じっとしていることを教えるのは大事
子犬は寝ているとき以外は常に動き回っているものなので、あまり動かない子犬を見ると、大丈夫?と心配してしまうものです。
しかし、犬も人間同様、個体によって様々な気質があるので、落ち着かない子もいれば、じっと落ち着いていられる犬もいます。
様々なドッグスポーツをやるにあたっては、ついつい「動きのいい子」「素早い子」「反応がいい子」などを求めがちですが、動きのいい犬が、ハンドラーのキューをきちんと聞いて動けるかと言えばそうではありません。
もちろん、タイムを競うようなものであれば、スピードはあった方がいいのですが、だからと言って、かつて現アシスタントが言われたように、「意欲の空回り」になってしまっては、せっかくの協働作業も成功には繋がりにくくなります。
参加することに意義があると、楽しむことが出来れば問題ありませんが、人間はやはり高みを目指したくなるもの。
少しずつでも進歩していく愛犬の姿が見たいと思えば、やはりちゃんとハンドラーの声が耳に届いて欲しいものです。
故アシスタントは、スピード感は若干欠けるものの、安定感を持っていたので、ある意味信頼できるパートナーと言えました。
速くても正確性があればそれに越したことはありませんが、そうでない場合は、「落ち着いて!」とついつい声をかけたくなってしまいます。
「子犬の頃はバタバタしていても、時間が経てば落ち着くから大丈夫。」
というアドバイスはあまり信じてはいけません。
なぜなら、落ち着くことを教えていない犬は、いくつになってもバタバタしているからです。
恐らく、「やっとこの子も落ち着いたわね。」と言える時は、シニアになっているかもしれません。
子犬の頃から、必要なことはちゃんと教えておきましょう。
もちろん、教えたことがちゃんと身につくかどうかはハンドラー次第。
楽しいドッグライフを目指すには、じっとしていることや、考えることをきちんと教えてあげることも大事ですね。
さて、見習いはアシスタントに比べると若干落ち着いて見えますが、まだまだ頭の中は繋がっていません。
じっと立っていることから丁寧に教えていきます。
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