしていましたが、「それは違うよ」と言い続けて1年近く。
ようやく、大騒ぎせずに待てるようになってきました。

時間がかかってもあきらめないことが大事ですね。

我慢できるようになった見習いの様子はこちら👇

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2023年7月 8日 (土)

犬の作業スピードについて

以前、「招呼」の話しの時に、ロケットダッシュしてくれる愛犬は嬉しいというようなことを書きました。

幸い、我が家の犬たちは、基本的に呼べば走ってきてくれます。
特に、競技の「招呼」においては、私にぶつかるほどのスピードで戻ってきます。
もちろんぶつかってはいけないので、見習いに関しては、今後ぶつからない練習を別にやっていかなければいけませんが、ボールを投げても、ディスクを投げても、戻りは速い方です。

子犬の頃から、呼ばれたらいいことがあると刷り込んでおくことで、ある程度「招呼」の戻りを速くすることは出来ますが、様々なドッグスポーツの遠隔作業において、スピードアップを教えていくのはなかなか難しいものです。

今見習いにFCIオビディエンス競技を教えています。
作業課題の中に、15メートル離れた目的地点に向かって走っていったり、あるいは10メートル先に置かれたコーンを周って戻ってくるというものがありますが、犬によっては目的地点を認識してしまうと、その途中でスピードを落として調整するため、全速力で走らないことがあります。

しかし作業においては、ある程度の速度が要求されます。
犬種による特性などが考慮されるので、我が家の場合はボーダー・コリーですから、走ってあたりまえという部類です。

そこで、いかにスピードを上げるかが課題になるわけです。

精度と速度の関係については先日もヒールワークのところで書いていますが、遠隔作業においても同様です。
あちらが立てばこちらが立たずにならないように教えていかれるといいですね。

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2023年7月 7日 (金)

ドッグダンス

ドッグダンスの競技は大きく分けると、FS(フリースタイル)とHTM(ヒールワークトゥミュージック)の2つのカテゴリーがあります。
FSは、犬にとって危険でない動きであれば、どんな動きやトリックを入れても構いませんが、HTMにおいては、ハンドラーのすぐ傍、すなわちヒールポジションで作業するヒールワークが基本となっています。
オビディエンスや服従訓練で見られる、ハンドラーの左側にいる状態もヒールポジションのひとつです。

ヒールポジションについては、競技会の主催団体によって数や位置などが若干異なっているので、出陳する競技団体の規定をきちんと読んでおくことがとても重要です。

つまり、ドッグダンスの競技やファンショーなどに出陳する場合は、出陳する競技団体によって、ルーティン(演目)の構成を変えなければいけなくなるということです。

服従訓練競技の場合、例えばFCIオビディエンス、JKCのCD競技、あるいはオプデスのTT、さらにはラリーオビディエンスなど、様々なオビディエンス競技がありますが、どれも規定が異なるため、出陳前には必ず規定書に目を通さなければ作業出来ません。

ある意味当然のことと言えますが、ドッグダンスの場合は、個々のルーティンがオリジナルなため、構成を考えるときに、ついついルールを見落としてしまうということもあるので注意が必要です。
特に、私がドッグダンスを始めた頃は、一年に一回あるか無いかの競技会が、今では年に数十回開催されるほどになりました。
ドッグダンスファンシャーには嬉しいことですが、各団体によって規定が異なっていることを忘れていると、評価されないということも出てくるので、構成を考えるときは、どこの団体に出すかということも合わせて考えないといけなくなります。

例えば、先代アシスタントと3年前に踊ったルーティン。
FSのカテゴリーでエントリーしているので、コンテンツとして、遠隔作業やトリック、ムーヴのバリエーションが必須となります。

202307071

しかし、HTMでエントリーする場合は、トリックやムーヴのバリエーションではなく、ヒールポジションのバリエーションや精度が評価対象となります。

ルールをちゃんと読んでいないと、せっかく作ったルーティンが評価してもらえないということにもなりかねませんよ。

しかし、共通してい言えることは、ドッグダンスに限らず、どんなドッグスポーツも主役は犬であること。
つまり犬の技量と、犬とハンドラーの一体感を審査する競技であるということです。

そんなことを考えていて、ひとつ思い出したのが、かつてのセミナーで聞いた海外講師の言葉です。
HTMは様々なヒールポジションで犬と一緒に動くのですが、ポジションチェンジの際、必ず犬が自らそのポジションに向かって行かなければいけないということ。
つまり、ハンドラーがくるくる回りながら、犬にポジションを提供してはダメと言う話。

究極のオビディエンスと言われるドッグダンスで、愛犬との一体感を感じさせるルーティンが作れると素晴らしいですね。

さて、WanByWan主催のドッグダンスリハーサルショウのご参加お申し込みは、明日(土)20:00からです。
詳細はこちら👇でご確認下さい。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/06/post-ae2c13.html

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2023年7月 6日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日はラリーオビディエンスの定期レッスンでした。

最初は、先月WanByWan主催で開催したラリーオビディエンストライアルに参加されたメンバーの感想や反省と、その日川端ジャッジにご指摘いただいた規定の解釈などをシェアしました。

それから、最初の一歩の強化練習と、遠隔作業に見直し。

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後半は、コース練習。

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※コース見分中

今回のコースにはアングルリコールが入っていました。
アングルリコールとは30度の角度が付いた方向から犬を呼び戻すというもの。

呼び戻す先はハンドラ―の正面ですが、ハンドラーは犬の方に向いていないので、犬は自分からハンドラーの正面を探して走ってこなければいけません。
これが意外と難しいもの。

そこで、コース練習の後に、このアングルリコールを練習しました。

少しずつ、レベルが精度を上げていきましょう。

次回のWanByWan主催のWCRL規定ラリーオビディエンストライアルは9月10日です。
お申し込み開始は7月8日(土)20:00からです。

詳細はこちら👇から。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/06/post-ae2c13.html

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2023年7月 5日 (水)

反抗期(思春期)ですか?

犬にも、人と同じように、成長の過程でいろいろな時期があります。
生後7~8か月ごろから始まる反抗期と呼ばれる時期もそのひとつですが、これは犬が本当に反抗しているわけではありません。

では、どういうことなのでしょうか。

この時期は、警戒心が強くなったり、成長の過程でホルモンのバランスが変わったりと、身体的な変化も訪れる時期です。

特に男の子は、いろいろ変化が出てきます。
個体差はありますが、マーキングやマウントなども出てくる時期でもあります。

頭ではわかっていても、他に気を取られてうまく行動出来ない。というのが実情なのではないでしょうか。
女の子の匂いが気になったり、他のオスの存在が気になったりと、いろいろ気になるものが増えてくるのが思春期。
その結果、反抗期と言われてしまうのかもしれませんね。

今日は若い男の子たちのプライベートレッスンが3件ありましたが、一番最初の生徒さんが、ちょうど思春期に入った頃。
今まで出来ていたことをやらないことが出て来たそうです。

今まで出来ていたから、一度ぐらいやらなくても大目に見てあげようと思っていると、犬は「やらなくてもいいんだ。」と学習していくので、お願いしたことは、きちんとやってもらうことが大事です。

ただし、先ほど書いたように、他のことに気を取られていれば当然出来ないので、出来るシチュエーションのときにお願いするようにします。
出来ない時には無理にやらせないことで、出来るだけエラーを出させないことがポイント。
そのためには、難しいことはお願いしないというのもひとつです。
なぜなら、他に気を取られていれば、「オイデ」すらできなくなるからです。
ある意味、「オイデ」は一番難しいかもしれませんが。

さて、A君のお散歩レッスン。
まだ思春期には入っていませんが、やはり気になるものはゼロではありません。

歩いている時、こちらを気にしてくれるだけでも褒め、

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アテンションが取れているときに、「オスワリ」というA君の鉄板の行動をお願いして、出来たらしっかり褒めてあげます。

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2023年7月 4日 (火)

ドッグトレーニング:課題は一度にひとつ

人は欲張りなので、ひとつ成功すると、ついつい次の欲が出てしまいます。

というと変な風に聞こえますが、愛犬に何かを教えようとするとき、愛犬に多くを要求してはいけないという話です。

例えば「オスワリ」を教えている時、まだまだ言葉のキューだけで「オスワリ」が出来ないレベルの犬がとりあえず腰を下ろしたからと言って、すぐに「フセ」の姿勢に誘導して教えようとしても、犬には「オスワリ」と「フセ」の区別がつかないどころか、一生懸命覚えようとしている「オスワリ」すらあいまいになってしまう可能性があります。

人は「オスワリ」の次は「フセ」と、ついつい繋げてやりたくなってしまうのですが、犬に「フセ」を教えるときは、間に座る行動を挟む必要は全くありません。
つまり、立っている犬に「フセ」と言っても、座っている犬に「フセ」と言っても、伏せる行動が取れるように教えてあげればいいのです。

これらをきちんと分けて教えてあげないと、犬は「フセ」と言われるたびに、座ってから伏せるようになりますし、「オスワリ」と言っただけなのに、犬が勝手に座った後に伏せてしまったりするようになるからです。

要は、ひとつの言葉のキューに対してはひとつの行動が関連付けられるように教えてあげないと犬が混乱してしまうということです。

「オスワリ」が完璧な犬が座った後に、「フセ」と次のキューを出すことは問題ありませんが、まだまだトリーツの誘導やハンドシグナルが必要なレベルの犬に、「オスワリ」「フセ」と繋げてちゃんとやってからでないと褒めないでいると、犬はトレーニング自体が楽しくなくなってしまうことがあります。

まずは、きちんと出来たことを褒めてあげましょう。
そして「オスワリ」が出来るようになったら、別個に「フセ」だけを教え、それだけ出来たら褒めます。
最後に、「オスワリ」と「フセ」を合体させてみて、両方きちんと出来たら褒めてあげると、犬のエラー(失敗)は格段に減るので、犬にとってトレーニング自体が楽しいものになっていきます。


さて、見習いはずっと初めの一歩強化練習をしていますが、少しずつ二歩目、三歩目と距離を伸ばしています。
後退歩行も同じです。
なぜなら、どちらもヒールポジションで動く作業なので、キューは「ヒール」だけで、前にも後ろにも動けるように教えているからです。

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と言うわけで、毎日同じような画像ばかりですね。

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2023年7月 3日 (月)

ヒールワーク:初めの一歩は大事

犬のトレーニング(服従訓練)においては、「脚側停座で始まり、脚側停座で終わる。」という言葉があります。

一般の訓練競技では、この言葉通り、脚側停座から作業が始まります。

脚側停座にいるということは、ある意味ハンドラーのコントロール下にあり、犬も集中している状態にあるわけですが、そこからヒールワークが始まると、犬の集中が切れてしまうことがあります。

例えば、脚側停座中はハンドラーに集中して顔があがっていたのに、歩き始めたら顔が下がってしまったり、あるいは、ハンドラーのキューが出てからすぐに反応せず、一瞬間が空いてからハンドラーを追いかけるように歩き始めたりするようなことがあります。
その後ずっと遅れ続けるわけではありませんが、出だしが合わない状態になるということです。

WCRL規定のラリーオビディエンスにおいても、ペナルティのひとつに、”Not moving in unison with handler”というのがあります。
要は「ハンドラーの動きに同調していない」ということです。

それは、ヒールワークの一瞬を切り取った話ではなく、歩き始めから一緒にスタートすることも意味しています。

この出だしの動きは、服従訓練のみならず、ドッグダンスにも共通しています。
特にHTM(ヒールワークトゥミュージック)においては、犬のポジションが全ての基礎となっているので、ポジションがズレてしまえば当然そのポジションは評価されません。

止まっていても、動いていても、それぞれのポジション(位置関係)が同じでなければいけないということです。
ポジションは正面から見ても、側面から見ても、常に同じであることが要求されるのがドッグダンスのヒールポジションです。

出だしが遅れても、後で帳尻が合えばいいのではなく、出だしから一緒にスタートしたいですね。

そのためには、パートナーにどのタイミングで出ればいいのか、きちんと伝えてあげることが大事です。

さて、見習いは脚側停座は鉄板になりつつあるので、次は初めの一歩です。
まだまだ体も安定していないので、少しずつ距離を伸ばしていきましょう。

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2023年7月 2日 (日)

JKC第一回ドッグダンス競技会

ドッグリゾートワフのインドアドッグラン内で開催されたドッグダンス競技会二日目はヒールワークトゥミュージックでした。
ビギナー、ノービス、インターメディエイト、アドバンスト、アトラクションの5つのクラスから構成されています。

昨日に続き、デンマークからいらしたEmmyさんによるジャッジで、各競技はサクサクと進みました。

初日のセミナーで聞いた審査基準を改めて確認しながら、各クラスの出陳者の演技を観戦しました。
みなさんとても素晴らしい演技でした。
普段の練習で出来ていることが本番で出来るとは限りませんが、成果は必ず出ます。

時間をかけてルーティン(演目)を作っていくことで、ハンドラーもパートナーも動きに馴れていきます。
もちろん、様々なポジションやトリックを熟知している犬であれば、アドリブで動くことは可能ですが、ルーティンは、曲のイメージをダンスに具現化していくための構成が不可欠です。
もちろん、衣装も必要ですし、場合によっては小道具も重要になります。

今回アシスタントはアトラクション、見習いはノービスクラスにエントリーしました。

アトラクションクラスはモチベーターとしてトリーツを持つこともできますが、スタート前にトリーツを見せたところ、テンションが上がり過ぎたので、持たずにやることにしました。

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出来栄えは、トランジション(ポジションチェンジ)の失敗が重なって、プラン通りに動けませんでしたが、Emmyさんのコメントでは、ヒールポジションの精度を褒めていただきました。

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ポジションの精度をあげようとすると、どうしても、スピードが落ちてしまいますが、ヒールワークトゥミュージックでは、歩度(動く速さ)変換も重要なコンテンツです。
今回は速度をあげたサークルムーヴでも、アシスタントがちゃんとついてきてくれたことが一つの成果でもありました。

このルーティンはまだ作り始めて2ヵ月なので、これからゆっくり精度を上げていきたいと思います。

残念ながら見習いは、今朝ヒートになったため、急遽出陳をキャンセルすることになりました。
こちらも、秋に向けてゆっくり作りこんでいきましょう。

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