犬は楽しいことが好き
犬に何かを教えようとやっきになっても、なかなか進展しないことがあります。
なぜなら、犬は特にそれを覚えたいと思っていないから。
でも、犬にとってメリットがあると学習すれば、それはどんどん進んで行きます。
では、犬にとってのメリットとはなんでしょう。
それは犬にとって楽しいこと以外の何物でもありません。
遊びが好きな子は遊び(おもちゃ)、食べるものが好きな子は食べ物を使って、犬にとって楽しいゲームにならなければ学習は進みません。
食べることに興味が無い子であれば、当然オヤツはメリットにはならないわけです。
触れることが好きでなければ、撫でられることはメリットにはなりません。
さて、今日は生後6か月半のK君のプライベートレッスンがありました。
K君大きな公園のお散歩は好きですが、お家の周りの、車が行きかうエリアのお散歩があまり好きではなかったので、次第にご近所散歩は行きたがらなくなってしまいました。
飼主さんには、大きな公園に行くときのいでたちとご近所散歩のいでたちを同じにしていただいたり、いろいろ工夫しながら、とりあえず散歩には行ってくれるようになったのですが、あまり楽しそうではありませんでした。
ところが、最近ご近所に公園が出来たことで、K君はそこに行くことが好きになり、とりあえず楽しく散歩が出来るようになってきたそうです。
誰だって、楽しくなければ行きたくないですよね。
公園では、おもちゃで遊んだり、パパからオヤツをもらいながら、楽しい時間を過ごしてもらうことで、ご近所散歩も悪くないと学んでもらっています。
一方、とあるご家庭の家族の一員となったシニアなQさんは、行動のキューはほとんど知らないので、飼い主さんが「オスワリ」を教えていますが、言葉と行動の関連付けが出来ていないため、オヤツを目の前にキューを出されても座りません。
座らないとなかなかオヤツがもらえないので、ふっと集中が切れていなくなります。
そこで、先住犬にキューを出して、ちゃんとやっている先住犬にご褒美のオヤツをあげ続けていたら、隣で見ていたQさんが、自分から座り、飼い主さんからオヤツをもらおうと考えました。
素晴らしいですね。
もちろん、自発的に座ったQさんは、ちゃんとオヤツがもらえました。
そのあとも、同じようなことを繰り返していたら、Qさんはちゃんと自分から座るようになりました。
あとは、オスワリの行動と「オスワリ」という言葉を関連付けていくだけですね。
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