ドッグトレーニング:基礎は正しく教える
子犬の頃は家のルールを教えることが何よりも大事です。
きちんとした「オスワリ」や「フセ」を要求する必要はありません。
もちろん自然にやってくれれば褒めて強化していきますが、多少腰を崩していても問題ありません。
なぜなら、子犬の体は発達途上で、骨や筋肉も未発達。
無理に形から入る必要はないからです。
しかし、体がしっかりしてきたら、少しずつ精度を上げていく必要があります。
例えば、
①「オスワリ」というキューを聞いたら、腰を下ろすこと。
②解除されるまでは勝手にいなくならないで「オスワリ」をしていること。
③ハンドラーが少し離れても、「オスワリ」と言われたら動かないこと。
などをきちんと教えてあげないと、「オスワリ」を教えたことにはなりません。
一般家庭でもこれは同じですが、ついつい①が出来ると、②も③も出来ると思い込んでしまったり、①だけで十分と思ってしまう人は少なくありません。
①だけで十分と思っている人の場合は、犬が②や③が出来なかった時に犬を責めてはいけません。
なぜなら、きちんと教えてあげていないからです。
②や③を教えるときは、とても細かいステップで教えていきます。
「オスワリ」と言って腰を下ろして褒めているさなかに立ち上がってしまうような場合は、オヤツをゆっくり続けてデリバリーしていくことで、座っている時間を少しずつ伸ばしていくことができます。
「オスワリ」と言って、その場を離れようとしたとき、犬がハンドラーに釣られて動いてしまうようなときは、犬の傍で片足を動かしても犬が反応しなかったことを褒めながら、ハンドラーが動いても座り続けていればいいと教えて行かなければいけません。
どちらにしても、解除(もう動いていいよ)のキューは必須です。
こういった手順を踏まないで、犬に②③を理解させるのはとても難しいので、ゆっくり教えて行って欲しいものですね。
さて、今日は9か月のOさんのプライベートレッスンがありました。
飼い主さんの努力のおかげで、自発的にハウスにも入るようになりました。
ケージはすでに入れるのですが、お出かけの際にはハウスも必要になるので、練習してもらっています。
また、動く飼い主さんの足に噛みつくのが楽しいOさんですが、噛まない行動をどんどん褒めてあげていたら、少しずつ自制心がついてきました。
今まで教えてきたことが、頭(メンタル)の成長と共に、少しずつ繋がってきたようですね。
繰り返し伝えていきましょう
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