ドッグトレーニング:臭気選別の導入
訓練競技の課目の中には「臭気選別」があります。
つまり、犬に嗅覚を屈指してもらい、正解を出してもらう課題です。
こればかりは、犬の能力に頼るしかないのが現実。
ハンドラーが答えを教えることができません。
臭気選別には、「他臭」と「自臭」がありますが、我が家の犬たちはFCIルールのオビディエンス競技に出ているので、「自臭」というカテゴリーで作業を行っています。
これはどういう課目かと言うと、1辺が2cm角、10cmの長さの木片のひとつにハンドラーの手の匂いを付けたあと、匂いのついていない木片(数本)と一緒に地面に並べられた匂いのついた木片のみを探して持来してくるというものです。
一度ルールを理解すれば、基本的に犬は大きなミスをしませんが、ロボットではないので、時にミスをします。
理由は、木片から立ち上がる匂いが風で少し流れて、隣の木片と混ざってしまったり、犬がメンタル面で自信が持てていないと、一度正解をみつけても、戻って再度確認するといった行動を取ったりすることがあるからです。
ルール上、リミットタイムがあるため、あまり悩み過ぎると正解を持って帰ってもポイントになりません。
しかし、何と言っても、ルールをきちんと伝えることが簡単ではないということです。
例えば、家の中でおもちゃなどを使った探し物ゲームをする場合、犬は鼻も使いますが、目視で対象物を確認することができます。
しかし、同じサイズの木片が数個並んでいれば、当然目視は出来ないので、嗅覚のみで見つけ出さなければいけません。
何を探してこなければいけないのかきちんと伝えることが重要なのです。
さて、見習いは現在オビディエンスクラスIなので、臭気選別は課目には入っていませんが、昇格してクラスIIになると臭気選別が入ってくるので、少しずつ鼻を使う練習も始めました。
しかし木片を使った練習では、まったくルールの意味がわかっていません。
そこで、今日はいつもアシスタントと遊びでやっている「小枝探し」を目の前で見せながら、見習いにも探してくるように言ってみたところ、とりあえず鼻を使って正解の小枝を探して来ました。
見つけてきたのはいいのですが、ガッツリ齧って口の中で転がし、一向に手渡しする気はまったくないようでした。
ダンベルの持来同様、木片も「噛み返し」はNGです。
目標に向けて、少しずつ見習いにもルールを伝えていきましょう。
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