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2023年5月

2023年5月31日 (水)

「持来」のはなし

「持来」は訓練用語ですが、簡単に言うと「持ってこい」のこと。
訓練競技においては、咥えて持ってくるものは、ダンベルの形をした木製の物がよく使われますが、日常生活における「持来」の対象物はなんでもかまいません。

とりあえず、何かを咥えて来ることを教えるには、まず「遊ぶこと」から始めるといいでしょう。
つまり、無理矢理口を開けて何かを突っ込むのではなく、自分から咥えたい気持ちにさせてあげることが大事ですね。

おもちゃの場合、その後引っ張りっこになったり、持ってきてくれたらまた投げてあげるといった行動を繰り返すことで、犬が咥えたり、咥えて動くことに馴れさせてあげるといいでしょう。

その後、きちんと「持来」を教えるためには、言葉の「キュー」を聞いて咥え上げ、ガジガジ噛んだり、振り回したりすることなく、ハンドラーに手渡すことが重要なポイントになってきますが、その際も、犬が嫌がらないように教えていかないと、「持来」自体にネガティブな印象を持ってしまうので注意が必要です。

特に競技の「持来」では、手渡しをするときの犬の位置も重要です。
例えば、ハンドラーの左脚側に座ってから手渡すのか、ハンドラーの正面に座って手渡すのかです。

JKCの競技では、正面でも脚側でもどちらでもかまわないと規定に記されていますが、WCRL規定のラリーオビディエンスでは、正面停座の作業が多いため、「持来」に関しても、正面停座が要求されています。

どちらにしても、咥えて持ってきたものを、きちんとした姿勢でハンドラーに手渡すように教えるのですが、これが意外と難しいのです。

なぜなら、咥えて戻ってきた後に停座をお願いすると、犬の意識は停座にフォーカスされて、咥えてきたものを口から放してしまうという現象が起きてしまうからです。

そこで、座っているときに物品を咥えさせたり、保持させたり、手渡ししてもらったりという行動の練習を、咥えて持ってくる行動とは別に繰り返していきます。

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「オスワリ」と言う行動と「持ってくる」と言う行動が出来たから、すぐに合体できるだろうと思っていると、「あれ?出来ない」ということになりかねないので、パーツの練習だけでなく、パーツを合体させる練習をきちんとやってあげることが大事ですね。

さて、WCRL規定ラリーオビディエンスのセミナー・練習会とトライアル(公式競技会)が6月23日、24日、山中湖のドッグリゾートワフで開催されます。
ラリーオビディエンスは、競技中も犬を励ましたり、声をかけたり出来るので、入りやすいオビディエンス競技のひとつです。
作業の進め方に馴れてくると、課題は酷似しているので、ハンドラーがサインカードを覚えればJKC主催のラリーオビディエンスにも参加しやすい競技です。
一度体験してみませんか?

参加お申込みの締切は6月10日です。

詳細はこちら👇から。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/03/post-4a8156.html

皆様のご参加お待ちしております。

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2023年5月30日 (火)

パピートレーニング:ロングリードの有効性

ロングリードと聞くと、フレキシブルリードを思い浮かべる方は少なくありませんが、今回はシンプルなローブ状のロングリードの話しです。

通常のお散歩では、犬のサイズにもよりますが、1メートル40cm程度から1メートル80cmぐらいのものがコントロールしやすくておすすめですが、パピー(若い犬)のお散歩では、広場などで自由運動をさせてあげるための10メートルから20メートルのロングリードとは別に、4メートル50cmぐらいのものがあると、犬に選択肢が与えられるので、犬に考えることを教えていくにはとても有効です。

選択肢とはどんな場合のことを言うのでしょうか。

例えば、いつものお散歩コースに見慣れないものが置かれていると警戒する犬は少なくありません。
一瞬びっくりして後ずさりしたとき、犬に自ら確認する時間をあげないと、翌日も同じ場所で同じ行動をとるようになります。
そんなとき、「大丈夫だから」とリードを引き寄せ無理に対象物に近づけようとすると、犬は選択することができずストレスを感じてしまいますが、ハンドラーが一歩引いたところで、犬のリードを緩めて待っていてやると、犬は自分からゆっくり近づいて行って確認することができます。
一度確認できれば、翌日は気にせずその前を通ることが出来るようになるので、ロングリードは距離をとって犬に選択肢を与えるにはとてもいいツールです。


さて、今日は若いA君のプライベートレッスンがありました。

言葉が通じるようになって、コミュニケーションも取りやすくなってきたA君ですが、御自宅の階段が下りられないとのこと。
日常的には抱っこで下りて、上るのは自力で出来ていて、公園の階段なども、普通に上り下りは出来るそうです。

しかし、集合住宅内の階段は蹴上げが高く、周りも暗いため、ちょっと腰が引けてしまうようです。

そこで、階段に「パンくず」状態でトリーツを置いて、リードの長さ分だけA君から離れてみることにしました。

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下りて来たそうにしていましたが、今一つ勇気が出ません。

しばらく様子を見ていましたが、A君は行ったり来たり。
行きたいのに行かれない気持ちがよくわかりました。

その後も、A君は一段下のトリーツは食べに出てくるものの、その次の一歩が出ないので、飼主さんには先に途中まで下りて下からA君を励ましていただき、私が最初の一歩分だけちょっと体を支えてあげたところ、その先は自分から下りていくことが出来ました。

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短めのリードで引っ張ってしまえば、ますます腰が引けてしまいますし、ハンドラーとの距離が近かったりすると、ついつい甘えも出てしまうので、ロングリードは丁度いい距離感を作ることができます。

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2023年5月28日 (日)

犬との生活:夏場の水遊び

今日は久しぶりに犬たちと川遊びに行ってきました。
真夏ではありませんが、日中の気温が高かったこともあり、犬たちも楽しく遊んで帰ってきました。

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これから夏場に向けては、犬たちにとっても厳しい季節。
水遊びは、人も犬も涼しく、夏場の楽しい遊びのひとつです。

以前にも書いていますが、リマインドを兼ねて。

犬たちはみな水遊びが好きかと聞かれれば、答えは否。
苦手な犬もいます。

遊んでいるうちに、飛び込んで楽しいと学習した犬は、水を見るとすぐに飛び込みたくなりますが、初めの一歩を失敗すると、トラウマになって苦手になってしまう子もいますので、初めが肝心と言うところでしょうか。
無理強いしないで、自分から入れるようになるといいですね。

さて、水遊びには、プール、川、湖、海など様々です。
泳いでいる時おもちゃを咥えていたりすると、泳ぎながら水を飲んでしまうことがあります。

海水などは、飲み過ぎてしまうとお腹を壊すこともありますし、真水であれば、ナトリウムのパーセンテージがさがって「低ナトリウム血症」、いわゆる「水中毒」を起こすことがありますので注意が必要です。

川は水温が低いので、長く浸かっていると「低体温症」にもなりかねません。
また、川は上流の天候の変化によっては、急な増水が起こることもありますので注意が必要です。

楽しい水遊びが暗いものにならないためには、ハンドラーのケアが欠かせませんね。

また、水遊びばかりに気がいっていると、水場周辺の別の問題を見過ごしがちになります。
別の問題とは、ダニです。
水場の傍の茂みはダニが生息しやすい場所ですので、気を抜いていると、体中に付けて帰って来ることに(経験談)。

当然、熱中症にも気を付けたいところですね。

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2023年5月27日 (土)

犬の相性

犬と暮らし始めると、愛犬をドッグランに連れて行って、犬友と楽しく遊ばせてあげたいと思う飼い主さんは少なくありません。

犬同士で楽しそうに走って遊ぶ姿は見ていて微笑ましいものですが、どの子とも仲良く遊べる犬ばかりではありません。

人間の子供と同じで、同じ趣味や話題があれば楽しく同じ時間を共有できますが、まったく趣味が違っていたり、話が合わないと、なかなか長続きはしにくいものです。
片方が押しつけのように自分の好きな話ばかりしていても、相手は面白くないと感じることもあるでしょう。

犬の場合も、走って遊ぶタイプ、寝そべってワンプロするタイプ、体当たりするタイプの子など、遊び方もまちまちなので、どの子も同じペースで遊べるとは限りません。

特にオス同士、メス同士、オスとメスによっても関わり方は異なってきますので、愛犬をよく観察しながら、無理強いしない友達作りをしてみましょう。

場合によっては、「友達は要らない」と愛犬が言うかもしれませんが、そんなときは、愛犬の意思を尊重してあげることも大事です。


さて、今日はアシスタントが知人宅で遊ばせてもらいましたが、彼は昨年去勢した7歳のオス。
一緒に時間を共有してくれたのは3歳と5歳の女の子。
両方とも、小さいころから面識があるのと、相手が女の子ということもあり、アシスタントはおもちゃを交えながらも、リラックスして遊んでいました。

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時折、女の子にしつこくされることがあっても、そこは寛大に多少我慢していたようです。

一般的に女の子に優しいのが男の子ですが、たまに、相手の子が自分よりも大きかったりすると、アシスタントは多少緊張するので、基本的には初対面の方たちと急に接近させるようなことはしません。
特に、相手の犬が飼い主さんにきちんとコントロールされているときは安心していますが、行動が全く読めないような場合は警戒します。

逆に、見習いは誰彼かまわず挨拶に行こうとするので、「それは違うでしょ。」と言ってやめてもらっています。
黒い顔をした大きい犬が突撃してきたら、誰だって怖いでしょう。
「ウチの犬は大丈夫ですから」と言うのは一方的な話なので、注意が必要ですね。

いずれにしても、「犬は犬同士仲良くできる」という根拠の無い話を鵜呑みにすることなく、犬と相談しながら友達つくりをされるといいでしょう。

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2023年5月26日 (金)

散歩は楽しい方がいい。

愛犬とのお散歩、楽しめていますか?

理想のお散歩はそれぞれなので、「こうでなくてはいけない。」というものはありませんが、お住まいの環境に合わせたお散歩がベースになるでしょう。

例えば、のどかな郊外であれば、のんびりリードを緩めて、犬の匂い嗅ぎを自由にしている方もいるでしょう。
一方、都会で、交通量が多いエリアであれば、リードは短めに持って、犬の安全を確保する必要があるでしょう。

環境に合わせるだけでなく、子犬の場合は、いろいろなものを口に入れて確かめる行動が出るので、危険なものが口に入らないように注意することも必要です。

危険な物の中には、吸い殻、石ころ、繁華街であれば、焼き鳥の串など、食べ物に関する危険物も含まれます。

子犬は好奇心旺盛なので、様々なものに興味を示しますし、そんな時は、後ろで何を言っても耳に届かなかったりします。
そこでポイントとなるのはある程度の予測と、早めの危険察知能力です。

「散歩なんだから、のんびりしたい。」と思われる方は少なくありませんが、そんな散歩が出来るようになるまでは、子犬の頃からのサポートは欠かせませんね。

さて、今日は4か月のM君のお散歩レッスン。

3秒ルールが重要であることをお伝えするとともに、M君がアイコンタクトを自発的に取ってくれたら沢山褒めてあげること。

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退屈になって、地面に気持ちが向き始めたら、歩く速度を変えて、リフレッシュすることなどをお伝えしました。

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散歩デビュー当初より、大分ハンドラーの声が耳に届きやすくなってきました。
日々の練習の成果ですね。

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2023年5月25日 (木)

愛犬とのコミュニケーションを楽しむ

愛犬と話は通じますか?
恐らく飼い主さんたちみなさんは、「当然」とおっしゃるでしょう。
愛犬の考えていることは手に取るようにわかるからと、愛犬の望むこと全てを提供してしまうことはある意味一方通行のコミュニケーションの場合がよくあります。

可愛いからなんでも許す。と言うのもあるでしょう。

でも、可愛い愛犬たちが、もっとこちらに興味を持ってくれたら、もっとコミュニケーションが進むとは思いませんか?

「ドッグトレーニング」と聞くと、「ウチは家庭犬だから必要ない」とおっしゃる方は少なくありませんが、愛犬に言葉を教えることは、家庭犬だろうが競技犬だろうが、あるいは使役犬であろうが関係ありません。

「オスワリ」や「マテ」、「持ってきて」や「トイレ行ってくれば?」などは、トレーニングで教えることですが、日常生活の中でのコミュニケーションでもあります。

コミュニケーションづくりの基本となるトレーニングをやろうと思ったとき、犬が参加するかしないかは犬の選択肢です。
なぜなら、無理矢理参加させようとしても、犬は学習しないからです。

つまり、犬がやる気になることが最初の一歩。
そのためには、何から始めたらいいのでしょう。
まずは一緒に遊べるようになるといいですね。
共通の話題(遊び)が出来ると、興味を持ってくれるようになります。

さて、今日は若いAくんのプライベートレッスンがありました。

前回、ゲーム感覚の呼び戻し練習をやって頂いてから、少しやる気スイッチが入ってくれたようで、今日はゲームが始まると、自分から「次は何?」と集中力がアップしてくれました。

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いろいろ予測するほど賢いAくん。
先日インターホンに反応して吠えていたので、対処法をお伝えしたところ、今回は一声も吠えませんでした。
さらに、ハウスもどんどん活用していただいているせいか、休憩時間にハウスをお願いしても、静かに待っていられました。

ちゃんと宿題をやって頂けると、進みが速いですね。

ちなみに、我が家の犬たちも自主的に休憩するときは、自分からハウスに入っています。

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ちょっと目が恨めしそうですが、出て来たければいつでも出てこられます。

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2023年5月24日 (水)

ハンドラーの動きもディストラクション

ディストラクション続きの話しですが、子犬に「オスワリ」や「フセ」を教えようとするとき、人はついつい体を前にかがめがちです。
子犬に視線を合わせようとすることから生じているとも言えますが、人は無意識にやっていても、犬は全てをインプットするので、言葉のキューと人の動きをセットにして行動のキューとみなしてしまうことが多いものです。

いつも人差し指を立てて「オスワリ」と言っていると、手がふさがっていた時などに言葉だけで「オスワリ」と言っても犬が出来なかったりするわけです。

つまり、前かがみの姿勢や人差し指はある意味ディストラクションになっていると言えます。
人の余計な動きのせいで、犬が正しい行動が取れなくなった犬を責めるのは理不尽ですよね。

シンプルでわかりやすいキューを使ってあげれば、犬の混乱を防ぐことができます。


さて、今見習いとドッグダンスのルーティンを作っています。
今日は初めて曲に合わせて動いてみたのですが、出来る動きと思っていた動きで躓きました。
「動き」というよりは、むしろ「動かないでいること」でしたが、見習いは私の動きに釣られて動いてしまいました。

要は、ハンドラーがどう動いたとしても、「ステイ」と言われたらじっとしているのが決まりでしたが、私が隣でターンしたら、フラッと動いてしまったのです。

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オビディエンス競技には「行進中の作業」があり、ハンドラーが動いても、犬はハンドラーに言われた姿勢を維持する課題があります。
見習いは私が見習いの横から立ち去ったり、見習いの周りを周ることには慣れていても、となりで急にターンされたのは初めてだったので、釣られたのでしょう。
ハンドラーの動きがディストラクションになっているということですね。

少しずつ、動かないでいることを伝えていきます。

さらに、今回のルーティンの衣装はスカートなので、普段の練習でもスカートを履いてやっています。
スカートの裾が顔にあたるだけでも、大きなディストラクションになるので、慣れるように練習していくわけです。

小さい変化でも、犬にとっては大きなディストラクションになることがあるので、サポートは欠かせませんね。

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2023年5月23日 (火)

子犬がディストラクションに遭遇したら。

散歩に出るようになる子犬にとっては、全てがディストラクションになります。

風に飛ぶ落ち葉。
石ころ。
タバコの吸い殻。
道端の草。
電柱から立ち上る匂い。

ある意味、全てをチェックしたい気持ちはよくわかるのですが、犬によっては口に入れて確かめるタイプの子もいます。
石なんて食べられないから、口に入れたらすぐ吐き出すだろうと高をくくっていると、カリカリという感触を面白がってなかなか口から出さず、無理に取り出そうとしたら飲み込んでしまったなどということもあります。

たった一つの小石ならば、そのうち排泄されるかもしれませんが、癖になってしまうと、食べ続けて開腹手術にもなりかねません。

「あれもダメ、これもダメ。」とは言いたくありませんが、出来れば3秒ルールを適用して回避できるようにサポートしていきましょう。

その際、「オイデ」で戻ってくれれば言うことなしですが、恐らくハンドラーの声は耳には届かないので、子犬の傍まで行って声をかけ、好ましくない行動が出る前に、美味しいものを使っても構わないので、呼び戻して、戻ったところを褒めるというパターンを作っていくといいでしょう。

つまり、ディストラクションと子犬との距離が近ければ、当然誘惑に負けてしまうので、子犬に敢えて近づいて、気持ちをハンドラーに戻してあげることが有効です。

傍にハンドラーが来ることで、子犬が「はっ」と我に返ることが大事。

さて、昨日のパピーレッスンでは、庭で遊ぶMくんにとって、私の存在自体がディストラクションになっていましたが、ロングリードの先にいた飼い主さんがMくんの傍に戻って、声をかけたところ、Mくんはすぐに気づいて、飼い主さんの元に戻ることが出来ました。

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ディストラクションと子犬との距離が近ければ近いほど、ハンドラーも遠くから声をかけるのではなく、子犬の傍まで戻って声をかけることで、ハンドラーの声が耳に届きやすくなります。

トレーニングに熟達してきたら、離れたところから呼んでも、ちゃんと耳に届くように練習していくことが大切ですね。

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2023年5月22日 (月)

パピーレッスン:怖いものを克服するには

パピーレッスンでは、子犬がこれから人間社会で上手に共存していくために、様々なサポートをしていきます。

環境刺激に対して過剰反応しないように導いていくこともサポートのひとつ。
つまり、出来るだけ苦手を減らしてあげるようにするわけですが、「大丈夫だから。」と言って子犬を追い詰めてしまうと、全然大丈夫ではなかったりするので、子犬のペースに合わせたサポートが不可欠です。

さて、今日はA君のプライベートレッスンがありました。

A君はまだワクチンの関係で、自走でのお散歩は行っていませんが、ご近所にご実家のお庭があるので、そこで遊んでいます。

今日はリードの使い方を含め、A君が外でどのようにふるまうのか見ようと、お家の前だけに連れて出ようとしたところ、なんと玄関先でストップしてしまいました。

聞くと、ご近所のお庭までは抱っこで通っていらっしゃるとのこと。
つまり、お玄関から自分の足で歩いて外に出たことはありませんでした。

となると、当然たたきに下りたりするのは初めて。
段差が怖いとアピールしてくれました。

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そんなときは、無理矢理引っ張って下ろすのではなく、自分から下りてみようと思うのを待つのも大事です。

では、どうやったら下りたい気持ちになるのか。

今回はフードを置いてみました。
幸いA君、フードは嫌いではないのですが、フードだけだとパワーに欠けたので、ちょっと美味しいオヤツを使って、気持ちを前向きにしてもらいました。

それでも、ちょっと気後れしていたので、ちょっとだけ背中を押すことにしました。
この場合の背中を押すということは、後ろから押したり、リードで引っ張ることではなく、前足が出しやすいように、ちょっと体を支えてあげたところ、自分の足で前進してくれました。

子犬が不安げに迷っているときは、急がないこと。
どのタイミングでサポートしたら次に進めるのかを観察してあげることが大事ですね。

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2023年5月21日 (日)

トリーツを持っていないと犬がやってくれないときは?

ドッグダンスに限らず、様々なドッグスポーツではトリーツ(ご褒美)を使います。
簡単に使えるトリーツはフードやオヤツなどの食べ物が多いものです。

しかし、トリーツを手に持っていないと、犬が動いてくれなくなってしまうことがあります。
そんなときはどうすればいいのでしょうか。

トリーツはご褒美としてだけでなく、ルアーとして犬を誘導するときにも使います。
新しい行動を引き出すためには、リードをほとんど使わないドッグスポーツにおいてルアーは不可欠ですが、ある程度犬が動きを理解してきても、ハンドラー側がお守りのようにトリーツを手に持っていることで、なかなかトリーツがはずせなくなるという弊害があります。

つまり、犬の問題と言うより、ハンドラー側の問題と言えます。

タイミングよくトリーツをデリバリーすることと、タイミングを見計らってトリーツを外していくことがドッグトレーニングでは欠かせません。

さて、今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。

ママが手にトリーツを持っていなかったり、トリーツポーチを持っていないとやる気にならないというL君をその気にさせるための練習をやって頂いたところ、ママが手にトリーツを持っていなくても、やる気を見せてくれるようになったとのこと。

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犬のきもちになってあげると、伝えやすいでしょう。

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2023年5月20日 (土)

パピートレーニング:呼び戻し

子犬は呼ばなくても人の後ろを付いて歩いてくれるので、ついつい呼び戻し練習を忘れがちです。
しかし、パパやママが一番だった子犬も、大人になるにつれて、好奇心の対象はどんどん広がって、気が付いたときには、名前を呼んでも全く戻って来てくれない子になってしまっていたりします。

そうならないために、小さいころから、名前の価値や、呼ばれて戻ってくる楽しみを教えておくことが重要なポイントになります。

名前を呼んだら、一目散に走ってきてくれる我が子はどの子よりも可愛いと思いませんか?

さて、今日は3か月のM君のプライベートレッスンがありました。
まだまだ赤ちゃんなのに、オンとオフがちゃんと出来ていて、クレートトレーニングもたった一度で自分から入ってくれるようになるほどのお利口さん。
しかし、賢ければ賢いほど、いろいろやってくれるのも現実。
小さいころから、好ましい行動の刷り込みは欠かせません。

今日は呼び戻しの練習。

ハンドラーにとってはトレーニングであっても、子犬にとってはゲームでなければ持続できません。

少しずつゲームを混ぜながら楽しくやって頂きました。

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ポイントのひとつは、名前の価値を下げないこと。
用もないのに名前を連呼していると、子犬の反応は悪くなってしまいます。
呼ぶときは、子犬のアテンションがこちらに向いているときに、名前と「オイデ」などのキューをわかりやすく1回言ってあげること。

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走って来てくれたら、ご褒美はハンドラーのすぐ目の前で渡すようにすると、「うちの子は呼んでも1メートルぐらい先で止まって、それ以上こっちに来ない。」なんてことにはなりませんよ。

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これからが楽しみなM君でした。

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2023年5月19日 (金)

ドッグダンス楽しんでいますか?

ちょっと前までは、ドッグダンスのイベントは春と秋という感じでしたが、最近は一年を通して、どこかでファンマッチや競技会などが開催されています。

関東では、来月もファンマッチ、7月にはJKC主催のコンペも初開催されます。
楽しみですね。


ドッグダンスだけでなく、様々なドッグスポーツを楽しむためには、ある程度愛犬とコミュニケーションが出来ていることが大前提となります。
なぜなら、いくらハンドラーが一緒にやろうと誘っても、「今忙しい」と言われてしまったらがっかりですから。

一緒にやってくれる犬は、ハンドラーのむちゃぶりを我慢する犬だからなのではなく、ハンドラーとの協働作業を日ごろから楽しんでいる犬たちです。

さて、今日はドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
日常的に基礎オビディエンスをしっかりやってくださっているL君ですので、集中力もとてもよく、いつもハンドラーさんの声に耳を傾ける姿勢が出来ています。

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ドッグトレーニングは、昭和のスポーツのように、苦しく辛いものであっては犬も付いてきません。
ゲームの一部と感じられるように、楽しみを共有できるようになるといいですね。

今日からデンマークでワールドチャンピョンシップが開催されています。
ライブストリーミング👇で、遠く離れた日本からも観戦可能です。
https://www.youtube.com/watch?v=jnZ_eAxxfRs

素晴らしい演技の数々を楽しみましょう。

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2023年5月18日 (木)

ドッグトレーニング:犬のきもちになってみましょう

愛犬に行動を教えるとき、どうやったらうまく伝えられるでしょうか。

例えば「オスワリ」。
腰を下ろすという行動自体は、犬が自発的に座っているところを褒めて強化していく方法と、誘導しながら、腰を下ろす行動を誘発する方法があり、どちらを使ったとしても、簡単に犬は覚えてくれます。

しかし、「オスワリ」を理解した犬に、「オスワリ」をお願いしたら、犬はどれくらい座り続けていてくれるでしょうか。
1秒?2秒?

恐らく、座った後、「もうこれでいいでしょ。」とすぐに動いてしまう犬は少なくないでしょう。

つまり、犬は「オスワリ」の行動は理解していても、「オスワリ」し続けることは理解していないと言ってもいいでしょう。

では、「オスワリ」の持続を教えようと思ったら、どうすればいいのでしょうか。

この場合「マテ」を教えることで解決することもあります。

しかし、「マテ」はいつまでなのか、犬は知っていますか?

あいまいな教え方をすると、犬も適当に行動するようになります。
それぞれの行動、座ること、待っていること、動いていいこと、などをきちんと伝えてあげないと、犬は混乱してしまいますね。

さて、今日は若犬A君のプライベートレッスンがありました。

基本からちょっと見直してみたら、「オスワリ」のあと、すぐ動き出す行動が減ってきました

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少しずつ、言葉の意味が理解できるようにサポートしていきます。

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子犬との生活:世のお父さんたちへのお願い

子犬との生活の中で問題となってくる子犬の行動のひとつに「甘噛み」があります。

「甘噛み」とは、本気で噛むことではなく、いわゆる赤ちゃんの「おしゃぶり」のように、手に絡んでくることです。
赤ちゃんは歯が生えていないので問題ありませんが、子犬の場合、尖った歯は人間の手の皮を簡単に引き裂いてしまいます。

「甘噛み」と聞いて、「絶対に許さない」というご家庭もありますが、私は基本的には「甘噛み」は許容しています。
しかし、犬はロボットではないので、常に同じ力で噛んでくるわけではありません。
興奮すれば力も入るし、ある意味、どのくらいなら許されるのかチャレンジしている部分もあります。

そこで、力が入ってしまったときは、「痛いよ。」と伝えることで、子犬に、このレベルはダメだなぁと教えていくわけですが、ときに「甘噛み」も興奮すると加減が出来なくなってしまうこともあります。
では、興奮させなければいいのですが、そんなつもりはないのに、子犬を興奮させてしまうのが、世の男性陣(お父さんたち)です。

なぜか、男性は子犬と遊ぼうとすると、手を子犬の前にちらつかせて、手で遊ぼうとします。
手は、美味しいものをくれたり、優しく撫でてくれるもので、「おもちゃ」ではありません。

子犬にとって手の噛み心地は、絶妙です。
しかも動いていればそそられます。

是非、子犬と遊ぶときは手ではなくおもちゃを使いましょう。

そして、上手に出来たことを褒めるときも、顔の周りをグシャグシャに撫でまわすのではなく、体を優しくポンポンと叩く程度にしてみましょう。
手に向かってくることが少なくなるはずです。


さて、今日はパピーさんたちのプライベートレッスンがありました。

日々様々なことを学習していくM君。

今日はおもちゃの交換を学びました。

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口から離してもらうことを教えてあげることは、日常生活的にも大事です。
口にしては困るものをすんなり手渡してもらえると安心ですね。

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2023年5月16日 (火)

小型犬でも大型犬でも、コミュニケーションは大事

犬も人間同様、性格、気質、特性は様々ですが、ハンドラー(飼い主)とコミュニケーションが取れるようにサポートしてあげるのはどの子にとっても大事なことです。

日常会話が出来るようになることが、人にとっても犬にとっても心地よい生活を送るためには必要ではないでしょうか。

・散歩に行こうか。
・ごはんにしよう。
・ちょっと待っててね。
・おいで。
・車に乗って。
・ハウスに入って。

こんなことは、日常的に交わされる会話のような気がしますが、そういうことを言わない愛犬との生活ってあるのでしょうか。

今日は、私の勉強不足がひとつ露呈しました。
それは、小型犬の飼い主さんは、愛犬を呼ばないらしいということです。
理由は、用事があって傍に来て欲しい時は、抱き上げれば済むからというお話でした。

中型犬や大型犬ではそうはいきません。
たとえリードが着いているシチュエーションだったとしても、犬の状況を無視してリードをグイと引っ張ったところで、40キロを超える犬ではびくともしないでしょうし、我が家の15キロ程度の犬であっても、ズルズルと引きずっていくことはできません。

こっちに来て欲しいことを伝えて、自力で移動してもらうのが一般的な方法ですから、当然「呼び戻し」を教えることになります。

先日も、とあるクライアントさんに、「呼んだら来てくれる犬になって欲しい。」と言われました。
トレーニングにおいては基本中の基本だと思っているので、クライアントさんのお気持ちには大賛成でしたが、今日の話を聞くと、小型犬の飼い主さんは、あまり「呼び戻し」を重要視していらっしゃらないのかも知れないと考えさせられました。

そうなると、「リードを離すのは、呼び戻しが出来るようになってからにしましょう。」と私が言うことは、飼い主さんによってはあまり現実味が無かったのかもしれないと改めて感じました。

人と犬との暮らしは、その人の数、犬の数ほどありますが、出来れば上手にコミュニケーションが取れるようになって欲しいですね。


さて、今日はLさんのプライベートレッスンがありました。
お散歩中、公園のベンチで休むときも、地面にマットを敷いてあげれば、自分からその上に乗って、オスワリやフセをしてくれるLさん。

202305161

マットトレーニングがちゃんと出来ているからこそです。
自分の居場所がきちんと理解できているので、ストレスも軽減されますし、飼い主さんも安心です。

飼主さんと、まったりとした時間が流れているのを拝見できるのは嬉しいですね。

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2023年5月15日 (月)

デイリートレーニング:ディストラクションを考慮する

ディストラクションの重要性については何度もお伝えしていますが、ここで改めてディストラクションについて簡単に書きます。

ドッグトレーニングにおけるディストラクションとは、「犬の気をそらすもの」です。
大雑把に言うと、環境刺激と考えていいでしょう。

例えば、家族以外の人、犬、車などの騒音など、普段家の中にないありとあらゆるものが犬にとってディストラクションになります。

ディストラクションには犬が苦手なネガティブなものから、犬にとって大好きなものまで様々です。
好き過ぎて大興奮してしまえば、人や犬、オヤツもディストラクションになってしまうということです。

ディストラクションを考慮するということは、ディストラクションがあるから出来なくてもいいというのではなく、ディストラクションがあっても出来るようにサポートしていくことが重要です。

今日は生後8ヵ月のK君のプライベートレッスンがありました。
前回の宿題を頑張って頂いたおかげで、K君はお家の中で飼い主さんが少し離れても、じっと座って待っていられるようになりました。

今日の練習はエントランスで行いました。
エントランスは当然知らない人が通ったり、走る車が視界に入ったりしていますので、飼い主さんが離れようとすると動いてしまいます。

そこで、ひとつハードルを下げて、飼い主さんがそばにいる状態でオスワリの持続練習をおこないました。

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おうちの中ではすでにクリアされている、飼い主さんの傍でのオスワリの持続。
Kさんは、ちゃんとやってくれました。

ディストラクションを考慮しながら、出来ることを確実にして、ステップアップしていくことが大事ですね。

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2023年5月14日 (日)

子犬との生活:多少のストレスも大事

子犬育ては子育てと同じで、飼い主さんは愛情をもって子犬育てをされています。
素晴らしいことです。

ここでひとつ大事なことは、愛情をもって育てることと、甘やかすことは違うということ。

「そんなことわかってる」と言う声が聞こえてきそうですが、子犬は子供と違って、言葉で言って聞かせることが難しいので、ついつい子犬の要求に応えてしまいがちです。

子犬は赤ちゃんと同じなので、自分にとってメリットとなることを優先して要求してきます。
当然のことですが、ある意味、小さいころからすべての要求が叶うと学んでしまうと、万が一叶わなかった時にストレスがかかってしまいます。

そのためには、ストレス耐性を付けてあげることも飼主のサポートのひとつです。

以前書いたかもしれませんが、おもちゃが取りづらいところに転がってしまって犬が困っている時、すぐに手を出してしまうと、子犬は自分で考えて、解決しようとする力を付けられなくなってしまいます。

子犬を箱入りにしてしまうのか、自分で考える力を育てるのかは飼い主次第と言えるでしょう。

うまくいかなかったとき、要求がかなえられなかったとき、どう対処するかを学ばせるのも飼主のサポートのひとつです。

欲しいからといって、全てを与えてしまうことは子犬のためにはならないでしょう。
それは全てをとりあげることではありません。

子犬はいつまでも子犬ではありません。
育っていけば、学ぶことをきちんと身に着けていきます。
子犬と上手にコミュニケーションを取っていくことが大事ですね。

さて、見習いはオビディエンスクラス2以降の課題となる「臭気選別」の練習を始めました。
嗅覚を使いながら、正解を持って帰ってくる課題ですが、まだ課題の意味が全く分かっていません。
どうやったらうまく伝わるのか、こちらも模索しながら提案しています。

そのうち、「な~んだ、こういうこと?」と理解できるようサポートしていきましょう。

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2023年5月13日 (土)

犬種の特性

昨日、犬種による特性の違いを理解したうえで、サポートをしたいですねということを書きました。

犬種の特性は、そもそも、ある作業に特化した犬を作りたいという人間側の要求によって生まれてきたものです。
犬たちとの長い歴史の中で、様々な作業に適した犬を作ろうとして、犬種は生まれました。
したがって、「犬」という種の中で、大雑把に「犬はこういうものだ」とか、「犬と猫はこういうところが違う」などといった話は出来ますが、それぞれの犬種を深堀していけば、当然、「〇〇さんちの、〇〇ちゃんと、ウチの〇〇は全然動きが違う」というのは当たり前のことと言えるでしょう。

同じ犬種であっても、個体によって特性や気質が違うことからも、当然の話しですね。


さて、我が家のボーダー・コリーは現アシスタントが5代目、見習いが6代目になります。
最初の犬はオーストラリアのショーのラインで、交配相手も同じタイプでしたから、生まれてきた子犬たちも当然その流れを継いでいます。
4代目の先代アシスタントの先祖は、家系図をさかのぼると、初代のボーダー・コリーと同じオーストラリアの犬舎から来ています。
しかし、現アシスタントはイングランド、見習いはアイルランドと、共にシープドッグのラインで、ショータイプとは外観も動きも全く異なります。

我が家のショーラインの犬たちは、どちらかというと安定感にすぐれ、跳んだり跳ねたりは苦手な子たちでしたが、現見習いは、日々跳んでいて身軽なタイプなので、今までの犬には教えてこなかったトリックを教えてみようと考えました。
ディスクのフリースタイルで使うトリックで、ハンドラーの身体に跳びつきながら体をひねり、ハンドラーを後ろ足で蹴って前肢から地面に着地するというものです。

なぜ現アシスタントに教えなかったかというと、彼のパワーで蹴られたらこちらの体がひとたまりもないと思ったからです。
しかし、体重も少し軽く、動きも身軽な見習いならばこちらも耐えられるかと考えて先週から教え始めたところ、5セッション目にしてようやく形になりました。

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ただし、こちらはあざだらけです。

ディスクのフリースタイルで着るようなベストを着用していれば、こうはならなかったかもしれませんが、Back Vault(背跳び)などをやるわけでもないので、今回は我慢することにしました。


犬にトリックを教える場合、本来その動きに向いている犬と、そうでない犬がいます。
向いてないから出来ないかと言えばそうではありませんが、時間がかかってしまうので、犬に負担になることもあります。
特に2足歩行などは、小型犬は軽々とやりますが、大型犬ではなかなか難しいものです。

どこまで頑張れるかは、犬とよく相談してからにするといいかもしれませんね。

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2023年5月12日 (金)

パピーレッスン:転ばぬ先の杖

犬を家族に迎えようと考えた時、見た目の可愛さや個人的な好みだけでなく、犬種の特性を考える人はどれくらいいるでしょうか。

もちろん、住環境によっては犬の大きさなどが制限され、サイズだけで選んでしまう人も少なくないでしょう。

しかし、子犬の頃からすでに犬種の特性は現れてくるので、無視することはできません。
個体の気質や特性はもちろんありますが、長い歴史の中で培われたDNAの存在はとても大きいものです。

例えば、ダックスフンドは体は小さいですが猟犬ですので、狩猟本能もあり、活発な犬種です。
吠えることもよくあります。

レトリバー種は、回収犬なので、投げたボールなどを拾って来るのが大好きで、エンドレスで取りに行く犬もいます。
当然運動量も必要ですし、泳ぎも大好きです。

そして、ボーダー・コリーと言えば牧羊犬なので、何かを追って集めたくなる習性があります。
当然街中に羊はいないので、目の前を走り抜けるバイクや車などがそのターゲットになることがあります。
そういった行動が出てから治すのはとても大変なので、小さいころから出にくい状況を作っていくサポートは欠かせません。

ただ見た目の可愛さで選ぶのではなく、是非犬種の特性を理解して上でお迎えし、しっかりサポートしてあげたいですね。

さて、今日はボーダー・コリーのパピー、Mさんのレッスンがありました。

抱っこされているときは、落ち着いていましたが、地面に降ろすと、いろいろなものが気になって、リードの反対側にいるハンドラーのことはすっかり忘れてしまいました。
当然と言えば当然。

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犬種の特性と関係なく、動くものに反応しやすいのが子犬です。
落ち葉が風に飛ばされても追いかけていくくらいの子犬ですから、ボーダー・コリーであれば、バイクや自転車は反射的に追うことを予想し、接近してくる前からオヤツで気持ちをそらしたりしながら、特別なことにしないように馴らしていきます。

これからどんどん世界が広がっていくMさんの安全を考えて、行動を予測したサポートは欠かせませんね。

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2023年5月11日 (木)

WanByWanイベントのご案内

来月以降のWanByWan主催イベントのお知らせです。

6/23(金): WCRLラリーオビディエンスセミナーおよび体験会@woof
6/24(土): WCRLラリーオビディエンストライアル@woof
お申し込みは既に始まっておりますので、ご参加予定の方はお早めにお申し込み下さい。
詳細はこちら👇から。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/03/post-4a8156.html


9/8(金): ドッグスポーツの基礎トレーニングのワークショップ@woof
9/9(土): ドッグダンスリハーサルショウ@woof
9/10(日): WCRLラリーオビディエンストライアル@woof
詳細は6月にご案内させていただきます。

皆様のご参加お待ちしております。

Fujisan01
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ドッグトレーニング:成功率をあげるには

オビディエンスのトレーニングでは様々なスキルを犬に教えなければいけません。
例えば一緒に歩くこと、呼んだら来ること、ダンベルを持ってくること、ハードルを跳ぶこと、ハンドラーの匂いが付いた物品を選別してから持ってくることなどなど、日常的には使わない行動も含めて教えていきますがが、基本は日常の基本トレーニングが出来ていればこそです。

日常生活において、愛犬ときちんとコミュニケーションが取れていなければ、スキルのハードルを上げていくことはできません。

さらに、スキルのハードルを上げたとき、犬にうまく伝わらなければ、犬はそのステージで足踏みをすることになります。

ハンドラーはなんとかパートナー(愛犬)に伝えようと、あの手この手を使います。
それは、ある意味環境設定であったり、一度ハードルを下げることだったり、あるいは、まったく別のアプローチだったりと、教え手としては一生懸命伝えていきます。

例えば、今見習いに遠隔地点への送り出しを教えています。
目標地点の認識は大分出来てきましたが、「タッテ」のキューでその場で立止するようお願いしたところ、フラフラしてします。
じっとしていることを教えるために、ターゲットとなるマットを使ってみたり、「タッテ」のキューで止まる練習をしたり、なんとか理解できるように伝えています。
時として、上手に出来ることもありますが、当然確率はまだまだ低いので、繰り返し成功できるように練習していきます。

さて、今日はオビディエンスの練習会がありました。
見習いの課題は「ディストラクション」。
つまり、周囲の刺激に負けないようにすること。

他の参加犬たちが視野内にあっても、集中力をあげる練習を頑張りました。

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成功の確率をあげるためには、繰り返しの練習が欠かせませんね。

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2023年5月10日 (水)

パピートレーニング:なんでリードをかじるの?

子犬と散歩に行き始めると、必ず出てくるのが、「リードをかじる」問題です。

そもそも、自由に好きなところに行きたい子犬にとってリードは自由を奪うもの。
そうなると、リードを引っ張られないように齧って抵抗するという行動はある意味わかりやすいですね。
しかし、リードを引っ張らなければ、抵抗する必要はなくなります。

もうひとつは、単純に暇なので、目の前にぶら下がっている紐を齧りたいという欲求。
なんでも齧りたい子犬にとって、リードは格好のおもちゃになります。
こういう場合は、リードを視野外に保ってあげれば噛みつこうとは思いません。
顔を見たらオヤツをあげたりして、退屈させないようにすることで防げるでしょう。

そしてもう一つの可能性は、リードが首についているときに嫌なことが起こった経験を持っている犬の場合、リードの着脱時に、リードだけではなく、手に対して歯をあててくることがあります。
リードそのものが嫌悪刺激になっている場合、リードを着けようとすると逃げたり、首輪やハーネスに手がかかっただけでも、振り返って噛もうとすることもあります。

いずれにしても、犬にとってリードは命綱。
人間の子供が親と手を繋ぐのと同じです。
何もない原っぱであれば危険度は低いですが、都会の散歩は何が起こるかわかりません。

子犬の頃から、リードに対して嫌悪感を持たないようにしてあげたいですね。

今日はパピーさんのシッティングがあったので、ハーネスとリード装着練習を行いました。

案の定最初はリードにお口が行きましたが、フードやおもちゃを使いながら視野外においてあげると、あまり気にしなくなりました。

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無理に引っ張ることなく、子犬が付いてきたくなる状況を作ってあげるといいですね。

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2023年5月 9日 (火)

ドッグトレーニング:基礎は正しく教える

子犬の頃は家のルールを教えることが何よりも大事です。
きちんとした「オスワリ」や「フセ」を要求する必要はありません。
もちろん自然にやってくれれば褒めて強化していきますが、多少腰を崩していても問題ありません。
なぜなら、子犬の体は発達途上で、骨や筋肉も未発達。
無理に形から入る必要はないからです。

しかし、体がしっかりしてきたら、少しずつ精度を上げていく必要があります。
例えば、
①「オスワリ」というキューを聞いたら、腰を下ろすこと。
②解除されるまでは勝手にいなくならないで「オスワリ」をしていること。
③ハンドラーが少し離れても、「オスワリ」と言われたら動かないこと。
などをきちんと教えてあげないと、「オスワリ」を教えたことにはなりません。

一般家庭でもこれは同じですが、ついつい①が出来ると、②も③も出来ると思い込んでしまったり、①だけで十分と思ってしまう人は少なくありません。

①だけで十分と思っている人の場合は、犬が②や③が出来なかった時に犬を責めてはいけません。
なぜなら、きちんと教えてあげていないからです。

②や③を教えるときは、とても細かいステップで教えていきます。

「オスワリ」と言って腰を下ろして褒めているさなかに立ち上がってしまうような場合は、オヤツをゆっくり続けてデリバリーしていくことで、座っている時間を少しずつ伸ばしていくことができます。

「オスワリ」と言って、その場を離れようとしたとき、犬がハンドラーに釣られて動いてしまうようなときは、犬の傍で片足を動かしても犬が反応しなかったことを褒めながら、ハンドラーが動いても座り続けていればいいと教えて行かなければいけません。

どちらにしても、解除(もう動いていいよ)のキューは必須です。

こういった手順を踏まないで、犬に②③を理解させるのはとても難しいので、ゆっくり教えて行って欲しいものですね。


さて、今日は9か月のOさんのプライベートレッスンがありました。

飼い主さんの努力のおかげで、自発的にハウスにも入るようになりました。

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ケージはすでに入れるのですが、お出かけの際にはハウスも必要になるので、練習してもらっています。

また、動く飼い主さんの足に噛みつくのが楽しいOさんですが、噛まない行動をどんどん褒めてあげていたら、少しずつ自制心がついてきました。

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今まで教えてきたことが、頭(メンタル)の成長と共に、少しずつ繋がってきたようですね。
繰り返し伝えていきましょう

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2023年5月 8日 (月)

愛犬との暮らしに求めるものは?

犬との暮らしの中で、愛犬に求めるものは様々です。

・一緒にドッグスポーツを楽しみたい
・一緒に旅行に行きたい
・一緒に散歩したい
・癒されたい
etc.

さらに、
・他犬や人にフレンドリーでいて欲しい。

というのもあります。

確かに、犬を見るたびにアグレッシブになったり、怖いからと吠えてしまったりするのはなるべく避けたいと考えるのは当然のことです。
ならばフレンドリーでいて欲しい。

しかし、フレンドリー過ぎて平常心を無くしてしまうも実は困りものです。

見習いはまさにこのタイプ。
人と出会うと、自分のアピールに大忙し。
放っておけば、跳びつきに行く勢いです。

小型犬であれば、跳びつきの制御はさほど難しくありませんし、小型犬が跳びついても跳びつかれた人はダメージが少ないでしょうが、中型犬以上はそうはいきません。

見習いのこの性格は恐らくこのまま変わらないでしょう。
いい性格なので、ネガティブな気持ちにはさせたくありませんが、放っておくわけにもいきません。
小さいころから教えていないことが大人になって急に出来るようになるわけではないので、あきらめずに伝えていきます。

では、何を伝えるのか。
冷静になること。
落ち着かないと挨拶できないこと。

今もまだまだご近所の人や知人に遭うと大興奮しますが、冷静になるまでの時間が少しずつ速くなるようにサポートしていきます。

教えていないことは、たとえ歳を取っても出来るようにはなりません。
あきらめないことが重要ですね。

202305081
※まだまだ好奇心旺盛な見習いです。

余談ですが、アシスタントと公園を散歩していたら、前方約20メートル先にいた犬がこちらを凝視していました。
アシスタントは見知らぬ犬と距離を詰めるのが苦手なので、少し様子を見ていたら、その犬は飼主さんが歩き始めようとしても、じっとこちらを見て伏せてしまいました。

当然、アシスタントを連れて私は道の反対側に渡って歩き去りました。
そのまま歩き続けていたらどうなるかは容易に想像できます。

愛犬のストレス軽減のサポートも欠かせませんね。

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2023年5月 7日 (日)

パピートレーニング:好ましい行動を褒めて強化

子犬が人の手を狙って噛むのはよくある話です。
手だけでなく、足も狙ってきます。
なぜなら動くものに反応して追いかけて、動きを止めようとして噛むからです。

しかし、これらの動きは犬の本能的なものなので、叱ったところで止まりません。
むしろなぜ声を荒げられたのかわからず、さらに興奮がエスカレートすることもあるので、出来ればノーリアクションにとどめておきたいものです。

そこで、そういった動きを誘発しないように人間側の動きをみなおすことも必要です。
例えば、かわいいからと、子犬の顔を撫でようと手をヒラヒラさせれば、子犬は当然刺激されてしまいます。
そもそも、顔の周りを撫でられたくない子もいるので、そういう子は甘噛みと言うより、「やめて~!」と口で対抗することもあるでしょう。

手は子犬にとって美味しいものをくれたり、やさしく撫でてくれるもの(激しくではなく)だから噛まないことを教えていくには、やたらと手を使って子犬を興奮させないことも重要です。

ではどう子犬と接するのか。
歯がかゆくて何かを噛みたい子であれば、噛んでもいいおもちゃを提供し、おもちゃで遊びに誘ってあげることで、噛む対象を手からおもちゃに移すことができます。


さて、今日は昨日に引き続き、パピーさんのカウンセリングがありました。
興奮すると甘噛みがエスカレートするそうなので、まずは手の中にフードを握って頂いて、A君の様子を見ることに。

フードを力づくで奪うのではなく、どのタイミングでフードがもらえるのか、ちょっと考える時間をあげてみたら、自分からオスワリしてくれました。

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そのタイミングですぐ褒めて、握っていた手の中からフードを一つあげたところ、フードをよこせと詰め寄るよりも、座った方がいいらしいと、ちょっと学習してくれました。

日々の繰り返しで、いい行動はどんどん身についていくので、焦らずゆっくり伝えていきましょう。

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2023年5月 6日 (土)

パピートレーニング:失敗しづらい環境づくり

子犬のトレーニングで第一に教えなくてはいけないのは、トイレです。
トイレの場所は当然のことながら、トイレのキューをきちんと伝えることがトイレトレーニングです。

トイレの場所に関しては、お家のルールがあります。
お庭があるお宅であれば外トイレ。
集合住宅など、すぐに外に連れ出せない場合は屋内トイレ。
それぞれをきちんと伝えてあげることが重要になってきます。

しかし、子犬の頃はワクチン接種の関係もあって、外にはなかなか連れ出せないので、最初は屋内トイレを教えます。
トイレシーツや新聞紙等々、トイレとして使える物を利用しながら、トイレの場所を子犬に教えていきます。

子犬のトイレの回数はとても多いものです。
人間の赤ちゃんと一緒で、しょっちゅうおしっこやウンチが出ます。
ちょっと目を離したすきに、トイレ以外の場所でしてしまうというアクシデントも当然おきますが、ここで重要なのは、アクシデントに対して犬を叱らないことです。
なぜなら、子犬はなぜ叱られたか理解できないからです。
排泄場所を間違えたとすぐにわかる子犬はいません。
排泄自体を叱られたと理解してしまうと、人前で排泄出来ない犬になってしまうことがあるので要注意です。

アクシデントが起きづらくするために、部屋の中でのトイレのスペースを増やしたり、大きくしたり、あるいはトイレのタイミングでトイレスペースにいざなってあげるなどのサポートは欠かせません。


さて、今日は3か月半のパピーさんのカウンセリングがありました。
パピーさんのスペースは大きめのサークルと、その中にハウスとトイレが連結したスペースが用意されていました。
寝起きは絶好のトイレタイミングですから、起きてすぐにトイレに行かれるというのは犬にとってもストレスがありませんし、ミスしづらい環境です。
素晴らしいですね。

この先行動範囲が広がっていく中でも、自分からトイレスペースに向かって行かれるように、繰り返しサポートしてあげると、犬もすぐに覚えてくれるでしょう。

我が家の見習いも、サークルの中にハウスとトイレを置いて、自分からトイレに向かって行かれるように配置しました。

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2023年5月 5日 (金)

ドッグトレーニング:集中力は重要

様々なドッグスポーツを愛犬と楽しむときに欠かせないのが愛犬の集中力です。

これから作業を始めようとしているときに、犬の集中力が無ければ、ハンドラーの声が届きづらくなります。
例えばオビディエンス競技の場合、「ヒール(アトヘ)」と言って脚側行進を始めようとしても、愛犬の気持ちがよそにいっていれば、ハンドラーのスタートのタイミングとズレてしまい、遅れてスタートすることになってしまいます。

遅れたタイミングで歩く習慣がつくと、常にタイミングがズレてしまうようになります。

では、そうならないためにはどうするのか。

愛犬がハンドラーに集中しやすいようにサポートしていきます。
基本的には、集中することでメリットがあるようにすると、集中しやすくなります。

当然のことながら、犬はロボットではないので、気が散ってしまうこともあります。
そこで無理矢理集中させようとしても意味がないので、犬が自発的にハンドラーに集中するのを待つことから始めます。

ハンドラーへの集中度が少しずつ上がってきたら、ディストラクション(犬の気を散らすもの)を少しずつ加えていきます。

今日の見習いの練習では、コーンを配置してみました。

オビディエンス競技に参戦しているアシスタントはコーンが視野にあるだけでも、気持ちがそちらに引っ張られることがあります。
そうならないように、見習いは今から少しずつディストラクションを入れていきます。

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正の強化で、望ましい行動は積極的に強化していきます。

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2023年5月 4日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日は月に一度のWCRL規定ラリーオビディエンスのグループレッスンがありました。
前半は参加者個別の当面の課題に関する対応策について。

それぞれの課題はオビディエンスの基礎。
状況を確認しながら、改善策を試していただきました。

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後半はレベル2とレベル3のコース練習です。

見習いも参加してみましたが、前回に比べると大分集中力がアップして、脚側が少しましになったようです。

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まだまだ精度は低めですが、日々の繰り返し練習で、少しずつ進化してくれることに期待しましょう。

今月はオプデスのラリーオビディエンストライアルがあるので、見習いはレベル3にチャレンジ予定です。

来月はWanByWan主催のトライアルが山中湖のドッグリゾートワフインドアドッグラン内で開催予定です。

お申し込みはすでに始まっています。
詳細はこちら👇を御確認下さい。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/03/post-4a8156.html

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2023年5月 3日 (水)

パピートレーニング:人と遊ぶ楽しさを伝える

子犬を迎えると、とにかくかわいくて仕方がないので、ついつい構ってしまいます。
構うことは問題ないのですが、どのように関わっていけばいいのでしょうか。

かわいいからと撫でているだけでは、当然子犬は有り余ったエネルギーのはけ口が無く、撫でてくれる手に噛みついたり、動く人の足に噛みついたりと、子犬にとっては当たり前の行動をとります。

ではどうやって子犬のエネルギーを発散させるのか。

体と頭を使って遊んであげることが子犬にとってはとてもいい刺激になるとともに、人間と関わっていくことの楽しさを学習していくことが出来ます。

今日は先日お迎えしたばかりのパピーMさんのレッスンがありました。

飼い主様はMさんと沢山関わって、遊んで下さっていますが、どの程度の遊びがその子にとってちょうどいいのかを見極めるのは難しいもの。
Mさんがお気に入りのオモチャがあるそうなので、お気に入りのオモチャに、お気に入りの紐を結んで一緒に遊んでみました。

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子犬に限らず、犬は動くものを追う習性があります。
動かないものには興味を示さなくても、動かしてあげると付いてきて噛みついてくれます。

こうやって遊ぶことで、犬は追いかける楽しさと、噛みつく楽しさの両方を満たすことができます。
同時に、噛んでいいものと、噛んではいけないもののを教えていくこともできます。

おもちゃを介して遊ぶことで、人の手や足で遊ぶことも避けることができます。

我が家の犬たちも、トレーニングのご褒美としてひも付きボールでの引っ張りっこや持ってこいを楽しんでいます。

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多少激しくても、オンとオフを教えてあげることで、興奮しすぎる前にクールダウンさせることが出来ます。

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2023年5月 2日 (火)

ドッグトレーニング:似た動きは間違えやすい

愛犬に新しい行動を教えるはさほど難しいことではありませんが、犬がその行動を正しく理解するまでには時間がかかります。

例えばお手とお変わり。
どっちの前肢が「お手」でどっちが「おかわり」なのかを正確に理解できるようになるまでには時間がかかります。
確実に、伝えたキューに反応出来るようになるためには、犬がきちんと弁別できていなければいけないからです。

とりあえず挙げたらどっちでもOKとしてしまうと、犬も適当に挙げるようになるので、ひとつずつ確実に伝える必要があります。
特にパターンにしてしまうと、犬はその順番で覚えてしまうので、言う順番を変えてしまうと正しく行動出来ないこともあります。

さて、先週まで「おじぎ」を練習していた我が家の見習いですが、遠隔の姿勢変更の練習で「フセ」と言ったら「おじぎ」をやりました。

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似た行動なので、間違えやすいということもあります。
きちんと弁別できるようになるまでには、繰り返しの練習が不可欠ですね。

また、「立止」を加えたら、少し位置が変わってしまったので、プラットフォームを使ってリマインドです。

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まだまだ課題は満載です。

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2023年5月 1日 (月)

ポジションの重要性

訓練競技やオビディエンス競技において左脚側はとても重要です。
ハンドラーと一定の距離を保ちながら、前進、後退、サイドステップなども行います。
この場合、犬がポジションを理解していなければ、作業は遂行できません。
そのために、ポジションはしっかり伝えておく必要があります。

ドッグダンスも同様で、かつまたポジションが増えるために、各ポジションをわかりやすく伝えておかなければいけません。
つまり、ポジションの意識を高める練習です。

アシスタントは現在ドッグダンスもやっているので、ヒールポジションは左側だけでなく、右側や前横、足の間(センター)、入れ子などが必要となります。

ポジションをきちんと伝えるために、プラットフォームなどのツールを使います。
ポジションをが理解できると、犬は戻ってくるべきところがわかるので、素早く移動できるようになります。

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上の画像は、アシスタントに左側の入れ子のポジションを教えています。

先日、見習いにバックアラウンドを教えましたが、前半はトリーツを使いながら、体の動きに馴らす練習をおこないましたが、後半は左側のヒールポジションのキューを出しただけで、自分から後退しながらポジションに戻ってくることができました。
つまり、後半の動きは、多くの練習を重ねなくても、自発的にポジションに戻ってこられたので、一周まわれたということです。

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※半周回ったところで、左脚側を意味する「ヒール」というキューを言うことで、見習いは、ハンドシグナルを見せなくても、自分で下がりながらヒールポジションに戻ってくることが出来ました。


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オビディエンスにおける後退歩行やサイドステップも、ヒールポジションが理解できていれば、ヒールポジションのキューを伝えることで、犬はポジションを維持し続けようと一緒に動いてくれるので、学習は速くなります。

当然ドッグダンスにおいても、様々なトリックとトリックを繋げるときにはヒールポジションが重要になるので、ポジションの意識づけ練習は不可欠です。

それぞれのポジションは、リードでコントロールすることなく、犬が自らその場所に入れるように誘導してあげることで、ストレスも軽減できます。

ヒールワークトゥミュージック(HTM)のカテゴリーをやらない人でも、ヒールポジションはちゃんと教えておいてあげると、次にどこに向かって動けばいいのかわからないといった犬の混乱も少なくなりますね。

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