パピートレーニング:好ましい行動を褒めて強化
子犬が人の手を狙って噛むのはよくある話です。
手だけでなく、足も狙ってきます。
なぜなら動くものに反応して追いかけて、動きを止めようとして噛むからです。
しかし、これらの動きは犬の本能的なものなので、叱ったところで止まりません。
むしろなぜ声を荒げられたのかわからず、さらに興奮がエスカレートすることもあるので、出来ればノーリアクションにとどめておきたいものです。
そこで、そういった動きを誘発しないように人間側の動きをみなおすことも必要です。
例えば、かわいいからと、子犬の顔を撫でようと手をヒラヒラさせれば、子犬は当然刺激されてしまいます。
そもそも、顔の周りを撫でられたくない子もいるので、そういう子は甘噛みと言うより、「やめて~!」と口で対抗することもあるでしょう。
手は子犬にとって美味しいものをくれたり、やさしく撫でてくれるもの(激しくではなく)だから噛まないことを教えていくには、やたらと手を使って子犬を興奮させないことも重要です。
ではどう子犬と接するのか。
歯がかゆくて何かを噛みたい子であれば、噛んでもいいおもちゃを提供し、おもちゃで遊びに誘ってあげることで、噛む対象を手からおもちゃに移すことができます。
さて、今日は昨日に引き続き、パピーさんのカウンセリングがありました。
興奮すると甘噛みがエスカレートするそうなので、まずは手の中にフードを握って頂いて、A君の様子を見ることに。
フードを力づくで奪うのではなく、どのタイミングでフードがもらえるのか、ちょっと考える時間をあげてみたら、自分からオスワリしてくれました。
そのタイミングですぐ褒めて、握っていた手の中からフードを一つあげたところ、フードをよこせと詰め寄るよりも、座った方がいいらしいと、ちょっと学習してくれました。
日々の繰り返しで、いい行動はどんどん身についていくので、焦らずゆっくり伝えていきましょう。
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