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2023年6月26日 (月)

吠えの対策について

最近よく耳にするのが、「無駄吠えをなんとかしたい。」というお困りごと。

犬にとって「無駄な」吠えは無いというのが個人的見解ですが、とは言え、吠えっぱなしの状態は、共に暮す人間にとっても、ご近所にとっても、当然のことながら本犬にとってもいいことではありません。
なぜなら「ストレス状態」が継続される上に、周囲にもストレスを与え続けるからです。

では、どうやって吠えないでいられるようにするのか。

まずは原因解明が先決です。

どんなシチュエーションで犬が吠えるのかを観察しなければいけません。

様々な吠えの原因としてよくあげられるのが以下のようなものです。

・要求吠え
・警戒吠え
・興奮(楽しい時や怖い時など)による吠え
・身体的な苦痛による吠え
・心理的な苦痛からくる吠え(分離不安など)

上記の吠えは原因が異なるために対処法も異なります。

例えば要求吠えにおいては、ハンドラーが一貫した態度を取って、吠えることで要求が叶うわけではないと伝えてあげる必要があります。
つまり、吠えても無駄だからやめた方がいいんじゃない?という提案です。

警戒吠えの場合、窓の外を通る見知らぬものや動物に対して吠えているのであれば、窓から外が見えないように、カーテンを閉めたり、犬の目線に合わせて、窓にフィルムを貼ったりすることで回避することができます。

インターホンの音が来客を連想させて吠えるのであれば、インターホンが鳴っても何も起こらないことを繰り返したり、インターホンと他の楽しいこと(ハウスでオヤツなど)を連携させて、吠える行動を出させないなどの対処法もあります。

身体的な苦痛は獣医さんに診断を依頼する必要があるでしょう。
急に始まったり、シニアになってで始めたら、認知症を疑うなども必要でしょう。

分離不安であれば、リラックスできる安全な場所を提供するといった環境設定も必要になるかもしれません。

いずれにせよ、ひとつの方法では解決できないので、原因を解明しながら、時間をかけて向き合っていくことが重要です。

くれぐれも、吠えるからとマズルを掴んで叱ったりしないように。
なぜか、「吠えたらマズルを掴めばいい。」という都市伝説がまだまことしやかに伝えられているようです。

202306261

吠えている犬の画像がないので、いつも我が家の現アシスタントが、文句を言っているときの写真が出てしまいます(汗。

吠えの原因を排除しないまま口を押えたところで、果たして吠えることをやめるでしょうか。

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