イベントを振り返って
先週末からDDJPさん主催のドッグダンスイベントに参加してきました。
初日と二日目はドッグダンスのワークショップで、私は見学でしたが、参加犬の様子を拝見しながら、また多くのことを得ることができました。
講師の理にかなった練習法や個々の参加犬への的確なアドバイスなど、参考になることが沢山ありました。
そして、教えてくれるのはいつも「犬」なんだと、改めて考えさせられました。
もう一つ感じたのが、犬の持って生まれた特性です。
もちろん、トレーニングを行うことで犬は多くのことを学び、順応していくことが出来ますが、持って生まれたもの、DNAに刷り込まれているものを完全に変えることはできないということです。
メジャーリーグで活躍している大谷選手の肉体改造を見ると、さすがにあれだけやれば能力もどんどん進化して、ステップアップにつながると感じますが、そもそも犬の場合は犬種の特性や、個体の特性が際立っていることもあり、異なる犬種で、「ああいう犬にしたい」と思っても、全ての犬がなれるわけではありません。
中には、ハンドラーの日々のトレーニングによって、目標に限りなく近づけることも出来るでしょう。
しかし、どの子もそうなれるわけではないことを、きちんと理解していなければ犬に負担がかかるばかりです。
その子のベストを引き出す努力は必要ですが、その犬にあっていないことを無理にやらせることは、犬にとってもハンドラーにとってもストレスになるでしょう。
個々の犬にはそれぞれの特性があるので、その特性を早く見出してあげて伸ばすことが大事になります。
我が家の犬たち、ボーダー・コリーと言ってもいろいろです。
初代から4代目まではショータイプの犬たちでしたが、現在の犬たちはワーキングタイプです。
と言って、作業に向く犬だからなんでもできるわけではありません。
体の使い方は骨格バランスなどによっても異なるので、動きは皆違います。
目が回るほど速く四肢を動かす犬がいる一方、優雅な歩様を見せる犬がいます。
教えていなくても、元々持っている特性の子もいます。
ないものねだりをするのではなく、今持っている「いいもの」を見つけて伸ばしてあげられると、犬もハンドラーも早くステップアップ出来るはずです。
逆に、「ウチの子はダメだから」というあきらめもよくありません。
いろいろ試してうまく行かなかったら、固執することなく別の角度から長所を引き出すことも必要でしょう。
要は他の犬と比べないことですね。
犬生は短いので、ハンドラーはどうしても急いでしまいます。
私もそうです。
しかし、ひとつひとつの完成度をあげるためには、確実な土台作りが欠かせません。
犬種に関係なく、ハンドラーにフォーカスして楽しむ犬たちを沢山見ることができた今回の遠征は、自分の犬と向き合ういい機会になった気がします。
雑にならないよう、自戒を込めて。
勢いがよく、「意欲の空回り」と言われてきたアシスタント。
速さは負けませんが、器用さに欠けます。
一方ウナギのようにニョロニョロしている見習いは、しなやかに体を使うので、器用に見えます。
まだまだ未知数なので、ゆっくり育てていきましょう。
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