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2023年6月22日 (木)

犬にわかりやすく伝えるには。

愛犬にとって、名前はとても重要なものです。
特に多頭飼いの場合は、誰に伝えているかを明確にするためにも、きちんとした個体識別は必要です。

それなのに、名前を呼んでも愛犬が反応しないのはどういうときでしょうか。

何かに気を取られていれば、人間も聞き逃すことがあります。
よくあることですね。

でも、さほど気は取られていないのに、知らん顔をされることありませんか?

名前の価値が下がっていると、犬の反応はよくありません。
つまり、名前を呼ばれてもいいことが無いと、名前に対する期待感が薄れてしまうからです。

もう一つの理由は、名前を呼ばれているのはわかっていても、こちらにアテンションを向けようとしないときは、犬が何を要求されているかわかっていないのが原因の時もあります。

例えば、名前を呼ばれたら、何が何でもハンドラーの元に行くと教えられているのでなければ、名前を呼ばれても、何をすればいいのかわからないために反応しないことがあるからです。

名前を呼ばれて、傍に行くのか、あるいはその場で座るのか、あるいは伏せるのか、何をしたらいいのかをいつもきちんと伝えていなかったりすると、反応してくれないことがあります。

我が家の犬たちはオビディエンス競技をやっているので、課題に「招呼」(呼び戻し)があります。
グループ作業の場合、「オイデ」や「コイ」「カム」で呼び戻しを教えると、隣のハンドラーの声に犬が惑わされて動いてしまうことがあるので、名前を呼ぶようにしています。
これは、実際過去に隣のハンドラーの声で先々代のボーダーが動いてしまったからです。

日常的に2頭一緒に呼ぶときは、「コイ」です。
一人だけしか動かない時もあるので、そういうときはもう1頭の名前を追加で呼びます。

いずれにしても、何をして欲しいのかを分かりやすく伝えることが大事。

そして、やってくれたら、初めのうちは(トレーニングが未完成のうち)は、ひとつの行動に対して褒めるようにします。
一生懸命戻ってきた犬に、「オスワリ」と言う追加のキューを入れるのは、呼び戻しが完璧になった次のステージからにしましょう。

今日はMくんのプライベートレッスンがありました。
おうちの中では反応がとてもいいMくんですが、外に出れば刺激が沢山あるので、なかなか飼い主さんの声が届かないときもあります

ハードルを上げ過ぎず、少しずつ、成功体験を増やしていきましょう。

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