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2023年5月30日 (火)

パピートレーニング:ロングリードの有効性

ロングリードと聞くと、フレキシブルリードを思い浮かべる方は少なくありませんが、今回はシンプルなローブ状のロングリードの話しです。

通常のお散歩では、犬のサイズにもよりますが、1メートル40cm程度から1メートル80cmぐらいのものがコントロールしやすくておすすめですが、パピー(若い犬)のお散歩では、広場などで自由運動をさせてあげるための10メートルから20メートルのロングリードとは別に、4メートル50cmぐらいのものがあると、犬に選択肢が与えられるので、犬に考えることを教えていくにはとても有効です。

選択肢とはどんな場合のことを言うのでしょうか。

例えば、いつものお散歩コースに見慣れないものが置かれていると警戒する犬は少なくありません。
一瞬びっくりして後ずさりしたとき、犬に自ら確認する時間をあげないと、翌日も同じ場所で同じ行動をとるようになります。
そんなとき、「大丈夫だから」とリードを引き寄せ無理に対象物に近づけようとすると、犬は選択することができずストレスを感じてしまいますが、ハンドラーが一歩引いたところで、犬のリードを緩めて待っていてやると、犬は自分からゆっくり近づいて行って確認することができます。
一度確認できれば、翌日は気にせずその前を通ることが出来るようになるので、ロングリードは距離をとって犬に選択肢を与えるにはとてもいいツールです。


さて、今日は若いA君のプライベートレッスンがありました。

言葉が通じるようになって、コミュニケーションも取りやすくなってきたA君ですが、御自宅の階段が下りられないとのこと。
日常的には抱っこで下りて、上るのは自力で出来ていて、公園の階段なども、普通に上り下りは出来るそうです。

しかし、集合住宅内の階段は蹴上げが高く、周りも暗いため、ちょっと腰が引けてしまうようです。

そこで、階段に「パンくず」状態でトリーツを置いて、リードの長さ分だけA君から離れてみることにしました。

202305301

下りて来たそうにしていましたが、今一つ勇気が出ません。

しばらく様子を見ていましたが、A君は行ったり来たり。
行きたいのに行かれない気持ちがよくわかりました。

その後も、A君は一段下のトリーツは食べに出てくるものの、その次の一歩が出ないので、飼主さんには先に途中まで下りて下からA君を励ましていただき、私が最初の一歩分だけちょっと体を支えてあげたところ、その先は自分から下りていくことが出来ました。

202305303

短めのリードで引っ張ってしまえば、ますます腰が引けてしまいますし、ハンドラーとの距離が近かったりすると、ついつい甘えも出てしまうので、ロングリードは丁度いい距離感を作ることができます。

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