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2023年6月 2日 (金)

ドッグトレーニング:犬の気持ちになってみる

「あなたの犬は呼んだらすぐ来てくれますか?」

ドッグトレーニングの経験があったり、競技に出たことがある人にとっては、当然YESと回答される質問ですが、先日も書いたように、そもそも呼び戻す必要性を感じていない人にとっては、来てくれても来てくれなくても、日常生活上困らない方も多いようです。

では、戻ってこない犬をドッグランで放したらどうなるのでしょうか。

犬が遊びに飽きて疲れて戻ってきたところを捕まえれば家に帰れますが、まったく戻ってこようとしない愛犬を放ってしまったら、ハンドラーが戻って欲しいタイミングで帰ってくるかどうかはギャンブルとしか言いようがありません。

そうなると、ハンドラーは犬が戻ってきたらすぐにリードを着けて捕獲しようとするので、犬はますます逃げようとするでしょう。

自由を奪われるのは誰だって嫌なものです。
自由に走り回っている方が絶対楽しいに違いない。

ハンドラーの元に帰ってくることにメリットを感じない犬は、恐らく飽きるまで戻ってくることはないのではないでしょうか。

家の中と違い、外には楽しいことや興味をそそるようなものが沢山あります。
そっちに行くべきか戻るべきかの選択の中で、犬が迷うのはある意味当然のことです。

それでも、ハンドラー(飼い主)を選んで戻ってくるのは、すでに信頼関係が出来ているか、戻った方がメリットがあるに違いないと知っているか、あるいは戻ることが習慣になっているかのどれかでしょう。

最初は、犬が戻りたいと思う気持ちにしてあげることがハンドラーの仕事と言えます。
そのためには、戻った時に嫌なことが起こらないと伝えることが不可欠です。

しかし、人はついつい、戻ってきた犬をすぐに捕まえようとしてしまいます。

そんなことを学習している犬は、とりあえず戻ってはきても、ハンドラーから距離を取ったところからハンドラーの様子を観察し、捕まりそうになると、踵を返して走り去っていきます。

そうならないように、小さいころから、ハンドラーと一緒にいることの楽しさをしっかり教えてあげることが一番ですね。

さて、今日は若い犬たちのプライベートレッスンがありました。

ちょっと自由になると、ついついハンドラーそっちのけで好奇心のままに動きたくなるお年頃。
少しずつ、ハンドラーとの関わり方も教えていきます。

202306021

まずは、犬にとって楽しいことを共有することから始めましょう。

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