大丈夫かどうかを決めるのは犬
子犬は社会化の過程で様々なものと遭遇しますが、感受期(好奇心旺盛で、いろいろなものを受け入れやすい時期)を過ぎて、警戒心や恐怖心が出るようになってくると、今までは好奇心から突っ込んで行かれたような場面でも、後ずさりをしたりして、躊躇するようになります。
躊躇は当たり前のことなので、無理に対象物に近づけようとはしないで、子犬が自分から近づいていく時間を取ってあげると過剰反応が出づらくなります。
以前も書きましたが、現アシスタントが子犬の頃、ある朝散歩コースに突然カバーのかかった大型バイクが登場して、びっくりしてフリーズしたことがありました。
毎日通る道に急に出現したことで、驚いたのでしょう。
そこで、リードを緩めて「チェックしてくれば?」と言いながら様子を見ていたら、初め腰が引けていましたが、最後は自分から傍まで行って匂いを嗅ぎ、問題ないと判断して戻ってきました。
翌日からは知らん顔で通るようになりました。
こんな時、「大丈夫よ。」とか、「大丈夫だから。」と無理に子犬を近づけようとすれば、子犬はさらに怖くて固まってしまいます。
さらに、子犬にとっては全然大丈夫ではないので、「大丈夫」と言われると、なんか怖いものが現われるとリンク付けされてしまう可能性もあります。
何も言わずに子犬の行動を見守ってあげるのが一番です。
もちろん、対象物が生き物だったり、本当に危険な物の時は、「オイデ~♪」と美味しいオヤツでその場から離れることも必要です。
大丈夫かどうかの判断は犬次第。
犬にとって世の中にあるものの大半が「大丈夫」と判断されると、人間社会でも生きやすくなるはずです。
怖がったり、吠えたりする日々は犬にとってもストレス。
出来る限り、ストレスをかけないサポートをしてあげられるといいですね。
さて、今日はLさんのプライベートレッスンがありました。
Lさんは初対面の犬が苦手です。
特に自分の方に向かって来られると吠えてしまいます。
我が家の見習いなんかは一番ダメなパターンです。
私だって、知らない人が息せき切って向かって来たら怖いですから。
散歩中、飼い主さん同士がお知り合いの方に遭いました。
飼い主さん同士が知り合いだからと言って、犬同士の仲がいいかどうかは別の話し。
そこで、飼い主さん同士がご挨拶されている間、私がLさんのリードを持ってLさんの様子を見ていました。
ママの方には行きたいけれど、向こうの犬がママに挨拶をしているので行かれない。
Lさんとしては、吠えたいところですが、距離があるので吠えませんでした。
しばらくママたちの様子を見ていたLさん、意を決して自分からママの方に行きながら、相手の子がよそ見をしているときに、ちょっぴり匂いをかがせてもらいましたが、近寄って来そうになると、やっぱり少し吠えが出てしまいました。
一度呼び戻して落ち着いてもらった後は、ママの後ろに隠れたりしましたが、相手の犬がしつこいタイプではなかったので、お話ししている間に少しずつオヤツが食べられるほどになりました。
その後途中まで一緒にお散歩をしましたが、途中で別の方向に別れると、Lさんの足取りが軽くなりました。
少し緊張していたのでしょうね。
後半は楽しくママとお散歩ができたLさんでした。
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