犬種の特性
昨日、犬種による特性の違いを理解したうえで、サポートをしたいですねということを書きました。
犬種の特性は、そもそも、ある作業に特化した犬を作りたいという人間側の要求によって生まれてきたものです。
犬たちとの長い歴史の中で、様々な作業に適した犬を作ろうとして、犬種は生まれました。
したがって、「犬」という種の中で、大雑把に「犬はこういうものだ」とか、「犬と猫はこういうところが違う」などといった話は出来ますが、それぞれの犬種を深堀していけば、当然、「〇〇さんちの、〇〇ちゃんと、ウチの〇〇は全然動きが違う」というのは当たり前のことと言えるでしょう。
同じ犬種であっても、個体によって特性や気質が違うことからも、当然の話しですね。
さて、我が家のボーダー・コリーは現アシスタントが5代目、見習いが6代目になります。
最初の犬はオーストラリアのショーのラインで、交配相手も同じタイプでしたから、生まれてきた子犬たちも当然その流れを継いでいます。
4代目の先代アシスタントの先祖は、家系図をさかのぼると、初代のボーダー・コリーと同じオーストラリアの犬舎から来ています。
しかし、現アシスタントはイングランド、見習いはアイルランドと、共にシープドッグのラインで、ショータイプとは外観も動きも全く異なります。
我が家のショーラインの犬たちは、どちらかというと安定感にすぐれ、跳んだり跳ねたりは苦手な子たちでしたが、現見習いは、日々跳んでいて身軽なタイプなので、今までの犬には教えてこなかったトリックを教えてみようと考えました。
ディスクのフリースタイルで使うトリックで、ハンドラーの身体に跳びつきながら体をひねり、ハンドラーを後ろ足で蹴って前肢から地面に着地するというものです。
なぜ現アシスタントに教えなかったかというと、彼のパワーで蹴られたらこちらの体がひとたまりもないと思ったからです。
しかし、体重も少し軽く、動きも身軽な見習いならばこちらも耐えられるかと考えて先週から教え始めたところ、5セッション目にしてようやく形になりました。
ただし、こちらはあざだらけです。
ディスクのフリースタイルで着るようなベストを着用していれば、こうはならなかったかもしれませんが、Back Vault(背跳び)などをやるわけでもないので、今回は我慢することにしました。
犬にトリックを教える場合、本来その動きに向いている犬と、そうでない犬がいます。
向いてないから出来ないかと言えばそうではありませんが、時間がかかってしまうので、犬に負担になることもあります。
特に2足歩行などは、小型犬は軽々とやりますが、大型犬ではなかなか難しいものです。
どこまで頑張れるかは、犬とよく相談してからにするといいかもしれませんね。
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