ディストラクションレベルに合わせたトレーニング
ドッグトレーニングにおいて、重要とされる3つのDについては以前にも書いたと思いますが、今日はそのひとつ「Distraction(ディストラクション)」のレベルについて、見習いを例にお話しします。
ディストラクションとは犬の集中を邪魔するもの、つまり気をそらすものです。
ディストラクションは個々の犬によって異なります。
一般的なものは食べ物です。
地面に美味しそうなものが落ちていれば、なかなか無視しづらいものです。
トレーニング中にハンドラーが手に持っているオヤツもディストラクションになり得ます。
その他にも、おもちゃや大好きな人など、犬にとってポジティブに気になるものと反対に、犬にとって嫌なものや苦手なものも大きなディストラクションになります。
例えば、スケートボードのガラガラという大きな音や、トラックやバイクなどの騒音も同様です。
いずれにしても、ディストラクションが視野に入ると、犬の学習はストップしてしまいます。
そうならないためには、普段からディストラクションに慣らしていくことも、社会化の一環として重要です。
また、ディストラクションに慣らすためのトレーニングはレベルを上げ過ぎないことも重要なポイントです。
ディストラクショントレーニングでは、ディストラクションとの距離を考えながら課題を出さなければいけません。
近づきすぎてはディストラクションに負けてしまうからです。
さて、今朝のアシスタントたちとの練習時、周りにはサッカーをやる親子が5~6人いました。
見習いは、小さいころからその環境で練習をしてきたので、子供やボールに対しては、距離が取れていれば無関心です。
子供が目の前でボールを蹴ってきても、常歩行進中の作業を難なくこなします。
ところが、子供たちが帰ってから、大型犬が遊びに来たら、もう平常心はかけらもありません。
座るように言っても、お尻が浮いていて、今にも飛び出しそうです。
そんなときは、難しいことは一切させません。
距離をおいて、じっとしていられたら、クリッカーを鳴らしてトリーツをあげます。
まだまだ周りが気になる1歳6か月(あと数日)です。
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